2015/01/20 - 2015/01/22
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Dwind_999さん
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インド最南端のコモリン岬から北へ約250km、タミルナードゥ州第3の都市「マドゥライ」に来ました。
南インドに多いゴープラム(塔門)ですが、このマドゥライは「ミーナークシー・アンマン寺院」を中心に4つの巨大なゴープラムが四方を囲み、多くの巡礼者を集める門前町として発展してきたそうです。
もう飽きるくらいゴープラムばかりの写真になってしまいましたが、この町にはこれしかないですからね。
東西南北に配置されたゴープラムの周りをぐるぐる歩いて回るしかすることのない私、巡礼者たちにまぎれながら、北インドとは一味違った、町も人々もおだやかな印象を与えるドラヴィダ文化が色濃く残る南インドの空気に触れてきました。
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1月20日(火)、6時前に宿をチェックアウトしてカニャークマリ駅に来ました。
イギリスの植民地だった影響なのか、ロンドンのTUBE(地下鉄)のロゴマークに似た駅名表示。もっとインドの独自性を出せばいいのにと思うけど。
6時55分発の始発列車番号16382で、乗り継ぎのため[Nagercoil Jn]駅へ向かいます。路線距離16kmで所要時間15分。オートリキシャでも行ける距離ですが、SLクラスの車両運賃はRs30(60円)と安い。
予定ではナガルコイル駅での乗り継ぎ時間は1時間あったのですが、カニャークマリ駅からの出発が30分遅れてちょっと焦りました。
インド鉄道の場合、タイトな乗り継ぎスケジュールを組むのは正気の沙汰じゃないってことは承知していましたが、始発の列車だから大丈夫だろうと思うのは考えが甘いということですね。 -
[Nagercoil Jn]駅から乗った始発列車番号16354は30分遅れて出発。マドゥライへ向かいます。2Aの車両で、路線距離230Km。所要時間4時間。
この列車、Cleartripで予約購入する時なぜか [Nagercoil Jn]から「Madurai Jn]までのは予約できず、IRCTC(インド国鉄)で検索しても、この区間はすべて[NOT AVAILABLE](利用不可)になっていました。それで、[Madurai Jn]の一つ先の駅[Dindigul Jn]にしたら[AVAILABLE](利用可)となります。これはカジュラホからジャンスィーの時と同じ現象です。インド国鉄って不思議なことをしますね。 -
約10分遅れの13時頃、マドゥライ駅に到着。のどかな雰囲気の駅前。
駅を出てもリキシャマンから声をかけられたのは2人だけ。 -
駅前の広場に停まっていたオートリキシャ。
フロントにアイマークをペイントした三輪車がずらりと並んでいましたが、このスタイルが流行っているのかな。 -
新しい街へやってくると、移動で疲れた体にねぎらいのご褒美を与えたくなります。と、何かにつけ自分に都合の良い理由づけをするのが人の常。
というわけでやってきたのが、ローカルなBAR。店内はけっこう明るめの大衆酒場の雰囲気で賑やか。
製造年月を記したラベルも剥がされ、いつ製造したのかわからないような、栓を抜いた後の瓶の飲み口にべっとり汚れが付着した「Black Pearl」というSTRONGのビール。もちろん懸命に汚れを拭き取って飲みました。
冷えたビールの喉越しを味わえればいいやというくらいの気持ちで、よくわからない怪しげなネーミングの液体を流し込みました。チキンのから揚げをつまみに、ビールと合わせてRs250(500円)の支払い。
<マドゥライの酒場>
https://www.youtube.com/watch?v=UDswRn8XULE -
ビールを飲んだ後、BARのすぐ近くにベーカリーの店を見かけたので、ミニケーキを2つ買ってその場で食べました。小さいので2つでRs40(80円)。
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このベーカリーショップのケーキはちゃんと冷蔵ケースに入っていたので、まあ大丈夫だろうということで口にした次第。
ミニケーキも1つRs12からRs60くらいのいろいろな価格帯のものがありました。
味の方も日本人にも違和感のないもので、まずまず。 -
ミニケーキを食べた後、時刻は14時過ぎ。
やっぱり昼ご飯を食べようということで、タウン・ホール・ロードの西の端にあるこの食堂に入りました。 -
立食形式の店内はお客さんでいっぱい。
当然値段も安く、Rs55(110円)の標準的なミールスを注文。 -
丸いプレートの上にバナナの葉を敷いたミールス。南インドでは定番の定食ですね。
