2015/05/26 - 2015/05/26
8位(同エリア21件中)
captainfutureさん
- captainfutureさんTOP
- 旅行記77冊
- クチコミ7件
- Q&A回答1件
- 222,352アクセス
- フォロワー46人
2015年5月26日(火)
ハンガリー人村のシク村5日目。 昨日ようやく見つけることができたノイジ家。 お言葉に甘えて22年振りに一晩泊めて頂くことになった。
1L ≒ \30
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 10万円 - 15万円
- 航空会社
- カタール航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
今回の宿泊ルート:
2015年 5/20 成田、カタール、ブカレスト → /22 シク村 → /27 シゲット・マルマツィエイ → /29 ポイエニレ・イゼイ村 → 6/4 オクナ・シュガタク→ /8 クルージュ・ナポカ → /14 ブカレスト、カタール → /15 成田
上記を拠点に、周辺の村を訪問。 ピンク色がマラムレシュ地方。 -
今朝は4泊したミシェル氏ペンションでの最後の朝食(宿泊代込)。
午前中は大雨。 最後、ミシェル氏が私の部屋の階突き当りの開かずの扉を通って、自宅へ案内。 私の隣室がこんな部屋だったとは露知らず。 50以上のバイオリン、ハンガリーフォークロアの曲アルバム、写真や本などが詰まった氏の趣味の部屋(写真下)。オランダからコンテナ2つに分けて持って来たという。 その後居間で聖霊降臨祭で撮った写真をTV画面で見せてもらう。 -
その後、氏夫妻が車でノイジ家まで送ってくれた。 ちょうど12:00。 握手、感謝してお別れ。
おばさんが出迎えに来てくれた。 -
もう少しでお昼ができるという。 離れでは、おじさんが沢山の工具といろんなネジを広げて、壁時計の修理中。 この時計も手作りで、ぜんまい仕掛けの物も得意らしい。
おばさんが木の椅子ではお尻が痛いだろうと、座布団を持って来てくれた。 -
倉庫で見せてもらった おじさん自慢のCFR(ルーマニア国鉄)のアンティーク時計。 裏にはメイド・イン・イタリーの文字。
-
おばさんが、お昼できたわよ、と呼びに来てくれた。
-
上 : いんげん豆が入ったトマトスープ。 勧められてサワークリームを入れてみると、更に美味しく。 向かいのおじさんが、鍋を斜めに持ち上げ残りを掬い易くしてくれたりと、さりげない優しさ。
下 : マッシュッドポテトの上に羊肉の煮物。 大姉さんが羊の置物を持って来て、これは羊肉だよと教えてくれる。 付け合わせに、キュウリの酢漬け。 -
これもおばさん手作りのサクランボ甘漬け。 どれも優しい味で美味しい。 こんなにして頂き感謝。
-
倉庫にはこんなに。
-
上 : 大姉さんが中庭で針仕事。
下 : 部屋の用意をし始めてくれる。 手に持っているのは、今、大姉さんもおばさんも履いている、トランシルバニア地域のハンガリー伝統衣装の細かい ひだ が沢山入ったスカート。 -
上 : 丸めて糸で縛って仕舞う様。
下 : 一つ取り出したところ。
大姉さんは、ことあるごとに何か優しく言葉を掛けてくれながら、何度も私の背中や肩をさすってくれる。 -
雨もだいぶ止み、向かい側に見える木造教会まで行ってみることに。 昨日とは打って変り、長袖一枚では肌寒い。 おばさんが着て行きなさい、とピシュタ君のジャンバーを着せてくれた。
おじさん、大姉さん、おばさんとも、本当の家族の様に接してくれて心から感謝。 -
改めてノイジ家。 この国では珍しい事では無いらしいが、重要な箇所以外は家族で造ったとはすごい。
-
丘下へ。 近道してこの橋を渡ってみる。
-
上 : 大通りを外れた通り沿い。 三角屋根の下に1957年の文字。
下 : ブドウの つる がつたった その中庭。 -
上 : 上の写真の家門。
下 : 良く見ると門柱にはたくさんのチューリップ。 上には家主らしき名と同じく1957年の文字。 -
上 : だいぶ近づいて来た。 雨が降って、緑が濃く見える。
-
上 : 大鍋で何かを煮詰めていたよう。 ジャム作りかな。
下 : ジャガイモ畑のよう。 -
同じ敷地の納屋と居住棟。 どちらも茅葺屋根。
-
