2015/05/15 - 2015/05/17
126位(同エリア1445件中)
めておら☆さん
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ナポリが大好き。あの喧騒とカオス、始めはちょっとビックリするけど、訪れるたびに麻薬的に癖になる・・・。人情味溢れるナポリ人も好き、ナポリピッツァはもう最高!そしてただ街をぶらぶらするだけで、魅力はそこかしこに転がってる、ナポリはそんな町です。
今回は、いつも街歩きに終始して後回しになっていた、美術館や遺跡などを巡り、ナポリの芸術的・歴史的一面も覗いてみることにしました。
1日目 5/15 東京(成田)→ローマ→ナポリ
2日目 5/16 ナポリ→ポッツォーリ→ナポリ
★3日目 5/17 ナポリ
4日目 5/18 ナポリ→フィウミチーノ空港(レンタカー借出)→チヴィタ・ディ・バニョレージョ→オルヴィエート
5日目 5/19 オルヴィエート→ピティリアーノ→ソヴァーナ→ソラーノ→トッレ・アルフィーナ→オルヴィエート
6日目 5/20 オルヴィエート→ボマルツォ→オスティア・アンティーカ→フィウミチーノ空港(レンタカー返却)→ローマ
7日目 5/21 ローマ
8日目 5/22 ローマ
9日目 5/23 ローマ→東京(成田)
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 4.0
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス レンタカー タクシー 徒歩 飛行機
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
3日目 5/17(日)
6:00起床。昨夜は早々にベッドに入ったので、たっぷり寝て元気復活です!
身支度して7:00に朝食。 -
8:00にホテルを出て、ガリバルディ広場(Piazza Garibaldi)から地下鉄1号線(Linea1)に乗ります。な〜んか静かだなぁ・・・と思ったら、今日は日曜だ。
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地下に降りると、さすがイタリア〜って感じるスタイリッシュなデザイン。
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ホームもかっこいいんですよ。配管の赤すらデザインの一部にしちゃってるって、ホントにおっされ〜☆
2号線(Linea2)の方はちょっとオドロオドロしい雰囲気なんですが、1号線はきれいで、駅ごとに違ったデザインの近代アートで飾られてたりします。一度全部の駅で降りてみたい。 -
壁に大きく描かれた駅名もかっこい〜☆ひとりホレボレと眺めておりました。
そうしてると地下鉄がやって来たので、そそくさ乗り込み向かった先は・・・ -
ダンテ駅(Dante)です。
ホラ、この駅の壁にはこんなアート(?)が。靴が挟まってるのはいたずらか、それともデザインか・・・ちょっと微妙。 -
モグラは地上に出ました。ダンテ広場(Piazza Dante)です。
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現代イタリア語の礎となった「神曲」を書いた詩人、ダンテ・アリギエーリの名がついた広場。ダンテの銅像が立っています。
ダンテ広場 広場・公園
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ダンテ広場に面したトレド通り(Via Toledo)にバス停があります。
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このバス停に停まるのは写真の路線。私はここからR4のバスに乗り、今日最初の目的地、「国立カポディモンテ美術館(Museo Nazionale di Capodimonte)」に向かいます。バスの乗車券は前日に買ったナポリアルテカードを使えば3日間乗り放題なので、いちいち購入する手間が省けて楽ちん♪
ちなみに、路線ごとの各バス停はここで確認できます→https://www.anm.it/default.php?ids=923 -
バスを待っていると目の前にパトカーが停まったのでパチリ。”Municipale”だから市警ですかね。いずれにしろ、警察車両見るとなぜかいつも写真に納めたい衝動にかられるのです(^^;)
8:20、R4のバスが来ました。乗ってすぐ、運転手さんに「美術館に一番近いバス停に着いたら教えてください」ってお願い。これが一番間違いない!いつもこの手です。30分ほどして「ここだよぉ〜」って言われたのが”Via Capodimonte”のバス停。で、降りようとすると「あ、ホラ、すぐ後ろに178番のバス来てるから、それに乗って!そうすれば坂道歩かなくてもすぐ美術館だから。」って教えてくれました。言われた通りすぐ178番に乗換え、1つ先の”Via Miano”で降りるとすぐ美術館の門でした。
坂登らなくてよかったぁ。なにせカポディモンテは丘の上にありますからね〜。 -
門を入ると中は公園になっていて、美術館まではこんなのどかな遊歩道を5分ほど歩きます。日曜というのもあってか、前からも後ろからもジョギングしてる人がわんさかやって来ます。ほんとにわんさかですよ。笑いたくなるくらい、わんさか。
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ジョガーを尻目に、到着〜!ナポリでよく見るの赤い色の建物です。
中世から続くイタリアの名門・ファルネーゼ家によって創設され、一族のコレクションを中心に、ナポリ絵画や陶磁器のコレクションなどが展示されています。”カラヴァッジョ”と”陶器の間”は必見! by めておら☆さん国立カポディモンテ美術館 博物館・美術館・ギャラリー
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9:00過ぎ、いよいよ館内に入ります。以前から訪れたかったのですが、ナポリに来るといつも食べ歩き&街歩きに終始してしまい、せっかくの見所を後回しにしちゃってました。で、やっと今日!
