2015/01/11 - 2015/01/13
26位(同エリア166件中)
Dwind_999さん
- Dwind_999さんTOP
- 旅行記258冊
- クチコミ0件
- Q&A回答1件
- 369,292アクセス
- フォロワー66人
マイソールから夜行バスに乗って約11時間、ケーララ州のアラビア海に面する港町「コーチン」(Kochi:コチともいう)にやってきました。
1503年にポルトガルの植民地となり、その後オランダ、イギリスの支配を受け、重要な貿易港として発展してきたコーチン。
また、インド航路を発見したヴァスコ・ダ・ガマが1524年に病没した地としても知られている所です。
コーチン観光のメインとなっているフォート・コーチン地区に3泊。
やはり欧米人観光客が多いですが、土ぼこりに悩まされることもなくのんびりと町歩きを楽しむことができました。
しかし、日中は暑い。
- 同行者
- 一人旅
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
マイソールから乗ったバスは、1月11日(日)午前5時20分にエルナクラムのKSRTCバススタンドに到着。バススタンドの中にあった食堂でマサラチャイと言って頼んだつもりの単なるミルクコーヒーを飲みながら、夜が明けるまで待機。
7時頃になってバススタンドを出てから海の方へ歩き、「インディアン・コーヒー・ハウス」というローカルレストランに入って朝食をとりました。
ブレッドバターRs13、ブレッドジャムRs13、トマトオムレットRs25、コーヒーRs10、全部でRs61(122円)という安さ。
このあと船に乗って行くフォート・コーチンにもこの店があったらいいんだけど。チェーン店ですが、フォート・コーチンには残念ながらなし。インディアン コーヒー ハウス カフェ
-
朝食を終えると、すぐ近くにあるメイン・ジェッティー(Ernakulam Boat Jetty)から船賃Rs4(8円)の船に乗ってフォート・コーチンへ向かいます。
途中、人工島のウィリンドン島の北端のジェッティー(桟橋:船乗り場)を経由して行きます。 -
約15分でフォート・コーチンのカスタム・ジェッティーに到着。
フォート・コーチンのあるところは島ではなく、約60km南のアレッピー付近で大陸とつながっている、いわば北に延びた半島です。フォート コーチン フェリー乗り場 船系
-
まだ朝の8時半、予約している宿に行くには早すぎるので船を降りた後しばらく散歩。
2匹のヤギが頭をぶつけあいながらじゃれ合っていましたが、道路脇の壁に上がってジャンプしながら頭突きを食らわそうと、荒業を見せるヤギ。 -
少し早いけど9時半にチェックイン出来た[Bright Heritage]。
ブッキングコムから予約したA/C付きのSuperior Room(朝食付)。ホテル税19.9%込みで3泊\10500。インドの西海岸、このアラビア海沿いの宿はだいたい割高ですね。特に今のシーズンは。
ここのフロントで、受付の50代くらいの男とまた一悶着。
男はチェックアウトまでパスポートを預かるといいます。ベトナムじゃあるまいし、今までインドでは1度もそんなことなかったのに。パスポートは出来るだけ肌身離さず持っておきたいので、強力に抵抗してコピーを取るだけにしてもらいました。
それと、客室内設備には「バルコニー/テラス」と記載されていたのにそんなもの影も形もありません、問いただすと男はさも当然のような顔して言いました。
「バルコニー/テラスはホテル屋上にある」、と。
「はぁっ?」
もう埒があきません。
おまけに部屋のエアコンは効きが悪いし(暑がり寒がりの軟弱な私)、冷蔵庫はまったく冷えない、ただの箱。WiFiが使えるのは蚊が飛び回るロビーだけ、というお粗末さ。
部屋自体はそんなに悪くなかったのですが、予約内容と違うのでつい文句もいいたくなります。
予約サイトに掲載されたきれいな写真のせいで期待ばかりが先行してしまい、実際の部屋との落差が大きいというハズレの場合が多いにもかかわらず、つい事前予約してしまいます。
私のような節約型の一人旅の場合、ほんとは現地で実際に部屋を見せてもらってから決める現地調達の方がガッカリ度も少なくていいのでしょうがね。
