2015/05/25 - 2015/05/25
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captainfutureさん
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2015年5月25日(月)
ハンガリー人村のシク村4日目。 1993年にお世話になった家を当時の写真を持ってウロウロ、諦めかけた頃、郵便局員がズバリと地図に指差してくれた。
1L ≒ \30
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 航空会社
- カタール航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
今回の宿泊ルート:
2015年 5/20 成田、カタール、ブカレスト → /22 シク村 → /27 シゲット・マルマツィエイ → /29 ポイエニレ・イゼイ村 → 6/4 オクナ・シュガタク→ /8 クルージュ・ナポカ → /14 ブカレスト、カタール → /15 成田
上記を拠点に、周辺の村を訪問。 ピンク色がマラムレシュ地方。 -
朝食時、「ターンツハーズ(踊りの家)」に舞踊用ブーツの影が。
明朝シク村を発つので、今日は散策を兼ねてノイジ家探し。 住所不明で、二人の子供(姉兄)写真とフルネーム、家の写真だけが頼り。
ミシェル一家に聞くが、分からず。 大通り「str.1」で人々に聞き込みしていけば分かるだろうとのこと。 -
上 : 「ヨーレッゲルト・キヴァーノク(おはようございます)」の挨拶。 この村伝統の渋い赤色の衣装。
下 : 警察ではフルネームで伝えても、ノイジという名前は多過ぎるからと、分からず(調べてくれず)。 -
取り敢えず、聖霊降臨祭 翌日の今朝もミサがあるかもしれないと事前に調べておいたので、教会へ。 案の定、伝統衣装の人々が坂を登って行く。
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上 : 昨日と違い参加者はぐっと少なく、ほとんど50代以上。 だが伝統衣装の人は昨日より多い。
下 : 入場前、補佐係が牧師の唱える言葉を聞き入っている。 11時よりミサ開始。 -
上 : 私も伝統衣装を着てくれば良かった。(ミシェル氏には2日着ても料金は同じと。)
下 : 今日はスニーカーで足も身軽、人も少ないので、女性席側の後ろに目立たぬよう回り、無音設定でそっと撮らせてもらう。
http://youtu.be/SNxPT6ktBf0 -
今日はパイプオルガンのある2階席へ。
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撮っていいですか?と手振りするとポーズを取ってくれた。 無音設定でそっと撮らせてもらう。
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結構高い。 奥が男性席、手前が女性席。
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階段を更に上がって、鐘突き場へ。
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開いていた窓から。
上 : 南東方面。 手前の大きい建物は公民館、左奥には一昨日の宗派ごとに違う墓地、右端には羊牧場の帰りに寄ったミハイさん行きつけの店。
下 : 北方面。 今日は午後、この「Str.1」を北上する。 -
上 : 東方面。 右奥に一昨日のチーズ小屋と羊牧場。
下 : 西方面。 -
昨日より1時間早い12時に終了。
ああ〜、ミシェル氏夫妻も伝統衣装で来ている。 今朝もミサがあると言うと、私が借りたがると思って言わなかったみたい。 バツの悪そうな顔で私の肩をトンと叩いて足早に出て行った。(写真右端)。 -
三々五々、帰宅。
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クスヌム・セーベン(ありがとう)!
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上 : 村の大通り Str.1を北上。 さっきの教会を振り返る。 村人口 約2,700人の73%が信者のカルヴァン派(プロテスタント系)教会。
下 : 2013年から2年計画の改装、EUが約 2億1,200万円、ルーマニア政府が 1,800万円、寄付 7,100万円各負担とある。 -
ここでふっと毎日各戸に配達している郵便局員なら分かるかもと、さっきの警察署隣の郵便局へ。
しばらく考え込んだ後、確信もって、ここだよ、と地図に書き込んでくれた。 さすが!