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入口で入場料7.50ユーロを払わなければならないのですが、ナポリアルテカードを使えば最初の3ヶ所は無料になるので、まずはここで使います。
展示は1階〜4階(イタリアでは0階〜3階に当たります)。まずは1階(Piano terra)の”Ottocento Napoletano(19世紀ナポリ美術)”を見ます。現状公開中止になっているのですが、今日は特別14:00まで開放していると言うので。 -
あったあった。
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まずはこのカラフルな大理石がはめ込まれたテーブルに釘付け。
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ナポリ派の作品が並んでいるようです。
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風景画が多い印象でした。その中で・・・
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アマルフィみ〜っけ!ファザードが今のストライプ模様と違いますが、鐘楼は今と一緒のようです。過去に7回も改修されてる大聖堂ですからね。その過程の一部を切り取った貴重な絵かもしれません。
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アマルフィの絵もそうでしたが、かつての生活の様子を描いた作品も多く、私はそれに一番興味を引かれました。鍋などの調理器具や竈など、生活をリアルに表してるのって面白いです。
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この絵も、すっごい埃っぽい感じが良く出てますが、フェスタでも終わった後を掃除してるのかな。風も強くなってきて、カラフルな祭の衣装でそそくさ帰る子供たちと、埃にまみれて掃除する大人達が対称的で面白い。
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こんな、「いやいや困ったねぇ〜」的な子も居ました。
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そうかと思えば、全裸でシンバルもってはじけちゃってる子も。
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さて、Ottocento Napoletanoを楽しんだ後は、メインの展示に進んでいきます。ゆったりとした階段を上って、2階(Primo piano)へ。
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アレッサンドロ・ファルネーゼ枢機卿の肖像(Ritratto del cardinale Alessandro Farnese)
ラファエッロ・サンツィオ(Raffaello Sanzio) -
アレッサンドロ・ファルネーゼ枢機卿の肖像(Ritratto del cardinale Alessandro Farnese)
ティツィアーノ・ヴェチェッリオ(Tiziano Vecellio)
同じ人物なのに、ラファエロとティツィアーノでは印象が全然違うもんですねぇ。
ちなみにこの方、後のローマ教皇パオロ3世です。 -
カマウロを被った教皇パオロ3世の肖像(Ritratto di Paolo ? con il camauro)
Tiziano vecellio(ティツィアーノ・ヴェチェッリオ)
カマウロとは教皇が被る赤いビロードの帽子。耳までかぶるのは防寒のためだそうな。 -
教皇パオロ3世とその孫たち(Ritratto di Paolo ? con i nipoti)
ティツィアーノ・ヴェチェッリオ(Tiziano Vecellio)
孫と一緒だとちょっと表情も和らいでる感じがします。・・・ん、ちょっと待て。左側の孫、パオロ3世の若い頃(2つ前の絵)にそっくりじゃないですか?! -
帽子をとったパオロ3世の肖像(Ritratto di Paolo ? a Capo scoperto)
ティツィアーノ・ヴェチェッリオ(Tiziano Vecellio)
”a capo scoperto”の直訳が”むき出しの頭で”なのでちょっと笑ってしまう(^^;) -
マザッチョ(Masaccio)
十字架上のキリスト(Crocifissione)
これはホントに異彩を放ってました。黄金が目を引くのはもちろんですが、目の前に立つと、その神聖なオーラに息をとめて見入ってしまいます。 -
玉座の聖母と諸聖人(Madonna in Trono e Santi)
バルトロメオ・ヴィヴァリーニ(Bartolomeo Vivarini)
色彩、細部の表現など、本当に美しい作品でした。 -
受胎告知(Annunciazione)
フィリッピーノ・リッピ(Filippino Lippi)
フィリッポ・リッピの息子の作品。では、お父さんの受胎告知と比較してみましょう。 -
わっ、親子でも全然タッチが違うんですね!明るい色彩で可憐な聖母を描いているフィリッピーノの作品、暗い印象で心なしかみんなこわばった表情にも見えるフィリッポの作品。全然対称的です。ただ、父の方の作品は構図が面白い。絵の真ん中にわざわざ邪魔な柱を持ってくるなんて。その辺の技巧が一枚上手だったりするのかなぁ〜。
(フィリッポの方は某サイトから画像お借りしました) -
聖母子と天使(Madonna col Bambino)
ボッティチェッリ(Botticelli)
やっぱりこの人の描く女性は美しいですね〜☆透明感があるというか、儚げというか。この聖母子もほんとうに柔らかく優しい絵です。 -
ヴェールの聖母(Madonna del Velo)
セバスティアーノ・ピオンボ(Sebastiano del Piombo)
手に持ったヴェールと同じくらい、柔らかで優しい聖母の雰囲気が伝わる作品です。 -
ダナエ(Danae)
ティツィアーノ・ヴェチェッリオ(Tiziano Vecellio)
ティツィアーノはギリシア神話の登場人物ダナエを題材にして5枚ほど描いているのですが、同じ構図でもキューピッドが侍女に変わっていたり、太ももの布が無くなっていたりと、微妙に違うので見比べると面白い。 -
貴婦人の肖像(Antea)
パルミジャニーノ(Parmigianino)
実際に見たら想像以上に美しい女性で驚いた。こんな高貴で凛とした眼差しで撃ち抜かれたら、男性が虜になるのはもちろん、女性だってその魅力に憧れを感じてしまいますね。 -
サビーニの女達の参戦(Intervento delle sabine nella battaglia fra romani e sabini)
ジローラモ・ミローラ(Girolamo Mirola)
直訳するとサビーニの女達がローマ人とサビーニ族の戦いに参戦する様子を描いているようですが、逸話からいくと、女性が少なかったローマ人が子孫を増やす為にサビーニ族の女性を略奪した話が有名ですよね。 -
キリストの変容(Trasfigurazione)
ジョヴァンニ・ベッリーニ(Givanni Bellini)
キリストが高い山に弟子たちを伴い、旧約の預言者であるモーセとエリヤと語り合いながら白く光り輝く姿を弟子たちに示したと聖書に記された出来事を題材にしています。 -
1階にはカポディモンテ焼をはじめマイセン、ウェッジウッドなどの陶器のコレクションも。カポディモンテ焼は1700年代のわずか十数年間しか生産されなかった、とても希少価値の高い、高級な陶器だったようですね。
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そしてオヤジとも子供ともつかない、こんな微妙なやからも。
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ミニチュアっぽいのが好きなので写真撮ってみましたが、なんだろ実際。でも、きっとこれも陶器でできてるんですよね。すごい。
