2015/07/19 - 2015/07/19
32位(同エリア222件中)
銭形幸一さん
かねてから登ってみたいと思っていた甲斐駒ケ岳の黒戸尾根。
甲府盆地の20号線走っている地点とそう変わらない標高から標高2,967mの山頂まで、標高差約2,200mを登る、日本アルプスでも屈指の急登。
このルートに匹敵するキツいルートは北アルプス、剱岳の早月尾根ルートしかないのでは。
甲斐駒の黒戸尾根、日帰りで往復できれば、「山歩きしてます」と言っても恥ずかしくないし、盆に登る南アルプスの聖岳から赤石岳の長くいくつもの頂きを越える稜線歩きの弾みにもなる。
なんと途中でフォートラで私がフォローしているどりーまーさんに会った。
百名山68座登られている方。
崖のハシゴの下で順番待ちしていたところ、登りきった女性が私の顔を見て、「銭形さん?」。
こんなこともあるもんなんだね。
それと山頂直下で去年、南アルプス南部の荒川三山から赤石岳縦走してた時に会ったご家族。
積雪期の雲取山でも会って今回で会うのが3回目。
山は数多あるのに3回も会うだなんて…。
先方も私もびっくり。
山頂ではガスったし下山開始後ほどなく雨が降ってしまい残念ではあったが、そのおかげで猛暑でこの難コース歩かないで済んだ。
おかげさまで13時間40分で下山。
下山後、感慨よりも「疲れた」と思ってしまった。
正直、今は「甲斐駒もう登りたくない」状態(笑)。
だがきっと晩秋くらいに再度登ってしまうんだろうなぁ。
自分を追い込むトレーニングに最適の手強さだし、今回の山頂、ガスってしまい好展望を楽しめなかったから。
慣れれば山行タイム2〜3時間は削れそう。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 自家用車
PR
-
日曜日の晩に今回の登山口近く、尾白川渓谷駐車場で車中泊。
11時頃寝ようとしたものの遅く来たクルマが私のクルマの隣にテント張り出し、話し声が気になって寝りゃ〜しない。
いい年齢のおっちゃんがマナー知らないだなんて痛すぎる。
山のブログでフォローしているOさんが2時頃到着とのこと。
寝られそうもないのでこのまま起きてあいさつした。
Oさん、甲斐駒、黒戸尾根、なんとか日帰りで下山したいので陽の出る前にヘッデンつけて登り始めるので私もご一緒させてもらった。
睡眠時間ゼロだけど大丈夫かいな…。
(´д`ι)
03:15
Oさんと一緒に尾白川渓谷駐車場(標高:770m)スタート。
初めてヘッデンつけて登山開始。
木々の間から太陽が見え始めた。 -
イチオシ
朝日が気持ちいい。
-
04:55
登山開始して1時間40分。
笹ノ平分岐(標高:1,470m)着。
目標は12時までに山頂に着くこと。
12時までに辿りつかなかったら撤収。
Oさん、靴擦れができたので先行ってくれと。
先週の登山の疲れが残っているみたいだね。
それにしても山頂まで7時間って…
(´Д`).∴トオスギ -
樹林帯歩きも心が癒される。
-
登りっ端、標高低い地点は台風通過後だけあってモワっと蒸し暑かったが、徐々に涼しくなり始める。
-
黒戸尾根、健脚そうな登山者が多い。
「玄人尾根」だなんてあだ名があるくらいだから。 -
06:13
刃渡り(標高:1,900mくらい)到着。
山と高原地図だとこの箇所は「危」マーク。
歩いてみるとそれほど怖さを感じず。
あとで通る睡壁にかかるハシゴ降りる方がまだ怖い。 -
刃渡り、好展望。
鳳凰三山と富士子ちゃん。
鳳凰三山、頂き雲隠れしていたので富士子ちゃんを真ん中に。 -
雲隠れしている鳳凰三山。
山行、先がまだ長いからきっと富士子ちゃんも鳳凰三山も見えるに違いない。 -
ハシゴがちょくちょく出始めた。
(;゚Д゚)ゴクリ -
06:31
刀利天狗(標高:2,049m)。 -
刀利天狗を越えると登山道は黒戸山を巻く。
登山道も平坦に。
しばしの安息。
本当の地獄はこれから…。
<`∀´> -
07:01
五合目(標高:2,150mくらい)。
黒戸山脇を通り過ぎると五合目小屋跡へ向け、急降下。
目の前の頂きが屏風岩。
もしかしてあれ越えるの…?
