2014/12/12 - 2014/12/13
1位(同エリア8件中)
のまどさん
どうしても訪れたかったカマグウェイ。キューバで最も古い入植地の一つで、入り組んだ路地がエキゾチズムを掻き立てる世界遺産都市です。路地を巡り歩くと必ず教会と広場に行き当たり、人々の生活の中にカトリック信仰が垣間見られます。
キューバで3番目に人口が多い都市ですが、それほど観光客の姿はないので大変快適に過ごせました。泊まった民宿カサにも満足ですし、大変優秀なガイドに巡り会うことができました。
今回のブエナビスタBGMはボーカルなしのこちらの曲↓
https://www.youtube.com/watch?v=mMExC9AaoD0
裏テーマは劇場と猫のイラストです。
尚レートは1CUC=120円、1国民ペソ=4.5円とします。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 5.0
- 交通手段
- タクシー 徒歩 飛行機
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
Day 6
女傑が手配したタクシーが朝4時半に迎えに来た。3泊した宿の主パベルは半分寝ているがこんな早い時間に起きて見送ってくれた。
出発予定だったハバナのホセ・マルティ空港第1ターミナルは要人が使うために閉鎖ということで第2ターミナルに回った。気が利く運転手で良かった。女傑が料金は20-25CUCと言っていたので、26CUC(≒3100円)を渡す。 -
ハバナ=カマグウェイ間の便は下記サイトで購入した。
http://www.cubana.cu/home/
「Voucher」というタイトルのスペイン語のメールを受信し、記載されていた予約番号をサイトに入力すると確定画面が出てきた。それを印刷してカウンターに提出し、無事にチェックイン手続終了。
うまく行くか不安だった。 -
「カマウェイ」というアナウンスに耳をそばだててゲートに集まる。キューバのスペイン語は子音を読み飛ばす傾向があるためCamagüeyはgが抜けて「カマウェイ」と発音されるようです。ちなみに「こんにちは」ブエノス・ディアスもブエノ・ディアと言われることが多かったです。
ちょっとだらしなく聞こえます。
飛行機は旧ソ連製の機体が使われているなど散々の情報を読みましたが、快適なフライトでした。ホセ マルティ国際空港 (HAV) 空港
-
2泊したのはミリアムの家。部屋はゆったりしているし、窓にはガラスがはめられ(他のところは木の鎧戸)ていて家具もオーダーメイドなのか同じ木材で作られていました。評価8.5/10。ただシャワーがもう少し温かければ…
町の中心からやや歩きますが、トリップアドバイザーの評価も良く、中には2週間滞在した人も。
http://www.tripadvisor.com/Hotel_Review-g147272-d1314999-Reviews-Casa_Particular_Miriam_Guerra-Camaguey_Camaguey_Province_Cuba.html
女主人のミリアムは我々を好きなようにさせてくれつつ、質問には誠実に答えてくれたので好感が持てました。
この家の住人は女性ばかり。外気18度で「寒いわね〜」と。ちなみに着ているのは半袖。 -
駅の待合室。一度は乗りたいキューバの列車。かなり評判悪く行く先々で、「あなた鉄道なんておかしいんじゃないの」というような顔をされた。残念ながら予定が合わず、しかも本数が少ない上にダイヤが予測不可能なので断念。
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昼食は新しいレストラン。キューバ・スペイン料理と謳っているけど、後者の面影は皆無。
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ででんとキューバのお赤飯モロライスが真ん中に。メインの鶏肉は端っこに申し訳なさそうにしています。
ランチの値段が50国民ペソ(≒225円)と書いてあるので、ビール1本当たりの値段をきいてペソで払おうという私の提案に対して、「こういうレストランはCUC獲得を目的としているのだからきちんと伝票をもらってCUCで払うべきなんだ」と同行者が持論を展開。
そして伝票を請求したら見事にぼられた。ウ〜ワ〜バ〜ミ〜
ランチとビールが同じ値段な訳ないでしょ。評価4/10。 -
カマグウェイの名物は入り組んだ路地。早速探索に出ます。
この銅像、やけに周囲になじんでいます。 -
屋台は農家の人が出していて、普通の店よりも高い分鮮度が良いそうです。
と言ってもキューバで野菜はタマネギ、ニンニク、ニンジン、キャベツ、トマト、青梗菜(なぜか)くらいしか見かけませんでした。 -