上 : 茅葺のてっぺんを大きなコップで絞めている。
下 : ほうき もいい感じ。 -
上 : ここにもブドウとチューリップがたくさん彫られた門。 右の小門上に家主と1975年の文字。
下 : 掛け声と共に駆け抜けて行った。 -
上 : 雨上がりの濃い緑に、伝統衣装の渋い赤が良く映える。
下 : 私もあのT字路を左へ。 -
上 : ちょうどジャガイモ剥き
下 : 納屋の壁にもチューリップ模様がくり抜かれている。 -
薪作り、奥では息子さんが牛の世話。
-
上 : 下りて来た丘を振り返る。
下 : キャベツ洗い中。 今晩はハンガリー料理「具詰めキャベツ」だろうか。 -
この道祖神(こちらではクルーチェと)のある三又を左へ。 配達中の郵便局員がすれ違って行った。
-
上 : 17:00、ようやく近づいて来た。 もう村の外れ。 周囲には蜂箱。
下 : 入口の開け方を、向かい側のロマ(ジプシー)の家の子供がやってきて教えてくれる。 ここだけ雨風がやっとしのげる感じの家。 ロマの家は大抵村外れの丘にあるらしい。 後日メラ村でジプシー救済センターの人から聞くと、義務教育はあるものの、学校ではの除け者、行かなくなる子供がほとんどという。 -
ルーマニア正教 木造教会、1707年建設。
1717年のタタール人(モンゴル人)襲来でも、村外れのここは当時は木に覆われ目立たず、今日まで生き残ったよう。
当時、教会は襲来を恐れてあえてひっそりとした場所に建てたらしい。 -
現役は村南部に。 現在この村ではルーマニア系( = ルーマニア正教徒)は4%の少数派。
上 : 鍵が掛かって入れず。 右の窓を覗くと、
下 : 現在でも時々使われている感じ。 上の直接木壁に描かれた絵は見られず。 -
「大草原の小さな家」の歌が頭に流れてきた。
-
上 : ノイジ家も小さく見える。
下 : 建設年が記されたプレート。 -
所々の穴はキツツキ。
ここは違うが、現在はルーマニアの木造教会はいくつも世界遺産登録される程。 当時は有難味が分からず。 -
帰路
-
上 : 本日も異常ナシ。
-
帰路。 ここも伝統帽。
-
上 : ここでのチョコ2箱と日本から持参のカントリーマーム一袋、日本ふうデザインのウチワをささやかな土産に。
-
大通りに戻って来た。
-
上 : 18:10着。
下 : 勝手口は荷物で塞がっていたので、今回はこちらから。 家族で力を合わせて造った素敵な家。 -
大姉さんはクルミ割り。
おばさんとも、私のささやかな土産に、こんなのいいのに。。。という顔をしてくれるが、受け取って頂けた。 -
私の留守中に、美味しいパンまで焼いてくれていた。 美味しいスープと共に夕食を頂く。
-
上 : 食後に頂いたのは、「ハンガリー版レモネード」という「ヴォッヅァ」(Fekete bodza セイヨウニワトコ)。 水、砂糖、レモンに、あちこちに良く咲いている白い花ヴォッヅァを加えた香りの良い清涼水。 飲みやすくて美味しい。
下 : 美味しいを連発。 そんなつもりは無かったが、おばさんが乾燥させたヴォッゾを翌日包んで持たせてくれた。(写真右)。 紅茶に入れても美味しいという。 この後、農家の庭先で乾燥させているのを時々見かける。 -
大姉さんがアイロン掛け。 お土産なんていいのに、翌朝持たせてくれた手作りの布製品をアイロン掛けしているところだった。 こんなにまでして頂いて、本当に恐縮。
-
用意して頂いた部屋。
もしかして私に寝床を奪われた(?)おじさんは居間のソファーで就寝中。
会ってもらえただけでも有難いのに、家に上げてもらい、泊めてもらい、美味しい食事でもてなしてくれた事に対し、今改めて写真で振り返ると、有難さを痛感、一家の優しさに涙が出てくる。
明日はピシュタ君に再会、シク村を離れ、ウクライナとの国境の街、マラムレシュ地方のシゲット・マルマツィエイへ北上。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (6)
-
- 鯨の味噌汁さん 2015/08/13 17:44:14
- 「ポーの一族」みたいに。。。
- captainfutureさん
お久しぶりです。楽しく拝見させていただいてます!
今回はヨーロッパだったんですね。
でも黒海沿いから入るところがcaptainfutureさんらしいかも。(信号守ってますか?)