肉の好きな私ですがノンベジの店は少なく(あっても値段が高い)、ベジタリアンになったのかと思われるくらい南インドでは仕方なくベジタブルな食事をしています。
ここのミールス、コストパフォーマンスは抜群。味の方もこの値段にしてはなかなか頑張っていて、ご飯の量もかなりなもの。お代わりするどころか完食できませんでした。 -
15時に、[24 hour check-in/check-out]制の[Hotel Padmam] にチェックイン。
Standard Single(A/C)で2泊、サービス料込で\6900。
狭いけどベランダもあって、部屋も一人には十分な広さ。
しかしお湯は出ないし、バスルームにはアリがちょこまか動いていたり、部屋の中には蚊が飛び回り(アジアの安宿ではもう普通のことですがね)、そしてフリーWiFiはロビーだけ。その狭いロビーも蚊に刺されるのを覚悟しないといけません。私が泊まる宿のロビーはこんなところばっかし。
でもエアコンだけは良く効いてくれたし、ホテルのスタッフはフレンドリーで愛想が良かったのには救われましたが。
水シャワーを浴び、エアコンをつけてしばらく仮眠。
※朝だけは少しぬるめのお湯が出ました。 -
3階のベランダから見るホテル前の路地。
時代遅れのオーディオ関連部品などを商う商店が並ぶ通りで、雑貨屋などもちょっとあるようです。 -
19時半頃、ホテルを出て町歩き。
夜になると昼の暑気も冷めてだいぶ涼しくなります。
「COFFEE BAR」とシャレた名前の看板を掲げたこの店で、一杯Rs12(24円)のチャイを飲みました。 -
ホテルを出て「ウエスト・タワー・ストリート」に入り300mほど進むと、「ミーナークシー・アンマン寺院」の西門に突き当たります。ホテルからここまで700m弱。
神話の場面や神々の像、動物の像などで壁面がびっしり埋め尽くされた、高くそびえる西の塔門。 -
20時半頃の東の塔門前。
まだまだ巡礼者たちで賑わっています。 -
天井にも文様や絵の装飾が施された東の塔門入り口。
ヒンドゥー寺院なのに天使のような絵なんかもあったりしてちょっと不思議な入り口の空間。 -
「ミーナークシー・アンマン寺院」を囲む東西南北に建てられた4つの大きな塔門のなかでも最大の高さを誇る南の塔門(ゴープラム)。高さは60m。
このときは、塔の全体をライトアップしていなかったので夜の景観は今一つ。 -
南インドでよく食べられる米の蒸しパン、イドリー。店の男が蒸し上がったイドリーを取り出したところ。
少し酸味のあるこの蒸しパン、私はあまり好きではない。 -
南門の通りにはお土産屋や雑貨屋、食堂や食べ物を売る店が並んでいて巡礼者たちで賑わいをみせています。
この店、何だか練り込んだ甘いお菓子のような塊を切り分けて売っているようでした。 -
毎日多くの寺院参拝者が訪れるだけに、それを目当てにしたお土産屋、装飾品、服飾雑貨の店も通りの両側に軒を連ねています。
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いろいろな屋台が路上のあちこちに店を出しています。
野菜類を混ぜて何か簡単なものを作るのだろうか。旅行者にはなかなか手が出せない、インド人ご用達のファストフードですね。 -
3階のホテルの部屋にあるのは、壁埋め込み型のエアコン。
しかもメーカーはダイキン。24度に設定するとちゃんと24度を保ってくれます。さすがジャパニーズクオリティですね。
エアコンだけは宿泊代金に見合う働きをしてくれました。
この部屋には東芝の液晶テレビもありました。今回の旅行でもほとんどテレビを観なかったので私には必要ありませんでしたが。 -
翌朝7時半過ぎ、ホテル屋上で朝食。
「Additional Charges」と書かれたメニュー欄からRs40(80円)のオムレットを追加注文。
向こうに、「ミーナークシー・アンマン寺院」の4つの塔門が見えます。手前の一番大きく見えるのが西の塔門(ゴープラム)。 -
ホテル3階のバルコニーから見る、オーディオ製品を主にした電気製品を扱う小さな商店が並ぶ通り。
このあと、珍しく入場無料の「ミーナークシー・アンマン寺院」に入りました。モバイルカメラは(スマホ・携帯)Rs50払えば持ち込OKですがデジカメはダメなので部屋に置いていきました。見ごたえのある230m×260mの敷地を持つ寺院の中、写真を撮れなかったのは残念。
参拝者や見学者は多いものの、いっときの間、外の喧騒から逃れ、黄金の蓮のタンク(沐浴池)の周りの回廊を歩いてみたり、池のふちに腰をおろしたりしてのんびりと過ごしました。 -
「ミーナークシー・アンマン寺院」を出たお昼時、今度はビールタイムです。
ホテルの近くには数軒のBARの看板を出した店があるので、今日は違うBARに入ってみました。
Rs160の「MAXKOOL」というビールを飲みましたが、ビール通というわけではないので吟味して飲むわけでもなく、味の方はよくわかりませんでしたが。
