2014/12/18 - 2014/12/20
3位(同エリア18件中)
のまどさん
サンタクララにはチェ・ゲバラの霊廟と彼が指揮官となった列車爆破事件の記念館があります。ゲバラ巡礼には欠かせない地です。ということで、ブエナビスタBGMはゲバラ賛歌より他ありません。
Comandante Che Guevara
https://www.youtube.com/watch?v=JcPm5Rn36Kw
意外にも小さな町でした。霊廟と記念館の他には市場や葉巻工場などがあります。路地裏探索もなかなか興味深く、キューバ人に人気のファーストフード店にも行けて楽しかったです。
しかし、旅の疲れも溜まってきたこの地ではカサが難ありだったり、ある事件に巻き込まれたりと段々とキューバに関する不信感が募るようになっていました。ということで、コメントは毒舌なので閲覧注意です。
レートは1CUC≒120円、1国民ペソ≒4.5とします。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 1.0
- グルメ
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
-
Day 12
サンタクララ着。
2泊したカサは中央広場から徒歩3分の便利な立地。
が、ただでさえ狭い部屋なのに使えないキッチンがあったり、止まった時計や場所を取るだけの花瓶、壊れた金庫など不要なもので溢れている。
それらを指してカサ主のマイラ3号は「Hay todos(何でも揃ってる)」と寒い台詞。 -
マイラ3号の趣味は覗きのようで、小用でもわざわざ部屋に入ってきて伝え、舐めるように部屋中を見渡します。出掛けようとドアを開けると彼女が真ん前に立っていたことも数回ありました。そしてわざとらしく「あら、いたの」と。
立地だけ評価して1/10です。 -
夕食はピザ。広場に面したレストランPizzeria Toscanaで市民には人気のようだが我々は明らかに歓迎されていない様子。待たされた挙句にこんなピザ2枚とビール1缶で15CUC(≒1800円)は高い。ウェイターのお兄さんは先祖が北スペインから来たんだろうなという風貌で、愛想が良かったので評価2/10。
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お、マクドナルドと思いきやマクドゥナルド。
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Day 13
しょぼい朝食。他の所で必ず出る卵はなし。シエンフエゴスで少年たちから飲まされた人民ジュースを出される。私のいいかげんな原価計算では合計0.5CUC。料金は8CUCだからすごい利益だ。
この翌日移動のため6時半出発だと言うとマイラ3号は「私は早起きするの構わないから朝食を食べていったら?」と。2回も売り込むんだったらせめてしょぼさをごまかすように工夫して欲しい。 -
市場見学です。
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タマネギ、ニンニクの飾り方が芸術的。
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肉屋もありました。
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サンタクララはチェ・ゲバラの聖地。
というのも革命軍がバティスタ政府に勝利した戦いの場所になったためです。
その勝利を決定付けたのがここ装甲列車公園(拙訳:Parque del Tren Blindado)。 -
チェ・ゲバラが指揮官となり、バティスタ側が武器などを補給するために走らせた電車に爆破を仕掛け、脱線させました。
各車両に色々な展示品があります。
その時に使われた手榴弾が写真上の瓶。下はその日付7月26日記念ブレスレット。 -
おなじみ人民服。
近くには「チェ・ゲバラはゲリラ戦術の芸術家だ!」という賛辞。 -
作戦の成功によって敗北を認めたバティスタは12時間後に外国に亡命し、キューバ革命が完了に向かいます。
仮に作戦が失敗しバティスタ側が勝っていたら、ここはテロ犠牲者追悼公園になっていたのだろうか。勝てば官軍。 -
ゲリラ戦闘員の生活を再現。奥の毛布を見て思ったこと。「上等であったかそう。」カサの毛布はどれも化繊で夜は寒かったので。
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動かない車両の外から電車の音が聞こえた。見ると生きている列車が走っている!しかも内装から察するにキューバで一番信頼できるフランス製車両(下記参照)。そして開け放たれたドアから一眼レフを構える外国人旅行客の青年を発見。羨ましか〜
http://www.seat61.com/Cuba.htm#.VTuJGiGqpBc
おなじみ先生のサイト(英文)。 -
チェ・ゲバラはジョン・レノンをして「あの頃世界で一番かっこよかった男」と言わしめた人物。
ビートルズ広場。ビートルズはリベラルな思想に共感を覚えるのかキューバでは根強い人気です。 -
先ほどの青年への嫉妬から懲りずに駅へ。
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やっぱり分からない時刻表。
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蒸気機関車の模型もありました。
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先ほどの装甲列車公園に引用があったゲバラの言葉をあてずっぽで読むと、この方は殉職者ロベルト・ロドリゲスらしい。
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水道費は一人当たり月に1ペソ(≒4.5円)と非常に安いようですが、公共の井戸で水を汲む必要のある住民もいるようです。
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イチオシ
名称不明の教会。
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街中に戻ってきました。自転車タクシーの列。ヒマそうです。
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葉巻工場を見学しようとしたところ代理店でチケットを買わないとダメと言われたのでCubaturへ。
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時間があるので広場に面したバーで1杯。後ろの店員が網タイツの制服を着ているので恐らくここも政府系の店。
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キューバリブレだったかな。
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葉巻工場(というか作業場)に着くと勝手に時間変更されているので、慌てて前のグループについていく。
手作業の工程を見学します。勤務時間は1日8時間、休憩1時間で作業員は誇りを持って仕事をしていると。本当かな?
