黄金時代のオランダを巡る旅5　～ホールン～

2015/02/20 - 2015/02/26

ずっと行きたかったオランダ。
博物館、美術館の改装が終わるのを待ってついに実現することができました！

旅のテーマは黄金時代のオランダ。

こちらの旅行記を参考にしたり、自分なりに調べて楽しんできました。

できるだけ詳しく記録していきますので、これから行く人の参考になれば幸いです。

1日目　　成田-アムステルダム
2日目　　ロッテルダム＆デン・ハーグ観光　
3日目　　ライデン＆ホールン観光　★
4-5日目　アムステルダム観光
6-7日目　アムステルダム-成田

エリア ホールン(オランダ)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 25万円 - 30万円
• 交通手段: 鉄道 徒歩 飛行機
• 航空会社: KLMオランダ航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

ライデンから乗り継ぎを経てホールンへ向かいます。
アムステルダムからだと電車で約40分。

ここに向かう途中で切符の抜き打ちチェックがありました。
乗車券を見せるだけなので、ちゃんと購入してればビビることはない。

また、旅行中唯一ホールンの駅では切符を機械にかざしました。

Leiden Centraal-Hoorn：15.4ユーロ（2015年2月現在）


私がアムステルダムの次に行きたかった場所。
大航海時代に連合東インド会社の支社があり、大繁栄した港町です。
分厚いガイドブックでもせいぜい２ページの紹介で、情報は少なめでした。

出発直前にこの町のサイトを見つけたのですが、英語にすら対応しておらず、訳が間に合わなかったのが悔やまれる。この町の歴史や案内が詳しく記載されています。内容を把握して行けばもっと深く目に見たモノを理解できたでしょう。

http://www.hoorninfo.nl/

町で一番賑やかなGrote Noord。
しばらく歩いていくと足元に・・・

巨大なVOC（オランダ連合東インド会社）マーク！（*^▽^*）ﾉ
このマークは見るだけでテンション上がります。

周りには交易品のイラストが！ヾ( 〃ω〃)ｯ

しかしガムがたくさん落ちてるのが残念ですねぇ。

通りを真っ直ぐ歩いていくとローデ・ステーン広場に辿りつきます。
晴れてよかった！

ローデ ステーン広場 広場・公園

1609年に建てられた計量所。
ホールンの紋章がかっこいい！

現在はレストランになってます。

計量所 (ホールン) 建造物

ヤン・ピーテルスゾーン・クーンの像

ホールン生まれのオランダ東インド会社の第4代総督。
インドネシアにバタヴィアを築いた人物です。

あのアンボイナ事件を画策したとの説も…


そして、計量所の向かいにあるのが、

西フリージアン博物館

http://www.westfriesmuseum.info/

開館時間：11：00〜17：00（土日13：00〜）
休み：1/1、王の日、8月第3月曜、12/25　（2015年2月現在）

◎ミュージアムカード利用可能

オランダ、ホールンの黄金時代を知ることができる博物館です。
VOCが利用していた建物だそうです。

売店でミュージアムカードを見せるとパンフレットを渡してくれます。
売店の奥から見学開始。

西フリージアン博物館 博物館・美術館・ギャラリー

各部屋には金属板の部屋の解説が置いてありました（３か国語対応。日本語なし）

肖像画だらけの部屋。
肖像画ってのは繁栄の象徴ですよね。

子供が着飾った肖像画が印象に残りました。

急な階段をいくつか登って辿りつくこの貿易の部屋はワクワクするものだらけ！

広場で見たヤン・ピーテルスゾーン・クーンとその奥さんの肖像画、
VOCマークの入った道具の数々・・・欲しい！

交易品のスパイス、陶器。

学芸員さんが、「あなた日本人なの？」と聞いてきたので、「そうです〜」って言ったら鎖国時の出島の絵画を教えてくれました。

この部屋は帆船の絵画と模型でいっぱい！
楽しすぎる〜（（（ｏ（*ﾟ∀ﾟ*）ｏ）））

私が見たかったものがたくさん。ここだけで半日過ごしたかったくらい…
日本人にとってはマニアックですが、おすすめの博物館です。

広場から港に向かいます。
冬は海風がつらすぎる・・・
今度は夏に来たいものです・・・

跳ね橋渡ってすぐ（Veermanskade 15）、牛のレリーフが飾られている建物がボンテク船長の生家です。詳細は後述。

町中には黄金時代当時の建物がけっこう残っています。
よく見ると海沿いの建物には船のレリーフや建造年が。

ホールンのサイトには昔の建物がどこに残っているか地図で記してあるんです。
時間がなかったので、全部回れなかったのが悔しい！

港にあるホーフト塔

元要塞で、現在はレストラン。
中に入りたかったけど、明るいうちに町を回りきらないと。
次回は絶対に入る！

写真は海側から見たもの。

こちらは陸側から見たホーフト塔。
風見鶏が船の形をしている！！

上の白い部分は18世紀に建てましされたようですね。

その横にはボンテク船長のキャビンボーイの像が湖（昔は海だった）を見つめています。
Hajo、Paddling、Rolfという名前の少年のようです。
なぜか日本語で説明が書いてあった。マイナーなのになんでだろう・・・

