2015/06/22 - 2015/06/23
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chekimanさん
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ボロブドゥール観光は無難に終わった。
特別な出来事も無く、楽しい出会いも無かった。
それなのに、何で僕は海外旅行が好きなのか?
その答えがプランバナンで見つかった。
それは、とても簡単なことだけど、外国でしか味わえ無いことだった。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
一旦、ジョグジャカルタに戻り、プランバナン行きのバスに乗り替えた。
-
出発の待ち時間の間に流しの歌手が乗ってきた。
僕は歌手にチップを上げた。
チップをコップに入れた時、歌手の隣に写っている女性と目が合い、彼女は微かに微笑んだ。
その微笑は、「停まっているバスに勝手に乗ってきて、いきなり歌い出して、チップを要求して、サッと降りて行く。やっぱり、変よね。だから、私は歌手を無視していたのよ。」と言っていた。
なお、僕以外にチップを上げた人はいなかった。 -
歌手の後からも、お菓子売り、ジュース売り、絵本売りと続々乗ってきた。
絵本は乗客の膝の上に一冊ずつ置いていった。
が、直ぐにそれは回収された。 -
そして、3日目にして、3ヶ所目のホテルに到着した。
フロントには3人のスタッフがいた。マネージャーの中国系の女性、有能な執事タイプの男性、そして、若い女性。
この3人に今日の予定を相談した。
今晩は、「ラーマヤナの舞踏が見たい。」
マネージャーの返事は、「今日は休演日よ。」
僕の口から出た言葉は、「オー.マイ.ゴット」
彼女らに慰められたこともあったが、僕の立ち直りは早かった。
「ノー.プロブレム 、来年、また、見に来るよ。次は、プランBの相談をしたい。」 -
ホテルで、遅めのランチ。
ラマダンなので、外で食べる所を探す気にはならなかった。 -
ジャカルタ行きの飛行機で知り合った女性に教えて貰ったイーフーミー。
特別に美味しい訳では無かったが、日本人の口に合う中華風の味付けだった。
嬉しかったのは、レストランのスタッフが、日本人の僕に箸を出してくれたことだった。 -
デザートのアイス。
これが今まで食べた料理の中で、一番美味しかった。
ボロブドゥールの日本語ガイドが言っていたジャワ料理には美味しいものが無いという言葉を思い出していた。 -
ホテルの車をチャーターしてプランBを開始した。
当初は、5箇所回って、750円だったが、出発間際になり、無料になった。
僕のシンプル.イングリッシュでは、その理由は理解出来なかった。
無料と言われると裏があると疑うが、彼女らの笑顔には疑いの余地は全く無かった。 -
2つ目の遺跡は、サンビサリ。
学生らしき若い人たちが入り口にいたが、素通りした。
ほんのちょっとの勇気が湧いてこない。
まだ、一般の人たちに声を掛けることが出来ないでいた。 -
ヒンズー教の神様の中で一番好きなのはガネーシャだった。
少しだけ大きな声で、「ガネーシャ!」と独り言を言ってみた。
近くにいた人がそれに以外な反応をした。
「あそこに日本人がいるよ。」
その日本人は、インドネシア人のドライバーを雇ってプランバナンの観光をしている所だった。
日本人の個人旅行者に会うのは、彼が初めてだった。
彼と話した内容は鮮明に覚えているのだが、顔が全く思い出せない。
日本人に対して、写真を撮らせてとお願いするのは、インドネシア人以上に勇気がいる行為だった。 -
続いて3番目の遺跡。
ここにも、思い出が無い。 -
最後に行った遺跡は、CANDI SOJIWAN。
ホテルのマネージャーのお勧め場所であり、歩き方にも紹介されていない遺跡だった。
遺跡はきれいに整備された緑地の中に建っていた。 -
ボコの丘には、サンセットの時間に合わせて到着した。
ここにに来ようと決めたのはプランバナン到着後だった事もあり、下調べは殆どしていない。
なので、テレビや写真でも見たことが無い、僕が初めて見る風景があった。 -
今、ここの場所にいるのはラーマヤナが上演されていなかったから、ホテルの車をチャーター出来たから、ホテルのマネージャーが勧めてくれたから.......