冗談抜きで、まんが日本昔話に出てくる山みたいなんですけど…。
(;゚Д゚)唖然 -
イチオシ
07:13
屏風小屋跡(標高:2,130m)。
腹が減ってはまんが日本昔話の山は越えられぬ。
゚゚゚゚゚-y(^。^)
甲斐駒、信仰の対象の山だけあって石仏が雰囲気を醸し出している。 -
まんが日本昔話の山越え。
この傾斜、まだ序の口。
このあと、数多の梯子を登るが冗談抜きで「垂直」でかなりの高さ登る梯子も…。
((;゚Д゚) -
07:23
屏風岩登りきった。
(;-_-) =3
対面の黒戸山、急降下してさらに梯子の登り返し。
疲れた。 -
この吊橋越えればもうすぐ七丈小屋。
まだまだ梯子が続く。
ハシゴの下で順番待ちしていたところ、登りきった女性が私の顔を見て、「銭形さん?」と声を掛けてきた。
なんとフォートラのどりーまーさん。
そういえば甲斐駒登るかもっ話だったんだ。
百名山68座登られた方でこの一ヶ月でも北海道の利尻山、尾瀬の会津駒ヶ岳登られたり…。
羽の生えたようにフットワークの軽い方です。 -
07:52
七丈小屋(標高:2,370m)。
(´д`ι)
水が美味い。 -
07:56
売店見当たらなかったので給水して即出発。
標準タイムだとここから山頂まで2時間半。
ここまで4時間50分あまり。11時半には山頂に着けそう。
登り8時間で予定していたから上出来。
ちょっと安心。 -
甲斐駒、北岳の草スベリ分岐や山頂直下、荒川三山、赤石岳の北沢源頭のような華やいだお花畑が無い。
そのくせ、梯子フィーバーだし、この後の八合目御来迎場を越えると岩場地獄。
どんだけ鬼なんだよ、甲斐駒さん…。
ヽ(´Д`)ノ
めぼしい花って釈由美子と… -
イチオシ
テンバ近くに咲いていたヨツバシオガマくらい。
結構お気に入りの一枚。 -
08:31
森林限界突破。
調子に乗って黒戸山の巻き道、ぶっとばしたつけが。
脚が止まってしまった。
キツ。 -
何山?
2,700m近くありそうだけど。 -
08:49
八合目御来迎場(標高:約2,700m)。
ガスガス。 -
手前に見える頂きは黒戸山かな。
あの向こうからはるばる標高差1,900m登ってきた。
奥右の山々は奥秩父連山? -
鳳凰━━━━m9( ゚д゚)っ━━━━三山!!
北岳から臨む鳳凰三山より格段に格好イイ。
あんな山登った自分を誇らしく思ったりして(笑)。 -
北岳。
冬場鳳凰山から眺めた北岳は端正で女性らしい優美な感じだったが、夏の北岳は男らしい雰囲気。
北岳は鳳凰山や仙丈ケ岳から眺めた方がイイかなぁ。 -
さ、岩場地獄のはじまりはじまり。
\(^o^)/ -
こんな岩場や…
-
こんな岩場…。
私の脚、目一杯伸ばして岩に届くか届かないかぐらいなんですけど…。 -
(;-_-) =3
-
あれが山頂だったらいいけど…。
ダマシのピークが2つ3つあるって話だから山頂なわけないよね。
中国の水墨画に出てきそうな荒々しい岩壁。 -
ミヤマキンポウゲかな、ひょろっとして背が高いし。
-
ハクサンイチゲ。
( ´,_ゝ`) ドヤッ!
