2015/02/28 - 2015/02/28
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たびたびさん
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今回は、佐賀空港でレンタカーを借りて、三日間のひな祭り旅。
初日は、久留米市内から筑後吉井白壁の町並みへ向かいます。この街並みは、国指定の重要伝統的建造物群保存地区。つまり、吉井は、久留米と日田を結ぶ豊後街道の宿ではあるのですが、それだけではない。筑後川の水運も背景にして、酒・油・櫨蝋等の商品作物の加工を行う在郷町としての豊かな発展や「吉井銀(よしいがね)」と称された有力商人の金融活動もあったのだというのです。街並みを眺めるだけでもいいですが、鏡田屋敷と居蔵の館を見るとやはり当時の繁栄が分かるような気がしました。
筑後吉井おひなさまめぐりは、その吉井で行われるひな祭り。地元が一丸となって見せる工夫をしている姿がありました。ただ、ひな人形にはピンキリがあって、よりきちんとツボを押さえる必要があるようにも思います。
あくまで、私の評価ですが、必見としては、何んといっても金子文夫資料展示館。ここがひな祭りの起源だし、美しさが際立っています。それに次ぐのが丸一屋、林家、長尾製麺。居蔵の館や鏡田屋敷は建物は素晴らしいのですが、展示されているものは一般の家庭から持ち寄られたもの。並みの感じは否めません。
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佐賀空港からは、まず久留米市内に向かいます。
で、最初にやってきたのは、月星という、久留米に本社のあるシューズの老舗メーカー。その敷地内に設置された資料館がつきほし歴史館です。もったいのある外観の施設に入ると、地下足袋を開発してから、国内の靴のトップメーカーに成長するまでの歴史を辿る展示。最も隆盛を誇っていたのは、少し古い時代なので、昭和のレトロ感もムンムンなのですが、ここのブランド、ワールドマーチは、日本人の足を研究してきた積み重ねもあってでしょうが、日本ウオーキング 協会の公認となっています。私も、頻繁に歩くのでいろいろ試しましたが、このワールドマーチが一番すぐれているような気がしています。 -
青木繁は、久留米の出身。この青木繁旧居には、上京する17歳まで過ごしました。
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室内には代表作「海の幸」「わだつみのいろこの宮」のレプリカや福田たねや息子幸彦の紹介もありました。28歳で亡くなる天才画家は25歳で郷里に帰り、その後、妻子と会うことはなかったということ。
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日当たりのいい縁側とかがのどかな印象でしたが、青木の生涯を考えると、なんだかギャップも感じてしまいました。
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続いて、坂本繁二郎の生家に向かったのですが、途中にあったのが白角折神社。これは、「しらとりじんじゃ」と読みます。
この神社は、いろんな昔話が伝わっていて、日本武尊が白鳥に化身したのを祀ったのだとか。日本武尊は、伊勢で亡くなるのですが、その後、白鳥となってここまで飛んできたのだそうです。ほか、神功皇后の三韓征伐にまつわる話もあって。征伐の際、白鬼を組伏せ、折った白い角をここに祀ったという話もあるそうです。街中にある普通の神社なんですが、北部九州はとんでもない歴史や逸話がひょっこり隠れているのが面白いところです。 -
久留米といえば青木繁が有名ですが、坂本繁二郎もこれに並ぶ偉大な画家。二人は同級生で、坂本繁二郎の生家も久留米市内に残っています。
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青木繁は下級武士の家柄だったのですが、坂本繁二郎は中級武士。一回り大きな屋敷で、青木繁がここに一時住み込んでいたこともあったようです。
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二人の描いた襖絵の落書きとかもレプリカですがその場所に展示されていて、面白く拝見しました。
ただ、これは坂本繁二郎のお父さんの作品。 -
これが繁二郎。
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繁二郎は長生きしているので、印象として青木繁と同級生とは思えないんですよね。
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これは繁二郎の落書きです。
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続いて、久留米の水天宮へ。この神社は、全国にある水天宮の総本宮。始まりは、壇ノ浦の戦いで逃げ延びてきた、伊勢という女性が安徳天皇と平家一門の霊を祀る祠を建てたことだそう。
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その後、久留米藩2代藩主有馬忠頼によって現在地に社殿が整えられたのだそうですが、びっくりするくらいシンプル。彫刻や極彩色など一切なくて、豪華さと言えるようなところが全くない。有馬氏はかなりの倹約家だったようですが、そんなところが現れているのかもしれません。
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筑後川は、阿蘇山を水源として有明海に注ぐ、九州最大の一級河川。利根川・吉野川とともに日本三大暴れ川のひとつです。
これは水天宮の脇から眺めた筑後川ですが、大きな堤防に囲まれて、ゆったりと流れています。この辺りでは代表的な故郷の景色ということかと思います。 -
梅林寺も、同じ筑後川の傍にあって水天宮から回りました。
この寺は、福知山藩から久留米藩に転封された有馬豊以下、久留米藩歴代の墓がある有馬家の菩提所です。 -
イチオシ
この日は、梅園がちょうど見ごろを迎えていまして、
