2015/08/02 - 2015/08/09
78位(同エリア1051件中)
愛吉さん
旧満州を旅して来ました。
旧満州は、日本人の血と汗が滲んだ土地であり、父も又引揚者の一人です。
父は満州での出来事は何も語りません、こんな事も有りました、日中国交回復後中国旅行に誘うと、中国での思い出には、何一つよい事は無いので行かないと云うのです。
日本人にとって、満州は思い出したくない土地であり、しかし忘れる事の出来ない土地でもあります。
従い私も意識的に満州旅行は避けて来ました、しかし戦後70年の節目を迎え、余生短くなった今、現地を訪ね想いを新たにするのも必要と感じ、今回の旅行を計画しました。
現地には、日本当時の建物も多く残り、旅順の戦跡も保存されて居ます。
大連では旧ヤマトホテルに泊まり、旧満鉄にも乗って来ました。
旅程は大連、瀋陽、長春、ハルピン、旅順の順に回る7泊8日の旅でした。
スタートは大連です。
表紙の写真は大連、旧ヤマトホテルの正面入口。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 観光バス
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
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8月2日、成田空港13時30分発 中国南方航空 CZ630便にて出発します。
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この飛行機です、荷物の積込み真最中。
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約3時間のフライトで大連空港に到着しました。
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空港からは、今夜の宿大連賓館に直行します。
このホテルは満州時代のヤマトホテル、1914年創業、当時帝国ホテルと並ぶ高級ホテルで多くの著名人が宿泊しました。
場所は大連の中心中山広場に面します。 -
ホテルのファサード、赤絨毯に天蓋、往時の名残です。
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横からも写して見ましょう。
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正面入口にある表札。
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全国重点保存物に指定されて居ます。
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中山広場から見たホテル正面の全体像。
建物は末広がりに広がり、奥行きは正面の1.5倍、中央に宴会場とダンスホール。それを挟んで両脇に中庭が設けられて居ます。 -
夕食後、人民広場にライトアップと噴水ショウを見に行きます。
人民広場は官庁街。ここは旧関東州庁舎。
それにしても、広場は集団でダンスをする人、噴水ショウを見る人で大混雑です。 -
旧高等法院。
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噴水ショウが始まりました。
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同上
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中山広場に戻って来ました。
旧ヤマトホテル。 -
中山広場でも集団ダンスとライトアップが行われています。
バックの建物は、旧横浜正金銀行。 -
こちらは、旧朝鮮銀行。
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8月3日になりました。
今日は先ずヤマトホテル内部の見学から始まります。
8時半にフロント前に集合。 -
入口正面にあるメインの宴会場です。
入口に掛かる迎賓廰の看板、郭沫若氏の文字です。 -
宴会場の内部。
戦前戦後を通てじ歴史に残る会談、宴会が行われた場所です。 -
天井のシャンデリア。
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こちらは、宴会場の後方にあるダンスホール。
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2階正面のテラスから中山広場を眺めます。
正面は旧横浜正金銀行。 -
左方向を眺めます、
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右方向を眺めます。
この他、ラストエンペラー溥儀の泊まった部屋、資料展示室等も見学します。 -
正面の中山広場に出て来ました、円形の広場で直径が213Mの大広場です。
この広場を中心に放射状に10本の道路が伸びています。
そして道路と道路の間には広場に向かって10個の建物が囲みます。
この内、英国領事館のみが取り壊されましたが、残り9棟は健在です。 -
広場の中央には大連の中心を示す、測量基準点が埋め込まれています。
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それでは、主だった建物を見てみましょう。
これは旧大連警察署。 -
旧朝鮮銀行
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旧横浜正金銀行
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旧大連文化劇場
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旧中国銀行
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旧大連市役所
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中山道の先、友好広場のサッカーボールのモニュメント。
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中山広場から魯迅路を少し歩くと旧満鉄本社があります。
重厚な建物です。
尚近くに、満鉄図書館、調査部建物、満鉄病院等が存在し、今尚現役で活動中だそうです。 -
入口には大きな看板が出ていました。
満鉄資料館は2階のようです。 -
最初の部屋にはアジア号の模型が飾られています。
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内部の佇まいです。
現在も現役として使用中で人の気配を感じます。 -
2階の総裁室、左の壁には歴代総裁の写真が飾られています。
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次に向かったのは旧日本人街です。
当時大連には10ヶ所程日本人街が在りましたが、ここは其の内の最も高級な地区で日本人が開発しました。
楓林街といい、現在でも高級住宅地です。
正面入口には、太鼓をたたく日本の少年が昔を偲ばせます。 -
街の中はこんな感じで、昔も今も変わりません。
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街の中でただ1軒残った当時の建物です。
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こんな人形も置いてあります。
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街の中央にそびえる旧ドイツ領事館跡。
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日本料理店もあります。
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街の西口にこんな建物がありました。
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日本陸軍奉天特務機関大連出張所の跡です。
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立止まって看板を見ていると、守衛が出て来て日本人かと聞くので、そうだと答えると、中に入って写真を写してもよいと云うので、1枚写しました。
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今度は市電に乗ります。市電は日本時代に施設しました。
古い車両のみが走る区間、201路線 華楽広場から民主広場迄、乗車賃は1元です。 -
華楽広場で折返しです。
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民主広場で下車。
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昼食後大連駅に来ました。
上野駅に模して造られた駅舎です。 -
構内はすごい人です。
構内に入れるのは乗車券を持った人だけで、荷物検査もあります。
しかし時間になるまでホームには入れません。 -
構内の改札です。
13時54分発、旧満鉄線で瀋陽に向かいます。
大連編 終了
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