店の男が写真に写りたがります。 -
この酒場もかなりローカル色の強いところで、正直言って汚いです。
あとで、さっきの男とこの男のツーショットを撮らされました。 -
酒場を出て少し歩いてやってきた、やたらにバイクの路駐が多い通り。
このあと、イスラム教のモスクがある通りの前を歩いていると、時刻は昼の12時45分頃で、突然、イスラムのあのアザーン(イスラム教における礼拝への呼び掛け)の大音量が拡声器から響き渡りました。
朝は5時くらいからこのアザーンが流れ(早い時は4時頃)、頼んでもいないのにモーニングコールの役目をしっかりと果たしてくれます。(;´д`)
<アザーンの響き>
https://www.youtube.com/watch?v=hRHJ_jhMTVs -
昼過ぎのウエスト・タワー・ストリートから見た西の塔門。
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西の塔門の全体像。
多神教のヒンドゥー教らしく、ごった混ぜのゴチャゴチャ感に包まれたゴープラムはなかなかに壮観。 -
エアコンを効かせたホテルの部屋で、「Jayram Bakery & Sweets」で調達したケーキをいただきます。Rs20(40円)のミニケーキ2つとRs15(30円)のコルネ、そして300mlの缶コーラ(Rs25)でスイーツタイム。
日頃コーラをほとんど飲まない私ですが、旅に出るとよく飲みます。特に甘いものにはこの刺激のある黒い砂糖水がよく合う。 -
北の塔門前のノース・チットライ・ストリート。
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北の塔門を正面から見たところ。
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東の塔門前の通りには巡礼者向けの出店も多く、4つの塔門の中でも一番賑わうところ。
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「おもちゃ箱をひっくり返したような」と形容される、壁面を飾る極彩色のおびただしい神々や動物たちの像は、多神教のヒンドゥーとインドを象徴するカオスな小宇宙でもありますね。
<EASTゴープラム>
https://www.youtube.com/watch?v=9383-JqsMbU -
19時、他に客のいないホテルの屋上でビールタイム。Rs160(320円)。
涼しい夜風に吹かれ、ちょっとだけライトアップされたゴープラムを眺めながら飲むビールもまたいい。 -
ガイドブックにも紹介されていたシュリー・サバレーシュ(Sri Sabareesh)というレストランで夕食。
Rs57(114円)のベジ・フライドライスはちょうどいい量で味もまずまず。 -
店員おすすめのホットドリンク「Masala Milk」(Rs25=50円)、少し甘くてまろやかなミルキーテイストでこれも以外に美味しかったです。
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マドゥライ3日目の朝。
9時少し前、ホテル前の狭い通りにある駄菓子屋。
この時間、学校は?と思いますが、子供たちが競い合って何か買っていました。 -
いつものように西の塔門の方へ歩いて行きます。
今日は木曜日、ノーパーキングの道路標識もありますが、ここはノープロブレムの国インド、ちゃんと守られるはずがないのに路駐のバイクも見当たらず、今日の朝は道路が静かで広く感じられました。 -
ウエスト・タワー・ストリートに入ってもやっぱり昨日より通りが広く感じられます。まだ朝の9時だから路駐も少ないのかな。
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西のゴープラムを正面に見ながら、ウエスト・タワー・ストリートをさらに歩いて行きます。
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西の塔門の真正面にまたやってきました。
他に行くところもないので日に何度もこの辺りに来てしまいます。 -
東の塔門前。
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南の塔門前。
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ミーナークシー寺院の周りの路地を歩いてみました。
飲酒が一般的でないインド、嗜好は甘いものへと向かうのでしょう。町ではスイーツ屋さんをけっこう見かけます。 -
寺院の近くでは、インドの女性が腕にはめるバングルやそのほかの装飾品を売る店も多い。