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大勢の観光客で賑わっていました。
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外苑の広さは限られますが、それらしい古木もあって、意外に見応えがありますね。
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小高い山を利用して、ちょうど梅園に相応しい雰囲気となっています。
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青空に映えて、
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白い梅の花が
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きれいです。
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これが本堂なんですが、拝観はできません。
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ところで、久留米の街で、ブリジストン、青木繁や坂本繁二郎と並んで忘れてならないのは、からくり儀右衛門」こと田中久重。現在の東芝の創始者です。
そして、その田中久重にちなむモニュメントが、久留米駅前広場にあるこのからくり太鼓時計。時間になると、久重の人形が現れて、考案した作品を身振り手振りで説明するという仕掛けのよう。そこまでは見れませんでしたが、駅前ではかなり目立っています。 -
では、昼飯を。
久留米と言えば久留米ラーメンが有名ですが、久留米は焼き鳥や餃子も有名でB級グルメの聖地なんですね。今回は餃子を食べたいと思って、観光案内所で尋ねると、それならと紹介されたのがこの満一。駅ビルに入っているし、これは便利。なんでも日本一になったこともあるという餃子。いかがでしょうか。 -
イチオシ
いただくとこれって、ネッチョリ系ですね。黒崎の餃子と同じ感じで、めちゃめちゃうまい。少し甘みもあって、宇都宮とか浜松とは明らかに違います。日本一というのはまんざらでもないような気がします。
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久留米駅から、久留米城へ。
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この城は、幕末まで久留米藩21万石の藩主、摂津有馬氏の居城だったもの。九州の藩は大きな藩が多いので目立っていませんが、東北だと盛岡藩や秋田藩にも匹敵する規模になります。
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一方で、石垣はかなりの程度残っているのですが、それでも雄大さという印象はありません。
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門などの建物もなくて、有馬記念館や篠山神社があるくらいで、ちょっと寂しいかもしれません。
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これが有馬記念館。久留米藩主であった摂津有馬家の資料を展示する施設で、ここが久留米城の本丸跡地です。
摂津有馬氏は、秀吉政権で大名に取り立てられるのですが、秀吉が亡くなると徳川につき、関ヶ原の戦いでは、家康の本陣の背後を固めるというまでの信頼を得ていたのだとか。それにしても、そんなにたいした働きもしていないのに、福知山から21万石の久留米藩に加増転封され、司馬遼太郎はそれだけ実務的な能力が高かったのではないかと言っていたように思います。
一方で、有馬氏には、薩摩藩、将軍家、宮家などから姫君を迎え、華やかな婚礼道具も伝わっていて、それを紹介する企画展の内容は充実していました。なんだか、柳川藩にも通じるものがあるような印象です。 -
こちらの櫛原天満宮は、久留米市内の櫛原町。大通りから、住宅地の中に入って行くと、比較的こじんまりした神社が現れました。
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菅原道真を祀り、久留米の天神さま。源頼朝の創建とも伝えられるのだそう。久留米と頼朝なんて想像できない組み合わせにはちょっと驚きました。結局、この辺りは平家の荘園が多かった地域。そこにくさびを打ちたいという源氏の意向も見え隠れしているような気もします。
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イチオシ
久留米の最後は久留米百年公園。この公園は、平成元年、久留米市制100周年を記念して整備されたもの。名前の印象からして、もう少し雄大な公園をイメージしていたのですが、特別に広いということまではないでしょう。ゲートの辺りで、一生懸命スケボーの練習としている若者がいたりして、まあそれだけですね。
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道の駅では、産直の生鮮品があるのは当たり前かもしれませんが、このくるめでは、それがとても充実しています。それを求める人も他の道の駅よりずっと多いような。レジの辺りも大混雑で、下手なスーパーよりずっと活気がありました。
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やっぱり、皆さんもここが品ぞろえがいいのをよく知っているということかと思います。
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久留米では意外に時間を食ってしまいました。吉井に向かって急ぎましょう。
途中で看板を見つけて立ち寄ったのは、亀口おこし総本舗。善導寺の門前にあって、天保元年(1830年)創業という大変な老舗のよう。お店は、目立たない普通の構えなんですが、そうだったんですね。 -
