2015/05/05 - 2015/05/05
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地酒大好きさん
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今日は「花の山」で有名な滋賀県長浜市の横山岳(1132m)に登ってきました。
毎年この時期に登っている山です。今までは名神高速道路→北陸道で木之本ICで降りてから登山口まで行っていましたが、地図をよく見ると岐阜県揖斐川町のちょっと先で、いつもよく走る国道303号線で行けることが分かりました。今回はこのルートを走って行きました。さいわい303号線はゴールデンウィーク中でもほとんど車がなく、高速道路を使うよりも早く行けたようです。よく行く夜叉ヶ池や蕎麦粒山(そむぎやま)のお隣さんの山です。
朝家を出ると、登山開始は暑くなってからになるため、前夜に近くの道の駅まで行って車中泊をすることにしました。過疎地を通る303号線なのにりっぱ過ぎてもったいないくらいの国道です。時速80kmぐらいで飛ばして、揖斐川町の道の駅「さかうち」に着いたのは昨日の夕方です。キャンピングカーが停まっており、持ち主と話すと群馬県高崎市から夫婦で来た年配者でした。これで全国を回っているとのことでした。途中で買ってきた弁当を食べて夜7時には眠りにつきました。朝から小雨が降っていたのですが、夜間はかなり強く降っていました。
今日の朝方は冷えて午前5時に目が覚めました。道の駅駐車場には、夜間に来たのか車中泊と思われる車が5台ほど停まっていました。天気は晴れで、気温は7度でした。オオルリが近くの木のてっぺんで大声で囀っています。朝食を済ませ、横山岳に向かいます。303号線をすいすい走って、登山口に着いたのは午前6時。すでに車が2台停まっていました。1台目の登山者は出発したあとで、2台目は相模ナンバーの男性でした。厚木市から来たのとのことです。
この山は主な登山道が東尾根ルート、西に三高尾根ルート、真ん中に谷ルートがありますが、今はまだ谷ルートは積雪が深くて危険なため通行止めになっています。わたしはいつものとおり東尾根ルート→三高尾根ルートで周遊してくるつもりです。厚木市の人は逆の三高尾根ルート→東尾根ルートの周遊とのことで、ふたり同時に出発しました。
しばらくは林道を歩くのですが、路傍にはイチリンソウ、ミヤマキケマン、ムラサキケマン、オドリコソウなどの花が多種咲いており、名前が分からない花も多く、頭がパニックになりそうです。東尾根登山口手前に「夜這(よばい)橋」という名前の橋が掛かっており、意味深です。
東尾根登山口からは急登が始まります。尾根に取り付くと尾根の向こうでツツドリが大声で鳴いています。今回の目的は、トケン類(カッコウの仲間)の4種(ツツドリ、カッコウ、ホトトギス、ジュウイチ)を観察することです。ツツドリは今シーズンに入ってから各地で聞いているので、今日は残りの3種の声が聞けるかが課題です。この登山道では大きなクマが2本の木にはさまれて死んでいるという噂を聞きましたが、途中死臭が強い場所があり、そこではないかと思いました。しかし葉が繁って見えにくくなり、見ても気持ちが悪いのでそのまま通り過ぎました。見たい人はどうぞ。
近くで人の声のような気配がしました。よく聞くと、「オアーオ オアーオ」と鳴くアオバトでした。昔、最初に聞いたときは、だれかが山奥で歌の練習をしていると思ったものです。とても鳥の声とは思えない声です。北風が強く吹いており、上りでも汗をかくことはありませんでした。こんな空気が乾いた日は登山には絶好の条件です。コルリもよく鳴いていました。ジュウイチはコルリなどの巣に托卵(たくらん。他の鳥の巣に卵を産み付けて、その鳥に子育てをさせる。自分は子育てをしない)するので、コルリは重要です。ヒガラも天気がいいためかよく囀っていました。
高度が増すとブナの木が増えてきます。最後はブナ林だけになります。登山道には積雪があり、融けた後にはイワウチワがたくさん咲いています。今シーズンに入ってからイワウチワを見るのは初めてです。ピンクのイワカガミもいいですが、色が薄くて清楚なイワウチワもいいものです。イワナシもこの山に多くあり、かれんな花を咲かせるばかりになってきています。ここまで来ると気温が低く、寒くなりました。地図にあるとおり、この山は双耳峰(そうじほう。一つの山に二つのピークがある)で、東峰と西峰があり、西峰が高く1132mあります。東峰に着くと展望は360度あります。遠くの白い白山も見えます。今日は快晴で青空もすばらしく、真っ白なタムシバは青空をバックにしていっそう綺麗です。聞こえるのはツツドリの声だけです。厚木市の男性とはここで再会しました。お互いに「寒いですね」が挨拶でした。
さらに30分ほどかけて最高点がある西峰に到着。ここからは展望がききません。まだ午前9時ですが、ここでランチを摂るしかありません。日向ぼっこをしながら食べました。手作りの展望台に上がったり、周囲の写真を撮ったりして9時半に下山を開始しました。下りのルートである三高尾根は急で、ロープがいたるところに付けてあります。これを頼りに慎重に下ります。例年たくさんあるカタクリはどういうわけかまったく見当たりません。イカリソウはたくさんありましたが。ここでも聞こえてくるのはツツドリの声だけで、例年聞けるジュウイチの声はまったくありません。今年は渡ってくるのが遅れているのでしょうか。もちろん、カッコウやホトトギスの声も聞けませんでした。カッコウやホトトギスの声は下界でも聞けますが、ジュウイチは高いところでしか聞けないので残念です。反対から登ってくる登山者12〜13名に会いました。