北岳で散々見た。 -
一番キツい岩場。
急斜面にゴロンゴロンとどでかい岩、岩、岩。
後ろ振り向いてばっか。
北岳の草スベリもキツくて後ろの鳳凰三山振り向いてばかりだったけど、ここでも鳳凰三山が見守ってくれる。
まさに「神様、仏様、鳳凰三山」。 -
イチオシ
それにしても鳳凰三山、どっしりしてどでかい。
西の山の端の向こうがドンドコ沢ルートかな。
どりーまーさんが先月登ったルート。
【鳳凰三山縦走 憧れのオベリスク〜♪(青木鉱泉〜ドンドコ沢〜中道ルート)(66)】
http://4travel.jp/travelogue/11022412
私は夜叉神から鳳凰山4回登ったけどドンドコ沢ルート、景色が楽しそう。
紅葉の綺麗な時期にチャレンジしたい。
この写真、今回の旅行記で一番のお気に入り。
甲斐駒ケ岳の旅行記なのであえて表紙写真にしなかった。 -
イチオシ
有名な二本の剣。
鳳凰三山バックに。
富士子ちゃんは見えず。 -
うわ、ガスった。
-
09:51
山頂だ。人だかりが見える。
間違いない。
( ゜Д゜)9m 甲斐駒,lock on ! -
10:07
北沢峠からの登山道との合流地点。
北沢峠からのアプローチが容易なため、黒戸尾根からより圧倒的に北沢峠からの登山者が多い。
一気に山が賑やかに。 -
10:11
8kmちょっとで標高差約2,200m登った。
山行時間6時間56分。
山と高原地図の標準タイム9時間10分だからまずまずの出来。甲斐駒ヶ岳 自然・景勝地
-
(;-_-) =3
甲斐駒ケ岳黒戸尾根、手強かった…。
しばらくお手合わせは控えたい。
でもまた胸借りてトレーニングするから。
私にとって日帰り山行、最強のトレーニング場。 -
( ´,_ゝ`)
今回の山行のご褒美。
こんな質素なカップラーメンが滅茶苦茶美味い。
山登るメリットはメシに感謝の念を抱けるようになること。
腹減らしながら山歩いているから、普段米一粒さえ残すのが勿体無いもんね。 -
10:47
撤収。山頂での見晴らしは残念。
偶然も偶然、去年の荒川三山、赤石岳縦走で会った親子に会った。
http://4travel.jp/photo?trvlgphoto=34868057
今年、雪の雲取山でも会った。
これで3回目。
山の好みが似ているんじゃないか。
山なんて日本にたくさんあるのに3回も会うだなんて凄いことだ。 -
摩利支天はもっと奥なのかな?
もう行く気力も無い。
そういえばアメ横にも摩利支天ってあるよなぁ。 -
デカ!
ガスガスの天候もオツなもんだね。 -
富士子ちゃんはおろか、鳳凰三山も見えなくなってしまった。
-
岩場、登るのはまだいいけど、降りるのはどうも苦手。
この後雨。
レインウェア羽織ってカメラはザックにしまう。
しばらく写真は撮れず。 -
13:03
一気に七丈小屋の下の吊り橋。
雨が止んだのでザックカバー外し、レインウェアも脱いだ。 -
13:19
一番ハードな梯子を降りる直前。
下山なのに梯子下りきったら向かいの黒戸山の巻き道まで登り返し。
(´Д`).∴ノボリャイインデショ -
雨もやんだし、まったり下山しながら樹林帯撮影。
-
苔生した樹林帯歩き、毎度ながら心が癒される。
南アルプス、大好き。 -
14:26
刃渡り通過。 -
霧が立ち込めはじめた。
-
イチオシ
(*'д`*)
-
風情がある岩。
-
15:34
山頂はガスガス、雨で下界は晴れ…山じゃよくあること。
未練がましいことは言いません。
15:46
笹ノ平通過。
登山口まであと1時間半。
ここからが本当に長かった。
おまけに蒸し暑いし。
(;-_-) =3 -
16:48
娑婆が見えた。
\(^o^)/ -
竹宇駒ケ岳神社。
17:00
駐車場着。
17?弱、標高差約2,200mを13時間45分かけて歩いた。
一日の山行時間、北又渡から聖岳登った時と同じくらい。
その後、尾白の湯でひとっ風呂。
http://www.verga.jp/?page_id=41
睡眠ゼロ、13時間越えの山行、大月からの渋滞30?。
圏央道運転している時、グダグダ。
10時過ぎに狭山のPAで仮眠しようと思って寝たら目覚めると翌朝5時前。
登山シーズン、人気の山の登山口の駐車場の車中泊も考えものだね。 -
【おまけ】
先月登った北岳から見た甲斐駒。
山の右の肩が黒戸尾根、今回登ったルート。
この頂に立った。
(σ゚д゚)σ甲斐駒ゲッツ!!
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (4)
-
- みかりさん 2015/07/28 00:30:11
- 日本三大急登なんだ・・・
- 銭形幸一さん、こんばんは!