おこしの方も見慣れた感じですが、このほのかな甘さにサクサクっと食べられる程よい食感。こんなおこしもあったんだなあと思わせるようなおこしですね。久留米おこしとでも名付けたくなる別ジャンルのおこしでしょう。特徴あるきちんとした味わいに歴史の積み重ねも感じます。袋を買って、以来少しづつ食べております。
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これが善導寺。久留米市善導寺町にある浄土宗の大本山です。
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1191年、筑後国司草野永平の創建とされ、その後、柳河藩主田中忠政が復興。久留米藩主有馬氏の庇護も受けたようです。
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本堂は、入母屋造本瓦葺きの重要文化財。また、この手前の釈迦堂は、中に入ると金色の釈迦如来像が拝めます。
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国道210号線を走っていて、日本一たい焼きの看板が見えたので、ちょっと立ち寄ってみました。たい焼きのおいしい店っていっぱいあるし、そんなに簡単なものではないですけどねえ。
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と思いつつ、いただいて見ると、そうですねえ。餡子の甘さがしっかりあって、敢えて言えばそれが特徴的かなあ。全然悪くはないんですが、まあ、普通の範囲内。中の上くらいの評価かなあと思います。
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朝倉は三連水車の街として有名ですが、三連水車の里あさくらはその象徴といったところ。
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広い芝生公園の先に鉄製の三連水車があって、勢いよく回っていました。
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ただ、実はこの三連水車はモニュメント。
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イチオシ
実際に使われる水車はここから4〜5百m歩いた場所。ちょっと離れているのだそう。。
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では、本物を見ようと、そこからしばらく歩いて訪ねました。
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堀川用水沿いにいくつか水車がありましたが、この時期は動いていない。動くのは田植えの時期だそう。そういう意味では三連水車の里あさくらのモニュメントはいつでも見れる。そういう意味だったんですね。
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一方で、堀川用水の方は周囲に名の花が咲いたりして、のどかな風景。家族連れとかで歩くにはちょうどよいと思います。
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この壁画が折り返し地点になります。
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これは三連水車の里の隣りのお菓子屋さん。朝倉にあるからあさくら堂って、ちょっと安易なネーミングなんですけどね。それに、看板商品はこの辺りの特産品の柿饅頭ですか。
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ということで、それをいただきましたが、餡に柿の香りがなくはないけど、あまり柿を入れても餡子の味が壊れるし、けっこう難しい。柿の粒を入れたらどうかなあと思ったら、あらら。柿の粒が仕込んでありまして、いや、これでいいんですよ〜。安心して柿の餡の味を楽しみました。
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あちこち回り道をしましたが、なんとか吉井に到着。駐車場に車を止めて。
まずは、吉井町観光会館土蔵へ。なまこ塀が美しい建物ですが、昔の酒蔵を改造したものだそうですね。 -
おひな祭りの期間中で、中には、普通の段飾りのほか、
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御殿雛や
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箱人形に
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これはおきあげといういわゆる押し絵雛。
ここから散策を始めましたが、気分を整えるのにちょうどいい感じだったと思います。 -
キチココは、ひな祭りの期間中は、土蔵の方に出店を出していました。いただいたのは、どら焼き。小さめですが、パンパンに膨らんだ皮がうまい。餡子をたっぶり入れて餡子を強調するタイプも多いのですが、これは皮がいいように思います。
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吉井の街中を流れる堀川のひとつ、災除川です。これが筑後川の水運の名残ですね。
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そのほとりの素盞嗚神社は、地元では「祇園さま」と呼ばれる神社。赤い建物などは、吉井の街のかつての豊かさも象徴しているような感じです。なお、吉井の街では、山笠と祇園囃子の吉井祇園というお祭りがあって、それはこの神社のお祭りです。
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この鏡田屋敷は、江戸時代は郡役所だった建物。
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その後、明治になってから郵便局長さんがそれを引き取り、増築などもして、ちょっと贅沢な住まいになった建物です。