不運と幸運が重なって、旅行前には予定していなかったこの場所にいる。
昨日のボロブドゥールでは、時間に追われて写真を撮りまくっていた。
今は、時間を気にせずに遺跡を照らす夕陽をゆったりとした気分で眺めている。
こっちの方が僕には合っているようだった。 -
ホテルに戻り、綺麗な夕焼けを見たことを大袈裟にスタッフに話した。
そして、フェイスブックの友だちになった。
彼女からは、次の目的地のソロ到着後にメッセージが届いた。 -
この部屋のバスタブは、アウトサイドにあった。
このバスタブに浸かり、ゆったりと寛ぐのが、今晩最大のイベントのはずだった。
第一の誤算は、ぬるいお湯がちょろちょろしか出なかったこと。でも、これは東南アジアでは良くあること。
どうしても、我慢できなかったのが、壁のタイルの溝を蟻が行列していたことだった。
今晩もシャワーを浴びることになった。 -
さっきまで、日本人の団体客が食事をしていたらしいが、既に空港へと出発していた。
今は一組のカップルがいるだけだった。
お客さんが少ないレストランは、僕のような一人客を構ってくれるので、食事が楽しい。 -
小瓶、480円のビールを飲みながら、ウェートレスにチェキの写真をプレゼントする。
彼女は、「サンキュー」と言う。
僕は、「サマサマ」と返す。
「サマサマ」はインドネシア語で、Wellcome の意味だ。 -
料理が運ばれてきた。
僕は、日本語で「ありがとう」
彼女は、「アリガトウゴザイマス」と返す。
僕は、「おはよう」、「こんにちは」、「ありがとう」、「さようなら」などの簡単な日本語を使うようにしている。
ホテルのスタッフは向上心が高いので、「Wellcome は日本語で何ていうの?」と質問してくる事が多い。
彼女もこの質問をしてきた。 -
壁にはヤモリがいた。
店の中を小さい鳥が駆け抜けた。
そして、僕の相手をしてくれるウェートレスがいた。
彼女の存在が料理を実際以上に美味しいものにしてくれていた。 -
食後は温かいジャワティー。
昔、良く飲んだ缶入りジャワティーと同じ味がした。 -
4日目、ロロ.ジョグラン遺跡の6時のオープンに合わせて、ホテルを出発した。
朝一番で見学を始めようと決めたのは、昨日、ホテルのスタッフと相談しながらだった。
こんな早い時間に田園と山を眺めながら歩いていることが、時間やスケジュールに縛られずに自由な旅をしている気分にさせてくれた。 -
遺跡の入り口は思いの他に遠かった。
やっと着いたと思い、その場にいた男性に話し掛けるが入り口は、向こうだと言われる。
それが、2度続いた。 -
30分程歩き、6時10分に入り口に着いた。
オープンの時間から、10分が過ぎていたが、丁度、入り口を開ける所だった。 -
静寂、冷んやりした空気、真横から遺跡を照らす橙色の陽光、特別な時間にここに居ることが、心地良かった。
-
僕は一番乗りのつもりだったが、地元の子どもたちは既にいた。
ガイドブックには載っていない彼らだけが知っている入り口があるのかも知れない。 -
二人連れの少女に写真を撮っていいか聞いてみた。少女らは、あっさりとOKして、可愛いくポーズを決める。
4日目にして、初めて一般の人にカメラを向けた。
ホテルやレストランのスタッフ、お店の人など観光に従事している人には、何の躊躇も無く写真の了解を得ることが出来た。
一般の人に声を掛けるのは、子どもとはいえ、勇気が必要だった。
でも、実行してみると実に簡単なことだった。 -
ロロ.ジョグラン遺跡の次に向かったのは、同じ公園内にあるセウ遺跡だった。歩き方の地図を見て、遺跡に対して裏に当たる方角へ歩きだした。
しばらく歩き続けたが、回りの風景がなんか荒れた感じがする。
道を間違えたようだ。
引き返し始めたら、さっき写真を撮った少女らが、川を隔てた向こう岸から僕の方がを見ている。
僕は大きな声で、「テンプル.セウ」と叫んだ。 -
彼女たちの道案内で、セウ寺院へ向かった。
途中で男の子たちグループとすれ違った。
その中の一人の男の子が彼女らに何かを言った。少女はすかさず言い返していた。
僕は、「ボーイフレンド?」と質問した。
彼女は、両手を大きく振って、「ノー」と大きな声で返事をした。 -
セウ寺院に着いたが入り口が閉まっていた。
彼女らが柵に脚を掛け、身体が浮き掛けた所で、慌ててそれを止めた。 -
正面の入り口は開いていた。