果物はバナナ、パイナップル、オレンジ、レモン、パパイヤとどこも同じ限られた種類です。
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おばあちゃんに頼まれて撮ったが女の子は不機嫌。
ここでキューバの女性について。
世界経済フォーラムによるとキューバの男女平等指数は世界30位。スペインの1つ下です。私見では超マッチョ社会なのでこの結果には面食らいました。理由としては国民の9割が公務員で女性の政治参加率が高く、有名な無料の医療サービス、教育でポイントを稼いでいるのでしょう。
http://reports.weforum.org/global-gender-gap-report-2014/rankings/
社会主義国は女性の地位向上に力を入れていて、中国(87位)・ベトナム(76位)とG8参加国の日本(104位)を凌駕しています。と言っても日本の数字があまりにも悪いだけなので好例ではないかもしれませんが。 -
カマグウェイ墓地にやってきました。ハバナのコロン墓地とは打って変わって野放しになったような墓石が多いので肝試しに打ってつけだと思います。この墓地は利用されている歴史がキューバで最も長いようです。
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スーパー「ありがとう」。
馬車と自転車タクシーもしくはシクロがこの町の主な交通手段です。客引は指を差してきて押し付けがましいですが、大半は無視していれば近寄ってきません。
ワルの私は無視することに何ら良心の呵責を覚えませんが、善きアイルランド人の同行者は「こんにちは」とか「今は結構です」といちいち応答するので焦ります。 -
個性的な前庭。
壁の色は家主の好きに塗っていいそうです。 -
たまに走るクラシックカーは町並みとギャップがあっても絵になります。
こういう所を歩いていて「オラ!(やあ)」と声を掛けて来る人は稀です。大部分の人は挨拶すれば返してくれますが、我々に好奇心を示しつつもどこか警戒する睨むような視線を浴びせてきます。 -
ハバナのパベルに「親しげに近づく人は物売りだから無視するように」と言われましたが事実です。こういう人たちはヒネテロ(jinetero)と呼ばれ、葉巻売りや売春など違法行為に手を染めています。
あ、写真は一般市民ですので危害はありません。 -
イチオシ
更にキューバ人が外国人と接触するのを制限するルールがあるのだと思います。キューバの治安はどこも本当に良いです。このような所でも安心して歩けます。これも国民を束縛している法律によるものと考えると複雑な気分になります。
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町歩きをするにも資料や説明がなくては得られるものがない。ということで大通りに戻り、Cubancanturというツアー会社の立て札を見つけてグランホテルに入館。
デスクには大正時代の「成金の風刺画」現代キューバ版と言った感じの(=恰幅が良く、商売っ気満々)ボスが座っていて「英語が堪能なガイドがいるから話してごらん」と。
1分も経たないうちに登場した内気そうなガイドは訥々とでも滔々とカマグウェイの歴史について語り始めたので、二人してそのオタク性が気に入り翌日4時間20CUCの街歩きツアーに合意。(↑類は友を呼ぶ)
写真はホテル近くのアイスクリーム店コッペリア。社会主義の食堂みたいな構えだけど大人気です。 -
明日の予定が入ったので町歩き再開。
柔道の練習をしていました。結構キューバ強いですよね。 -
本日の夕食はレストラン1800。観光客向けです。
http://www.restaurante1800.com/
団体客の予約が入っていました。バーテンダーはなぜかヘルメットをかぶってモヒートを用意。ラムはハバナクラブですが、この名ブランドは観光客向けのお店でしか扱っていません。キューバ人が行く店では安価のラムを使います。 -
団体にげんなりしましたが、ビュッフェはおいしかったです。評価7.5/10。
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Day 7
歴史探索ツアーの開始。カマグウェイにスペイン人が入植したのは1528年。キューバで最も古い町の一つで現在は第3の都市。そんなに大きいとは実感しませんでしたが。
まずは大通り沿い「ソレダードの聖母教会(Iglesia de Nuestra Senora de la Soledad)」。この場所を通り掛った馬車の荷台がひっくり返り、荷物の中からマリア像が飛び出てきたことから、村人はこれをお告げと取って教会を建てたとのこと。 -
