青年は荒野をめざす　Vol.23 デンマーク　コペンハーゲン～ヘルシンオア

1974/10/02 - 1974/10/07

今から41年前の昭和49年7月23日から3月7日までの225日間かけて
ナホトカ航路、シベリア鉄道を往復してヨーロッパ、モロッコを
船、列車、バス、ヒッチハイクで旅しました。
高所恐怖症なので飛行機には現在まで一度も乗った事がありません。
乗り物による移動距離は60,806.8キロ、地球1.52周でした。
　観光白書によると昭和49年の日本人の海外旅行者数が200万人、
平成24年度は1849万人、40年ほどで10倍近くなりました。
　そんな当時の旅行の資料と写真を少しづつアップして行きます。

　今回は、デンマークコペンハーゲン。ここも雨に泣かされた。
9月12日から10月7日まで26日間北欧を旅したが、
晴れた日は数える程しかなかったような気がする。

エリア コペンハーゲン(デンマーク)

• 旅行の満足度: 5.0
• 観光: 5.0
• ホテル: 5.0
• 交通: 5.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 鉄道 高速・路線バス 徒歩
• 旅行の手配内容: 個別手配

　旅行記の地図です。
　ストックホルム7時22分発のコペンハーゲン行の列車は
15時過ぎに到着した。
　1等コンパートメントは幸い一人だったのでゆっくり休養出来た。

昭和49年10月2日
コペンハーゲン　市内バス切符
17時45分乗車
1.75クローネ83円

昭和49年10月2日〜6日まで5泊した
コペンハーゲンのユースホステル

昭和49年10月2日〜6日まで5泊した
コペンハーゲンのユースホステル

コペンハーゲンのユースホステル
昭和49年10月2日
1階4号室 8番ベッド

コペンハーゲンのユースホステル
昭和49年10月3日〜6日まで4泊
地下A室 5番ベッド

コペンハーゲンのユースホステル
昭和49年10月2日〜6日まで5泊
宿泊スタンプ

昭和49年10月3日
コペンハーゲン
20ドル5700円両替　1デンマーククローネ47.51円

昭和49年10月3日
コペンハーゲン
20ドル5700円両替　1デンマーククローネ47.49円

昭和49年10月3日
コペンハーゲン　友人が日本から送ってくれたガイドブックに
同封されていた手紙

　昼過ぎ、中央郵便局に行くと日本からストックホルムで紛失したガイドブックが
届いていた。Vol.20 スウェーデン　ストックホルム参照

9月23日（月）ストックホルムから葉書を送る。
27日（金）友人に届く。
29日（日）友人、大阪梅田の紀伊国屋書店で本を買う。
30日（月）友人、郵便局で送る。
10月3日（木）午前　コペンハーゲン中央郵便局に届く。
こんなに計算通りに運ぶとは思わなかった。
本当に嬉しかった。

昭和49年10月3日
コペンハーゲン

届いた「ヨーロッパ歴史の旅」を片手に持って早速、市内見物に出掛けた。
水を得た魚の思いであった。

昭和49年10月3日
コペンハーゲン　市内バス切符
18時30分乗車
1.75クローネ83円

昭和49年10月3日
コペンハーゲン　ろう人形館
5クローネ238円

　これは実につまらないものだった。

昭和49年10月3日
コペンハーゲン　市内バス切符
21時30分乗車
1.75クローネ83円

昭和49年10月3日
コペンハーゲン　市内バス切符
23時30分乗車
1.75クローネ83円

昭和49年10月3日
コペンハーゲン　買い物レシート
8.5クローネ404円

昭和49年10月4日
コペンハーゲン　市内バス切符
10時00分乗車
1.75クローネ83円

昭和49年10月4日
コペンハーゲン　人魚姫

人魚姫は海中の岩の上に恥じらうように腰を下ろしていた。
思ってたより小柄だった。
背中に朝陽が当たって顔は逆光だったが、
それがシルエットになって実に美しい横顔だった。

昭和49年10月4日
コペンハーゲン　人魚姫

　ある時、カールスベアビール会社社長ヤコブセンが、
アンデルセンの「人魚姫」のバレエを観て、人魚姫を
踊ったバレリーナの美しさに深い感銘を受けた。
　その美しさを永遠に残したいと希って彫刻家エリクセンに
人魚姫の像の制作を依頼した。
　エリクセンが最も苦心したのは下半身だったという。
バレリーナは脚の美しさが生命なのに、人魚は腰から下は魚の
尻尾になっているから。
　彼は遂に足首から先だけをヒレにする事でこの難問を解決した。
出来上がりは予想に勝る素晴らしいものだった。
　ヤコブセン社長はこれを私蔵しとくのは勿体ないと思い、
多くの人に見て貰おうと市に寄付した。
市では人魚にゆかりある海辺にと、この美しいランゲリニの海中の岩の上に
置いたのだった。
　アンデルセンの人魚姫は悲しい片思いに終わるが、こちらの人魚姫の
モデルとなったエレン・プライスは彫刻家エリクセンと結婚して幸せな
結婚生活を送った。

