2015/02/08 - 2015/02/11
12位(同エリア30件中)
駿河大納言さん
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パリには、とても多くの観るべきものがあります。たとえば、ルーブル美術館とかオルセー美術館とか。言うまでもなくとても素晴らしいと思います。しかし、パリは観光地であり、どこにいっても「人だらけ」です。となると、たまには静かな郊外に出てみようという気になります。と言われて思いつくのは、たとえば、モンサンミッシェル。しかし、やはり「人だらけ」です。
今回は、ロワールの古城にアプローチしてみました。しかし、多くのロワールの古城は訪れにくい場所にあります。この理由は簡単だと思います。日本では、織田信長以来、城を造れば、その周りに城下町を作ります。ですので、今でも大きなお城は都会にあります。しかし、フランスではそうではありません。城主は都会に住んでいて、城はそれぞれの目的を達成するだけと割り切っています。
パリから行きやすい古城ということで、アンジェ城とアントワープ城を選びました。アンジェ城を選んだのは、この城が、たとえば、ヴェルサイユのように飾るための城ではなく、本当に守るための城郭だからです。アントワープ城を選んだのは、ここに尊敬するレオナルド・ダ・ビンチ様が埋葬されているからです。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 3.5
- 交通
- 2.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 航空会社
- エールフランス
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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アンジェは、パリのモンパルナス駅からTGVで、約1時間半です。
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アンジェ駅は、こんなにモダンです。
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第二次世界大戦の大きな影響を受けているので、街並みは新しい感じがします。
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冬の並木は寂しいですが、こんな風景は好きです。
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お城に行くには、そんなに難しくはありません。こんな感じで見えてきます。
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城内にはいるために、右の方に廻っていきます。こんな塔と堀が続きます。
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これが入口。
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さらに進んでいくとこんな感じです。きちんとした跳ね橋が復元されており、入口と通用口に分かれています。
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この入口を
入って、城内から、この門をみたところです。
一番奥に見えるのは、以前は風車があったということで、風車塔って呼ばれている、この城で一番高い(40m)塔です。 -
入って、城壁に登ってみると、こんな風景がひろがります。礼拝堂、小城塞、整った庭園です。
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これが、正面の主塔の上部。
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堀の底は、きれいに植栽されています。
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さらに、城壁を廻っていくと、主塔、綺麗に植栽された堀、市街が見えます。
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さらに行くと、往時は重要な防御手段だったメーヌ川が見えてきます。
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城壁から見ると、礼拝堂の側面と小城塞はこんな感じです。
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小城塞を抜けていったところにあるこの壁は、当時の王宮の大広間の壁の一部。
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その奥に、ヨハネの黙示録を織り込んだ素晴らしいタペストリが置かれています。縦6m、横23mのものが6枚という巨大なものです。
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このタペストリの一部で、ヤマタノオロチ(またはキングギドラ)みたいな竜(多分)が、悔い改める場面です(多分)。
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再び小城塞を抜けます。
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礼拝堂の中は、すっきり。
ほとんど何もありません。 -
城内を見終わり、城外に出ての写真。城壁が続いており、以前は、今の城郭だけが防御のためでなかったことは分かります。今は、その城壁の上に、民家が。
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少し歩くと、サン・モーリス大聖堂。
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サン・モーリス大聖堂内部。誰もいません。
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人はいなくても、ろうそくは。
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教会の隣に立つ15世紀の建物「アダムの家」。今は、お土産物屋さん。
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市街には、トラムが走っていますが、小さな街なので、使わなくても大丈夫。
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アンジェ美術館には、良い作品があり見たかったのですが、ちょうどお休みでした。
アンジェ駅からサン・ピエール・デ・コール駅(トゥール駅の隣駅)で乗り継いで、アントワープ駅まで、約1時間半。乗り継ぎの良い列車を探しておくことが重要。 -
アントワープ駅。帰りの列車の時刻も調べておくのが重要。
「私鉄の田舎の大きな駅」という感じ。
駅から市街までは、バス、タクシーなども使えますが、とりあえず、歩いてみることに。 -
ちょうど、アンボワーズで、ロワール川が合流しており、市街に行くには、2回、川を渡ります。
1回目に渡る橋の手前にある「ノートルダム・デュ・ブー・デ・ボン教会」。教会らしくない。 -
橋から見たアンボワーズ城の全景。
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2つの橋を渡ったところから仰ぎ見たアンボワーズ城。
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入口を探して、右の方に廻りこんでいく。
いくつかの塔と、教会が目に入る。 -
この坂を上ったところが入口。
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チケット売り場のところには、世界遺産であることを示したパネルが。
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切符を買って、城内に入ります。
すぐ左手が、サン・チュベール礼拝堂です。ここに、レオナルド・ダ・ビンチが眠っています。 -
これがその入口。
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よく見ると、鹿のツノにも、十字架が。さすが、信仰の力!