ホールンの公式サイトによれば、ボンテク船長は、 1587年ホールン生まれ。父親の死後船長となり、海賊に襲われて奴隷市場で売られたことがあるとか。その後、東インド会社の社員になった後もアジアで数々の困難があったようで、その波乱万丈の人生は小説にもなっています。西フリージアン博物館の貿易の部屋に小説が置いてありました。

オランダでは有名な話なのかな？読んでみたいなぁ。

港にはヨットがいっぱい。
お金持ちのリゾートなんでしょうね。

今は堤防ができたのでかつての海が湖になっています。潮の香りはありません。
昔はここからアジアへ向けて船がでていたわけですよね〜。
一人湖を見つめて当時の様子を妄想…（ｗ´ω｀ｗ）

続いて、東インド会社の倉庫に向かいます。
途中、当時作られた教会があります。
こちらも風見鶏が船の形！

この町には教会が４つくらいあるのです。
全部見たかったなぁ。

教会を右手に見つけたら左に曲がってまーっすぐ進みます。
日曜日で、裏道だから人がいない・・・

運河を渡ると…

東インド会社が倉庫として利用していた建物！
船のレリーフがかっこよすぎです。
今は何かのお店みたいでした（日曜だから休み）。

かつては交易品が置かれていたのか？
船の部品が置かれていたのか？

想像するのが楽しいです。

オランダと連合東インド会社の歴史を頭に入れておけば楽しめること間違いなしの町です。どうしてもアムステルダムより南の町が注目されがちですけど、アムステルダムからそんなに遠くないし、歴史が好きな人は是非行ってほしいですね。私もまた行きたいです。


Hoorn-Amsterdam C.：9ユーロ（2015年2月現在）

この旅行記へのコメント （2）

• fumiさん 2015/04/12 02:22:32

  初めまして！

  
  初めまして！
  
  　私は、景徳鎮の陶磁器が大好きで、それをきっかけに、オランダ東インド会社が大好きになりました。2年前、一人で、オランダに東インド会社の名残を求めて旅をしました。アムステルダムの中に残っている本社跡や倉庫跡など探して歩きました。倉庫跡がまだ完ぺきに見つけられていません。今度はその倉庫跡も完ぺきに探し、関連のあるその他の都市にも次回行くつもりです。
  　家族は変わり者だと思っていますが、その時代の歴史の舞台に立てるのが何とも言えないくらいワクワクします。
  もし、何か面白い情報があれば教えていただければ幸いです。よろしくお願いします。
  　（今度は、ホールンに行く予定です。楽しみです。）
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　fumi

  エウロペさん からの返信 2015/04/13 00:55:14

  コメントありがとうございます！

  ＞fumiさん
  
  お仲間がいてうれしいです！
  
  東インド会社の建物の情報は少ないですよね。地図になっているものがあればいいのですが・・・
  
  私が行ったところに関しては今までとこれからの旅行記を参考にしていただければと思いますが、アムステルダムはオランダ海洋博物館（2年前派改装中だったかな？）、アムステルダム博物館、国立ミュージアムは関連展示が盛りだくさんでした。
  
  今回は行けなかったですが、中心地から離れている熱帯博物館にはジャワ・インドネシア統治と奴隷貿易に関する展示があるとのことです。
  
  ホールンは公式サイトに昔の跡がどこにあるのか詳しく記載されているので、実際の地図と照らし合わせれば当時の建物はかなり回れるんじゃないでしょうか。西フリージアン博物館は必須です。
  
  ロッテルダムは当時の建物があまり残っていないようで、ロッテルダム海洋博物館くらいしか行くところはありませんでした。内容はオランダ海洋博物館の方が圧倒的に濃いのです。
  
  今回行けなかったところで次回の候補地は、VOCの支社があったエンクハウゼン。ゾイデル海博物館は実際に倉庫がつかわれているみたいですね。
  
  同じく支社のあるデルフトとミデルブルグには当時の建物がけっこう残ってるようですが、詳細はまだ調べ途中。
  
  デルフトのHotel Grand Canalは元倉庫のようです。
  
  ミデルブルグは倉庫と事務所の地図情報をネット上で見つけました。URLをここにのせて問題なければお教えできますが、どうなんでしょう。Zeeuwa Museumには関連展示がありそうです。
  
  調べきれなかった分はVVVで聞くしかないかなと思っています。ただ、私は英語が…(-∀-`； )
  
  お役にたてたら幸いです。