2015/05/29 - 2015/05/29
8位(同エリア26件中)
captainfutureさん
- captainfutureさんTOP
- 旅行記118冊
- クチコミ7件
- Q&A回答1件
- 226,568アクセス
- フォロワー46人
2015年5月29日(金)
2泊したシゲットを発ち、かつて 『ヨーロッパ中世の化石』 と評され 『下界から取り残された』 (みやこうせい著「羊と樅の木の歌」1988年) マラムレシュ地方の中でも、氏が一番愛した村ポイエニレ・イゼイに到着。
宿が偶然にも22年前に撮った幼子の嫁ぎ先だった。
1L ≒ \30
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
-
今回の宿泊ルート:
2015年 5/20 成田、カタール、ブカレスト → /22 シク村 → /27 シゲット・マルマツィエイ → /29 ポイエニレ・イゼイ村 → 6/4 オクナ・シュガタク→ /8 クルージュ・ナポカ → /14 ブカレスト、カタール → /15 成田
上記を拠点に、周辺の村を訪問。 ピンク色がマラムレシュ地方。 -
今朝も全くひと気のない宿で、昨日買っておいたオレンジ、トマト、パン、牛乳、ハムで朝食。 宿主をやっと見つけ出し2泊分100L(\3,000)渡して、10:30にチェックアウト。
11:30発ポイエニレ・イゼイ村行きバスに乗るため、JANバス停へ。 -
昨日までの鉛色の空がウソのような真っ青な空。
ハンガリー・プロテスタント教会の戸が今日は開いている。 -
入ってみると、今日はハンガリー系高校の卒業式とのこと。
-
ここはルーマニアなのに、後ろにはハンガリー国旗。
この教会は通常、日曜AMしか開いていないとのこと。 -
生徒の伴奏で歌を歌ったりと、いくつか出し物。 目立たぬようそっと撮らせてもらった。
-
再びJANバス停へ。
上 : この奥にアンティーク店があるよう。
下 : リンゴをかじりながら、さっきまでショーウィンドウを眺めていた。 -
ハンガリー・カトリック教会。 昨日とは違い、街が何もかも明るく見える。
-
自家製だろうか、蜂蜜販売。
-
上 : 昨日ウクライナ正教会前でゲットーの話を熱心にしてくれたお爺さんにばったり再会。
-
『シゲットはルーマニアでも辺境の辺境で、ルーマニア人達は愛着を込めて、シゲットよりいい町はない、と良く歌う。 また、マラムレシュの3つの渓谷沿いの村人もシゲットには特別の思いを持っている。 子供たちにとっても憧れの町である。 町並みが均整がとれて、クリーム色のメインストリートはややしなって、優美な印象がある。 諸民族の言葉が、通りでふんだんに聞える。 ルーマニア語に混じってハンガリー語、ウクライナ語。曽祖父がイタリア人、曾祖母がオーストリア人、途中、今まで、ドイツ人、チェコ人、ルーマニア人、ハンガリー人、ポーランド人などの血がまじり、インターナショナルだという人も。』(みや著「マラムレシュ〜ルーマニア山村のフォークロア」2000年)
-
JANバス停着。 ここで昨日ウクライナ正教会前でみや写真展に行った話をしてくれた男性とばったり。
一昨日バイアマーレからのバスで降ろされたCarrefour marketの目の前。 1993年時は1往復だったがネット時刻表によると現在は3往復。 なぜか11:30からのバスはキャンセル、次は15:00という。 -
1キロ先の Kaufland marketバス停からだと16:00からだという。 そこからだと同じく1時間遅れの12:00からのバスがあるかもと、重たい荷物を担いで行ってみる。
-
上 : Kaufland marketバス停着。 次のバスは16:00しか無いと言われ、仕方なく先程のバス停へ。
下 : 先程まで一休みしていたベンチ。 ここに来る間にも、多くの人からブーナズィア(こんにちは)と挨拶、握手、スマホで一緒に撮影される。 -
下 : ルーマニア各地に見られる、狼の乳を吸う双子の像
-
12:20、JANバス停に戻って来た。 奥で荷物を預かってもらい、15:00まで街歩きすることに。
すると整備士のおじさんがちょっと来いと手振り。 -
おお、整備室で果実蒸留酒ツイカを注いでくれて、乾杯!