午前11時20分には下山できてしまいました。駐車場には車が15台ぐらいに増えていました。ゴールデンウィーク中にしては少ない数です。やはり道路が混雑するので、敬遠されているのでしょうか。横山岳は5月15日ごろが山開きで、それからはたくさんの登山者で賑わうでしょう。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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これから登る横山岳の登山ルート案内地図です。
わたしは東尾根ルートを登り、東峰から西峰へ尾根歩きをして、西にある三高尾根を下ります。
真ん中にある谷を登るルートは残雪が多いためまだ通行止めです。 -
東尾根に取り付くまでに林道でたくさん見たイチリンソウ。
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これはオドリコソウ。日本原産で、花は笠をかぶった踊り子と見立てて名付けられました。めったに見ることがありません。
ふだん目にするのはヨーロッパ原産の帰化植物であるヒメオドリコソウ。 -
カキドオシ。
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チゴユリ。
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ムラサキケマン。これも林道にたくさん咲いていました。
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ミヤマキケマン。
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意味深な名前の夜這橋。「よばいばし」と読みます。古い言葉ですね。
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林道と分かれてここからいよいよ東尾根に取り付きます。しばらくは急登が続きます。
この付近で地元の男性二人が大きな竹かごを背負ってワラビを取っていました。「クマに気を付けなよ」とアドバイスしてくれました。
念のため、クマよけ鈴をジャンジャン鳴らしながら登ったのは言うまでもありません。 -
オオカメノキの花が咲いていました。
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ミツバツツジはまだつぼみです。
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高度が上がるとブナの林になります。ちょうど新緑の季節で、目にまぶしいくらいの美しさです。
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登山道に残雪が現れるようになるとイワウチワの花も見られます。左にイワウチワの花が見えますか?
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豪雪に耐えて咲き始めたイワウチワ。
ピンクのイワカガミもいいですが、イワウチワも清楚でいいですね。 -
イワウチワは大きな群落で、たくさんの花を咲かせていました。
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もうちょっと高度が上がるとイワナシの花が咲き始めていました。かわいい花です。
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このようにイワナシの群落もありました。
写真は直射日光が当たって見えにくくなっています。花の写真は直射日光を遮って撮ったほうがいいと専門家からアドバイスを受けていましたが。 -
東峰と西峰をむすぶ頂上尾根。
快晴ですが冷たい乾いた北風が強く、寒いくらいでした。展望は360度で気分は最高です。 -
頂上尾根に咲くタムシバ。真っ白な花と真っ青な空とのコントラストが綺麗です。いつまでも見ていたかった花です。本当は強風でかなり揺れていました。
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頂上尾根から見下ろした余呉湖。琵琶湖も左にありましたが、まるで海のような大きさでした。
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珍しいハエかハチだと思い写真に撮りました。あとで写真をよく見ると長い舌が伸びているのが見えます。なんという名前の昆虫でしょうか?
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いよいよ頂上(西峰)に着く手前の残雪。毎回ここの残雪が一番多い。
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頂上(西峰が一番高い)にある展望台。手作りで、上るのが怖い。
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怖いけど上ってみました。屋上はなんと床が抜けた板敷でした。危険なのですぐ降りました。
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三高尾根を下ります。
途中でたくさん見たヤブレガサ。 -
同じく下りで見たイカリソウ。たくさんありました。花が錨(いかり)の形をしているから名付けられました。
例年たくさん咲いているカタクリの花は、今回はひとつも見ることができませんでした。不思議です。葉もわずかしかありませんでした。 -
鳥越峠まで降りてきました。峠から今来た三高尾根を振り返ると、目が覚めるような新緑です。今が一番素晴らしい色でしょうね。
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ブナの巨木を見上げて撮った写真です。芸術的ですね??
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