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雛祭の期間中は、
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それぞれの部屋に段飾りがいくつも飾られていて、
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華やかな空気に
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包まれていました。
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ただ、それらのひな人形は特別なものではないので、一つ一つじっくり見るようなものではないかも。
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むしろ、少し贅沢をした建物の方を味わうのが正しい見方だと思います。一段高くなった二階の造りや見晴らしの良さなど。これはなかなかしゃれています。
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次に向かったのは居蔵の館です。
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こちらは、精蝋、酒造、菜種製油などで富を得た裕福な商家がたくさんあった吉井の街で、明治末期に建てられた代表的な邸宅の一つ。
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精蝋業で財をなした大地主の分家で銀行の経営にも携わっていた商家が住んでいたそうです。
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ひな人形の飾りもありましたが、
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その一方で襖絵の見事さや
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日本間のゆったりした落ち着きなど。
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見ているうちに、
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あれっと思うほど、いまだに往時の豊かさが感じられる建物だと思いました。
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さて、こちらは青花ステンドグラス 立丁尾花。
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ちょっと寄らしてもらいましたが、ステンドグラスの美しさがとっても鮮やか。
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ひな人形ばかり見ていたので、余計にまたステンドグラスの美しさが目に沁みたように思います。
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品数も多いし、品ぞろえはかなり充実。吉井に来たなら、寄ってみるべきお店の一つかと思います。
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この林家は、肥料のお店のようですが、
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吉井のひな祭りの期間中は、ここでもひな人形が美しく飾られています。地元の人によれば、ここの女将さんはおきあげを作るのが上手で、顔とかが特に美しいということでした。
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イチオシ
自慢のおきあげが店先いっぱいに並んでいて、やっぱり飾り方もセンスがあるように思いました。
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さらに進んで。
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ひた屋福富は、白壁の町並みの一角。店内にはたくさんの種類のお菓子が並んでいて、どれにしようか目移りしてしまいますが、
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いただいたのは「筑後早乙め」。俵の様な形に女性の顔が入って、かわいらしい形の最中。食べ歩きするにはちょうどいいお菓子です。
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工房 雛子 ひなねも、その並び。
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ひな人形やそれに関連する装飾品の取扱いをしていて、店内はとっても華やか。ただ、ここのお店の特徴は、ひな人形の材料とか、製作に必要な道具類まで扱っていて、それがその筋では有名なお店なんだそうです。ほー、そうなんですか。という感じです。
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吉井のひな祭りでは、白壁通りというか街全体でひな祭りを盛り上げていこうという雰囲気があります。
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たぶん、このヨシイ醤油も普段は観光客に見せるといったしつらえにはなっていないのでしょうが、この期間は店内に立派な段飾りが飾られていました。レトロ感もあって、お店自慢のひな人形のようですね。
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これは、自動車の往来もそれなりに頻繁な大通り。こちらにも趣のある建物が並んでいます。