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他にも珍しい美術品がいろいろ展示されてました。
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七つの大罪:嫉妬(I Sette Vizi Capitali : Invidia)
ジャック・ド・バッカー(Jacques de Backer)
このシリーズ7作品はとても興味深かったです。美しいタッチとは対称的に、七つの大罪という幾分おどろおどろしいテーマを題材にしてる。ほら、よく見ると嫉妬にかられた鬼婆のような形相の女・・・背筋が寒くなるようで、でもちょっとコミカルでもある絵だなぁと思います。 -
七つの大罪:大食(I Sette Vizi Capitali : Gola)
ジャック・ド・バッカー(Jacques de Backer)
「食に溺れてこんなに太っちゃった・・・でも止められな〜い」という声が聞こえて来そうな絵です。私も食いしん坊だから、大罪になるのかなぁ(汗) -
七つの大罪:怠惰(I Sette Vizi Capitali : Accidia)
ジャック・ド・バッカー(Jacques de Backer)
のん気に寝ている若者、その後ろで眉間にシワを寄せ網を持つオバサンは、何をしようとしてるのか・・・考えるとこれもちょっと怖い1枚。 -
肉屋(Bottega del macellaio)
ヨアヒム・ブーケラール(Joachim Beuckelaer)
このシリーズも面白かった!色んなお店や商人が活き活きと描かれていて、さすが風俗画を得意としたブーケラールならではです。皮を剥かれたうつろな牛の顔がちと怖いけど。 -
異国の動物を売る商人(Venditore di animali esotici)
ヨアヒム・ブーケラール(Joachim Beuckelaer)
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猟の獲物を売る商人(Venditore di cacciagione)
ヨアヒム・ブーケラール(Joachim Beuckelaer) -
魚屋(Bottega del macellaio)
ヨアヒム・ブーケラール(Joachim Beuckelaer) -
ヘラクレスの選択(Ercole al bivio)
アンニバーレ・カッラッチ(Annibale Carracci)
直訳すると”岐路に立つヘラクレス”。絵の中で、左のミネルヴァは「美徳」の象徴として、右のヴィーナスは「悪徳」の象徴として描かれているのですが、ヴィーナスが誘う快楽の世界か、またはミネルヴァが指し示す、険しい道の向こうにある山頂の神殿かで選択を迫られ苦悩している様子だそうです。結果、神殿を選び栄誉を手に入れるのですが。
そんな逸話から、人生の選択を迫られた時あえて困難な道を選ぶことを、俗に「ヘラクレスの選択」と言うのだそうです。 -
さて、1階の終盤には、絵画で飾られたこんな美しい居室も。宴会用のサロンとして使われていたようです。高い天井がより優雅な雰囲気を醸し出してます。
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輿にしてはちっちゃいか。ナニ?
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食堂の間。映画に出てくる貴族の食卓みたいです。カップラーメンでも、こんな所で食べたらいつもよりお上品なお味に感じるのかしら。
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特にこの大広間(Gran Galleria)は素晴らしかった。私はブルー系が好きなので、この空色を基調とした装飾がとても気に入りました。
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シャンデリアもゴージャスですねぇ☆これが灯ったサロンを見てみたい!
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そして大好きなプレゼーピオもちょっと飾ってありました。
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これもカポディモンテ焼でできてるのかなぁ。
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そしてそして、ここが最も見たかったものの一つ、陶器の間(Salottino in porcellana)。天井や壁の一面に陶器の装飾が施された部屋です。
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”salottino”とは小サロンのことなのですが、スペースは小さいながらその装飾の美しさに圧巻!
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シャンデリアといえばガラスのキラキラしたものをまず想像しますが、陶器のものは珍しいですね。温かみがある独特な雰囲気。
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この果物の装飾なんてとても可愛らしいです♪
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なにやら東洋のデザインのようですね。当時は東洋の装飾を部屋に施すのが流行だったようで、以前パレルモのミルト宮殿(Palazzo Mirto)でも中国を意識した美しいサロンを目にすることができました。
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それにしても、東洋人のイメージってやっぱり”一重切れ長つり目”なんでしょうかねぇ・・・美しいものを見た後に超余談ですが(^^;)
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1階にはラファエロやミケランジェロの貴重なデッサン画を展示してる一画もありました。保護の為灯りの無い真っ暗闇の中に展示されているのですが、みんなスマホのライトを当てて眺めてました。
写真はミケランジェロの”兵士の一群(Gruppo di armigeri)」です。原寸大下絵で、彼の物はこれと合わせて世界に2点しか残っていないんだそうです。 -
こちらはラファエロの「燃える茨の前のモーゼ(Mose davanti al roveto ardente)」。デッサンですら真に迫るものがありますからね。そこがやはり才能なんでしょうね。
さて、次は3階を見てみます。 -
3階に入るとまず驚くのが、この”タペストリーの間(Sala degli Arazzi)”
7枚の大きなタペストリーが飾ってあります。これは”パヴィアの戦い(Battaglia di Pavia)”と称され、1525年にロンバルディアのパヴィア城で繰り広げられた神聖ローマ皇帝カルロ5世とフランス王フランソワ1世の戦いの様子が描かれています。結末はカルロ5世が勝利し、フランソワ1世を捕虜にすることに成功しました。 -
とにかく素晴らしいのは、これが”織物”だという事。ちょっと離れると織物であることを全く意識しないくらい、陰影に富んだ細やかな色彩。
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でも近寄ってじっと見ると、1本1本の繊維が織りなす模様であることを認識し、その技巧にただただ驚くばかりです。ほんとにスゴイ!すっごく近寄って、舐めるように見ちゃいました。
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キリストの受難のトリプティク(Trittico della Passione)
トリプティクとは、キリスト教美術で三枚の板に描かれ蝶番で留められた祭壇用の聖画像を言います。板に絵が描かれているのはよく目にしますが、これは・・・ -
立体!
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しかもめちゃ細かい!