さっき進んでいた道と偶然同じ北方面。 教訓 『人探しは地元の郵便屋さんに』。 -
上 : 気持ちも軽くなり、Str.1を北上。 屋根に鶏。
下 : 別の教会が見えてきた。 -
あちこち剥がれていたり、木の門も少し斜めになっていたり。 もう使われていないのかと思いつつ入ってみると、さっきのがプロテスタント教会に対してこちらは現役のカトリック教会だった。
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上 : 12:40、ちょうどミサが終わるところ。 奥には赤い僧衣の今度は牧師でなく神父。
下 : 村の人口の6%が信者だという。 -
ミサ終了後、平服の男性が出たり入ったり。てっきり補佐の人か信者だと思ったら、神父さんだった。 わざわざ僧衣を付けてくれた神父と補佐の女性。
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キリスト教三大宗派の一つ、カトリック。 さっきのプロテスタント教会には無かった偶像。
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上 : 補佐の女性が親切にあちこち案内してくれる。 ここもハンガリー調刺繍のテーブル掛け、奥にはハンガリー国旗。 手前には十字架と羊が描かれた極太ろうそく。
下 : 初めて見た懺悔室。 女性が、こうやるのよ、とわざわざ手本を。 この後、言葉は通じずも二人で顔を見合わせ思わず笑ってしまった。 感謝。 -
最後に神父室の鍵を閉め、 敷地内の神父宅へ。
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再度神父が顔を出してくれた。 リクエスト通り、写真を送ることに。 気さくな方だった。
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皆に感謝、お別れし表へ。 外は陽を遮る物も無く、非常に暑い。 携帯傘を日傘代わりに。 遠くのお婆さんも暑さのせいかフラフラ。
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上 : 遠くに今は使われていないルーマニア正教の木造教会(1707年)がポツンと見えてきた。
下 : 売店 -
上 : ルーマニア産ビールのポスター
下 : 14:20、ここでお昼を買い、奥のパラソルの下で。 全部で8L(\240)。 -
地図によると近くに宿泊施設の印があるので行ってみるが、近所の人はそんなのないよ、と。 道に迷ったと思われたらしく、車であなたの宿まで送ってあげるから待っていなさい、と言ってくれる。 事情を話して再び北上。
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新しい家が多い中、昔ながらふうの素敵な家を発見。
戸を半開きに、「ヨーナポト・キーヴァーノク (こんにちは)」と大声で何度か声を掛ける(この村は呼び鈴が無い家が多いよう)と、奥から出て来てくれたのは、 -
なんと昨日の教会で隣に座ったマルティンさんだった。
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おお、と私の事を覚えていてくれたよう。 撮らせてもらっていいですか、と手振りすると、入れ入れ、とマルティンさんも手振りしてくれる。
納屋には干しトウモロコシ。 -
同じ納屋には、いろいろな工具。 後で知るが、一昨日のお宅といわず、どの家でも大抵の物は自分で作るんだそう。
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鶏やウサギ、ブタも。
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上 : 薪や干し草 置き場。
下 : 右が居住棟、左に別棟の台所。
いつの間にか、伝統衣装に着替えてきてくれていた。 -
上 : 台所にも手振りで招いてくれる。
下 : 扉の同じ緑色で統一された戸棚や椅子、吊るされた道具など、とてもいい感じ。 奥のコンロはさっきの薪を使うようだ。 -
マルティンさんが奥からお菓子と自家製ツイカ (ビンは中身が違う)を出してきてくれた。 まだ酔っぱらうといけないので、お菓子だけ頂いた。 甘くて美味しい。
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マルティンさんはグイっと飲み干す。 ツイカの流儀らしい。
私は水を頂く。 ルーマニアは蛇口水は大丈夫だと聞き、道中ずっとそれを飲んでいた。 多分、田舎は井戸水を引いてきたもの。
後ろには、22年前には普通に使われていたリングラ(木のスプーン)。 懐かしい。 温かみがあって木の香りがして、料理も更に美味しく感じた。 今は使う人も作る人もいないと聞く。 -