僕が見学をしている間、少女らは石像と戯れていた。地元の子どもたちにらとっては、世界遺産もただの遊び場だった。 -
少女らとはセウ寺院の前で別れた。右と左の別々の道を選んだが、その道はすぐに合流したので、再開の挨拶を交わした。
そんなことを2度、繰り返して、本当の「さよなら」をした。 -
公園の出口からは、ホテルは近かった。
-
ホテルのフロントにはマネージャーとFBの友達になった女性がいた。
これから、ソロへ行くことを伝えると、マネージャーに鉄道で行くことを勧められた。
でも、鉄道に乗る方法の下調べをしていなかったので、予定通りバスで行くと応えた。
でも、このことはFBの女性には伝わっていなかった。 -
ほんの一瞬目が合っただけのバスでの女性。
自分のお気に入りの場所を紹介してくれホテルのマネージャー。
Facebookの友達になったホテルの女性スタッフ。
僕との会話を楽しんでくれたウェートレス。
道案内をしてくれた少女たち。
プランバナンでの滞在で、僕を楽しい気分にしてくれた人たちとは、感情のやり取りをしていた。
楽しいとか、嬉しいとかの相手の感情は、笑顔や態度で伝わって来る。
そんな時は、僕も言葉が自然に出てくる。適当なシンプルイングリッシュでも、僕の想いは相手に伝わっている。
言い古されたこんな言葉しか思いつかない。
「心の触れ合い。」
言葉を越えた所での心の触れ合い。
それが、海外旅行が好きな理由の一つだった。
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この旅行記へのコメント (4)
-
- まむーとさん 2015/07/20 19:19:18
- 絵になる景色と子どもたち
- chekiman さん
こんばんは!
私も珍しく遠方の旅行が近づき、気が急いた毎日です。
世界遺産で遊ぶ子ども達は、すごく可愛く面白いその場所の日常ですね。
世界遺産の近くに住んでいても入場料金が高くて入れない現地の人々が多いと聞くので、生活に密着した世界遺産は、名実ともに世界遺産ですね。
ところで、なぜだかchekiman さんがアップされたら、なぜか下の方になるので、うっかり見過ごしそうになります。
下に下にして見つかります。
まむーと
- chekimanさん からの返信 2015/07/20 21:14:06
- Re: 絵になる景色と子どもたち
- まむーとさん、こんばんは
バンクーバーのQ&Aを読みました。
名前を見るだけで、美味しさが想像できます。
是非、トウモロコシとブラックチェリーの感想を教えてくださいね。(^^)
あの少女たちには、感謝しています。
道案内してくれたことは勿論ですが、ローカルの人たちとの交流が楽しいということを教えてくれました。
おかげで、この後の旅が楽になりました。
会社帰りの通勤電車の中で、コメントを書いています。電車を降りる時に慌てて、公開を触ってしまう時があるので、それが、原因かもしれません。
少しずつ、更新しますので、気がついた時に読んでくださいね。
あと、コーヒーは300円では無くて、200円でした。それにしても、安いですね。
chekiman
- まむーとさん からの返信 2015/07/20 21:31:40
- コピ.ルアクが!
- コピルアクが2百円!
あぁ〜早く飲みたい!
調達してくれる友達に会うのは、次は秋。
楽しみ!
私も現地の子どもらと遊びたいな♪
地元のじゃんけんを各地でしたいな。
ところで、バンクーバーでは世界の食べ物を食べたい!
ケールチップを作りたい!
私も米とアンダースー(沖縄の肉味噌)、梅干し、海苔を持って行きリクエストのお握りを作って来ます。
- chekimanさん からの返信 2015/07/20 21:57:56
- Re: 絵になる景色と子どもたち
- おにぎり!
日本食の基本ですね。
寿司やラーメンと比べて、外国人からみてマイナーなところが更にいいです。
僕が暖めている企画に、現地で知り合いになった人のお家でフルーチェをご馳走するというのがあります。
日本から食材を用意して、現地で振る舞う。
NHK BS で放映しているコウケンテツの番組みたいですね。
すご〜く、楽しそうです。*\(^o^)/*
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