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材質はチェックしなかったのですが、なんかこれも陶器っぽいですね。
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書斎の聖ジローラモ(San Girolamo nello studio)
コラントニオ(Colantonio)
ナポリの画家コラントニオの作品で、聖ジローラモがライオンの足に刺さった棘を抜いてやり、以後ライオンは忠実な彼の僕になったという逸話を題材にしています。
ジローラモさん眉間にシワよせて棘抜いてあげてんのに、ライオン、カメラ目線なのが笑えます。 -
幼児大虐殺(Strage degli Innocenti)
マッテオ・ディ・ジョバンニ(Matteo di Giovanni)
タイトルだけでも恐ろしいですが、新約聖書「マタイによる福音書」の中のエピソードで、新しい王(イエス・キリストのこと)がベツレヘムに生まれたと聞いて怯えたユダヤの支配者ヘロデ王がベツレヘムで2歳以下の男児を全て殺害させたとされる出来事を題材にしています。目を背けたくなるシーンなのに、対称的に鮮やかな色彩が印象的です。 -
キリストの埋葬(Trasporto di Cristo al sepolcro)
ポリドーロ・カルダラ・ダ・カラヴァッジョ(Polidoro Caldara da Caravaggio)
これもやはり、悲しい場面とは対局の鮮やかな衣装の色彩が印象的です。 -
これ、とっても気に入った1枚だったのですが、タイトルと作者を控え忘れました・・・
大人しく聖母の腕に抱かれる幼児イエスの聖母子像は多々ありますが、近寄る大人に興味を示し、いたずらっぽく自ら手を伸ばす様子が、ほんとにフツーの赤ちゃんのようで微笑ましくて。 -
キリストの神殿奉献(Presentazione al tempio)
ジョルジョ・ヴァザーリ(Giorgio Vasari)
聖書の中で、聖母マリアが産後の清めの期間を終えた後、モーセの律法に従って、イエスをエルサレムの神殿に捧げに行った場面を描いているようです。そこで女預言者が、幼子が将来の救い主であることを告げるそうなのですが、左の指さしてる人がそうかなぁ・・・ -
そして、カポディモンテ美術館に来た一番の理由、それがこの絵です!
キリストの鞭刑(Flagellazione di Cristo)
カラヴァッジョ(Caravaggio)
やっぱり恐るべし存在感です。真っ直ぐな廊下の10数メートル手前から、突き当りにこの絵が見えてくるのですが、その時点ですでに光と影のコントラストがはっきり目に飛び込んでくるし、圧倒的なオーラが脇見をさせないんですよぉ! -
近づいて眺めると心臓がバクバクいいます、すご過ぎて。彼の作品は”劇的”という言葉がピッタリだと思うのですが、本当にその場面を目の当たりにしてるかのように、人物それぞれの怒りとか悲しみと言った感情が伝わってくる感じで。
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そしてこの肌の質感や、
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布の皺やドレープのリアルな表現にもただただ感嘆してしまうばかり。緊張感さえ味わいながらしばし眺めてました。
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ホロフェルネスの首を斬るユディット(Giuditta e Oloferne)
アルテミジア・ジェンティレスキ(Artemisia Gentileschi)
カラヴァッジョ派の女性画家です。アッシリア王の命を受け、町を攻撃する為に訪れたホロフェルネス将軍を、酒で酔わせて首をはね故郷を救った、古代ユダヤの美しき未亡人ユディットの物語の一幕。あまりにリアルで怖いくらいですが、その迫力ある画法にやはり釘付けになってしまいます。カラヴァッジョも同じ題材の絵を描いているので比較してみます。 -
こちらがカラヴァッジョの作品。あれ、アルテミジア全然負けてませんね。逆にアルテミジアの方が臨場感や迫力は上な感じです。
(カラヴァッジョの方は某サイトから画像お借りしました) -
バッカスの凱旋(Torionfo di Bacco)
フランチェスコ・フラカンツァーノ(Francesco Fracanzano)
おどろおどろしい作品を見た後は、こんな小太りのバッカスに癒されて3階を後にしました。 -
4階(Terzo Piano)、ここが最後の階です。”1800年代ギャラリー(Galleria dell'Ottocento)”の名の通り、1800年代から近代・現代の絵画や写真、オブジェが並んでいました。
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洪水の後(Dopo il diluvio)
フィリッポ・パリッツィ(Filippo Palizzi)
たくさんの、かつ様々な種類の動物を写実的に描きあげてるのはもちろんですが、後方の岩肌の質感とか、ちょっと現実離れした世界に引き込まれました。 -
ピア門攻略(La presa di Porta Pia)
ミケーレ・カンマラーロ(Michele Cammarano)
1980年9月20日、それまで教皇領だったローマを、ピア門の割れ目から侵入したイタリア王国軍が攻略し、ローマはイタリア王国に統合され新しい王国の首都となりました。その出来事を”ピア門攻略”として題材にしているようです。砂煙をあげて突進してくる雰囲気がよく伝わります。大きな絵だったから余計に。 -
よくわかりませんが、こんなオブジェも展示してありましたよ。
というわけで、カポディモンテ美術館の見学終了。期待以上に楽しめました♪ -
11:30 カポディモンテ美術館を出て、近くの”カタコンベ・ディ・サンジェンナーロ(Catacombe di San Gennaro)”に向かいます。あのクーポラを目指し坂道を下るはず。でも、近いようで結構遠かったような。無駄に歩く前に近道が無いか聞こうと、近くにいた女性を捕まえました。イタリア語で話しかけたらイタリア語で返してきたので、てっきりイタリア人だと思ったら、リトアニア人でした。彼女も一人旅をしてて、ちょうど私と同じく美術館を見終えカタコンベに向かうところだと言います。意気投合したので、一緒にカタコンベに行くことになりました。ほどなく下に降りる階段を見つけ、ぐるりと回ることなく近道でき・・・
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着きました、カタコンベのあるマードレ・デル・ブォン・コンシリオ教会(Basilica dell'Incoronata Madre del Buon Consiglio)。正確に言うと、この教会の裏手がカタコンベになっているのですが。
この教会左手を入って行くとチケット売り場があるので、そこで入場料を払います。8ユーロでサン・ジェンナーロともう一つのカタコンベ、サン・ガウディオーゾを見学できます。私はここでもアルテカードを使用したので無料でした。ナポリの守護聖人サン・ジェンナーロゆかりの地下墓地 by めておら☆さんサン ジェンナーロのカタコンベ 史跡・遺跡
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見学はガイド付で月曜から土曜は10:00から17:00の毎時、日曜祝日は10:00から13:00の毎時出発。ちょうど12:00の出発に間に合いました。私と先ほど知り合ったリトアニア人のルータはイタリア語ガイドにしましたが、英語もあったと思います。
チケット売り場からさらに奥に進み階段を降りると、こんな入口が。ここから地下に降りて行きます。 -
出ましたモグラ病。地下に入って行くとワクワクが止まりません♪
ちなみにカタコンベとは地下墓所のことで、キリスト教迫害時代には礼拝所としても使用されていたものです。ここにはナポリの守護聖人であるサン・ジェンナーロが一時的に埋葬されていたと言います。 -
発見されている地下墓所の中でも最も古いものの一つとされ、創設は2世紀頃だそうです。
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確かに古そう・・・
この四角い仕切りに一体一体納められていたと言います。 -
この縦に連なった穴にも遺体が安置されていたそうです。小さいものは子供用だとか。
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結構奥行が深く広いんです。かなりの数の遺体が収められていたんでしょうね!
