2015/05/04 - 2015/05/04
19位(同エリア1265件中)
とーりさん
2015年度GWは曜日の並びで後半は5連休です。こんなおいしい機会を逃すまいと、前々から行きたかったワシントンDCに行くことを早々に決めていました。ワシントンDCの魅力は何といってもホワイトハウスや国会議事堂など一度は目にしたことがあるスポットがあることや、博物館・美術館が非常に充実し、その多くが無料ということで博物館・美術館好きの私としては垂涎の的でした。
実際行ってみても、どのミュージアムもその充実振りには圧倒され、さすが超大国と認識を新たにしました。
また、フィラデルフィアも独立関係の史跡が多々あり、アメリカという国の成り立ちを学ぶことができました。
フィラデルフィア往復を除けば今回は、日程も短くミュージアム関連の観光が主となったので滞在型旅行となり移動は少なめでしたが、アメリカの魅力が凝縮した充実したものとなりました。
日程は以下の通りです。
1日目 1(5/2)1/19 肉薄する軍用機(ウドバーハジーセンター1)
1日目 2(5/2)2/19 スペースシャトルの休息(ウドバーハジーセンター2)
1日目 3(5/2)3/19 ホワイトハウスの爆音
1日目 4(5/2)4/19 硫黄島の黄昏
2日目 1(5/3)5/19 フィラデルフィア、インディペンデンスへの道
2日目 2(5/3)6/19 鳴らずとも、自由を謳うリバティベル
2日目 3(5/3)7/19 「費府」なれどお金使わず
2日目 4(5/3)8/19 ホワイトハウスの白壁
3日目 1(5/4)9/19 水面揺らめくタイダルベイスン
3日目 2(5/4)10/19 大空に羽搏く翼航空機(航空宇宙博物館1)
3日目 3(5/4)11/19 星間と希望を繋ぐ宇宙船(航空宇宙博物館2)
3日目 4(5/4)12/19 スミソニアンの巨頭(自然史博物館/アメリカ歴史博物館
3日目 5(5/4)13/19 昼下がりのDC
3日目 6 (5/4)14/19 メジャー観戦の好運
3日目 7 (5/4)15/19 ホワイトハウスの白い夜景
4日目 1(5/5)16/19 一望のDC
4日目 2(5/5)17/19 白亜の連邦議会議事堂
4日目 3(5/5)18/19 ナショナルギャラリーの充実
4日目 4(5/5)19/19 I shall returnホワイトハウス
今回は3日目2(大空に羽搏く翼航空機(航空宇宙博物館1))です。大まかな動きは
航空宇宙博物館 です。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ショッピング
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
【ミュ~ジアムな旅:ワシントンDC・フィラデルフィア旅行(2015GW:3日目① 水面揺らめくダイダルベイスン)9/19から続きです。】
ついに来ました本日のメイン「国立航空宇宙博物館」です。
既に初日にウドバーハジーセンターを見ているのですが、それでも期待は膨らみます。
中は航空部門と宇宙部門のブースがたくさんあり、互いのブースがフロアに混在しているので今回は航空部門を紹介します。
(国立航空宇宙博物館10:40~12:30) -
それでは入ります。
-
入ると中央にインフォメがあり、係りのご老人が丁寧に対応してくれます。
日本人だと言うと日本語のパンフをくれました。 -
吹き抜けの天井からは光が差し込み明るいです。
ウドバーハジーセンター同様、展示機は置かれているのもあれば吊るされているのもあります。
こちらは「ノースアメリカンX-15」です。高度10万m以上に到達し、音速を記録した飛行機です。 -
こちらはドイツ「メッサーシュミットMe262A」です。
第二次大戦末期に登場したジェット戦闘機です。性能は良かったものの、悪化するドイツの戦況を逆転させるには至りませんでした。 -
アメリカ「ロッキードXP-80 ルルベル」です。
アメリカの実用ジェット戦闘機で朝鮮戦争などで活躍しました。 -
「フォード5AT トライモーター」です。
なんとも特徴的な形をしています。 -
こちらは「ダグラスDC3」です。
機体は大きいですが吊り下げられています。 -
そしてこちらは「ボーイング747」ジャンボジェットです。
さすがに機体全部を収容することはできないので、機首部分のみの展示です。
それにしてもでかいです。 -
「ボーイング747」はコクピットに入ることができます。
大きい機体とくらべかなりコンパクトにできています。 -
しかし多種多様な飛行機が吊り下げ展示されています。
-
そしてこの博物館の目玉のひとつはこちら、ライト兄弟が世界で初めて動力飛行に成功した機「1903フライヤー」です。
こんな機体でわずか12秒の初飛行でしたが、これが今日の航空科学技術の原点となった飛行機です。
なおライト兄弟はスミソニアン協会と対立していたためこの機が展示されたのは第二次世界大戦後の1948年だそうです。 -
有名な陸軍の勧誘ポスターです。
迫力あります。 -
アメリカ「スーパーマリンスピットファイアMk,?」です。
ナチスの英本土爆撃に対し活躍した戦闘機です。 -
そして我が日本の「三菱零式艦上戦闘機52型A6M5」いわゆるゼロ戦です。