最初バスルームのお湯もなかなか出なかったので、何度もホテルスタッフの若い男を呼びつけ、少々彼をうんざりさせたのでチップを渡してしまう羽目に。
ほんとはこっちが貰いたいよ。 -
ホテルのチェックイン時にトラブルがあると、なんだかその土地の魅力も半減、毎日がお祭り気分のような旅へのテンションも急降下。
フォート・コーチン滞在に出はなをくじかれたようなかっこうになりましたが、気を取りなおして町歩き。
「チャイニーズ・フィッシング・ネット」という仕掛け網が有名なフォート・コーチン。フォート・コーチン北端の海岸沿いにいくつか並んでいます。 -
「チャイニーズ・フィッシング・ネット」がある辺りには、魚を並べた店がいくつかあり、これらの魚やエビが全部あのネットで捕れたとは思えないですが、これらを買って向かいにある食堂で調理してもらうことができるようです。
-
フォート・コーチンの海岸沿いにあるレストランで昼食。
ビールが飲みたくて入って店ですが、キングフィッシャーを切らしている(ほんとかな)と言ってそれより高いバドワイザーを持ってきました。Rs230(460円)。だいたいここもビールの値段は高いようです。アラビア海沿いは宿もビールも高いな。
私の好きなココナツミルク入りとあったエビカレーを注文しました、冷凍エビのショボイもので、カレーもハズレな味でした。 -
マズかったカレーの口直しに甘いものでもいきますか、ということでしばらく歩いていて見つけたベーカリーの店に入ってみました。
1軒目でマイソールパクのような物を2個食べて(Rs20)、その斜め向かいにあったこの店に入りました。
日中の気温は30度近くになろうかというコーチンなのに、冷蔵されていないショーケースに入ったいつ作ったかわからないようなケーキ、これを食べるにはかなりの勇気を必要としますが、このインド人男性、勇敢にも四角い形のケーキを1つ買っていきました。 -
日持ちのしないであろうクリームのケーキはやめて、他のお菓子を2つ選びました。
-
200mlのペプシを飲みながら店内で立ち食い。全部でRs25(50円)。
喉が渇いて小腹がすいた時にはちょうどよく、3泊したフォート・コーチンで、1日1回はこのベーカリーに寄りました。 -
このベーカリーショップ、あんがい人気があるようだな。
-
プリンセス・ストリートの入り口付近。
夜になると道路脇の路上レストランは欧米人旅行者で賑わいます。 -
20時頃、プリンセス・ストリートを南に歩いてきて、2階にある「Masala Fort」というレストランに入りました。
ベジ・フライドライスRs120(こればっかり食べてるな)と、ビールを置いてなかったのでコーラRs50。 -
ホテルの朝食。
あらかじめ決められたセットメニューですが、トーストも4枚あって朝から食欲旺盛な私でもまあ満足の行くものでした。
ビュッフェだったらこの倍は食べること間違いなし。 -
みやげ物屋、服飾雑貨のショップやカフェなどが並ぶ狭い通り。
-
フォート・コーチンの町を走る赤いバス。
走っているのよりも停まっているのを多く見るオートリキシャ。 -
んっ、ここはペナン島か?と思わせるような壁面アートがある、インドらしからぬ光景のBastianストリート入り口。
-
1506年に建てられ、20世紀初めに建て替えられたサンタ・クルス聖堂。
-
サンタ・クルス聖堂ではちょうど結婚式が執り行われていました。
-
司祭の司式により執り行われていた結婚式。
信仰を持たない私でも、カトリック教会の聖堂内で行われるこの場面では神妙な心持ちになります。 -
サンタ・クルス聖堂から外に出ると、その向かいにあるセント・メアリーズ・スクールの少女たちがちょうど校舎から出てくるところでした。
黒っぽい肌に清潔な白い服が映えますね。 -
もうすぐ12時、お昼休みに入ったのだろうか、サンタ・クルス聖堂の敷地内ではしゃぐ女学生たち。
-
聖堂を出て、南側の道路からヤシの木を通してみるサンタ・クルス聖堂。
-
人通りも少ないのどかなフォート・コーチンの路地をのんびりと歩きます。
-
オランダ人墓地近くのフォート・コーチン・ビーチにやってきました。