-
その後は昨日行けなかった青空市場に行ってみることに。
途中、昨日話しかけてくれた小学生(右)ともばったり。 -
上 : 入った軽食屋の壁には民謡歌手CDがびっしり。 昨日のパートゥルさんのもあった。
下 : キオスクでイチゴを摘まんでいたところ。 -
中心街に戻って来た。 久しぶりの爽やかな晴天、街も人もウキウキ楽しそうに見る。
-
上 : 先生に引率された小学生。 皆なぜか日本語「こんにちは」を知っている。
下 : すぐ横が小学校。 -
今度は出て来る子が順番にお菓子をもらって外へ。 最後に残ったのか私にもロールケーキを一つ差し出してくれた。
-
上 : 大通りから青空市場に通じる小道
下 : LEURDA とはワイルド・ガーリックと呼ばれるラムソンという野菜らしい。 -
ようやく青空市場( Piata Agroalimentara )着。
-
キロ当たり キャベツ\60、人参、キュウリ、玉ねぎ各\90、トマト\150。 イチゴが\120♪
-
14:00、日差しが強くなってきた。 今日は晴れだからか、山から下りてきた(?)綿状のもの(多分、種子)がずっと大量に舞っている。
-
下 : 霧吹きで水かけ
-
上 : マドンナと呼ばれていた女性と。
下 : イチゴは皆スコップで量り売り。 -
早速、洗って食べている人も。
-
-
上 : サクランボ、キロ\150。
-
下 : トマト、キロ \135。
-
上 : 乳製品会場も。
-
14:50、JANバス停に戻るも、15:00が15:30に変更という。 おやつに正面のスーパーでパン2個5L(\150)。 レジでは愛想よく、良い一日を!と英語で声を掛けてくれた。
-
心密かに、当時と同じ くたびれたオンボロバスに乗りたく期待していたが、ここでも隔世の感。
15:30、いざ、ポイエニレ・イゼイ村へ。 10L(\300)。
お願いして運転手横の補助席に。 終始、抜群の眺め。 -
途中で乗り降りを繰り返しながら進む。
-
マラムレシュ地方にはいくつかの渓谷沿いに村があり、今回はイザ川に沿った村の一つポイエニレ・イゼイ村(以下、ポイエニ村。 村人が呼ぶ愛称)へ。
-
-
-
今ではかなり少なくなったという、この地方伝統のモミの木製の手掘り門があちこちに見えだした。
-
下 : イザ川が右になったり左になったり。
-
上 : 村の入口にも手掘り門があるところも。
屋根下には「我々の村の入口に神の祝福を!」(グーグル翻訳)。 -
下 : ナネシュティ 村入口
-
上 : この村にも有名な木造教会あり。 写真は新しい方。
下 : 教会入口の道祖神(十字架)。 -
だんだんコウノトリの巣も見慣れてきた。
-
下 : ナネシュティ 村が終わりブルサナ村へ。
-
下 : 荷台には藁干し掛け用の木枠。
-
下 : 農機具を手に、母娘だろうか。
-
-
-
上 : ここにも道祖神。
-
-
この地方には独特な伝統技法で造った42の木造教会があり、そのうち世界遺産登録された8つの一つ、ブルサナ木造教会(1720年)。
-
上 : 今度はイザ川が右側に。
-
上 : ストルムトゥラ村入口
-
-
-
下 : ここにも十字架の道祖神。
-
下 : ストルムトゥラ村終わり
-
上 : まだ藁が掛けられる前の藁干し掛け
-
ロザブレア村入口
-
-
下 : ロザブレア村木造教会(1720年)
-
下 : シエウ村に入った。
-
上 : ここで大きく幹線道路を右折。
当時はここから未舗装、デコボコ道を くたびれたオンボロバスで揺られながら進んだ。 -
シエウ村の木造教会(1760年)と小中学校
-
良く見ると、お婆さんが羊の毛を紡いでいる! 後にも先にもここだけだった。
『5月初旬には種まきが終り、乾し草作りが始まる6月末まで心持余裕があるので、農家の主婦は冬の続きで糸紡ぎ機織り。』(みや本より) -
上 : 一人おばさんが手を挙げて乗車。
下 : カメラに気づいて手を振ってくれた。
東洋人は目立つのか、時々手を振ってくれたり、オレを撮れよ!と自分を指差したり。 -
上 : ここにも道祖神のこの三叉路を右に折れて、ポイエニ村へ。 更に山深くなっていく。
出発からここまで6つの村を通って来た。 -
下 : シエウ村終わり
-
16:30、ようやく懐かしのポイエニ村が見えてきた。 みや氏著作に何度も出てくるこの村に憧れてやって来た1993年8月の聖霊降臨祭 以来22年振り。
いざ向かったものの当時は何の情報も無く、クルージュからの列車で偶然乗り合わせた隣村のお爺さんが案内してくれて、Iza Hm駅からバスを2回乗り換えてやっと辿り着いた。