おもむろに数字を書きだす。 なんと87歳だという。
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納屋からいろいろな種類の道具を持ってきてくれて、それぞれ使い方を見せてくる。 お元気。
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上 : 写真送付先を書いてもらった。 ベンチ上にはハンガリー人村で良く見るチューリップの大きな図柄。
下 : 後日、嫁ぎ先の娘さんから、無事届きましたの礼状が届いた。 -
上 : 今度は中に入れて頂く。 赤、緑、白色のハンガリー調 手作りの調度品や思い出の写真が整然と飾られた素敵なお宅。
下 : 淡いブルーの壁色にとても良く映える。 奥さんは、良く来たね と手振りしてくれた。 -
上 : マルティンさんと奥さん、3人の娘さん。 娘さんはクルージュ・ナポカなど近くの街にいるとのこと。
下 : 教会の行事カレンダー。 年がら年中なんらかの行事が行われているよう。Erdélyi Református Falinaptár -
上 : 入って来た入口。
下 : 入口横の写真はサーベルを携えた軍服姿。 この国の終戦も1945年だからマルティンさんは当時17歳か。 この地域は 1940〜1947年の間はハンガリー領だったから日本と同じ枢軸国。
コミューンが何かどうのとも。 ドイツ語なら分かるよと、いくつか話してくれた。 -
上 : シク村の様子を描いた絵。 額縁の刺繍とも併せ、ハンガリー家庭にもれず、ここも奥さん手作りとのこと。
下 : 3人の娘さんの結婚式。 -
マルティンさんがもう一つ壁に掛かっていた伝統帽を、ポンと私の頭にも乗せてくれた。
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もう16:50。 お礼を言って外へ。 お別れに奥さんは頬にキスをしてくれた。 お二人とも、いつまでもお元気で。
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上 : マルティンさん宅を振り返る。 煙突があるので暖炉もあるのかな。
下 : ここで聞くと、ノイジ家はまだ先とのこと。 -
共用井戸
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上 : 通りから見えた巨大な干し草塚
下 : お邪魔してみると、牛舎にはまだ産まれて間もない仔牛が。 -
上 : ご主人がちょうどフォークと一緒に干し草を。
下 : 牛舎前にて。 お礼を言って通りへ。 -
もう少しでノイジ宅だと思いながら、てくてく。
しばらくすると小雨。 おばさんが、鶏とも違うような、七面鳥のヒナだろうか、雨除けカバーを掛けていた。 木柵越しに見ていると中に入れてくれた。 -
上 : ご主人と一緒に。
下 : 中はスゴイ数の工具。
この時は愚かにもまだ気付かなかったが、このおばさんが当時泊めてくれて、聖母被昇天祭に民族衣装まで着せて参加させてくれたノイジおばさんだった!
(おじさんは当時留守で、おじさんの部屋と衣装を貸してもらっていた。 おじさんとは初対面。) -
上 : 昔は居住棟だったのか、いくつもの昔の写真。 左から同居しているおばさんの姉、長女ロージカさん、おばさん、おじさん。 次から次へと壁から外してテラスに持ってきてくれる。
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テラスの梯子を上らせてもらうと、このお宅にもたくさんの干しトウモロコシ。
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上 : お礼を言って、外へ。(まだ気付かず)。
下 : 振り返ったところ。 -
上 : 向かい側にはルーマニア正教会の木造教会(1707年)がさっきよりも大きく見えてきた。
下 : 拡大。 -
同じ教会前で。 当時、小学生だった長男ピシュタ君。
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この辺りかと、畑作業中のご夫婦に当時の家の写真と名前を見せると、もう行き過ぎたよと、その家を指差してくれる。
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指差してくれたのは、なんとさっきの納屋隣のお宅(上)。 手持ちの当時の写真は緑色だったので全然分からなかった。 さっきのおばさんが入って行く。 私が戻って来た姿を見て、やっぱりね、という顔で笑う。 しっかり覚えていてくれて、おばさんが招き入れてくれた。
