2015/05/17 - 2015/06/03
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again20さん
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昨年(2014年)、南イタリア(ローマ〜ナポリ)を自転車で走り、充実した数日間を過ごすことができました。今年もどこかの国を自転車で走ろうと思った時、イタリアの大地を走ることしか思い浮かびませんでした。昨年は南イタリア、だとしたら今年は北イタリア、という単純な発想で行き先はすぐに決定。北イタリアの歴史、自然、建築、食べもの、そして北イタリアの人々との触れあい、どんな旅になるのか、私をのせた飛行機は、まもなくミラノ-マルペンサ空港に着陸するところです。
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2015年5月17日夕方6時、ミラノ-マルペンサ空港に到着。
海外での自転車旅行は今回で3回目。
3回目ともなれば、空港のベルトコンベヤーから自分の自転車が出てくるのを余裕で待っていられると思っていたけど、やはり今回も自分の自転車バッグを見るまではドッキドキ。(自転車は、成田空港でチェックインする際、別扱いとなります)
この自転車バッグがベルトコンベヤーの遠くの方に見えた時は、
思わずガッツポーズ!これで、北イタリア自転車旅行ができる! -
ミラノ-マルペンサ空港の到着ロビーで自転車を点検。自転車、特に問題なし!
3回目ともなると、どこででも自転車の組み立て、自転車の点検ができてしまう。そして、周囲の皆さんも、そんなことにはまったく無関心。 -
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ミラノ-マルペンサ空港 夜8時、今から自転車に乗って今晩泊まるホテルまで行きます。マルペンサ空港から約15分。
これが今回最初のイタリアの大地かと思うと自然と頬が緩み、そして自転車のペダルが軽やかに回転し始める。 -
2015年5月18日
北イタリア自転車旅行スタート!
北に向かって走ります。北にある小さな町、カステルセプリオという町に世界遺産があると言う。どんな遺跡に出会えるのか、初日から夢がふくらむ。 -
朝陽の中をミラノ-マルペンサ空港を飛び立った飛行機が1機、私も同時に出発だ!
君は空を、僕は大地を! -
北に向かって1時間も走ったところで見つけた古い教会。突然、自分の感性にガツンと衝撃が走った。こんな建物を北イタリアに探しに来たのだ。まだ1時間しか走っていないぞ。ちょっと早過ぎるけど、あまりにも早過ぎるけど、もう見つけてしまった。
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その教会の前のバールでコーヒー休憩。バールのご主人、「16世紀の教会だよ」。名前も知らない教会だけど、自転車旅行がスタートして1時間も経たずに500年も昔、16世紀の世界を走っていることになる。バールを出るとき、バールのご主人と一緒にいたお客さんたちが何か声をかけてくれた。多分、頑張れよ!と言ってくれたのだと思う。陽気なオヤジさんたちだ。
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車も通らない田舎の一本道、爽やかな5月の風を身体いっぱいに受けて、1年ぶりの自転車旅行に心が浮かれる。
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のどかな田園風景が続く。イタリアの大地を走る喜び、足が軽いこと、軽いこと。初日だから足が軽いのは、当たり前か。
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最初に目指した町、カステルセプリオに到着。
この小さな町に世界遺産があるらしい。楽しみです。 -
謎の王国ロンゴバルド王国((6〜8世紀)(ランゴバルド王国との表記もある)の世界遺産があるカステルセプリオへの道案内。
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いくつかの家の外側に絵が飾ってあるけれど、これは風習なのか?
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花が咲いていると、すぐ花に目が向いてしまう。
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カステルセプリオへの道案内。森の中へと入って行きます。
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森の中の古い家の庭で、一人で石を砕く仕事をしていたおじいちゃんと目があった。このおじいちゃんとしばしお話。もう少し先に行くとロンゴバルド王国の世界遺産があるらしい。多分、そのようにおじいちゃんは言ったのだと思う。イタリア人の人懐っこさ、優しさ、もうこのおじいちゃんがその見本みたいなものだ。
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謎の王国の世界遺産はもう少し先。
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ここがその謎の王国ロンゴバルド王国の世界遺産の場所?Parcoと書いてあるからここは公園?多分ここが入り口だと思うけど、扉が閉まっている。本日は休園日?