ルーマニアって東欧バリバリのイメージがあるんで正教会メインかと思ったら、プロテスタントが多数派なんですね! 知りませんでした。正教会は4%だなんて・・・ちょっと南に行けば正教会が国教のギリシャもあるのに不思議ですねー。これにイスラムとユダヤ教が加わったら、それはもう、わけわからんでしょうね。
木造建築の教会、目立たないところに建てたから、タタールに燃やされなかったってのもスゴイですね。それでなくとも、ここらへんの土地はいろんな民族が右から来たり左から来たり、大変な目に逢ってますものね。
それにしても・・・1993年に訪ねたお宅にまたたどり着き、歓待を受ける体験は素晴らしいです。
なんだかよくできたテレビのドキュメンタリーを鑑賞させていただいてるみたい。
あと、captainfutureさんは「ポーの一族」みたいに、18年前の写真から年をとってない感じですね。
ノイジ家の方々は、内心「この東洋人はずっと眠っていたんではないかしら」なんて思ってたかもしれません。
- captainfutureさん からの返信 2015/08/13 22:14:25
- 誰がドラキュラですか〜!!(爆)
- 鯨さん、ご無沙汰しております。
今回、いつものイスラムを離れてヨーロッパに行ってきました。
いえいえ、このハンガリー人村だけがそうで、ルーマニアとしては正教会がメインのようです。 ややこしい書き方でスミマセン。(^^;
さっき拝見したら、ギリシャに行かれてもう4年も経つのですね。未だにギリシャと聞くと、鯨さんの「おっぱいぽろり」が強烈過ぎて、その話が脳裏に浮かんできてしまいマス。(当分消えそうに無いです)。
信号、意外にも皆守ってました。勝手なラテン系のイメージでしたが、ギリシャとも似ているようでちょっと国民性が違うのかも。
あ、ルーマニア、鯨さん好みのプルンプルンの女性も多かったです(笑)。
>木造建築の教会、目立たないところに建てたから、タタールに燃やされなかったってのもスゴイですね。
本当に。この辺りは遠征の際はいつも通り道だったようで、その度にモロに被害に遭って大変だったみたいですね。
よくぞ生き永らえました、という感じでした。
僕も着実に歳を取っていますよ。お化けじゃないんですから(笑)
今年は鯨さんご夫婦はどちらを狙われているのでしょうか!
いつもの鯨節、密かに楽しみにしております♪
-
- カスピ海さん 2015/08/11 09:19:08
- おばさんの手作りの瓶詰め
- こんにちは
ついに、おばさんと洋服の持ち主のおじさんとも!
そして、教会で出会ったおじいさん。縁があったのですね。感動のノンフィクション
前述の学生さんが、実家がシゲット・マルマツィエイだと言って、前回帰省したときにサトゥマーレの村の方に日本のジャーナリストが来ていて、つい最近も来たときいた、と言っていたのは、
captainfutureさんを導いたみやさんのことなのか、、、地名の符号が合致するので、自分も再会の旅に出たようです。旅記憶リマスター再生^ ^
私が訪れた季節は秋で、きのこやにんじん、玉ねぎなど野菜を細かく切って鍋で煮て、冬の間の保存食にすると、お鍋で煮沸した瓶にいくつも作っては詰めていました。入れ替わりやってくる親戚や近所の若い人もおしゃべりをしながら、必ず手伝っていって、私も皮を剥いたり、キッチンの、テーブル前に腰掛けてお手伝いをしました。
captainfutureさんが食卓についたのと同じ、こんな、かわいらしいテープルで!
パンも自分で焼くと言っていて、すごいなあと感心した記憶が。
冬の間は毎日それをパンにぬって食べるそうで、寒くなる前にもっとたくさん用意しとかなきゃ、と。
きっと、ノイジおばさんもサクランボの季節にそうやって、たくさん作ったのかなと思います。
マルティンさんもどことなくお洒落で、やさしさが、人類共通のおじいさんのようです。
若いときの写真、、、これは、もう映画を見ているのかと自問した。
訪れたお宅でも、敷地内に近所の人たちと別棟の家を建てていて、大工さんが近所にいて手伝ってくれているのかと思いましたが、ちがいますね。一般の人が何でもつくれそうな^^ どれだけみんな器用なのだろう。
captainfutureさんの旅行記から、なぞだった部分が解き明かされるようで、感激です。
胸の奥の、芯のところが、じぃーんとなる旅行記。アイロンがけのシーンをあとから回想してわかるところは、泣いてしまいます。
きっと、冬の寒い間は手芸をするのだと思います。
どこか、スタンの国の大きな優しさと似ているような。トルコやモンゴルの大帝国を介すると隣の国のルーマニスタン。
また最初から、繰り返して読みたいです。
ありがとうございます。
- captainfutureさん からの返信 2015/08/11 20:57:09
- RE: おばさんの手作りの瓶詰め
- カスピ海さん、こんにちは!
