![仕事でマドリードに来た。<br />時間があるのは、移動日である初日と、最終日だけだ。<br />時差を感じていないでもないけれど、回れるところだけ回ろう、<br />と、ホテルに荷物を置くなり美術館を目指す。<br />陽が長いのが救いだ。<br /><br />旅程は<br />羽田>>フランクフルト乗換え>>マドリードで会議>><br />フランクフルト(マインツ)で仕事>>羽田<br /><br />観光的な所をピックアップすると、<br />マドリード初日に時差ぼけの頭でおよそ3時間の美術館めぐり、<br />マドリード最終日、会議が終わってから、フラメンコを観に行った。](https://cdn.4travel.jp/img/thumbnails/imk/travelogue_album/11/03/59/650x_11035930.jpg?updated_at=1456120875)
2014/04/29 - 2014/05/05
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Zebraさん
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仕事でマドリードに来た。
時間があるのは、移動日である初日と、最終日だけだ。
時差を感じていないでもないけれど、回れるところだけ回ろう、
と、ホテルに荷物を置くなり美術館を目指す。
陽が長いのが救いだ。
旅程は
羽田>>フランクフルト乗換え>>マドリードで会議>>
フランクフルト(マインツ)で仕事>>羽田
観光的な所をピックアップすると、
マドリード初日に時差ぼけの頭でおよそ3時間の美術館めぐり、
マドリード最終日、会議が終わってから、フラメンコを観に行った。
- 同行者
- その他
- 交通手段
- 鉄道 飛行機
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
羽田発着は楽。夜中のANA便で、羽田からフランクフルトまで飛ぶ。
フランクフルトでの乗り継ぎ時間が数時間あるので、
その間に、マインツの研究所に荷物を置いてこようか、と考えるが、
雨が降ってるし寒いし、学内(駅からは近いが中が広い)を歩くのもなんだな、と、断念する。羽田空港 第3旅客ターミナル 空港
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初マドリードは快晴。
同じヨーロッパでも、まったく気温が違う。
メトロでホテルのある中心部に行こうと思っていたのだが、
上の階にメトロへの連絡があるというのは予想外で探し回ってしまった。アドルフォ スアレス マドリード バラハス空港 (MAD) 空港
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日差しが強い。
日焼け止めのクリームを購入しておいてよかった、と、心から思う。
海外の日差しは、5月だろうが12月だろうが、甘く見てはいけないのだ。 -
NHユーロビルディングホテル。
ベッドの広さもさることながら、デスクがきちんとしていて、灯りが明るいのもうれしい。
もちろん、ネットワークは完備。
国際会議はこのホテルの会議室で行うので、ビジネス仕様は考えられているのかも。
そう、国際会議のために来ているわけで、
しかも会議が終わり次第ドイツに向かうので、
美術館を見て回るとしたら今日しかない。
時差ぼけもないでもなかったが、荷物を置くのもそこそこに屋外に出た。NH コレクション マドリード ユーロビルディング ホテル
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マドリードの地下鉄自体はとても乗りやすい。
「なんで今日この地についた私が説明してるんだ?」、と思いつつ、
米国人らしい観光客に乗り継ぎ駅を説明する。「路線はあってるが、君が行くのは逆方向だ」
日本で地下鉄慣れしていれば、この程度の路線はどうってことはない。
プラド美術館に向かうため、バンコ・デ・エスパーニャ(Banco de España)駅で下りる。
正面はシベーレス広場だ。シべレス ファウンテン モニュメント・記念碑
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これは……リナレス宮殿、かな。
日差しに白が映えて、まぶしい。 -
暑い事は暑いけれど、いい風が吹いているし、
緑も深いし、良い季節だなあ。 -
プラド美術館ヘロニモスの扉
エントランスはここだ。並びもせずに、すんなり入れる。
絵を習っている人、絵画好きな人のための美術館だなあ、と、思う。
たとえばルーブル美術館は一人の画家の作品が、あちこち配置されているので、
その画家の世界に浸りきるのはむずかしい。
その点プラド美術館は、この部屋全部エル・グレコだの、
こっちは全部ヴェラスケスだ、ルーベンスだ、と、部屋が作家別に分かれているので、
作品世界に引っ張り込まれやすい。
ゴヤ作品が5,6部屋も続くところがあって、酔いそうになった。プラド美術館 博物館・美術館・ギャラリー
-
左は『1808年5月3日マドリード市民の処刑』 右は『巨人』
パシフィックリムの映画のモチーフになったという巨人の絵が、
ほんの隅の方に飾られていて、感激する。
いや、この作品ばかりでなく、見たことのある名画が満載で、贅沢だ。
市民が銃殺刑になる瞬間をとらえたこの絵はゴヤの代表作の一つだが、
タイトルを見て、この地の作品であることを初めて認識した。 -
そして、プラド美術館のすぐそばで見つけた5月2日のオベリスク。
ゴヤ〜〜!!
