2015/01/09 - 2015/03/21
538位(同エリア1583件中)
A Oさん
光と闇が交差する、朝でも夜でもないその時間に
俺はペイジの町を出た。
荒涼の大地に心惹かれていたけど、振り返らずに進めたら
もうひとつの荒涼に出逢えるのかもしれない。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
特別な風景に出合う事も無いまま進み
車で一夜を明かし、更に走り続ける。 -
所々に残雪があったから、山道は避け
平地を選んで進んで来た。
しかし、最終的には北に戻る旅なので
どうしても一つ二つは山を越えなければならない。 -
タンブルウィードとジョシュアツリーばかりだった
砂漠の道が少しづつ変わり
道の両側に木々が目立つようになった。 -
今走っている辺りを友達に連絡したら
何とかキャニオンという所を是非見て来いと言うので
寄り道することにした。 -
夜明けの頃、キャニオンの駐車場に着いた。
朝が早いからか、寒いせいなのか誰も外に居ない。 -
寒い…やめようかな…
-
-
前方の朝焼けの中に、タワーが見えて来た。
-
ウォッチタワーかな…
-
-
タワーから先を見ると
何もない絶壁が続いている… -
なになに…なんなのここ?
何か書いてある。
ダメだ…英語読めなかったわ。 -
谷底まで降りて行こうかと思ったが
ちょっときついだろうな、多分。 -
望遠鏡覗いてみても、渓谷の先に更なる渓谷が
延々と続いている。 -
何かあるのかと思ってここまで来たけど
何もないんだ… -
それでも…
何もないように見えるけど
コロラド川はこの場所も知っていた。 -
小さな命も
-
俺の目には映らないだけで
この場所に大切な何かを見出した先人もいた… -
何もない事が
もしかしたら重要な事なのかもしれない。 -
気にもせず通り過ぎてしまったタワーが
遠くに見える。
もう一度…戻ってみよう。 -
別に先を急いでる訳でもないし。
何か、見つかるかもしれない。 -
夕暮れが来て、キャニオンの近隣で
一夜を明かしたが -
結局俺は
-
その何かを見つける事は出来なかった
-
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