ツイてない、初日からツイてない。 -
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誰もいない公園の中を網戸からのぞいてみた。
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この建物では、壁面の修復作業をやっている。修復作業をしている人に大きな声できょうは休みか聞いてみたが、作業に集中しているようで笑顔を見せるだけ。
気を取り直して、この町の近くに、もう一つの遺跡があるはず。その町トルバに行ってみよう。 -
自転車で10分ぐらい走ったか、トルバに到着。
そしてトルバの町のはずれに・・・・・・ここも公園?・・・もしかして、ここも今日はお休みで入れない? -
この公園のような敷地の管理を「イタリア環境基金」(グーグル翻訳)が支援しているのか?
やはり扉は閉まっている。ここも休みなんだ・・・・・・と思っていたら、扉の中側に人がいた。管理人の夫婦か?そして、その管理人の夫婦らしきお二人、車で外に出るところ。その夫婦らしきお二人のおばさんの方が、私に何か言うと、中に入れと手招きした。せっかくここまで自転車で来たのだから中に入れ、ということだと解釈。ご親切にありがとうございます。ここまできた甲斐がある、というものです。 -
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カステルセプリオの町のロンゴバルド王国の世界遺産は見ることができなかったけど、このトルバのサンタ・マリア教会(11〜13世紀)を管理人夫婦らしきおばさんのおかげで見ることができました。もちろん、教会の中には入れませんが。
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そして、森の中に静かにたたずむトルバ修道院(8〜15世紀)。
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次に向かうのは、カスティリオーネ・オローナという町。車の通らない道(多分、自転車専用道路)を、のんびりと北に向かって走ります。
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きれいな川のせせらぎが聞こえ、実に爽快な気分。新緑の中、こんな気分を味わうことができるから、自転車はやめられない。
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緑のトンネルの中をしばらくの間走りました。
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突然、丘の下に小さな町が出現。この町が、カスティリオーネ・オローナか。中世の面影を残す小さな町、カスティリオーネ・オローナ。今回の自転車旅行で、こんな風景を見たかった。
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カスティリオーネ・オローナの城門の中へ。ここからが旧市街。
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町はひっそりとしていた。
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コッレジャータと言われる参事会教会(15世紀)は、この坂の上。
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さらに登って行きます。
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塔が見えました。
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しかし、ここも門が閉じられている。月曜日のきょうは、どこに行っても休みなのかも知れません。
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門のすき間から、
コッレジャータと言われる参事会教会(15世紀)を撮影。 -
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カスティリオーネ・オローナの町の周りは、どこまでも緑におおわれていました。
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カスティリオーネ・オローナの町をあとにして、そのあとセレーニョというやはり小さな町まで走り、そこでホテルを探し、第1日目はそこに宿泊。
写真は、セレーニョの町の中心にある教会。このあとどこの小さな町に行っても姿の良い教会に出会うことができるので、その町々の教会を見ることが今回の北イタリア自転車旅行のひとつの楽しみにもなってきたのは、私にしたら予想外のことでした。
明日は、ベルガモまで行く予定。明日はどんな風景が目の前に現れるか、それは明日、ペダルをこいでみなければ分かりません。 -
2015年5月19日
宿泊したセレーニョのホテルのホテルマンに、きょうベルガモまで自転車で走るのなら、途中モンテヴェッキアという小さな村があるからそこに寄ると良い、と言われました。そのホテルマンの話では、モンテヴェッキアにはピラミッドがあって、以前、話題になったことがあるということでした。 -
イタリアにピラミッド?聞いたことは一度もない。地図で見ると確かに、ベルガモに行く途中にモンテヴェッキアという所がある。決して急ぐ自転車旅ではない、モンテヴェッキアに行ってみよう。ということで、モンテヴェッキアの村に到着。二人の年配の女性にピラミッドのことを聞いてみたけど、ピラミッド?・・・・何のこと?・・・・あそこで聞いてみて・・・ということで村のバールへ。
このバールの中に入ると、3人ほどのお客さん。まずウェイトレスのお姉さんにエスプレッソコーヒーを頼み、そのお姉さんにピラミッドのことを聞いてみました。お姉さん、目を輝かせてうなづくと、バールのご主人(バールのご主人は、多分そのお姉さんのお父さん。次の写真で分かると思いますが顔がソックリ)を呼んで、ピラミッドの話。バールのご主人、ピラミッドはね・・・と熱い口調で語ったのです。 -
この3人が私にピラミッドの話を夢中になってしていたら、この3人に本来の仕事(バールの仕事)が入った。
