2015/05/05 - 2015/05/05
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信楽焼は狸の焼き物が有名なので、雑器と言ったイメージ。例えば、関東だと浜田庄司で名をはせた益子ですが、ここも、行ってみると雑器の店が多過ぎて、ちょっとうんざりした思い出があります。そんな思いをしたくないなあと思って、敬遠していたのですが、やはり、こちらは六古窯の一つ。いつまでも行っていないではさみしいので、今回は、亀山から京都に抜ける途中に寄ってみることにした次第。
ちなみに、信楽焼の他、六古窯は、瀬戸焼、常滑焼、越前焼、丹波立杭焼、備前焼です。越前焼と丹波立杭焼はまだ行ったことはないんですが、瀬戸焼、常滑焼、備前焼と比べて、信楽焼きにどんな魅力があるのか。確認してみたかったのですが、結果としてこれはさわりだけ。北欧の陶芸作家リサラーソンとの出会いの方がちょっと感動的なものとなりました。
ところで、この日は、ゴールデンウイークだったこともあって、しがらき駅前陶器市が開催されていました。信楽鉄道で向かっていたのですが、気が付くと鉄道と並行して走る国道では大渋滞が発生していて、これはすごいですね。実際は、駅前だけじゃなくて、陶芸の森とかの広い範囲が賑わっていたのですが、ここまで人気だとは想像以上。お決まりの狸の焼き物が所狭しと並んでいて、お祭り気分で盛り上がっていました。
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イチオシ
貴生川駅から信楽鉄道に乗り換えて、信楽駅に向かいます。いかにもローカル線と言った雰囲気の列車ですね。
時間で言えば、京都から信楽駅でも1時間20分ほどなんですが、気分的にはずいぶん離れた場所のような気がします。 -
信楽駅に到着。
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駅前では、
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イチオシ
地元の人が歓迎の太鼓パーフォーマンス。お祭り気分が高まります。
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こちらが陶器市の会場です。
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信楽駅のすぐ隣りって、ちょっと便利すぎですね。
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ほー、餅付きですか。これは本当に地元総出のお祭りですね。
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会場には地元の窯元が出店していて、所狭しと焼き物が並んでいます。
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そして、お決まりの狸、
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狸、
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狸、
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狸。
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イチオシ
でも、同じように見えても、
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よく見ると、お店によって、顔もスタイルも全く違って、個性があるんですよね。
かわいらしさを強調したり、素朴な雰囲気を残したり、野性的なワイルドさを感じさせるものもあって、長い年月の中で進化してきたことが窺われます。 -
皆さんもこの機会に掘り出し物を見つけようと、鵜の目鷹の目と言った感じです。
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私は、やっぱり狸ですね。
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イチオシ
引き続き、
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会場のあちこちを回って、
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個性ある狸を
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探します。酒徳利を持っているのや
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なぜか、蛙との組み合わせ。これはどういう意味があるんでしょうね。
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さて、こんなことをしていると時間がすぐに経ってしまいます。
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この辺りで、切り上げましょうか。
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会場を後にして。
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信楽の道案内です。窯元巡りをするか、どうするか迷いますが、とりあえずは、信楽伝統産業会館に行きましょう。
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途中にも、大きな焼き物のお店があって、
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これだけ繁盛しているということは、需要があるんでしょうが、
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庭に置いたり、玄関に飾ったりということでしょうが、いったん置けばそれで買い替えとかはしないでしょうし、不思議な感じはしますねえ。。
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さて、これが信楽伝統産業会館です。
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作品の展示もありましたが、それと合わせてビデオもあって。