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壁や天井にはあちこちにフレスコ画が残っています。この三人は親子で、両手を挙げているのは祈りのポーズなんだとか。父・母・真ん中が子供とか、身に着けているものもハッキリ判別できるほど保存状態がいいです。
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あちこちに残るフレスコ画。
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誰がどれだかよく分かりませんでしたが、聖人のフレスコ画もいくつか残っていました。
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写真ではわかりにくいですが、このフレスコ画の中央はサン・ジェンナーロで、5世紀に描かれた、彼の肖像では最も古いものだそうです。
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地下だけど、さらに下が覗ける部分があり、ガイドさんに促されてを覗くと墓の跡。これがサン・ジェンナーロの墓だそうです。
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さらに奥に進むと、天井や壁一面にフレスコ画の残る一画が。9世紀の聖堂跡のようです。この辺りは壁や天井にたくさんのフレスコ画が残っているのですが・・・
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天井からは水がポタポタ・・・。崩れるのを防止する為が柵が施してありました。貴重な遺産を守る努力が今も続いているそうです。
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これはアダムとイヴって言ったかな。
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お茶目なキューピッド♪
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鮮やかに色彩が残るキリスト。
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さらに進んで洗礼堂に着きました。ここは8世紀のものと言います。
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この円形のものは洗礼盤です。洗礼を行うための水を張っていました。
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ここもかなり奥行があります。最初に見て来たところからトータルすると、かなりの広さです。「しばらく各自自由に見て回ってくださぁ〜い」、とガイドさんに言われ、先に進んで内部を見ます。
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ここにもあちこちにフレスコ画が残ります。おそらく当時はあちこち、どころではなく、一面フレスコだったんじゃないかな。
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これ、この孔雀のフレスコ画に妙に惹かれました。
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葡萄かな?
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赤くライトアップされた怪しい一画も。
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8世紀の洗礼堂。ここは今でも結婚式に使われてるんですって〜。そんな結婚式も面白い♪
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ということで約1時間の見学が終わりました。ここも予想以上に面白かった。遺跡好きな方にはオススメです。地下に降りるととたんに涼しくなるので、上着を持って行った方がいいと思います。
さて、地上に出ます。 -
出るとホールのようになっていて・・・
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ステージでなにやら演奏する人達。
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外に出ると「あれ、ここどこ?!」てなことになってます。バス停がわからず、ルータと二人、今度はバス停探し。その間もお互いのイタリア一人旅について情報交換してました。ルータはリトアニア人ですがフランス国籍を取り、現在はベルギーで仕事(たぶん公務員)をしているといいます。聞いたらバカンスは6週間で、その間ずーーっとイタリアを回るんだって!いいなぁ、6週間も仕事休める国って・・・日本ならそれは、休暇ではなく”失業”を意味しますよね(-_-;)
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無事バス停も見つけR4のバスで下界に戻ります。ルータはスパッカナポリへ、私はプレビシート広場へ。メールアドレスを交換して別れました。
14:00 トレド通り(Via Toledo)でバスを降ります。 -
そういえばお昼何も食べてない。急にお腹すきました。でも、まだ見たい所があるので食べてる時間も惜しい・・・そうだ、ジェラートタイムにしよう、と思いトレド通りのGay-Odinに行ったら閉まってた。仕方ないから近くのCasa Infanteで。
カーサ インファンテ スイーツ
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ここのジェラート、私の中ではランクがあまり高くないのですが、ま、とりあえず食べれればいいや、のレベルで。コーンのミディアムサイズで3ユーロ。ホワイトチョコとヌテッラのマーブル(Cioccolato Bianco e Nutella)と定番のヘーゼルナッツ(Nocciola)を選びました。
美味しくないわけじゃないんだけどね、なんだろ、あまり濃くないのかな。私にはちょっと物足りない感じなんです。 -
小腹も少し落ち着いたので、歩を進めます。立ち寄ったのはウンベルト1世のガッレリア。1887年〜90年にかけて建築された58mの高さを持つアーケード。中には色んなお店が入っていますが、ぐるーっと見てみると空いてる物件も目立ちます。この時は一部修復してました。
ウンベルト1世のガッレリア 建造物
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ナポリに来ると毎回挨拶するかのように立ち寄る場所ですが、じっくり見たことはありません。ちょっと「あほ〜」っと口開けて上眺めるくらいかな。
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よくよく見ると結構凝った造りなんですよね。
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ガッレリアを出て、いつも観光客で賑わうトリエステ・エ・トレント広場(Piazza Trieste e Trento)に出ると、わっ、サンカルロ劇場も王宮も修復中!
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でも、ちゃーんと元の外観を保つ覆いをかけてるからさすがなんだよな。
サンカルロ劇場 劇場・ホール・ショー
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なんと老舗カフェ・ガンブリヌスまでもが修復中!昨日はスパッカナポリでも修復中の教会たくさんあったし、今ってナポリも修復ラッシュなのね・・・あぁ〜。
ガンブリヌス カフェ
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そして今日3つ目の目的地、”王宮(Palazzo Reale)”。うはぁ〜見事なまでに修復中!