甲斐駒登山、お疲れ様でした。甲斐駒ヶ岳ってこんなに登るのが
大変な山なんですね〜。見ている方は幻想的だったり、壮大だったり
綺麗な風景ですけどね。
それにしても、今回は色々と出会いがあったんですね。
4トラのトラベラーさんと偶然バッタリもビックリですが・・・
以前出会った家族との3度目の出会いなんてビックリですよね〜。
そんな事もあるんだな〜と。
最後の甲斐駒の写真が幻想的でとても素敵でした。
そして谷川岳。こちらも大変でしたね。でも綺麗な青空と
岩場に咲く、高山植物がホントに綺麗で絵になっていました。
それ以上に、一緒に登られたおっちゃんの登山中のシルエットが
なんだか一流登山家みたいに写っていてカッコ良かったです。(笑)
銭形幸一さん、山岳カメラマンになれそうです♪
みかり
- 銭形幸一さん からの返信 2015/07/28 18:27:52
- 甲斐駒、諏訪に行く道中、見えますよ!
- いつも訪問ありがとうございます。
山登らない人が、中央道、甲府盆地から見てわかる山って富士山と八ヶ岳連山くらいですかね。
南ア登る前は私もわからなかったですから。
今は中央道走っているとわき見運転したくなる欲望に駆られます。
今回の甲斐駒は街道筋くらいの標高の登山口から3,000m近くの山頂まで登りました。
風景こそ、山頂付近でガスガス、雨だったため満喫できませんでしたが、日帰りで下山できてホッとしてます。
何てったって、北アルプスの劔岳の早月尾根と並ぶ、日本で最もキツい急登ですので。
フォートラでも山のブログでも個人情報お構い無しで自分の顔UPした甲斐あって、声掛けてもらえるととても嬉しいです。
おっちゃん、フルマラソンのベスト4時間ちょっと、話さなければ結構男前でフォトジェニックだと思った次第です。
夏期休暇は今年の大本命の縦走が控えてます。
\(^o^)/
-
- アルデバランさん 2015/07/23 21:42:14
- 甲斐駒の水は美味い!
- 銭形様 アルデバランです
先日は大変失礼いたしました。
とうとう行かれたんですね、黒尾尾根
折角登ったのに谷底まで降りてまた登り返す辛かった20年前の思い出が蘇りました。
そして美味い水も…
山頂はガスって残念でしたが、いろいろな方との再会
広いようで世間は狭いんですね。
それにしても、野外で食べるカップラーメンってどうしてあんなに美味しいんでしょう。
山の上とか、スキー場で食べるの最高です…
最後の甲斐駒の写真も最高です。
苦労して山頂に立った時、彼方に見える山の頂
今度はいつかあの頂も…
これだから止められないんでしょうね。
- 銭形幸一さん からの返信 2015/07/23 22:47:41
- 旅先からの書き込みありがとうございました
- こんばんは。
今年、甲斐駒黒戸尾根、登りたい!と意識していたわけではなかったのですが三連休取れたので行ってきました。
夏期休暇に聖岳から赤石岳にかけ、縦走するので景気づけに…という軽いノリです。
黒戸尾根日帰りできればちょっとは拍が付くかなと。
事前に登山経験者からアドバイス頂いていたのですが、実際に登ってみて初めてその辛さわかるものですね。
大きな登り返しがあるの意識せず、手前の平坦な巻き道で、よせばいいのにペース上げてしまい、登り返しで撃沈、森林限界超えた辺りで息も絶え絶え、岩場オンパレードの急登、ため息つきながら登りました。
2回、3回と登り、勝手がわかれば山行時間、まだまだ短縮できそうです。
中央道からのアクセスも比較的いいコースなのでこれから先も登るだろうと思います。
途中見えた鳳凰三山、山裾から地蔵、観音、高嶺と三つの頂きが見え、とても壮観でした。
改めて鳳凰三山、こんないい山なんだと。
秋には前登ったのとは別のドンドコ沢ルートから登ってみようと思いました。
また、先日登った間ノ岳から見えた塩見岳、荒川三山…。
荒川三山から間ノ岳、南アルプスのど真ん中、未踏破ゾーンなのですが来年は踏破したいと思うようになります。
私は万里の長城には行ったことがありませんが長城に立てばきっと同じようなことを思うんでしょうね。
今回、コンロ買って初めてカップラーメン食べてみました。
温かい汁が五臓六腑に染みわたり本当に美味しかったです。
コメントありがとうございます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったスポット
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
4
60