71年前の戦場へトラック諸島でDIVE！ 透明度0ｍの世界！！～特設運送船 札幌丸(SAPPORO MARU)～

2015/01/08 - 2015/01/08

5日～12日までトラック諸島で計16本潜ってきました。
8日の2本目は特設運送船 札幌丸。
昭和5年11月25日に三菱造船で竣工した排水量361㌧ 全長44m 速力12.5Ktの遠洋トロール漁船。
戦前は共同漁業、日本水産および日本海洋漁業で漁業活動に従事。
昭和19年1月20日に日本海軍に徴用され特設運送船として後方支援に従事。
そして、昭和19年5月4日のアメリカ海軍機動部隊の空襲によりFefen島（日本名 秋島）北200ｍの地点で爆弾1発が命中し水深28ｍの水平状態で沈没。
黙祷の後に潜行開始。

エリア チュック（トラック）(ミクロネシア)

• 旅行の満足度: 2.5
• 観光: 2.5

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 30万円 - 50万円
• 交通手段: 船 徒歩
• 航空会社: ユナイテッド航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

札幌丸の説明用ボード。

ポイント名　札幌丸。
平均水深18.5ｍ Max28.1ｍ 透明度Max４m 水温29.4℃
12?タンク背負っての39分のダイビング。
秋島北側はマングローブ林があり沈船もドロドロの泥が堆積し透明度も沈船で1番悪いポイントです。

1本目長野丸の後、オーストリア人とガイドは富士川丸へ。
なので札幌丸へは自分とボートオペレーターとで潜行開始。
船橋付近に到着しそのまま船内へ...。狭すぎ！

通路に進入し狭いハッチを抜けて機械室へ。

機械室の一コマ。
ドロドロ泥が凄く堆積しフィンキックは厳禁です。

この狭さ2人が限界！

機械室のメーター類。
撮影に集中して気がつくとガイドがいない...。
浮上後の話では機械室の天窓を通って行ったのですが、スマートな自分でも抜けれず5回ほどチャレンジするも引っ掛かり無理無理。しかも透明度が悪くガイドを視認できず。
仕方なく来た道を戻ろうとすると泥が舞い上がり機械室の透明度０ｍ！
ここで焦ったらお終い！まずは深呼吸して壁を手探りで探し慎重に進んで無事脱出！

ガイドが視認できないので船橋付近で待機していると1分〜2分でガイドと合流に成功。
船橋の窓から覗いて船橋内。

船尾に移動。
分かりにくいですがスクリューです。

右舷後部の被弾箇所。
命中した爆弾は比較的小型の爆弾と思われますが漁船に１発でも命中すれば致命傷です。

そのまま甲板面を船首に移動します。

透明度の悪さは沈船ではかなりのストレス...。

船首付近まで到着。
甲板面まで浮上する感じ。

甲板に到着。そのままゆっくり浮上と思いきや...。

船倉に進入。
ダイブコンピューターを見ると、間もなく減圧潜水に移行寸前...。

今回５回目の減圧潜水に突入！

船倉は配管が散乱しているだけで空でした。

散乱する配管。

船倉を出て浮上か？と思いきや最後に船橋に進入。

船橋に進入。
狭まいうえに泥が...凄い

船尾側に向いている設置されている操舵装置？

ようやく浮上開始です。
さらば、札幌丸。

この旅行記へのコメント （2）

• ちゅらさん 2015/07/13 23:09:08

  こんばんは〜☆

  
  　GATさん　ご無沙汰しております。
  
  いつも　ありがとうございます。
  
  今回のDIVE、透明度０mの世界は　拝見していて
  ドキドキ.... 無事に浮上できるのかと。。もうハラハラしました〜
  さすがです！！
  
  こうして、遥か母国からGATさんが訪ねてくれたこと
  札幌丸に眠れる方々も、どんなに嬉しかった事でしょう....
  
  そんな事を　毎回、考えさせていただける　トラック諸島の旅です。
  
  楽しむ事ばかり優先で　忘れがちな　その土地の過去の歴史に遺産
  GATさんのように　価値のある旅を心がけないと.... 反省です。。。
  
  また、素敵な旅行記を　楽しみにしています。
  
  今月は、ずっと行ってみたかった 波照間に行く予定です。
  波照間Blueが 美しいだけでなく、悲しい過去がある島へ
  台風が心配ですが... 　行けますように〜☆
  
  　　　ちゅら...

  GATさん からの返信 2015/07/20 17:53:23

  お久しぶりです。

  ちゅらさん、お久しぶりです。
  いつも訪問と投票ありがとうございます。
  沈船内で1人になると恐怖心倍増でした。
  浮上した後の開放感が忘れられません。
  
  沖縄方面の旅行記いつも楽しみ拝見させてもらっています。
  そしていよいよ波照間に行くのですね（旅行の最中でしょうか？）
  波照間ブルー見れたら良いですね。
  自分が訪れた時は石垣が快晴でも波照間上空は曇り空で...。
  波照間とは相性が良くないみたいでした。
  人生一度きり楽しんで行きましょう。
  
  by GAT