えっと、5月2日って、3日後じゃん。 -
プラド美術館、ベラスケスの扉
予備知識として、この美術館に名画がたくさん所蔵されているのは知っていたが、
もっともっと有名でもいいんじゃないか、と、思わざるを得ない。
フラ・アンジェリコの【受胎告知】、ボッスの【七つの大罪】に【快楽の園】、
ブリューゲル【死の勝利】、ルーベンス【三美神】、ヴェラスケス【宮廷の侍女たち】
ゴヤ【着衣のハマ】【裸のマハ】【我が子を喰うサトゥルヌス】
かと思うと、ダヴィンチと見まごう【モナリザ】 があったり。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%8A%E3%83%BB%E3%83%AA%E3%82%B6
羽のある人とない人が半々にいるんじゃないかと思うくらい、
所蔵作品が宗教画に寄っているので
この美術館の座敷童になるのはあまり居心地がよくないかもしれない。
(美術館の好みの判断基準は、妖怪になった時に住み着きたいかどうかだ) -
さて、これもプラド美術館(ヘロニモスの扉)のそばの、サンヘロニモスエルレアール教会。
美術館で羽のある人をたくさん見てきたので、ふう、と、一息。 -
美術館話題が続くのもなんなので、
宿泊していたNH Eurobuilding HOTEL の中にあるレストランでも。NH コレクション マドリード ユーロビルディング ホテル
-
国際会議の昼食も、同じ場所でいただいていたので、
あまりありがたみがなかったが、料理はおいしい。
この野菜とこの野菜を入れてとリクエストし、目の前でオムレツを作ってもらえる。
ブラウンマッシュルームも、ホワイトアスパラもふんだんにあって、
この季節のヨーロッパは食べ物がいいな、と、改めて思う。 -
ドーム型なのは、卵だった。何ゆえ白身と黄身を分離するのだ?
と、思ったけれど、きれいだから。なのかな。 -
実は会議中、パンフレットやら案内やら、バルセロナに行こう★
………的なもので溢れていて。
デザートまでも、そこはかとなくガウディを思わせる(涙)
バルセロナ、行きたかったなあ……
(前年、日程調整ができずにバルセロナの会議をドタキャンしました) -
さて、次の美術館に向かおう。
メトロが使いやすいというのは、本当に便利だ。
おっと。ひいきのチームのユニフォーム姿の人が、電車の中に詰まっている。
地元のサッカーマッチがある時は、どこの街でもこんなサポーターがワジャワジャしてるよね。 -
ピカソの『ゲルニカ』があるという、ソフィア王妃芸術センター。
私は近代美術はそれほど好きではないのだが、
「『ゲルニカ』を肉眼で見れば感動する」、と、友人に力説されたので、
それを見るためだけに来た。ソフィア王妃芸術センター 博物館・美術館・ギャラリー
-
おや。
見たことのないダリの絵があった。この時代の絵画でも、ダリは好きだ♪
溶ける時計や、パンや、虫や、ダリのいろんなモチーフが詰め込まれた絵画の他に、
比較的写実的なものまでそろっている。
係員に「ここは写真を撮ってもいい?」と聞いたら、
どうぞ、と言われたので、撮影させてもらう。 -
『ゲルニカ』は巨大だ。
ピナコテークのルーベンス(←普段一押しの美術館)とは
また違った意味で、襲い掛かってくるような迫力がある。
写真を撮ったら、係員に注意されてしまった(汗)。
ダリの絵画を写真に撮るのは良くても、ゲルニカはダメなのね。
「すみません、消しましょうか」と、聞いたけど、係員のお姉さんは
「まあいいわ」という感じだった。
ゲルニカだけが撮影禁止なので、わかりにくくて撮っちゃう人が多いようだ。
この絵の制作途中を撮影した写真が飾られていた。
牛と太陽の様だった図柄が途中で一部消されて、馬が中央に、太陽が電球に、と変化を示す。
書き始めた時よりも、ずっと禍々しく、苦い主張が強くなっていく。
この絵の左隅にも書き込まれている、子供を抱いて叫ぶ母親のモチーフが、
隣の部屋の絵にもあった。
アングルはゲルニカとほぼ同じだが、子供の目がうつろで灰色になっていて、
……死んでいるのがよくわかる。
ピカソは実際にこの光景を見たのだろうか…… -
ソフィア美術館の中庭は、緑が生い茂っていていい感じだ。
美術館に入らなくても中庭には行けるようで、
本を読んだり、子供を遊ばせたりしている人たちがいた。
子供を見ていたら、さっきのピカソの絵が、目の奥でチラチラした。
移動時間も含めて、たぶん3時間とちょっと。
プラド美術館など、長居しようと思えばいくらでも見るものがあった気がするが、
仕事の合間だと、こんなものだろう。
マドリードはいい街だ。いつかまた来たいと思う。 -
レストラン情報を書いておこう。
NH Eurobuilding HOTELから、徒歩でほんの5,6分。
Baby Beef Rubaiyatというカスティリア料理の店でバンケットがあった。
テーブルにウサギの耳みたいなホルダーがあって、
何かと思っていたら、熱々のパンを挟むものだった。
チーズ入りのモチモチしたパンも、
パン・コント・マテ(トマトペーストを塗って焼いたパン)もとても美味しい。
左下は薄切りのブラウンマシュルームの、オリーブ和えなのだが、
上の載った苦みのある葉っぱとともに、好き嫌いが大きく分かれた一品だった。
なお、メインは牛肉ステーキ……
デザートはチュイールに、苦みの効いたナポレオンパイ。
グリーンの飲み物は「レモネードかな?」 と、インドの学生さんが飲んで
思いっきり咳き込んでしまったジンライム。
さわやかでおいしいんだけど、ジンもライムも入れすぎ………
でも、くせになる味で、二杯もいただいてしまった。 -
肉の焼き方、ウェルダンマークは緑牛、ミディアムマークは赤牛のマーカーと
ちゃんとわかるようになっていて、うれしかったのだが、
………このナイフは、怖い。
(ヨーロッパ人達も、凄いナイフだな、と、話していた) -
………食べ過ぎました、飲みすぎました、
だいたい、夕べのバンケットは、8時半過ぎから始まって、
終わったのは1時だったし。それでもまだ飲んでる人いたし。
翌日の朝食はこんな感じでした………
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