ガイドがいるのに堂々と個人的に葉巻を売ろうとする(※違法)作業員がいたり、娘が某半島のドラマにはまっていてなんて話しかけてくる作業員がいたりとなかなか驚きました。
中は撮影禁止で、我々が出て行った後、重い扉が閉まりました。 -
向かいの売店でお土産用に葉巻を買います。
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昼食に入ったハンバーガーの店。嬉しい国民ペソでの価格表示。
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ということは外国人の姿はなし。小金持ちそうでおしゃれな感じの人が多くいました。
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ここの食事はおいしかった。国民ペソで請求が来てチップあげたら喜んでいたので、満足感がありました。評価9/10。
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路地裏散策。
クラシックカーと新しい家。 -
なんかすごいと言うしかありません。
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キューバではかんきつ類をこのようにディスプレイしている屋台を多く見ましたが、衛生上良くないと思います。
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さて、既に申し上げた通りサンタクララはチェ・ゲバラの聖地。霊廟と記念館に行くのはマストです。
ゲバラはアルゼンチン人の医者で革命家。外国人であるにも関わらず、キューバでは尊敬の対象、世界中でもリベラルな思想の人たちに敬愛されている人物です。政治思想はともかく人物像に迫ってみたいと思います。 -
私が今回の旅の目的地を選んだきっかけはソチオリンピックにあります。弱冠15歳のロシアの選手がゲバラを尊敬するあまり愛犬に名付けたという話に衝撃を受けて夢にまで出てきてしまい(←ダイジョウブか?)、それ以来町中にゲバラの肖像が溢れていることに気が付きました(←ヤバい)。
なので、この旅はゲバラ様の導きなのだと思っています(←アブナイ)。 -
私の適当な統計によると4トラでも投稿されたキューバ旅行記の8割がゲバラに触れていて、男女問わず半数のトラベラーさんが熱いコメントを寄せています。なので、4トラコミュ「チェ・ゲバラファンクラブ」を立ち上げようと思います(←有言不実行の可能性大)。
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美貌、知性、カリスマ性故にここまで人を惹きつけるのでしょうが、個人的な意見として天賦の才能はその集中力と行動力にあると思います。喘息で40回以上休学しながらも実質3年間で医学部の課程を修了し、医者でありながらゲリラ戦術を習得してしまう集中力。
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学生時代には南米をバイクで一周する大旅行を敢行し、キューバで革命に貢献し、カストロと袂を分かった後はアフリカにまで出掛けて革命を支援した行動力。日本にも来たことがあるようです。
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貧しい民を救うべく医者になり、医学の限界を感じて政治家になっても一切富を得ようとしなかったピュアな精神の持ち主。もし仮に医者として一本の道を進み続けていたらどうなっていたのでしょうか?
下に刻まれている言葉は「勝利に向かって常に」。 -
イチオシ
キューバを去った後は南米に渡り、ボリビアの革命を支援しました。そして39歳のときにCIAに捕まって射殺されました。私が読んだ本によるとゲバラが未だに尊敬されているのは革命に命を投じたためとしています。
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記念像の下に霊廟があります。中は撮影禁止なのでネットから。
出所 Source of the photo↓
http://barbudosdesierramaestra.blogspot.be/2012/10/che-guevara-mausoleum.html
最期の言葉は自分を撃とうとする銃士に向かって言った「落ち着け、そしてよく狙え。お前はこれから一人の人間を撃つのだ。」シビれるわ。アタシが銃士だった撃つ気失くすわ。(←ヘタレ) -
その隣は記念館になっていて、チェ・ゲバラゆかりのものが展示されています。ここも撮影禁止です。
出所 Source of the photo↓
http://www.commietravel.nl/cuba/provinces/villaclara/villaclara.htm
最初に子供時代の写真があり、それを見た瞬間同行者が「醜い赤ん坊だったんだね」と言ったので冷や汗をかきました。係員に聞かれたらどうするんだ。 -
事件が起こったのは帰り道インディペンデシア通り。
キューバの歩道は1メートルに満たないところが多く、キューバ人は行き交っても道を譲らないことが多いので、車道に出ることになります。この時も老人が向こうから来たので注意を払って車道に下りました。
すると反対車線を走っていた青い車が車線変更して逆走した後、我々の方に後進してきました。鉄の塊が最初に腰に当たった時、引ったくりから逃れられたと思ったのですが、次の衝撃で私は地面に倒れました。 -
私の大切なかばん持ち、じゃなかった人生のパートナーが(←この期に及んで・・・)立ち上がって抗議を始めたので、そこで初めて本人の無事と事態を把握できました。
運転手は逆走、後方不注意、しかも左側のサイドミラーがないので車両不備という交通ルールに違反したことになります。恐らくはサイドブレーキも緩んでいたためすぐに止まれなかったのでしょう。 -
私も運転手に警察への同行を求めましたが、車道を歩いていた我々が悪いとの一点張りです。写真は涼しい顔をして金魚屋で買い物をして出てきたところです。
運転手「オレがお前らの国に行ったら、交通規則に従う」
↑あり得ないことを二つも並べるな
妻だか愛人「ここはキューバ、私の国よ」
↑だからどうした?