砂浜に3輪車のアイスクリーム屋があったので、Rs30のチョコアイスクリームでちょっと涼を取ります。 -
さらに歩いてやってきたのが1503年にポルトガル人によって建てられたという「聖フランシス教会」。
もちろん修復したりきれいに塗装しなおしたりしているようです。 -
「聖フランシス教会」の内部。
この地で亡くなったヴァスコ・ダ・ガマのお墓がこの教会に作られ、その14年後に遺体は故国のポルトガルに送られたそうですが、墓石がこの教会内の右奥に残されています。 -
フォート・コーチンの植民地時代の遺産を今に残す歴史的な地区をのんびりと歩いてきて、「チャイニーズ・フィッシング・ネット」の辺りに戻ってきました。
昼間はやはり暑い。汗をかきます。 -
昼食はまた「Masala Fort」で。フリーWiFiも使えるし。
「Kadapuram Fish Curry」というよくわからない魚入りのカレーを注文。Rs130。
メニューには「Coastal Fish」と書いてありましたが、まあ値段からして安い魚でしょうが、小骨がわりとあって食べにくかったですね。それにトマトベースのカレーも今一つ。 -
「Masala Fort」レストランがある前の通り。
店先でおばちゃんがミシン掛けに励んでいました。 -
夜になって、滞在ホテル近くの「RainTree」というオープンスペースのレストランに行き、ビールがあるかと聞いて、「ある」というので通りが見渡せるテーブルに着きました。そして、その辺の兄ちゃんのような男が持ってきたのは小さな陶器製のポットで、その中にビールが入っていました。通りに面したオープンなこの店では大っぴらにお酒が飲めないのでしょうが、そのビールがまた度数の強いストロングで、おまけにやけにウイスキー味が強いものだったので店員に「ストロングは嫌いだ」みたいなことを言ってクレームをつけたあと、何だかもう飲む気になれずほとんどビールを残したまま、大げさに不機嫌さを見せてRS250をテーブルにポンと置いて店を出ました。
後ろから「ノーペイ、ノーペイ」(お金はいらない)という声が聞こえてきましたが、いまさらハイそうですか、とお金をもらいに戻るのも格好悪いので、後ろ髪を引かれながらも立ち去りました。
そして口直しにやってきたのが「Hotel Cochin Fort」のレストラン。
欧米人のお客さんでいっぱいのレストランで、Rs250とけっこうなお値段のビールを飲みました。 -
ビールを飲んだ後、タワーロード沿いの歩道に夜だけテーブルを置いた路上レストランが並ぶ一角で、お得意のベジ・フライドライス(Rs70)を食べて宿に戻りました。
-
「St.PETER'S&St.PAUL'S」(聖ペテロ&聖パウロ)とのプレートが掲げられていた教会。
朝のお祈りを終えてカラフルな礼拝堂から出てくる、ルンギ(又はドーティとも言う:インド人男性が身に付ける腰布)姿の男性。 -
午前9時、登校する子供たちで混雑する通り。
-
カスタム・ジェッティーの前を通ってフォート・コーチンの東側を南に下り、バザー・ロードを歩いていくと香辛料を扱う問屋の倉庫街があり、辺り一面にスパイスの香りが立ち込め大いに鼻腔を刺激しました。
スパイスショップもこの通りに何軒か並んでいました。 -
香辛料の倉庫街にあったキリスト教会の礼拝堂。
サリー姿と十字架、その一見アンバランスに見える様は、アラビア海沿いの地域におけるポルトガルやオランダによる植民地支配(その後イギリス)と共にもたらされたキリスト教布教の歴史を物語るものでもあるんですね。 -
さらにバザー・ロードを南に歩いていくと、今度は少し大きな「Jeevamatha Church」という教会を目にしました。
ヤシの木と教会。 -
マッタンチェリー地区にある、通称ダッチ・パレスと呼ばれるマッタンチェリー宮殿(Mattancherry Palace)。
16世紀半ば、コーチンの藩王のために建てられその後オランダ総督の館になったところで、宮殿というよりは普通のお屋敷といった感じ。
階段を上がった2階で入場料金のRs10を出したところ、お釣りのRs5がないと言ってポイと突き返されました。入場料がRs5なのでないはずはないのに、その傲慢なおばさんの態度に嫌気がさしてもう入るのをやめました。