当初は高性能を誇っていましたが、日々進歩を遂げる戦闘兵器にあって大戦末期には旧式化は免れませんでした。 -
角度を変えて下から。轟音をあげて飛んでいるようです。
-
こちらは「ダグラスSBD6 ドーントレス」です。
ミッドウェイ海戦で日本の誇る機動部隊の空母(赤城、加賀、蒼龍、飛龍)を沈没に追い込んだ急降下爆撃機です。
その他レイテ沖海戦等でも活躍したそうです。 -
「ダグラスA4C スカイホーク」小型艦上ジェット攻撃機です。
ベトナム戦争などで活躍しました。 -
ブースには太平洋戦争の海戦図説も展示されていました。
これはハワイ真珠湾攻撃についてです。
「奇襲」という形になったので戦艦アリゾナほか多大な損害を与えましたが、ルーズベルト大統領にとっては「想定の奇襲」であり「見越された損害」であったかもしれません。 -
そしてこれが運命のミッドウェー海戦。
戦術的に言えば索敵や情報の混乱など日本側に不運が重なった部分もありますが、太平洋戦争の転回点であったのは否めないのではと思います。 -
こんな画の展示もあります。
爆撃を受けた空母赤城でしょうか。 -
猛攻を受け傾く米空母「ヨークタウン」、奮戦むなしく爆撃を受け燃える空母「飛龍」、僚艦最上と衝突し、さらに空襲により大破した重巡「三隈」、どれも有名な写真ですが、この場所で見ると感慨深いです。
-
マリアナ沖海戦図です。
日本機動部隊はこの海戦で、彗星艦爆、天山艦攻など航続距離の長さを活かしたアウトレンジ戦法を採用しました。
しかし訓練もままならず駆り出された未成熟な搭乗員の技量不足もあって「マリアナの七面鳥撃ち」と揶揄される大損害を被り、逆に新鋭大型空母「大鳳」、開戦時からの歴戦大型空母「翔鶴」、改造空母「飛鷹」を喪失し、事実上機動部隊は壊滅してしまいました。 -
こちらはレイテ沖海戦図です。
ひとくちにレイテ沖と言いますが、シブヤン海、スリガオ海峡、エンガノ岬沖、サマール島沖の各海戦を含めフィリピン全域を戦場とした海戦をさしており、その規模や戦域など史上空前の海戦でした。
先のマリアナ沖海戦で機動部隊が壊滅した日本連合艦隊が残存水上部隊のほとんどを賭して遂行しました。
僅かに残っていた機動部隊はもはや囮部隊として敵を引き付ける役割となり、機動部隊の掩護がない三隊に分かれた水上部隊のうち、シブヤン海では世界最大の戦艦武蔵が敵機の集中攻撃を受け撃沈され、制空権=制海権を実証してしまい、スリガオ海峡では伝統的に得意としていた夜戦において、レーダーの威力の前にほぼ全隊全滅してしまいました。
ここに至り機動部隊以外の連合艦隊も壊滅し、日本海軍はもはや組織的な戦闘能力を失ってしまったと言っていいと思います。
【ミュ~ジアムな旅:ワシントンDC・フィラデルフィア旅行(2015GW:3日目③ 星間と希望を繋ぐ宇宙船(航空宇宙博物館Ⅱ))11/19へ続きます。】
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この旅行記へのコメント (3)
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- wagaさん 2016/12/12 00:01:24
- 航空宇宙博物館
- とーりさん
こんばんは!
旅行記拝見させて頂きました。
スミソニアン国立航空宇宙博物館は1度行って
みたいんですよね!とても参考にさせて頂きました(^^♪
私以前パールハーバーに行った時に思ったのですが、やはり
先人たちの歴史を知ることはとても重要だなぁと感じました。
有難うございました(^^♪
waga
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- 子連れ旅人さん 2015/12/15 00:05:22
- なつかしいです
- とーりさん、こんにちは。
スミソニアン博物館はまだ20歳のころに訪れました。
まだ、そのころは日本の近代史のこともよく知らず、ゼロ戦もみただけで特別な感情もありませんでした。(ただ、祖父がゼロ戦を作った技術屋だったので、なんとなくおじちゃんの飛行機だ・・・と思ったくらいです。)
永遠の零を読んで、そんな背景のある飛行機だとは知りませんでした。
確かその中に「BAKA bomb」という爆弾がスミソニアンに展示されている・・
と書いてあり、またいつか機会があれば、この目で見てみたいと思いました。
素敵な記事を有難うございました。
子連れ
- とーりさん からの返信 2015/12/15 21:37:21
- こんばんは、いつもありがとうございます。m(__)m
- 子連れ旅人さんこんばんは、とーりです。
いつもありがとうございます。スミソニアンの展示物は大好きな分野なので見ていただいてとても嬉しいです。
ところで、おじいさんがゼロ戦を造った方なのですか、凄いですね。当時の製造過程など是非伺いたいものです。
子連れ旅人さんの旅行記も拝見しました。ロンドンは大英博物館とナショナルギャラリーは行きましたが自然史博物館もいいですね。お子様たちも目を輝かせていたものと思います。私も次回ロンドンに行くときは◎ポイントにして行きたいと思います。
これからもよろしくお願いします。
とーり
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