2014/12/10 - 2014/12/12
84位(同エリア812件中)
のまどさん
首都ハバナは大都会です。行きかう人の数、交通量が他の都市を圧倒しています。大学付近の住宅地ベダドに3泊し、基本的にタクシーで往復しました。
旧市街の様子、個人宅の宿カサの裏事情、中国人墓地とコロン墓地をレポートしたいと思います。コロン墓地は一見の価値がありますが、ガイドを付けないと見学しづらいです。
カラフルなクラシックカーに貫禄あるコロニアル建築を目の当たりにすると、キューバに来たことを実感します。モヒートは必須です。
本章のブエナビスタBGMはPerfidiaです。よかったらどうぞ↓
https://www.youtube.com/watch?v=bDT-xuqpH2U
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 5.0
- ホテル
- 2.5
- グルメ
- 2.0
- 交通
- 3.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- タクシー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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Day 3
ハバナ到着。
バス到着を待つタクシー運転手の人だかりと言うのはどこにでもある光景。私はこういうのを巻いて少し外れた所で拾いたいが、3歩後ろでNoと言えないアイルランド人が「7CUCで行ってくれるって。」と。
捕獲されたのか、やれやれ。 -
バス停からカサ(個人宅の宿)までずいぶん距離があるように感じた。クラシックカーで有名な海岸通りマレコン(Malecón)をひた走るのは憧れでした。
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到着して10CUC札(≒1200円)を渡すとお釣りが2CUCしか返ってこない。
「7CUCでしょ」「いや、8だ」「嘘だ、7」「8!」「7!」と機転が利かずに言い合う他できなかったが、周囲に止められて私が引く。以後タクシー乗車前は小銭を貯めるよう心がける。
この男、ご丁寧に走行中の車中で名刺を渡し、「用があれば電話してくれ」と。その顛末がぼったくり。この神経、理解できません。 -
3泊するのはハイファのカサ(Casa de Haifa)。
アラブ風の女性名が付いていますが、実際は彼女の夫パベルが世話を焼いてくれました。この家の構えは何となくチュニジアやモロッコを思い出します。車も持っていて裕福な家庭のようです。
ちなみに写真は後述の女傑に送ってもらったものです。 -
パベルは英語が堪能で気さくな人で、「日本は野球が強いね」とか「日本のアニメは子供の頃から大好きだ」と親日ぶりをアピールしますが、ここの評価は5/10です。
部屋は狭くありませんが、小さな窓一つに圧迫感を覚えたのと一刻も早く出たくなるバスルームの居心地の悪さのためです。しかも朝食は9時前に出せないと。市場で新鮮なものを買うからとのことですが、残念ながら翌朝出た物から判断して信憑性は低いです。 -
荷物を置いてタクシーで移動し、午後遅くハバナの旧市街ビエハ(Vjeja)を歩きます。
キューバ革命完了まで大統領府だったキャピトリオ。中はアール・ヌーヴォー、アール・デコ様式とのことですが、現在国会として再利用するために改装中です。 -
イチオシ
中央公園脇に並んだ色とりどりのクラシックカー。全部タクシーなので客の呼び込みを狙っていますが。
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ついに初モヒート♪荒削りな感じが本場の味です。5杯くらい行けると思いますが、何しろカロリーが高いので控えます。
自分で作る時も結構砂糖を大量に入れます。
レシピ→ http://www.lastday.jp/2012/08/21/how-to-make-mojito -
サンフランシスコ広場にて。
キューバ革命の聖地の名を冠したシエラ・マエストラ乗船所。クルーズ船が泊まるようです。 -
こちらの立派な建物も地図では同じ名前が付いていることから事務所かと思われます。随分羽振りが良さそうです。
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アッシジのサンフランシスコ教会。塔には上れて街が眺望できるようです。
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左の十字架を持った人物は聖フランシスコ像だと思いますが、右の裸像は不明です。原住民ということでしょうか?