いやはや、ほんとインドではお釣りを出したがらないところが多い。
Rs1000(2000円)でも出そうものならまずダメ。よほど高級な店かRs1000に近い消費をしないと受け付けてくれません。Rs500(1000円)でも小さな商店だったら受け付けてくれないので物も買えません。Rs100(200円)を出してRs20の1Lの水を買う場合でも、小さいのはないかと言われることがよくあります。
ところがATMでRs9900を引き出したらRs1000が9枚出てくることが何度かあり、それをくずすために苦労しました。 -
マッタンチェリー宮殿の近くにはユダヤ人街があり、1568年に建てられたというパラデシ・シナゴーグ(Paradesi Synagogue)があります。
小さなシナゴーグ(ユダヤ教の会堂)で、Rs5(ここはRs10からお釣りをくれた)払って靴を脱いで入りました。
床は中国製のタイルが使われ、天井に下がっているのはベルギー製のシャンデリアとのこと。 -
マッタンチェリー地区からの戻りは、ダッチ・パレス付近から西へ歩いて行きました。大通りから脇道に入って進んでいると、正面にわりに大きな寺院があり、後で地図を見ると「Cochin Tirumala Devaswom」というヒンドゥー教寺院で、ヒンドゥー教徒以外は入れなかったです。
-
日傘をさして歩くサリー姿の女性。
-
お昼時、喉も渇いたのでマッタンチェリー地区を歩いていて見つけたビリヤニ専門の食堂に入りました。
メニューはビーフ、チキン、マトンの3種類のビリヤニしかなく、Rs130のマトンビリヤニを注文。残念ながらビールはないのでRs35のペプシ。
骨付きマトンなので手をべとべとにしながらかぶりつきました。肉は好きなのでマトンは美味しかったですが、ビリヤニは特にどうということのない味。 -
昼食後さらに歩いてフォート・コーチンに戻ってくると、また喉が渇いてきてお気に入りのベーカリに入ってペプシとお菓子2つ。
-
ベーカリーショップの店先に置いてあるお菓子に直射日光が当たっているけど、店の人はぜんぜん平気の平左ですね。
時にはケーキを並べているショーケースに日差しが当たっていたりする店を目にすることもあります。 -
ここでも日傘をさして歩く女性たちの姿が。
30度を超えるかもしれない日中ですからね。
インド人でも紫外線は女性にとってはお肌の大敵、なんでしょうね。 -
「チャイニーズ・フィッシング・ネット」のある西側には、なぜか「マハトマ・ガンジー・ビーチ」と呼ばれる砂浜が広がっていて、日暮れ時になると夕涼みがてらに地元の人たちが集まってきます。
-
ヴァスコ・ダ・ガマ広場(Vasco Da Gamma Square)前の海岸沿いの遊歩道。
日が沈み暑さが和らいだ夕暮れ時、地元の人たちが思い思いにそのひと時を楽しんでいます。 -
19時前の「マハトマ・ガンジー・ビーチ」。
貿易港のコーチンらしく、目の前を大きな貨物船が行きかいます。 -
フォート・コーチン最後の夕食は、ヴァスコ・ダ・ガマ広場近くにあるレストランで、またもやフライドライス。いくら安いとはいえ我ながらよく飽きないものだ。
Rs100(200円)のフライドライス、けっこうな量がありますね。
Rs180のキングフィッシャーのEXTRA STRONG(アルコール度数6%)はよく冷えていてGood。店のスタッフもインドでは珍しくキビキビした動作でGood。 -
ヴァスコ・ダ・ガマ広場にある綱渡りの人形。
このオブジェ、わりと人気があるようでカメラに収める人が多いようでした。
昔の旅芸人をモチーフにしたものなんでしょうね。
そういえば後で訪れることになるマドゥライで、少女がこれと同じ高さの綱の上でぴょんぴょん飛び跳ねたりするパフォーマンスの大道芸をして、小銭を稼いでいるのを見かけました。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
この旅行で行ったスポット
この旅行で行ったグルメ・レストラン
コーチ(インド) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
51