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これは数年前に撮った写真ですが、ホントはこんな美しい外観なんですけどねぇ・・・
プレビシート広場の辺りも毎回のように訪れるのですが、まだ王宮の内部を見たことがなかったんです。今回はアルテカードを買ったことだし、ここも見ておきましょう♪めくるめく王族の世界☆ by めておら☆さんナポリ王宮 城・宮殿
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入口に向かう途中に停まってた軍隊の車輛。なんだかねぇ、多いんですよ、軍隊やら警察やら。あちこちで見かける。今までこんなことなかったのに。ミラノ万博期間で観光客も増えるからなのか、テロを警戒してるのか・・・
いつもは警察にも軍隊の人にも、「写真撮らせて〜」ってお願いするんだけど、今回は物々しいムードだったので車輛だけでやめときました。 -
外観が明らかに修復中だったので、もしや開いてない?と不安になったけど、ちゃんと開いてました。入場料は4ユーロ。でもアルテカードでスルーです。楽チン楽チン♪
パンフレット等の資料はもらえなかったので、事前にHPから資料を印刷しておくといいと思います。
↓↓↓
http://palazzorealenapoli.it/cms/?page_id=274 -
入口を入るとまず、この豪華な大理石の大階段に驚きます。高い天井と大きな窓、ゆったりした階段はおのずと優雅な気分にさせてくれます。壁も一面大理石、手摺のレリーフも凝っています。
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天井もグレーと白の気品あふれる装飾。
この王宮、17世紀当初はスペイン王を迎えるために着工されたのですが、結局その王は迎えることなく、1753年ブルボン家の王宮としてルイージ・ヴッァンビテッリが改築を行ったそうです。ま、その後も第二次世界大戦の爆撃を受けて改修されたりしてるようですが。
カゼルタの王宮と比較すると規模は大分小さいのですが、居室の装飾や美術品はとても類似しているので、カゼルタまで行けない場合はここで雰囲気を味わっても良いかと思います。
カゼルタの旅行記はこちら
↓↓↓
http://i.4travel.jp/travelogue/show/10685597 -
宮廷の小劇場(Teatrino di Corte)
1768年マリア・カロリーナ・ダズブルゴとナポリのフェルナンド4世と結婚する際に女王の居室として設えられましたが、後に金と白の漆喰装飾が美しい劇場に姿を変えました。この写真だとわかりずらいのですが、正面にビロードの幕が張られたステージになってます。
当時は主にプッチーニやパイジェッロ、チマローザなどの喜劇が演じられていたようですが、現在もコンサートなどに利用されているそうです。 -
第一の控の間(Prima Anticamera)
深紅の装飾の壁と、天井のフレスコ画が印象的。 -
黄金のシャンデリアが重厚感のある輝きをはなってます。
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鏡も扉も黄金、煌びやか〜☆
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壁には2枚の大きなタペストリーがかかっており、それもまた美しかったです。ほんとにねぇ、これが織物なんて信じられない。
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第二の控の間(Seconda Anticamera)
一つ目とは打って変わってシックな趣の居室。全体的に緑が基調になっていて、豪華というよりは風格有る、って感じですね。 -
天井画は15世紀半ばのナポリ王”アルフォンソ・ダラゴーナ”について描かれているようですが、これもシックな彩色で趣がありますね。
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第三の控の間(Terza Anticamera)
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玉座の間(Sala del Trono)
ここはひときわ風格漂う部屋でした。特徴的なのは壁の上部から天井にかけて施されている黄金の彫像。シャンデリアの光を反射して輝いています。壁には王族の肖像らしい絵が多く飾られています。 -
天井の金の装飾、細かいですねぇ〜!
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そして中央に一つ、ひときわ大きなシャンデリア。落ちてきたら怖〜い!と下世話なことを考えるのは私だけでしょうか。
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この部屋の名の通り、王の玉座が存在感たっぷりに置かれています。
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座ってみたぁ〜い♪
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大使の間(Sala degli Ambasciatori)
ここは部屋というより各プライベートルームに接続する大きな廊下のような役割だったようです。天井の黄金で仕切られた14もの四角にはスペインのブルボン家と、15世紀のナポリ王フェッランテ・ダラゴーナにまつわるエピソードが描かれているとか。 -
ここでも美しいタペストリーを目にすることができます。
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しつこいようですが、このデリケートな陰影の表現、とても織物とは思えません。
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マリア・クリスティーナの間(Sala di Maria Cristina)
フェルナンド2世の最初の妻の名がついた部屋で、王が着替えをしたとか。中央の絵に向かって左手には小部屋があり・・・ -
中は小さな礼拝堂(Oratorio)になっています。
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大隊長の間(Sala del Gran Capitano)のフレスコ画。
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フランドルの間(Sala dei Fiamminghi)
17世紀フランドル美術の肖像が並ぶことからこの名がついた部屋。 -
各県の紋章が周囲を取り囲む天井のフレスコ画は、シチリア王タンクレーディと女王コスタンツァ、またその捕虜が描かれているようです。
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王の書斎(Studio del Re)
これまでの煌びやかな居室とは違い、書斎らしく落ち着いた佇まいで、なぜかホッとしてしまいました。すぐに目に飛び込んできたのは中央の絵。 -
これ、すごくキレイです!夕焼けかな、私の大好きなマジックアワーの風景を描いていて、陽のオレンジから闇に向かう紫、青のコントラストが本当に美しいです。欲しいなぁ、この絵。
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女王の間(Sala della Regina)
ここも美しい部屋でした。黄金にレースのような白い模様を施した天井は、絢爛な中にも女王の女性らしさを感じさせます。 -
シャンデリアのデザインととてもよくマッチして、ほんとに美しいです。
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第三の女王の間(Terzo Salotto della Regina)
そう、女王の間もいくつかあるのですが、ここもさきほどの居室と類似した天井の装飾。 -
第二の女王の間(Secondo Salone della Regina)