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組み木 工房草野は、その一角。お店は久留米にあるようですが、期間中はこちらにも出店しているようですね。店内では、組み木という木で作ったひな人形や飾りなどをたくさん置いていました。やはり、それぞれに木のぬくもりが感じられて、ちょっと心が癒されました。
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安脚場は、古美術のお店。店内に入ると、所狭しと古美術品が置いてあって、言ってみれば何でもござれという感じ。しかし、逆に、あまりの量なので、ちょこっと見て行くというには重たいかもしれません。
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さらに進んで、これはとくど屋。吉井町にある老舗の和菓子屋さんの一つです。
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五庄屋というお菓子をいただきました。見た目は最中。表面に米俵の焼き印が押してあって、最中に焼印って珍しいでしょう。と思ったら、珍しいのは中に餡子じゃなくて、求肥で包んだ餡子が入っていること。ちょっと固めの求肥がいい感じなんですが、最中の皮がちょっとポロポロ崩れやすくて面倒くさい。もうちょっと工夫が必要かなあと思います。
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イチオシ
吉井のひな祭りで楽しみにしていたのが、丸一屋にある日本一の大きさというひな人形。
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どこのひな人形か聞いてもよく分からなかったんですが、以前、岩槻で見た鞆の浦のひな人形に似ているような気がしました。
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大きいし、飾りも豪華。衣装は祇園祭の垂れ幕の様な装飾で、ちょっと頭抜けていると思います。
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ほかに、毛利のお雛様というのもありまして
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イチオシ
この辺りもそれなりに由緒があるような。
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目の効くご主人が収集したものです。表情に気品があるような感じです。
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そして、こちらはちょっと
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現代的な感じですね。
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筑後吉井おひなさまめぐりで、鏡田屋敷とか居蔵の館とかを見て回りましたが、そこで展示されたひな人形は、正直言えばちょっとイマイチだったかなあ。
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と思って、最後に金子文夫資料展示室に寄ってみたら、博多の山笠。もう捨ててしまうのをもらってきたようです。山笠はでかいので、全体の雰囲気しか見ていないんですね。一つ一つがこんなに丁寧に作られていることにやっと気が付かされました。
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ただ、それはそれとして。
これこそひな祭りで私の求めていたものですね。 -
御殿雛に、
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おきあげ。
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イチオシ
なんて、
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美しいんでしょう。
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ひな人形の掛け軸などもあって。
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美しいコレクションのオンパレードにうっとりです。筑後吉井おひなさまめぐりなら、ここに寄らないと話にならない。必見の展示だと思います。
ただ、吉井のひな祭りのパンフレットには小さく施設の名前しか載っていない。ひな飾りがあることすらこれでは分からないでしょう。ちょっと、その話をしたら、公共の施設で寄付をしていないので、そういう扱いになったのだとか。そうなんですか。でも、こそ施設でアピールしないと吉井のひな祭りの魅力は十分に伝わらないんですけどねえ。何とかしてほしいと思います。 -
で、最後は長岡製麺へ。
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玄関に飾られた段飾り。
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なるほど。
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ここも素晴らしいじゃないですかあ。
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人形の飾り方、組み合わせにセンスを感じますよ〜
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一人で見ていたんですが、そうしているうちに女将さんが帰ってきました。
この五人囃子もいいですねえと話しかけたら、
女将さんもそうそうと話が始まりました。 -