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ピラミッド話しで盛り上がったのは、バールのご主人だけでなく、3人のお客さんも大盛り上がり。その中で一番テンションが高かったのがこの女性客。この女性客、英語が堪能。私も少しは英語で会話に参加したので、この女性客、どうやってピラミッドのところまで行くかを私に英語で延々と説明し始めたのです。・・・・・イタリア人のこの熱い熱い親切心、私は何度も何度もお礼を言いました。
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この山を登っていくとそのピラミッドが見える、私は先ほどの女性の説明のとおりにひたすら山を登りました。
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この写真は山の上の方から下の方を眺めているところ。こんなに登って来たんだ・・・・・・。 -
まだまだ先のようです。
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先ほどの女性の説明にあった山の上の教会のところまで来ました。
そして、ここでも近くにあったバールに入りエスプレッソを飲みながらピラミッドのことを聞きました。そこにいた男性のお客さんのひとりが、ピラミッドを見に来たのか?日本人か?という反応。そして、俺についてこい、と一言。頼もしい。この人、誰かに似ている・・・。 -
ここから見るんだ。ピラミッドは3つあるけど、そのうちのひとつがここから見える、とジャン・レノ氏(私は彼をジャン・レノと命名したのです)。
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この写真の中央がピラミッド。
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アップで。
この写真の中央がピラミッド。
私はジャン・レノ氏にお礼を言い、握手をすると、彼はその場を去って行きました。
これで、このモンテヴェッキアのお伽話のような、ピラミッド話しは終わります。ピラミッド話しの本当の所はどうなんだかよく分かりません。大事なことは、このモンテヴェッキアの小さな村に来て、外国人である私に、一生懸命になってピラミッドのことを教えようとしてくれた人たちがいたことに感激しているのです。多分、ピラミッド話しでなくても彼らは一生懸命に教えてくれるでしょう。涙が出るほど感激したのです。何て彼らは優しいのだ、何て彼らは良い人たちなんだ。 -
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モンテヴェッキアの村を離れて、ひたすらベルガモに向けて自転車のペダルをこぎました。
自転車に乗りながら、レストランを探し、バールを探し、ピッツェリアを探すわけですが、6割の確率で美味しい店に入っています。このピッツェリアも当たり・・・ナポリのピザを思い出しました。 -
ベルガモに到着。ベルガモ、大きな街です。中央に見える塔のさらに遠くの方が丘になっていますが、その丘の上に、ベルガモの旧市街があります。そして、今、写真を撮っているこの辺りが新市街。
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今から丘の上の旧市街に向かいます。
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この丘を登れば旧市街はすぐそこ。
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ここからが旧市街。
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ベルガモの旧市街は外壁におおわれています。この外壁は、15〜16世紀につくられたもので、現在まで残されています。
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旧市街の中心地、ヴェッキア広場。このヴェッキア広場は15世紀につくり始められ、広場の中央にあるこの噴水は、18世紀につくられたものです。ヴェッキア広場に、市民も観光客も、皆、自然と吸い寄せられるように集まってきます。
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何と言ってもベルガモの旧市街(チッタ・アルタ)で一番目をひくのが15世紀につくられた傑作、コッレオーニ礼拝堂。
しばし、うっとりと眺め、泊まったB&Bがここから近かったので、そのあと何回も見に行きました。 -
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B&Bの窓から外を眺めてみたら、シトシトと雨が降っていました。
こんな中世の街に泊まって、ひがな一日のんびりと過ごす、なんて言うのが以前の夢だったけど、ひがな一日・・・・・・まあ、私には無理ですね。 -
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普通、自分で食べたものをブログに掲載していますが、ベルガモにいた時には食べる余力がまったくなく(物理的にも、好奇心としても)、でも今、あの時食べておけばよかったと悔やんでいるベルガモの名物ドルチェ ポレンタ。
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2015年5月20日
中世の街 ベルガモともお別れ。丘の上の旧市街から一気に丘の下の新市街まで走り降りて、次なる町を目指してペダルをこぎだしました。 -
北イタリアを走り出してまだ2日だけど、いまのところ北イタリアは自転車にとって走りやすい町が多いかも知れないと思い始めています。ベルガモの自転車専用道路、これがあると歩行者にとっても、自動車にとっても、そして、自転車に乗るものにとってもたいへん快適。これからどんな町や村に出会えるのか、どんな人々に出会えるのか、私の自転車のハンドルを握る手に、さらに力が入りました。
明日は、ブレシアの街に行く予定です。
ーつづくー
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この旅行記へのコメント (3)
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- masshyさん 2016/04/13 08:27:40
- 初めまして!