ここも同様ですね。それぞれ壁の色が違うので印象も異なりますが。いずれにしろどれも美しい。 -
第一の女王の間(Primo Salotto della Regina)
3,2,1と順番が逆ですが、出口へはこの順番がルートになってます。 -
衛兵の間(Sala delle Guardie del Corpo)
ここが最後に見た部屋です。衛兵の間、なんていうから雑然としてるのかと思えば、落ち着いた色調の壁や床、そこに映えるタペストリーやソファなどの調度品。ステキな部屋でした。 -
中でも私が一番気になったのは、この天井。パッと見漆喰装飾、いやだまし絵なかなぁ・・・。何度も目をこらして確認して、それでもどっちつかずだったので近くに居た係員に本物かだまし絵か確認しました。やっぱりだまし絵だった!教会の装飾などでもよく目にしますが、このリアルなだまし絵技法にはいつも感心してしまいます。
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こうやって写真見てる今でも、やっぱり漆喰なんじゃないかと思ってしまう。素晴らしいなぁ☆
というわけで、十分に楽しんで王宮を後にしました。ちなみにアルテカード(ナポリ市内3日間有効21ユーロ)の収支ですが、
国立カポディモンテ美術館 7.50ユーロ
サン・ジェンナーロのカタコンベ 8ユーロ
王宮 4ユーロ
バス・地下鉄5回利用 計5ユーロ
合計24.5ユーロ
ってことは、3.5ユーロ得しちゃった事になります♪それ以上に、いちいち乗車券を買って刻印したり、入口で入場料払ったりしなくていいのが何よりの利点でした。 -
15:30 プレビシート広場に立ち、まっすぐ前を見据えます。視線の先には”サン・フランチェスコ・ディ・パオラ聖堂(Basilica di San Francesco di Paola)”、王宮と対極にあります。何度来ても一度も中を見れたためしがないこの聖堂、今日は見られるのか・・・
サン フランチェスコ ディ パオラ聖堂 寺院・教会
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ダメです。今日も閉まってる・・・いつもタイミングが悪いんですね。今日は日曜で13:00で閉まっちゃってるんですね、トホホ(泣)。そんな時は「ナポリがまた来いと呼んでるのよっ」て無理矢理自分を納得させるのでした。また次回!
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お昼ジェラート食べただけなので、やっぱりお腹すいた(-_-#)そういえば、海岸沿いにSorbilloができたらしいので、キアイア通りを散策しながら行ってみようかな。Sorbilloのピッツァもまだ食べたことなくて、ずっと試してみたかったし♪
そしてキアイア通りに入りてくてく歩き始めるのですが・・・ -
Brandiのピッツァを頬張る人達を見て、ぷらら〜っと中に吸い込まれてしまうのでした(^_^;)だってもうガマンできないし、足も疲れてきたし・・・(←言い訳)
言わずと知れたナポリピッツァの老舗”Brandi”。その昔バジルの緑、トマトの赤、モッツァレラチーズの白でトリコローレ(イタリアの三色旗)を表現したピッツァをマルゲリータ女王に献上したところ、女王はいたく気に入ったそうな。そこでそのピッツァを”マルゲリータ”と命名し、ここがピッツァマルゲリータの発祥となったんです。
Brandiはナポリピッツァの中ではちょっとお高めな方なので、もっと庶民的なDa MicheleやDi Matteoなどが好きな私はいつもパスしていました。でも、何事もチャレンジしてみないとわかりませんからね。原点のマルゲリータを試してみましょう!ふつう・・・かなぁ。 by めておら☆さんピッツェリア ブランディ イタリアン
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店内に入るとすぐ目に付く薪窯。これが無いとホントのピッツァとは言えません。
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「一人だけど、席ありますか?」と聞くと快く通してくれるカメリエーレ。2階に上がると、こんな中途半端な時間でもほとんどテーブルが埋まってました。
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メニューはもらえど、もう食べるものは決まってる。すぐにマルゲリータと水を注文して待ちます。
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クリーム色を基調とした落ち着いた店内。でもちゃんと布のテーブルクロスがかけてあるところが、ちょっと敷居が高い。
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15分ほどで登場しました、ピッツァマルゲリータ!見た目の印象は”小さ目”。他の店はこの1.5倍くらいあるんじゃないかなぁ。
そして肝心のお味は、というと、うん、確かに美味しいです。生地の弾力は幾分強めかな。でも、どちらかというとミケーレのもっと薄目でしっとりした生地が好きです。
なーんてたいそうな事語りながらもペロっと平らげます。マルゲリータと水(小)で10.50ユーロ、やっぱり高い。ミケーレはモッツアレラが倍でかつ水も大サイズで7.0ユーロですからねぇ・・・やっぱりミケーレに軍配だな。 -
お腹いっぱいになったらどどっと脱力感に襲われ、海岸沿いまで行くのはやめました。サンカルロ劇場前からR2のバスに乗り、中央駅前に帰って来ました。ホントは夜までサンタルチア周辺を散策して夜景を撮りたかったんだけど・・・ま、明日は早朝にナポリを発たなければいけないので、お土産でも調達してホテルに帰ることに。
このお店、中央駅から3分ほど、Hotel Idealの近くにある”エゾティカ(Esotica)”というお土産物やさん。ナポリに来ると必ず立ち寄ります。 -
店内に入るとパスクァーレおぢちゃんが「久しぶり!」と迎えてくれました。この店に来るといつもコーヒーを淹れてくれるので、ちょっと休憩しちゃいます。
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お店は小さいけど、ナポリやカンパニア州の名産品が色々並んでます。駅の近くだし、高いのかなぁ〜と思いきや、意外とお安め。
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チョコ菓子なども手頃な価格であるので、お土産に最適です。そういう私はここに来るともっぱら乾燥イチジクをありったけ買って帰るんですが。美味しいんですよ、イタリアの乾燥イチジク。母も大のお気に入りなので、ちょっと重いですが大人買い。
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ちなみにコレがEsoticaで買った乾燥イチジクです。
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店内にひそかに鎮座するプルチネッラくんたち。カワイイ〜。顔怖いけど。
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パスクァーレおぢちゃんとあーでもないこーでもないおしゃべりして、お店を後に。この後中央駅内の書店”フェルトリネッリ(Feltrinelli)”で本を買い、18:00過ぎにホテルに戻りました。荷物を整理して早いとこ寝ることに。
明日は4時起き。大好きなナポリとまたお別れです。どうして旅の1日1日はこんなに早く過ぎていくんだろぉ・・・(泣)
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この旅行記へのコメント (4)
-
- マリアンヌさん 2016/06/07 12:22:36
- これぞ4トラ♪
- めておらさん、こんにちわ。
今秋、ナポリ再訪するかもしれなくて遊びにきました。
すご〜く旅のガイドになってこれぞ4トラって感じです。
昔、カポディモンテも行ったんだけど当時あまり写真も撮れなくて記憶が・・・
ファルネーゼ枢機卿のラファエロ対ティツアーノ、ずい分違いますね。
(ティツィアーノ美化しすぎ?)