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礼拝堂の内部。ステンドグラスが美しい。
ここに、レオナルド・ダ・ヴィンチが眠る。 -
これが、レオナルド・ダ・ヴィンチのお墓。墓石がすり減っていることから見て、ある時期は、どこか別のところに埋葬されていたことが推測されます。
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サン・テュベール礼拝堂を横から見たところ。
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振り返ると、王族の居住棟が、美しく見えます。
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建物に入るのを我慢して、先に進むと、そこにある塔から下を望むことができます。遠くに見えるのが、ロワール川。
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そこから居住棟は、こんな風に見えます。まさに守りの主役であることが分かります。
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入ってすぐの衛兵の巡回路。
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ここから外を眺めると、ロワール川をはさんで、対岸が良く見えます。今、渡ってきた橋も。
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会議の間。このような歴史的建造物の中で、本当に暖炉が燃やされています。暖炉はたくさんみたことがありますが、本当に薪が燃やされているのをみたのは、久しぶり。
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オルレアン家の居室。壁の色が美しい。
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だまし絵が彫られた椅子。
よく見ると、アーチが非対称。右斜め前から見ることが前提? -
この城には、面白いガーゴイル(gargoyle)が多い。
ガーゴイルとは、怪物などをかたどった彫刻であり、雨樋の機能をもつ。本来の意味である彫刻としてのガーゴイルは、主として西洋建築の屋根に設置され、雨樋から流れてくる水の排出口としての機能を持つ。
よくあるガーゴイルを斜め上から見たところ。
背中のへこみが、雨樋として機能する部分・ -
普通(?)のガーゴイルを下からみたところ。
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カエル(?)のガーゴイル!
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僧侶がシェー(?)をしているガーゴイル。
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悪魔(?)のガーゴイル。
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屋根には、いろいろな形式のものがあり、時代の変遷を物語る。
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順路に従って建物を出ると、目の前には庭園が。
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さらに右手には、ダ・ビンチの彫像があります。
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奥のほうには、古い門の遺跡が。城郭的には、「からめ手」ということになるのでしょう。
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庭園には、こんな巨木が。ひょっとしたら、ダ・ビンチも見たかも?
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よく整備された庭です。
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以上で、城内はほぼ一周。入口とは別な塔から出ます。
今まで見たことがないような頑丈なゲートから城外へ。 -
500mほど離れたところにある、晩年のダ・ヴィンチが住んだ館ル・クロ・リュセに向かう道に沿って、面白い木組みの家が何軒も。
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城が置かれている崖を利用した家が何軒もあります。気温の変動を余り受けず快適という説もありますが、日当たりは悪そう。崖に突如煙突が出ているのが奇異です。
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これが、フランソワ1世から、ダ・ヴィンチが与えられて住んだ館。
ダ・ヴィンチは、1519年5月、この建物のの一室で亡くなった。
もちろん、中を見るつもりでここまできたものの、その入場料の高さにびっくり!
断念。
ただ、この写真と次の写真を撮る場所までなら無料。 -
その庭園に置かれた、ダ・ヴィンチの発明品。
これは、ヘリコプター?
ここまで、無料。 -
館の外から撮れるベストショット。
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橋までもどったら、ちょうど夕日が沈むところ。
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イチオシ
夕日に照らされたアンボワーズ城。
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そして、1日が終わっていきました。
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