- again20さん 初めまして!masshyと申します。
ちゃおちゃおキャットさんのところから来ました!
自転車!お好きなんですね。
イタリアも!
私だったら市街地の石畳を走っただけでギブアップですわぁ〜
当然パンクもするでしょうし無理だわ〜
でも、どこにでも手軽に行けてお金もかからず良いかも?
やってみようかぁ?
無理無理。
綺麗な写真と詳しい説明!楽しませていただきます。
いやぁ〜キャッツアイさんといい、again20さんといいすごいトラベラーがいっぱいいるわ〜
またおじゃまします。
masshy
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- キャッツアイさん 2015/06/13 00:15:27
- お帰りなさい!
- again20さん、おかえりなさい。
北イタリアの旅、ワクワクさせていただきました。
出てくる知らない街の数々の名前にウキウキしたり
どうやって下調べをされたのか感心して目をパチクリしちゃいました。
そしてその積極的な行動力
改めて精神パワーの若々しさを見
感動させられました。
私も、もっと頑張れるに違いない・・そんな刺激を頂いちゃいました。
自然に地元の人々と交わって楽しまれているagain20さん
イタリア人に負けないくらいのオープンマインドですね!
わ〜逞しいな〜
楽しんでいらっしゃるな〜っと、感心してしまいました。
回を重ねるごとに
そのパワー、増してませんか?
めちゃ増強された感がしてきます・・・🎶
日記から
イタリアの人々の
日常の生活感が伝わってくるようで素敵ですね!
写真をみていると臨場感に包まれ
実際そこに居なくても、
その場面場面に出くわしてる気がしてきて
ついワクワクして読んでしまってました。
躍動感のあふれる旅行記
ありがとうございました!
とても楽しかったです🎶
ツアーや観光化された街では味わえない
人々の飾らない日常の何かにタッチできる感覚は
もしかしたら、旅の本当の楽しさなのかも。。っと
今回拝見させていただいて強く感じました。
旅の醍醐味は人との触れ合いにあるのかも(私にとってですが・・)
無事のお帰りと旅行記の早いアップを喜び
嬉しく拝見させていただきました。
ではまた!
ちゃおちゃお〜
キャッツアイ
(私はスローペースになりそうです。2日前に帰国しました)
- again20さん からの返信 2015/06/13 08:54:58
- RE: お帰りなさい!
- キャッツアイさん
さっそくコメントをいただきありがとうございました。
まずは、キャッツアイさんお帰りなさい。
JALファーストクラス読みました。一度でいいから体験してみたい・・・です。
何と優雅で贅沢なフライトなんでしょう。
これから外国の地を旅行するという高揚感の中での最高の和食、
これぞ夢の世界というお話でした。
その夢の世界のお話は、今後ブログに登場するのでしょうか?
是非、その場面を見てみたい気がします。
もちろん、南イタリアのお話も。気長に待っています。
北イタリア自転車旅行、思っていたよりも良い旅行になりました。
何が良いかと言って、キャッツアイさんもご承知のとおり
イタリア人の人間的な魅力にまたまた引き込まれていった、
ということだと思います。
ブログには書くつもりはないのですが、
ヴェローナのアグリツーリズモに行った時に(山の中です)、
広大な庭の門が閉められていて誰も人がいない、
ドアフォンのベルを押しても応答しない、1時間以上それを繰り返したのですが
変化がない、仕方なく隣(隣と言っても距離があるのですが)の
開店前のレストランに行って事情を説明(英語)したら、
そのレストランのオーナー(キャリアウーマン風:英語堪能)が
四方八方に電話をしてくれて、何とかアグリツーリズモと連絡がとれた、
ということがありました。
このキャリアウーマン風のオーナーの
アグリツーリズモと連絡をとろうとする時の一生懸命さをみていて、
キャッツアイさんが、マントバのB&Bで受けた親切なスタッフのことを
すぐに思い出したのです。
北イタリア自転車旅行が終わり、もう来年のことを考えています。
多分、多分来年もまたイタリア自転車旅行をやると思います。
もう一度、キャッツアイさんの南イタリアの旅行話し、楽しみに待っています。
again20
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