老人「歩行者は歩道を歩くものだ」
↑誰のせいでこんな目に遭っていると思ってるんだ
結局捨て台詞を吐いてその場を後にしましたが、気が付くと20人以上の野次馬に囲まれていました。ちなみにみんな車道に立っていました。誰一人我々に声を掛ける者はなく、遠巻きに好奇心の混ざった睨むような冷たい視線を送るだけ。
キューバの裏側を見てしまった。 -
私は警察に届けるべきだと主張しましたが、同行者と話し合った結果、1)言葉が通じない、2)賄賂を要求されかねない、3)キューバの公共サービスが信用できないとの理由で届けませんでした。後から考えれば行くべきだったと思いますが。
幸いにもすり傷一つありませんでした。車があと時速5キロ加速していたら、車体があと10センチ歩道側を走っていたら大事態になっていたでしょうが。
慰めに合計20ペソのケーキ。お味はやはり・・・。
部屋は掃除が全くされておらず、マイラ3号はウワバミが飲んだビール3本を補充しただけでした。補充する前の残量は6本、いやらしいにもほどがある。 -
サンタクララ最後の食事はSanta Rosalia。政府系です。
http://www.tripadvisor.com/Restaurant_Review-g671534-d7312393-Reviews-Santa_Rosalia_Complejo_Gastronomico_Cultural-Santa_Clara_Villa_Clara_Province_Cub.html
イタリアンサラダはマヨネーズ和えだったのでほとんど口を付けられませんでしたが、細切り肉の料理はおいしかったです。サービスも良く。評価7/10。
さあ、最後の目的地は受難のバラデロ。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- jijidarumaさん 2015/04/27 11:47:51
- ゲバラの町の受難
- のまどさん
こんにちは。
のっけからご機嫌斜めのご様子、読み進めて最後に至り、其の事の背景がよく分かりました。
まずは大きな事故、大きなトラブルに巻き込まれなかったのは不幸中の幸いだったと思いますよ。
その点でウワバミ氏の意見に賛同です。文化や法治を共有していない国はまだまだ難しい。
日本外務省が「HPの韓国に関する項」から「自由と民主主義など基本的価値観を共有する」との表現を削除したこと、米国務省が「民主主義、人権、法治という価値を共有」との表現を、韓国の項に入れなかったことに似た話かもしれませんね。
さて気分を持ち直して、次回の町探訪はどうなるでしょうか!
jijidaruma
- のまどさん からの返信 2015/04/27 20:23:41
- RE: ゲバラの町の受難
- jijidarumaさん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
> のっけからご機嫌斜めのご様子、読み進めて最後に至り、其の事の背景がよく分かりました。
サンタクララは良い街だと思うのですが、疲れていたのと人間不信に陥ってしまったので苦い思い出が残りました。相手の意図と正当性が分からないと意思疎通ができないものです。
> まずは大きな事故、大きなトラブルに巻き込まれなかったのは不幸中の幸いだったと思いますよ。
本当に不幸中の幸いでした。怪我なく後遺症もなかったので。
> その点でウワバミ氏の意見に賛同です。文化や法治を共有していない国はまだまだ難しい。
確かにキューバは現在のところ基本的な価値観を共有できる国家ではないでしょう。ただ、多くのドライバーが安全運転を心がけている一方我々に接触した運転手は過失を犯した訳で、何らかの制裁を受けるべきだと思いました。恐らく他にも同じ事をして被害者を出していると思いますし。
> さて気分を持ち直して、次回の町探訪はどうなるでしょうか!
次も暗めですが、最後はハッピーエンドにしたいと思います。
ではまた。
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