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何かをじっと見つめる花売りの少女。
花は造花みたいだけど。 -
北の塔門前の歩道に陣取る巡礼者の一団。同郷の人たちとの絆を深める癒しの旅でもある聖地巡礼。
今日のねぐらはあるのだろうか。
やっぱりどこかで夜明かしするしかないのかな。 -
北の塔門前で、薪を燃やして煮炊きする女性。
どこでも生活の場にしてしまう、たくましき女性たち。 -
東の塔門の向かいにある商店街。
歩道に座り込んでお供えの花飾りを売る人たち。
店の前の歩道に何やら模様が描かれています。 -
こちらの家の前でも、一度地面に水を撒いて湿らせ、その上から白い粉で模様を描いていました。
WEBで調べると、この模様は「コーラム」又は「ランゴリ」と呼ばれる吉祥模様とのこと。大規模なものになると曼荼羅アートのようにカラフルで複雑な図柄になり芸術性の域になるものもあるようです。
南インドで時どき見たような気がしますが、ヒンドゥー教徒の家ではこの模様を描くのは女性の日課で、家庭の繁栄を願い厄災を遠ざける魔除けの意味合いがあるそうです。 -
南の塔門へ入るためにセキュリティチェックの列に並ぶ人たち。
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南の塔門前のサウス・チットライト・ストリートを歩く巡礼者たち。
<Southゴープラム>
https://www.youtube.com/watch?v=uYe00pkrmLM -
Rs10(20円)の札を吊り下げた10ルピーショップ。
日本の100円ショップみたいなものなんでしょうね。 -
ホテル前の通りにズラリと並ぶオーディオ関連の品を扱う間口の狭い店。
もうガラクタとしか見えない品ばかりだけど、これらを何とか使えるようにして売っているんだろうな。
このあと15時にホテルをチェックアウトして、マドゥライ駅にバックパックを預け、20時35分発のチェンナイ行き列車に乗るまで、町をぶらぶらして時間をつぶすことにしました。 -
駅に荷物を預けてまずやってきたのは、BAR。
マドゥライで3軒目の酒場です。
最初、ストロングのビールを持ってきたので普通のラガービールに替えてもらいました。これもいつのビールかわからないような代物。Rs160(320円)。
少しきれいなBARのビールはRs220くらいするようです。 -
酒場の男がカンフーか空手のマネをしておどけて見せます。
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酒場を出て、小さな市場がある路地を歩いてみます。
カメラを構えると、すぐ子どもが笑顔で駆け寄ってきました。 -
たらちねの老婆が商う小さな八百屋。
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地元の人たちに食材を提供する野菜売り。
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北の塔門前の通りに座り込む聖地巡礼の人たち。
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ミーナークシー寺院近くのネタージ・ロード沿いにある「Raja Bakery」。
今日の昼前にここでRs60とRs50のミニケーキを買ってホテルで食べましたが、夕方にまたやってきました。 -
店内で食べたチーズケーキ(Rs60=120円)。美味しかった。
この店のケーキ類はちゃんと冷蔵ケースに入っているので一応はノープロブレムでしょう。 -
聖地巡礼の町、マドゥライ。
寺院の近くでは、他の地域からやってきたそれらしき人たちが休憩がてらに座り込んだり寝そべっていたりする光景をよく目にしました。
そしてノラ犬も他のインドの町と同じように多く見かけます。 -
私が、ビールの値段がどうのこうのと言いながらお気楽に旅している一方で、道ばたには既に人間としての活動をやめたかのような壊れかけた人体が横たわる、目を背けたくなるような光景を見ることもあるインド。
犬たちも例外ではなく、傷だらけで皮膚が破れ血を流している犬や、皮膚病を患っている犬、3本足の犬やまともな歩き方が出来ない犬、そのような不具な犬をあちこちで目にします。
そしてこの写真のように見るも無残な絶望の眼差しをした可哀想な犬が、寺院前の人々の往来の中に普通に存在する現実、これもインドの忌むべき一面を物語るものなのかもしれません。
※犬が好きな方には見たくもない写真かもしれませんね。すみません。 -
今日もマドゥライの町は多くの巡礼者を迎え、清濁併せ持つ異次元の世界へ飲み込まれるかのように、ゴープラムに誘われた人々の流れが途切れることなく続いてゆきます。
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