カーニバルの時期には聖母像を担いでもう一つの聖母教会ラ・メルセド(Iglesia de Nuestra Senora de la Merced)に向かってパレードをするのが習慣になっているそうです。
こちらは堂内。 -
見事なフレスコ画。
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小林幸子似のマリア像。
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教会は労働者広場に面しています。
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ゲバラ様、おはようございます。
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広場はカラフルな建物に囲まれています。
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イチオシ
キューバで一番心惹かれた建物はカマグウェイの劇場。不朽の名作シネマ・パラディーソのサントラが耳の奥でずっと鳴っていました。ノストラジーを誘う切なくも甘美なメロディ。ご興味があれば映画のラストシーンとともにどうぞ↓
https://www.youtube.com/watch?v=2AOWWTilu6Q -
中に入りたいが、週末の朝10時という何とも妙な時間にバレエの公演があるのみ。前日は夕方からの公演だったので、無理してでも行けばよかった。
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イチオシ
手が届かないと余計に募る憧憬。シャンデリア、鏡、螺旋階段にステンドガラス、すべて鉄格子の向こうに。
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気を取り直してツアー再開。
カマグウェイの名物の一つ、瓦。今でも屋根に使われます。 -
ユダヤ人が住んでいた家。
古くて手入れされていない家でもステータスがある人が住んでいるようです。 -
ネコちゃん見つけた①
カマグウェイの隠れた名物、猫のイラスト。
地元の女性アーティスト、イレアナ・サンチェス氏が町の雰囲気を明るくしようという粋な試みで描いたそうです。センスと愛嬌がああります。 -
左手奥の聖アンナ教会は貧しい人たちが集う所だったそうです。
右手前のaméricaは映画館だったかな。 -
イチオシ
カルメンの聖母教会( Iglesia de Nuestra Señora del Carmen、またマリア様です)。
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カマグウェイで一番短い通りだそうです。
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5つも6つも道が交差するポイント。行き合った場合、優先権はどこにあるのでしょうか。
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ネコちゃん見つけた②
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イグナシオ・アグロモンテ公園の四隅に立つヤシの木は1850年に独立を求めた結果この広場で処刑された4人の追悼です。
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公園に面したカフェ・シウダード(Café Ciudad)は昔の写真が飾ってあってちょっとした博物館のようになっています。
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前日カフェでカクテルを頼みましたが、残念ながらいまひとつでした。
ダイキリはもともと炭鉱の労働者の息抜きだったので本来はこんな味だったのかもしれませんが。 -
ガイドのリディエが思い出のあると言った通り。
下り道をお父さんと自転車で下る際に敷石で揺れるため声が割れるのを楽しんでいたらしいです。なんだか情景が浮かびます。 -
ネコちゃん見つけた③
これを目ざとく発見したのはウワバミちゃんのお手柄。
ツアーは後半に続きます。
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この旅行記へのコメント (4)
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- salsaladyさん 2015/03/24 09:57:39
- Unforgettable !良いわ!
- ☆何度見ても飽きない!