言われてみれば、おばさんのキリリとした目元、おばさんの姉(以下、大姉)さんの物腰など確かに覚えが。 もう17:30。 -
約10年前に改築したという。 作業中のお父さんとピシュタ君の写真。 ここも他にもれず家族で建てた様だ。
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左から大姉さん、おばさん、お隣のおばさん。 私が当時出した礼状や写真を奥から取り出して見せてくれた。 しばし家族アルバムを挟んで、あれからどうなったこうなったと言葉は通じずも、ページをめくりながら手振りで楽しく会話。 当時はカメラが無く、私が送った写真は大事にしてくれていた。
大姉さんは私が部屋で蚊取り線香をたいた事を覚えていて、煙が部屋に充満、おばさんがとても気味悪がっていたと笑いながら身振り。 大姉さんとピシュタ君も私が何か宗教儀式をやっているかの様に遠巻きに見ていた。 大姉さんは私を見たら、直ぐにその事を身振り手振りで再現、私もその事は良く覚えていて、互いに思い出し笑い。
途中で近所の高校生が通訳に。 住所を紛失したとはいえ、突然押しかけて申し訳ない、とまず気になっていた事を訳してもらう。
今晩はミシェル氏のペンションに泊まっている事を話すと、明晩は是非泊まって行くよう言ってくれる。 お言葉に甘えて、明晩お邪魔することに。 -
さっきまで一緒にいた隣のおばさん宅。 私が当時14歳だった娘さんと、まだ1歳だった息子さんの写真を渡したら、とても喜んでくれた。 このお宅も当時はまだカメラが無かったとの事。 あれから娘さんは渡米、現地の外科医と結婚、広いお宅で幸せに暮らしている写真を見せてくれる。 是非、話しをしてと国際電話。 流暢過ぎる英語は気後れしつつ、受話器を代わってくれる。 とてもお元気そうで、私の旅行をいろいろと気遣ってくれる。 そうしている間にも、おばさんはあれも食べろ、これも食べろと冷蔵庫からいろいろ出してくれた。
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ノイジ家に間借りしているピシュタ君の同僚ミハイさんが帰宅。 ピシュタ君は2年前にゲルラに新居。 ミハイさんが通訳してくれて、これから同じシク村の当時15歳だった長女ロージカさん宅へ車で連れて行ってくれることに。 ここでノイジ家の皆さんにお礼、明日の再会を約束しお別れ。
上 : 大きなロージカさん宅。 ここも一家で建てたのだろうか。
下 : 初めて泊まりに来た外国人で良く覚えていると言ってくれる。 -
是非、見て行ってと案内してくれた部屋。 どこもハンガリー調の赤、緑、白色の刺繍が施されたものでいっぱい。 家具の彩色も自分でとのことで、ロージカさんの名前と製作年が。 家具のチューリップ模様もハンガリー調度品に良く描かれる図柄。 昔は大事な嫁入り道具でもあったよう。 部屋の中は独特の雰囲気で小宇宙の観。
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カーテンレールカバーから何から何まで凝ったつくり。 美味しいお茶とお菓子まで出して頂き、21:30にお礼を言って外へ。
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ミハイさんが車で宿へ送ってくれた。 仕事を終えてきっと疲れた後だろうに、いろいろと感謝。
写真は宿の夕食(10ユーロ、\1,390)。
明日はノイジ家へ移動。
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この旅行記へのコメント (2)
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- 川岸 町子さん 2015/08/01 17:07:38
- おめでとうございます(@^▽^@)
- captainfutureさん、こんにちは!
良かったですね!
22年ぶりの再会ができたのですね。
この22年もの間、忘れずにおられた。
写真をお礼に送られ、それを受け取った側も大切にされ、気づかない間も、気持ちがずーーーっとつながっていたのだと思います。
さすがcaptainfutureさんの旅だな〜と感動です!
町子
- captainfutureさん からの返信 2015/08/01 21:40:33
- RE: おめでとうございます(@^▽^@)
- 町子さん、またまた、おばんです!
長い長い旅行記にお付き合い頂きありがとうございます。
ホントに見つかって良かったです。
やはり人探しは警察より郵便屋さんだと実感しました。
町子さんが仰る通り「気づかない間も、気持ちがずーーーっとつながっていた」のかもと考えると、本当に感謝だなあとしみじみ有難く思ってしまいました。(涙)
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