最初の1992年の訪問で、ルーマニアでは必ず何とかなると確信。 実際、2回目(1993年)も困っていると、地元の人がどこかで手を差し出してくれた。 -
私の到着を待ってくれていた宿主マリアさんと孫のダーリュース君。
補助席の私を直ぐに発見、手を振ってくれた。 -
上 : 後ろは神父宅。
下 : 村人によると、この写真は当時のここだと言う。(自分で撮ったのに失念。) 当時宿もまだ無く、今晩宿が無いことを話すと集まった村人がこの神父宅に談判に行ってくれた。 突然押しかけたが3泊させてもらう。 村人もまだ手作りのオピンチ(白い羊毛の分厚い靴下に紐でぐるぐる縛った一枚皮靴)を履いていた。 -
ペンション着。
-
こっちよ、と廊下を通って、
-
こちらの部屋。 快適。
朝食込70L(\2,100)、昼食・夕食 各20L(\600)。 -
当時はやっと村全体に電気が普及(それまでは神父、校長宅など一部)された頃だった様だが、神父宅にもまだ蛇口は無く、井戸から汲み上げていた。 ましてやお湯のシャワーなど。
便利になったが、少し寂しい様な。 -
食堂に案内され、まずは歓迎のプラムによる自家製ツイカ。 この地方ではツイカをホリンカ(村の誇り)と呼ぶという。
注いでくれるのは英語を話す嫁のアニーさん。 -
乾杯後、パンコーベという自家製ドーナツと土産の抹茶キットカットを交えながら団欒。
「キャー、これ私よー!」と突然、私の持参アルバムを指差すアニーさん。
下左の左がアニーさん、右が妹という。 22年前、ある村人が薪で湯を沸かしてお湯のシャワーを用意してくれて、お礼に娘とその友達(アニーさん)を撮ったもの。
後日その写真を送り、彼からアニーさんに渡されてこの写真を持っているという。
私も驚いた。 現在はこのポイエニ村とシゲットの中高を掛け持ちする地理の先生。 -
20:20、グリゴーレおじさんが畑仕事から帰宅。
孫のダーリュース君を連れて、明朝の家畜の干草を取りにもう一働きに。 -
庭のブランコには私と同じく今日着いたブカレストからの2カップル。
-
20:30、左から村人で親戚のゲオルゲ、お客の警察官と妻、警察官の弟と妻。
皆で再度、ホリンガで乾杯。 -
スープはこの村オリジナルのチョルバで「ザーマ・アクラ」(酸味は無く、ゆで卵入り)、白いのはコレシュ(チーズ料理)、木皿には肉料理。 他に青唐辛子の酢漬け、パンとワイン。
パン、飲み物含めて全ておばさんの自家製。
デザートには先程のパンコーベ。 デザートだけはアニーさん。 全て美味しく頂いた。
明日はポイエニ村を散策。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- 川岸 町子さん 2015/08/15 22:25:55
- 最高にうれしいパプニングヽ(^o^)丿ヽ(^o^)丿ヽ(^o^)丿
- captainfutureさん、おばんでした☆
こんなことがあるんですねーーー!
こんな偶然が、旅先で起こるなんてー!
お互いにビックリで、うれしいパプニングですねー!
captainfutureさん、最高にうれしかったでしょ(@^▽^@)
地元の皆さんに視線を近づけて、旅をされておられるから、大きなプレゼントが届いたのですよ!(^^)!
この村に到着するまで、6つの村を通りぬけた。
もし自分がこの道をバスでたどるなら、きっとのどかな風景に癒されながら、飽きることなく外を眺めているだろうなーと思いながら拝見しました。
町子
- captainfutureさん からの返信 2015/08/16 12:58:21
- RE: 最高にうれしいパプニングヽ(^o^)丿ヽ(^o^)丿ヽ(^o^)丿
- 町子さん、こんにちは。
そうなんです、僕もびっくりして思わずのけぞってしまいました(笑)
1000人くらいの村なのですが、こんな偶然ってあるんですね〜。
そんなふうに仰って頂いて、ありがとうございます。
村に着くまでのバスからの風景、特に何がある、ということは無いのですが、仰る通りのどかな田園風景が広がって1時間はあっという間でした。 こういうのんびりした光景って、時にはいいですよね(^^)
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
シィゲトゥ・マルマツィエイ(ルーマニア) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
シィゲトゥ・マルマツィエイ(ルーマニア) の人気ホテル
ルーマニアで使うWi-Fiはレンタルしましたか?
フォートラベル GLOBAL WiFiなら
ルーマニア最安
323円/日~
- 空港で受取・返却可能
- お得なポイントがたまる
2
83