昭和49年10月4日
コペンハーゲン　人魚姫

　多くの観光客(欧米人）は人魚姫の岩に足を伸ばして飛び乗って
写真を撮っていたが、脚の短い自分は靴を脱いで一旦海に入って岩に立った。

昭和49年10月4日
コペンハーゲン　人魚姫

　夕方また人魚姫に会いに行ったが、夕陽の沈む方向が悪く
絵にならなかった。

昭和49年10月4日
コペンハーゲン　ゲフィオンの噴水で

　ゲフィオンは北欧神話の美と愛の女神で、
神話を表現した力強い彫刻と噴水はブンガール作で
1908年に完成した。

昭和49年10月4日
コペンハーゲン　ニュハウン

　ニュハウンとは「新港」という意味であり、
国王クリスチャン5世によって1670年代に建設された。
埠頭となる水路があり、ヨットや観光船が行き来している。
ハンス・クリスチャン・アンデルセンが、
ここを居所とし18年間住んでいたこともあった。

昭和49年10月4日
コペンハーゲン　ニュハウンで買った
スモーレブロートのレシート
11.5クローネ546円

　ここで買って食べたデンマーク名物のオープンサンドイッチの
スモーレブロートは実に美味しかった。

昭和49年10月4日
コペンハーゲン　アマリエンボー宮殿の衛兵

　アマリエンボーは国王の宮殿で八角の中庭の中央に
フレデリック五世像がある。

昭和49年10月4日
コペンハーゲン　アマリエンボー宮殿衛兵交代式

　毎日、正午からおもちゃの兵隊そっくりの衛兵交代式が
見られる。
　イギリスのバッキンガム宮殿の衛兵交代式ほど見物人は
多くないので身近に見られてしかもロープや柵はない。

昭和49年10月4日
コペンハーゲン　ストロイエー通り

　コペンハーゲンで一番の繁華街でぶらぶら歩くだけでも
楽しくなるような通りだった。

昭和49年10月4日
コペンハーゲン　世界最古の証券取引所

　1640年に完成した北欧ルネッサンス様式の美しい建物は
現存する取引所としては世界最古で昔は商品取引にも使われ、
商品の出し入れに便利な様に運河に面して戸口が並んでいる。
尖塔は商業の守り神である4匹の龍が尾をより合わした形になっている。

昭和49年10月4日
コペンハーゲン　市役所前広場

　市役所は1905年に出来た北欧ルネッサンス様式風の
堂々たる建物で塔の高さは106ｍ。

　

昭和49年10月4日
コペンハーゲン　市内バス切符
18時45分乗車
1.75クローネ83円

昭和49年10月5日、6日
ヘルシンオア　クロンボー城入場券
2クローネ95円

　10月5日、今日は散々であった。9時50分発の列車でヘルシンオアの
クロンボー城に行ったが土砂降りの雨。
写真さえも撮れないくらいの雨だった。
　午後からコペンハーゲン市内をぶらついた。
明日、晴れれば再びクロンボー城に行く予定。

昭和49年10月5日
ヘルシンオア　クロンボー城

クローンボー城（王冠の城）は16世紀に出来たルネッサンス様式風の
大きな城でシェークスピアの名作「ハムレット」のモデルと言われ、
王の亡霊が現れてハムレットに語りかけた櫓は今も燈台として
聳え立っている。

昭和49年10月5日
コペンハーゲン　市内バス切符
10時15分乗車
1.75クローネ83円

昭和49年10月5日
コペンハーゲンでの買い物レシート
3.39クローネ161円

昭和49年10月6日
ヘルシンオア　クロンボー城で

朝から何度も予定を変更したが、結局、クロンボー城とフレデリクスボー城
に向かった。
朝、晴れかけて来たので期待していたが、到着すると風が激しく本格的な雨。
まるで亡霊の祟りであった。

昭和49年10月6日
ヘルシンオア　クロンボー城で

昭和49年10月6日
ヒレレズ　フレデリクスボー城で

　フレデリクスボー城は1620年に湖上に建てられたロマンティックな
北欧ルネッサンス様式の赤レンガの城で、歴代のデンマーク国王の
戴冠式はこの城の礼拝堂で行われた。
今は歴史博物館となっている。

昭和49年10月6日
ヒレレズ　フレデリクスボー城　教会礼拝堂

　ここで歴代国王の戴冠式、結婚式が執り行われた。

昭和49年10月6日
ヒレレズ　フレデリクスボー城内で。

昭和49年10月6日
ヒレレズ　フレデリクスボー城前で

　雨に濡れて洗われた石畳が美しかった。

昭和49年10月5日
コペンハーゲン　市内バス切符
17時30分乗車
1.75クローネ83円

昭和49年10月6日
コペンハーゲン　市内バス切符
19時00分乗車
1.75クローネ83円

昭和49年10月7日
コペンハーゲン　買い物レシート
8.7クローネ413円

昭和49年10月7日
コペンハーゲン　市内バス切符
9時15分乗車
1.75クローネ83円

昭和49年10月7日
コペンハーゲン9時50分発　ハンブルグ14時33分着
TEE MERKURメルクール号　12号車45番座席

　皮肉な事にコペンハーゲンは快晴。
初めてTEEに乗る。たくさんの空席があった。

TEE　Trans Europ Expressは、日本語では「欧州特急」
1957年から西ヨーロッパで運行されていた列車の種別である。
全て一等車からなる昼行の国際列車で
一定の条件を満たしたものがTEEとされ
原則として一往復ごとに個別の列車名がつけられていた。
　TEEは本来、国際的に活動するビジネス客を主な対象として
設定された列車である。
また第二次世界大戦後に急速に発達した航空機や自動車に対抗できる速度や利便性、快適性を追求した列車でもある