フィリピーノ・リッピ好きなんです。昨年、フィレンツェのバディア教会の絵を見てきました。少し前、上野のボッティチェッリ展にも少し来てました。
パルミジャーノの女性、鋭い眼差しですよね。
この絵、記憶にあるのだけどナポリで見たのか日本で見たのか???
そしてカラヴァッジョ、存在感ありますね。
先日、上野に行ってきました。
カタコンベもお墓だけかと思ったらフレスコ画が結構、残ってるんですね。
マルタでカタコンベ入った時は、お墓だけだったなぁ。
さすがナポリは歴史の積み重ねがすごい。
王宮も入ったことなくて中はこんなに豪華なんですねぇ。
街歩きも参考になります。
丘から夜景を見たいんだけど危ないかなぁ。
夕暮れから行ってササッと帰ってくれば大丈夫かなぁなんて考えてます。
外国人旅行者とも友達になっちゃうめておらさん、語学力が羨ましい〜☆
続きも読ませていただきます。
マリアンヌ
- めておら☆さん からの返信 2016/06/07 17:50:12
- RE: これぞ4トラ♪
- マリアンヌさん、こんにちは〜!
いいね&書き込みありがとうございます。
秋にナポリ行くかもですか?!わぁ〜いいなぁ〜!
私もナポリ大好きなので、俄然鼻息が荒くなります。
旅行記楽しみだな。マリアンヌさんの美しい写真で
綴ると、ナポリはどんな風に映るんだろう。
マリアンヌさんも絵画お好きですね。私はあまり
詳しくはないけど、見るのは大好きです。
上野のカラヴァッジョ展、観てきたんだ!私は
テレビで特集やってたのを食いつくように観た
だけです。羨ましい〜
> 丘から夜景を見たいんだけど危ないかなぁ。
> 夕暮れから行ってササッと帰ってくれば大丈夫かなぁ
私はポジリポの丘というところに日没前に行き、日が
落ちて夜景を眺めてから帰ったのですが、さすがに
ナポリの夜は舐めちゃいけないと思い、タクシーで
帰りました。
今まで、ナポリで危険な目に遭った事は無いのですが
駅前で日本人が刺されたり、バイクの引ったくりに
あって怪我をした日本人女性など、ニュースは耳に
してます。やはり用心が大切ですね。
特に私達は女性一人旅なので。
では、私もまたマリアンヌさんの旅行記、訪問させて
いただきますね〜
めておら☆
-
- spumamiさん 2015/06/06 21:55:15
- 絶対に再訪を誓う
- 頑張ってますね〜!!見ごたえたっぷりで楽しいです♪
やっぱりいいなぁ〜ナポリ☆行きたい〜〜〜〜!!
「オットチェント」って19世紀美術館だったのかぁ〜。
私は800ものコレクションが置いてあるのかと思ってたよ(^^;
カポディモンテ美術館も「えっ〜〜そんなのあったけっ?!」と
驚きの連続でした。陶器の部屋は絶対に見てない!!
見てたら絶対に感動してたもん・・・。
「キリストの鞭刑」をみた時の高揚感は同じ☆
すごい存在感でしたよねっ!私はコレをみて満足しちゃって
他にな〜んにも見てない。記憶がない。
おかげで「また行こう!」って思えます。
カタコンベはミイラが並んでいるのかと思って行かなかったけど
思っていたのと全然違いました。
まぁいずれにしても私は行かないかなぁ(^m^)
もうナポリを出発しちゃうの???
次はどこだろう・・・楽しみにしています♪
spumami
- めておら☆さん からの返信 2015/06/06 22:36:20
- RE: 絶対に再訪を誓う
- spumamiさん、毎度どもです!
ようやくカポディモンテに行けたよ〜。spumamiさんの旅行記も
見て、早く行きたいと思ってたの。予想以上に楽しめちゃって
ホント行ってよかったぁ〜(泣)
ナポリ、いいよねぇやっぱり。何するわけでなくても行きたい!
ピッツァ食べたい!あの喧噪に巻かれたい!
spumamiさんもまた行ってね、そんで旅行記書いて〜〜。
> カポディモンテ美術館も「えっ〜〜そんなのあったけっ?!」と
だいたい人様の旅行記読んでるとそうですよね。あれ、こんな
いいのあったの?見逃したぁ〜!って。
> 驚きの連続でした。陶器の部屋は絶対に見てない!!
私はイタリア語のヒアリング教材でこの部屋がテーマになってて
それで知ったんです。想像して、絶対行きたいなぁと。
spumamiさんもまた”微妙なアルテカード”買って、行ってください
よぉ(笑)
> 「キリストの鞭刑」をみた時の高揚感は同じ☆
カラヴァッジョに関してはspumamiさん詳しいもんね。感動もひと
しおだったと思う。とにかくホントにすごいね、彼は。あんな絵を
描ける人って、多分もう出てこないと思う。
> カタコンベはミイラが並んでいるのかと思って行かなかったけど
あ〜、さてはまたパレルモのを想像したでしょ(笑) 私はほら、一人
地下探検隊だから。ああいうところは行きたくてしょうがないの。
今、せっせと次の旅行記書いてます。
またお暇なときでも覗いてみてくださいね!
ではでは〜
めておら☆
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