長々とした旅行記をこんなに丁寧に読んで頂き、本当に恐縮です。<(_ _)>
今回おばさんだけでなく、服までお借りしたおじさんともやっと再会できました。
狭い村とはいえ、教会で出会ったおじいさんとも仰る通りご縁だったのだなあと、ここでもまたまた感激でした。
カスピ海さんが耳にされたそのジャーナリスト、僕も多分、そのみやさんだったんじゃないかなぁと思います。
その地方では特に有名人で、年に何回も行かれているようです。
カスピ海さんも間接的であれ、かの地でみやさんとご縁があったのだと思うと、勝手にカスピ海さんとも不思議なご縁を感じてしまいました。(^^)/
秋は秋でまた収穫の素敵な季節に、しかもカスピ海さんもホームステイされていたとは!
長い長い冬に備えて、家族で忙しくも楽しく保存食をこしらえている姿が目に浮かんできました。
そんな素敵な“家庭の年間行事”に参加されて、多分翌年のその保存食を開ける際には家族みんなで、あああの時に日本からのあの客人も一緒にここでこしらえてくれたのよね、と懐かしく思い出されてくれていたのだと思います。 なんと素敵な体験をされたかと思うと、とても羨ましいです。
マルティンさんももう80歳近いのですが、背筋もピンとされていて仰る通り、どことなくお洒落でした。
「やさしさが、人類共通のおじいさんのようです。」またまたピタリとした良い表現! 僕もそう感じました。
向こうの人は家具だけでなく、家まで造ってしまうのですよね。僕も驚いてしまいました。これも家族や村人の日頃の助け合いが産み出すところなんでしょうね。
カスピ海さんが仰る通り、長い冬の間にせっせと作られていた手芸だったかと思うと、更に有難さが込みあがってきてしまいました。僕もちょっと泣きそうです。
ルーマニスタン、素敵な表現です。(^^) その通りですね。
こちらこそ、こんな素敵なコメントを頂きありがとうございました。
まだまだ暑さは続きますが、くれぐれもご自愛ください♪
-
- kayoさん 2015/08/03 11:03:27
- ノイジ家が素敵!
- captainfutureさん、こんにちは〜。
6編まで拝見しました。ふれあいの旅をしているな〜って感じで
人々の暖かさが伝わってきました。
ノイジ家、無事に発見できて良かったですね。
郵便局で聞き出す!これには納得。
何もかも手作りのノイジ家、素晴らしい。
おうちの居間の装飾、メチャクチャ可愛いですね。
普通の一般のおうちを拝見できるなんて、入場料を払って入る博物館より
何倍も価値があると思いますよ。
人々の民族衣装姿、これって普段から皆さんこの様ないでたちなんでしょうか?
captainfutureさんも良く似合ってましたね。
やっぱり被り物で登場されてて、予想通り。
22年前の蚊取り線香の話、笑っちゃいました。
欧州では蚊取り線香ってないのかな?当時は不気味に思われた事でしょうね。
ルーマニア、未知なる国ですが凄く興味が沸いてきました。
続きも楽しみにしてますね!
kayo
- captainfutureさん からの返信 2015/08/04 22:47:32
- RE: ノイジ家が素敵!
- kayo、こんにちは!
田舎の一軒家なので、多分引っ越しはしていないだろうなあとは思ってはいたのですが、見つかってほっとしました。
郵便屋さんは毎日各家に足を運んでいるだけあって、さすがでした。
お家を見せてくれたことはホントにラッキーでした。 有難かったです。
>> captainfutureさんも良く似合ってましたね。
ありがとうございます。(^^; 被り物、今回も被ってしまいました。(笑)
民族衣装、教会で来ていたものは今日ではハレの日だけのものになってしまった様なのですが、50代以上に限れば、男性のつばの狭い麦わら帽子、女性の渋い赤色の衣装は普段から身に着けているとのことです。
蚊取り線香、欧州にも蚊がいるので多分あるんじゃないかと思うのですが、案外使ってないのかもしれないですね〜。
あの時は、いったい何を始めるんだろうという驚いた顔で見られていたこと、今でも思いだすと笑ってしまいます。
ルーマニアの田舎、オススメです♪
>続きも楽しみにしてますね!
ありがとうございます!
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
クルージ・ナポカ(ルーマニア) の人気ホテル
ルーマニアで使うWi-Fiはレンタルしましたか?
フォートラベル GLOBAL WiFiなら
ルーマニア最安
567円/日~
- 空港で受取・返却可能
- お得なポイントがたまる
6
43