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「松皮」、「虫喰(く)い手」に、「青すだれ 」など、信楽の伝統的な技術を紹介していました。けっこう奥深い様々な技術を知ると、さすが日本六古窯のひとつであると認識させられたように思います。この施設は、信楽を知る入門編となりました。
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新宮神社は、信楽伝統産業会館のすぐ前。スサノオノミコト、クシイナダヒメノミコト、オオヤマツミノカミを祀り、創建は奈良時代にまで遡るという古い神社。
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境内は、手前に拝殿もあって、信楽郷の一の宮にふさわしい格式が感じられると思います。
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こま犬は焼き物ですが、この赤茶けた色合いは備前焼のようですけどね。
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窯元巡りの出発点はここから。自転車に乗ってそっちに向かい人たちも見かけてとっても気にはなったんですが、さっきの信楽伝統産業会館もよかったので、その流れで滋賀県立陶芸の森を訪ねることにしました。時間も限られているし、あまり欲張りはできません。
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陶芸の森は信楽駅から歩いて20分はかかります。リサラーソン展ですか。なんか聞いたことない人ですけどね。。
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イチオシ
これは山全体が整備された雄大なもの。なかなか素晴らしい施設ですね。
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入口から、
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どんどん登って行きます。
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駐車場を越えて、
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これはメイン施設の一つ、信楽産業展示館です。
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中は、
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こんなに悠々とした空間が広がっています。
結局、焼き物は人を楽しませるもの。見せる工夫も重要な要素です。 -
窯元ごとに、作品を出していますが、
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伝統的な窯元というよりも
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若手の新進気鋭といった作品も多いような気がします。
ただ、いきなりこうした作品を見ると信楽焼きとはどういうものなのかということが分からない。信楽焼きの基本が分かっていると、そこから積み上げた工夫が見えてきたりして、それが深い鑑賞となるのですが、やっぱり、付け焼刃ではそれは叶いません。 -
正直言えば、不完全燃焼のままでしたが、まあ、焦っても仕方がない。半日やそこらで、信楽焼きを味わえるようになるなんてことはありません。
ちなみに、唐津焼、高取焼、上野焼、おんた焼に、備前焼、瀬戸焼、薩摩焼など、土ものは磁器と違ってすぐに目泉が合うことはなくて、そのよさがわかるまでにはそれなりの努力が必要です。私も、それぞれの焼き物と目線が合うために、これまでどれだけ努力してきたか分かりません。 -
気分転換もあって、
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外の緑も楽しみましょう。
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ちょっとした芸術作品もあって、美しい自然と自由な気分を感じます。
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さて、ここからもう一段山登り。
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イチオシ
展示館からでも、それなりに登って来まして。
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これがもう一つのメイン施設、陶芸館。
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リサ・ラーソンは、北欧スウェーデンの作家なんだそうです。
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動物をモチーフにした子供やファミリー向けの作品なんですね。
ところが、実際に作品を見てみると、陶器の釉薬や土の焼き味を自由自在に操っていて、見事なことこの上なし。河井寛次郎を彷彿とさせるような技術にはまったく舌を巻きました。
説明によれば、リサ・ラーソンの発想を支える技術者集団がいて、これがリサの求める色合いや地合いを実現してくれるのだとか。本当にすごいです。一方で、リサの作品以外にも、この技術者集団が造った作品があって、これも色合いが当然美しいのですが、でも作品としてみると何か寂しい。リサの作品にみられるような輝きがないんです。作家としての感性とそれを支える高度な技術の両方がともに必要としても、その両方がここまでレベルが高いのは類を見ない。このライオンの作品も薄茶色の釉薬の見事さは出雲焼きの伊羅保写しにも匹敵すると思いました。
信楽で、リサラーソンですか。これからこの企画展は巡回するそうですが、たまたま信楽で出会ったことも意味がないわけではないでしょう。 -
さて、もう少し
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若手の作品も見させてもらって。
やっぱり、私はまだ信楽焼に目線があってませんね。 -
引き続き努力が必要なことを感じつつ、今回の信楽はおしまいにします。
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帰り道、こんな販売店もありまして、寄らせてもらいましたが、ここも雑器が中心。ふー、なんとかならないんでしょうか。これでは心はときめきません。
さて、これで、いつもの京都の定宿に向かいます。明日は最終日の比叡山です。
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