古き良き時代の映画の世界を思い出す為に”フォロー”しました。
☆チャップリン〜マレーネディートリッヒ風往年の名優たちが次々とキスをする〜It's too much?〜と云う感じもするけれど嫌味じゃないし。。。
独り追憶にふける男優の眼が良いわ!〜see you〜
- のまどさん からの返信 2015/03/24 20:59:51
- RE: Unforgettable !良いわ!
- salsaladyさん、こんにちは。
> 古き良き時代の映画の世界を思い出す為に”フォロー”しました。
フォローしていただきありがとうございます。私のブログは旅行から脱線してカタい話もでてきますが(キューバ次章予告)、salsaladyさんお好みのクラシカルな世界も紹介していきたいので、どうぞ末永くお付き合い下さい。
> ☆チャップリン〜マレーネディートリッヒ風往年の名優たちが次々とキスをする〜It's too much?〜と云う感じもするけれど嫌味じゃないし。。。
>
> 独り追憶にふける男優の眼が良いわ!〜see you〜
カマグウェイ劇場は思い入れが深いのでリンクを見ていただいた上にレスがあって嬉しいです。シネマ・パラディーソはテーマ、脚本、俳優、音楽、ロケ地何をとっても秀逸作品です。
烏来旅行記、懐かしい思いで拝見しました。
>情人民宿・・・台湾は結構キワドい看板多いですよね^^
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- jijidarumaさん 2015/02/22 18:12:43
- キューバの男女平等指数
- のまどさん
キューバもアメリカに手を差し伸べられて、そろそろ脱皮するのでしょうか?体制国家のほころびは写真を拝見していてもよく分かります。
さて、世界経済フォーラムによるとキューバの男女平等指数は世界30位とか!!中国(87位)、ベトナム(76位)、日本(104位)よりも良いとは知りませんでした。
この指数を受けて始まったのか、国連にでも言われたのか?
わが市も同じですが、日本の各都市では男女共同参画宣言都市であることをアピールしています。日本人はともかくお題目をあげておくのが好き、お題目さえあげれば、それで十分という所があります。
男女平等の明確な判断は単純で財布を握っているかでしょう?欧米の男はまず財布を握って、離しませんよね。これに比べれば、日本の家庭はほぼ奥方が財布を握っているように思います。勿論我が家もそうです(苦笑)。
昼時のレストランや旅といえば女たちばかり、これらは象徴的なものですが、日本ほど男女平等指数が実態的に高い国は他に見受けられないでしょう。
別に公務員にならずとも、専業主婦でいても、ずっと生活を楽しみ、人生に満足しているように私には見えますがね。
jijidaruma
- のまどさん からの返信 2015/02/22 22:36:50
- RE: キューバの男女平等指数
- jijidarumaさん、こんにちは。
毎度、興味深いコメントありがとうございます。
> キューバもアメリカに手を差し伸べられて、そろそろ脱皮するのでしょうか?体制国家のほころびは写真を拝見していてもよく分かります。
確かにキューバの経済は逼迫していると思いますが、アメリカと国交回復して経済を開放しても自国に産業がない以上、恩恵をこうむれるとは思えません。これについては第9弾辺りで私見を述べたいと思います。
> さて、世界経済フォーラムによるとキューバの男女平等指数は世界30位とか!
これには本当に驚きました。国連UNDPの統計もありますが、こちらでは日本17位、キューバ44位となっています。ただ指標が分かりづらいので経済フォーラムの統計を引用しました。
> 男女平等の明確な判断は単純で財布を握っているかでしょう?
確かに消費指数、貯蓄率は国の経済力を計る数字ですが、ジェンダーについては誰が稼いでいるかが指標になると思います。となると日本では管理職率、正社員率、賃金格差などで男女の差は歴然としていて、「日本では女性が差別されている」というヨーロッパ人の指摘に対して私は反論できません。
この種の調査は北欧のプロテスト国が決まって優秀な成績を納めることから宗教的価値観が大きなファクターを占めているかもしれません。いずれにせよ異なる文化的要素を数字化することは難しいと思います。
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