五人囃子が圧巻なんですが、表情が生き生きとして何とも言えない個性がありますよね。どうしたんですかと話を向けると
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イチオシ
実は、この人形は東北からこちらに避難していたもの。しかし、女将さんがこの五人囃子に惚れ込んで、持ち主にぜひともと頼んで譲り受けたのだそうです。
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そうなんですかあ。
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やっぱり人形は愛される人の元にいるのが幸せです。これも何かの縁でしょう。
でも、また逆に女将さんの審美眼の確かさにもちょっと興味を持ちました。 -
ところで、ここはうどん屋 井戸といううどん屋さん。で、ここの素麺が、どっちの料理ショーでパスタに勝ったことで、大変な評判になったのだそうです。
ただ、この日は食堂の方がお休みだったので、如水という乾麺のうどんをお土産にしました。
なんか、とっても満足。これでなくっちゃ旅はつまりません。 -
今夜の宿は甘木です。その前にちょっと寄るところもあるし、急がねば。。
街の出口で。若宮八幡神社は、保元の乱で清盛に敗れた源為朝が、鎌倉の鶴岡八幡宮を分霊して創建したと伝えられているようです。吉井の街並みの端っこにあって、太い石柱の鳥居が見事。
今では、吉井おくんちの舞台としても知られています。 -
日岡古墳は、その隣り。国の史跡にも指定された前方後円墳です。外観からは分かりませんが、石室の壁全体に文様が描かれる装飾古墳。たぶん、これを見ないとその価値は分からないんでしょう。吉井歴史民俗資料館へ申込むと見れるようです。
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最後は、あけぼの。大通り沿いにある和菓子屋さんです。このお店自身が立派な白壁の建物です。
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名物は「雷さんのへそ」。雷さんはへそを取って食べるんですが、雷さん自身にへそなんかあるのかなあとか思いつつも、それをいただきました。中央がへこんでへその形をしたお饅頭は、表面に白ごまがまぶしてあって、なるほど芸が細かいですね。
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餡子の艶のある甘さが光っていて、看板商品だけのことはあると思いました。
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ホテルに入る前に寄りたかったのは、富松うなぎ屋です。ここのうなぎは抜群にうまいということで、久留米辺りではかなり有名なお店です。ちょっと不便な場所にあるので今回初訪問。せいろにするかどうしようか迷ったのですが、ストレートな味を確認したいと思って、うなぎ丼にしました。
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イチオシ
なるほどー。確かに抜群にうまいですねえ。タレがご飯にたっぷりかかっていて、もしかしたら、変な話このたれだけでもうまいかもって感じですね。カリッと焼いた表面と肉厚の身のふっくら感も絶妙。かなりの完成度の高さだと思います。
今日は、最後までなんか完ぺきでした。明日は、日田の予定。まだ旅は始まったばかりです。
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この旅行記へのコメント (4)
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- ももであさん 2015/04/11 09:20:28
- Tomy's
- たびたびさん、おはようございます。
ひな人形の見事さもさることながら、〆の富松のうなぎ
旨そう〜♪ と言うか旨い!
以前、久留米に住んでいたので、よく行きました。
懐かしの味です。
ももであ
- たびたびさん からの返信 2015/04/16 16:46:21
- RE: Tomy's
- うなぎ丼の方を食べましたが、せいろの方を食べる人も多くて、果たしてどっちが良かったのか。いまだにちょっと気になってます。
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- レイジーガーデナーさん 2015/04/09 16:53:51
- こんにちは♪
- ご訪問&投票いただき、ありがとうございました。
こちらの旅行記、充実ぶりにびっくりしました。
観光スポットもグルメ情報もたっぷりで、1日分で何本分もありそうです。
久留米は近いのに、なかなか訪れる機会がなくて。
朝倉は仕事でちょっと行った程度で。吉井のお雛様祭りの
事はよく知らず、感心しました。
そういえば、おきあげは少し前、NHKのお昼の番組で
見た気がしますが、すっかり忘れてました(汗)。
たびたびさんが感心されたお雛様の表情、本当に
スゴイですね。リアル過ぎてコワいくらいです(笑)。
- たびたびさん からの返信 2015/04/09 17:28:40
- RE: こんにちは♪
- 小代焼は、熊本を代表する焼き物ですが、熊本市内の窯よりも荒尾の窯の方がいいですね。福岡の高取焼の影響をより受けているのでとても美しい。小代焼はくすんだ渋い焼き物だと思われていますが、そのイメージだけでは未来はない。荒尾のがんばりにエールを送りたいと思いました。
私のひな祭りの方は、この一連の九州北部の後に、酒田・鶴岡といった庄内のひな祭りと最後は京都・兵庫で大木平蔵の作品を確認するというふうに続きます。結論として、「玩具→高級玩具→美術品→芸術品または歴史遺産」という進化と「玩具→雛祭り→地域興し→地方文化の醸成」といった二つの進化があるように思いました。それぞれが、どの流れの中のどういう位置づけに相当するのか。頭に置きながら、レポートしていきたいと思っています。
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