2015/02/11 - 2015/02/11
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地酒大好きさん
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今週初めのこの冬一番の寒波が過ぎて、今日は暖かくなるとの予報を聞き、雪が少ない豊田市にある寧比曽岳(ねびそだけ。1120.6m)に登ってきました。
名古屋からグリーンロードを走り、国道153号線に乗り、伊勢神トンネルまで行きます。豊田市足助町の香嵐渓あたりから雪が降ったあとが見えます。それでも国道はまったく雪がないため、安心してスイスイ走れました。伊勢神トンネルの手前を林道に入ると、道路が凍結しています。先ほどの国道は除雪してあったようで、この林道は積雪がそのままです。坂道を上るにしたがって道路の凍結がひどくなり、とうとうスリップして車が動きません。仕方なく、バックで路肩に停めて、ここから歩くことにしました。旧伊勢神トンネルの手前から登山道は始まります。
旧伊勢神トンネルは明治30年に完成していますが、新しい道路に新伊勢神トンネルができてから、旧トンネルは放置されたままです。わたしが20代のころには、このトンネルの中に白い着物を着たきれいな女性の幽霊が出るという噂があり、友人といっしょに幽霊に会いに行ったことがありましたが、会えませんでした。
さて登山道に入ると積雪がかなりあります。だれも歩いた跡はなく、わたしが新雪に足跡をつけることになります。すぐ伊勢神峠に出て、伊勢神宮遥拝所の建物に出会います。昔の人は、伊勢神宮までお参りに行くには時間も費用もかかったため、この峠に遥拝所を造ってここから伊勢神宮に向かって拝んだそうです。「伊勢おがみ峠」がなまって「伊勢神峠」になったといういわれがあります。
20~30mも積もった雪をかきながら進むと、「いこいの村愛知」の超豪華で巨大な廃墟が見えてきます。雇用保険料を使って全国に勤労者のための研修・宿泊施設「いこいの村」が建設されましたが、お役所の経営で破綻してほとんどが身売りしたり廃墟になっているようです。愛知は買い手がつかず2000年に廃業したまま建物は放置されています。さらに進むと「伊勢神湿地」がありますが、近年は乾燥化が進んで湿地性の植物がなくなってきています。
ここから30分ぐらい歩くと、大多賀峠に着きます。ここには駐車場があり、簡単に寧比曽岳に登ることができるため、多くの登山者の車が停まっています。ほとんどの人がここから登り始めるようです。ここからは足跡がたくさんあって、雪があっても歩きやすくなります。大多賀峠から1時間ぐらいで頂上に着きました。登山を始めてから2時間半かかって登頂したわけです。積雪のため、無雪期の2倍ぐらいの時間がかかりました。
頂上には大多賀峠から登った人が数名いましたし、どんどん登ってきます。空はあいにく雲が広がり、晴れた日には見える富士山が今日は絶望的です。でも気温は0度もあり、無風で寒くはありません。30分ぐらいかけてランチを楽しみました。
下りはほとんど駆け足で降りることができて、1時間半ほどで車に戻ることができました。さいわい林道の雪もかなり融けて、滑りながらも車を運転して国道に出ることができました。
*今日の歩行数:22000歩
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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国道153号線から旧伊勢神トンネルに向かう林道に入ると、このように除雪がしてなくて凍結している。このため普通タイヤの車ではスリップして進めない。仕方なく、路肩に駐車して徒歩で登山口に向かった。
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明治30年に完成した旧伊勢神トンネル。中は真っ暗で狭いため、怖くて入るのをためらってしまう。
幽霊が出るという噂があり、今でも肝試しで入る人がいるらしい。
昔は、白い着物を着たきれいな女性がトンネルを通るタクシーを呼び止めて乗車したのだが、運転手が後ろを見るといつの間に女性は消えていたという噂があった。
写真では「伊世賀美」の文字で書かれている。 -
昔の人は伊勢神宮にお参りに行きたくても費用と時間がかかったため、仕方なくこの峠に伊勢神宮遥拝所を建て、伊勢神宮に向かってお参りをした。
「伊勢おがみ峠」がなまって「伊勢神峠」になったと言われている。 -
伊勢神宮遥拝所にある案内看板。
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先日の大寒波で積もった雪。まだだれもこのルートを歩いていなくて、新雪の登山道。
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2000年に廃業したまま廃墟となっている「いこいの村愛知」の超豪華で巨大な施設の一部。
雇用保険料を使って全国に同じような施設が建てられたが、お役所の商法が失敗して身売りしたり廃墟となっている。
だれも責任を取っていない。 -
伊勢神湿原の看板。近年、乾燥化が進んで、湿地性の植物がなくなってきている。
湿地は雪の下。 -
途中の大多賀峠には駐車場があり、多くの登山者はここまで車で来て頂上に向かう。手っ取り早く頂上に立てる。
おかげで足跡が多く、ラッセルしなくても簡単に歩ける。
この地点からあと5分ほどで頂上。積雪は30cmぐらい。 -
1120.6mの頂上。
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頂上にある避難小屋。ここで休憩や食事ができる。
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頂上小屋に掛かる温度計。この日は正午で0度だった。風がなくて穏やかだったが、曇天で富士山は見えなかった。
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頂上で見た綿細工のような樹木。現物は息を飲むほどの素晴らしさだったが、写真では変哲のないものにしか見えない。
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