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パオラ教会。南欧の教会さながらです。
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倉庫を改造したようなサンホセ市場。木彫りの置物・革製品などの工芸品が中心のようです。
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表には蒸気機関車。実際に走っているところが見たい。
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日が落ちると路地裏が活気立ちます。ハバナ通り。
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サッカーをする子供たち。私はこのように市民の生活が垣間見られる空間が好きなので、旧市街はいつまでも入り浸りたくなります。でも撮った写真の少なさに帰ってから驚きました。
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イチオシ
ビエハ広場。
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夜景だと静かな感じですが、昼間太陽の下だと色が鮮やかになってこれぞコロニアル様式という広場になります。
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広場からほど近いお米専門店でキューバ最初の夕食です。
中はシックな感じでテーブルにお米が撒いてあったりおしゃれな演出。
キューバータとキューバニートを頼みました。後者はトマトジュースでラムを割ってタバスコを利かせるのでスープ感覚で飲めますが、トマトジュースにはウォッカの方が合うかな。 -
前菜のサラダもコロッケも満足。
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キューバのビールは主にハイネケンのようなクリスタルとブルガリアのビールを髣髴とさせるブカネロ。飲みやすいことは確かですが、コクがないので飽きてしまいます。
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さて肝心のお米料理は量に圧倒されました。味は随分薄いというのが感想です。
チャージ料が10%強上乗せされていたので、総合評価は4/10です。
外に出ると肌寒かったです。キューバにはものすごい寒い日が1週間だけ続くそうですが、ちょうど我々が到着した時に当たりました。と言っても最低気温15度くらいですが。 -
Day 4
深呼吸をして女傑アナの館に入ります。
http://www.tripadvisor.com/Hotel_Review-g147271-d634045-Reviews-La_Casa_de_Ana-Havana_Cuba.html (サイト内の地図は誤りです)
出発前トリップアドバイザーでわりと評判が高かったので「アナの家(Casa de Ana)」に空きを問い合わせましたが、満室だったのでハイファの家を紹介されました。アナのメールの返信がチャット並みに早かったので好感が持てました。
彼女がこの辺りのカサの元締めで他の地域にもコネを持っているだろうことから、ハバナより先の宿を予約してもらおうと思って訪ねました。私の作った予定表をダメ出しした上で4軒予約を入れてくれました。でも本音を言うと一人の人に全行程を委ねるのは避けたかったです。
女傑アナ、我々の妄想では元お役所勤めの会計士。引退後に方々のコネを使って観光業に着手。写真は恐れ多くて取れなかったので、代わりにゲバラ様のタバコのパッケージで。
確かにてきぱきと仕事をするのは気持ち良いですが、トリップアドバイザーのレビューには「客を金づるとしか見ていない」というごもっともな意見がありました。だって目が笑っていないもの。館に入るといつも全員に見られている気がしたので泊まらずに正解でした。 -
朝食が9時だったため午前中がほとんど潰れてしまった。
カサの近くに中国人墓地を発見。ここはガイドブックに出ていないと思います。 -
キューバに中国人がやってきたのは1847年、奴隷に代わる労働力クーリーとして砂糖きび農場で雇われたのが始まりです。その後、多くが商売に着手して中南米最古かつ最大の中華コミュニティに発展していきましたが、カストロが政権を執ると営利活動が国有化されたため、ほとんどがキューバを後にしました。
ウィキペディアによると2002年時点で残留中国人の数はたった300人。今は更に少ないだろう人手が廃れゆくこの墓地を守ろうとしています。 -
続いてコロン墓地。入場料5CUCです。コロンはアメリカ大陸に「正式に」初めて到着したクリストファー・コロンブスのスペイン語名クリストバル・コロンに因みます。(本人はイタリア人ですが)
キューバはコロンブスが最初に足を踏み入れた新大陸の地で、一時彼の遺体がハバナに収容されたこともあるようです。でもこの墓地には眠っていません。
5CUC払って入ります。コロン墓地 史跡・遺跡
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中に入るとダイナミックな墓石の数々に圧倒されます。57ヘクタールの土地に80万を超える墓が並んでいます。政治家、文化人、スポーツ選手などの著名人の墓があり、バロックからアールデコまで多様なデザインです。
そこに「面白いお墓をお見せしましょう」と墓地の警備員が笑顔で近づいてきました。ガイド料請求されたら嫌だなと思う反面、墓地は人の説明がないと何も分からないのでついていきます。 -
勝つ寸前の試合中に心臓発作で亡くなったドミノ士フアナ・マルティンの墓。
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お金のない人は墓石を立てず、真ん中のチャペルで合同で祀られるようです。
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チェスの世界チャンピオンだったカパブランカの墓。英雄です。
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「ガイド」お気に入りのピラミッド型の墓。
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本旅行記のタイトルにしているブエナビスタ・ソシァルクラブのボーカル、イブライム・フェレルも眠っています。BGMに選んだPerfidiaでは温もりのある澄んだ歌声が冴え渡っています。
ブエナビスタはアメリカ人に見出されて世界的に有名になったキューバのミュージシャンの集まりで、複数のユニットに分かれるので他にも複数ボーカルがいますが。 -
見事な彫刻とステンドグラス。これも個人のお墓の一角にあります。大富豪だったのでしょう。「人生最後の買い物は他人が決めるのよ」という映画『おくりびと』の台詞を思い出しました。
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このシンボル、歴史の教科書に出てきたフランシスコ・ザビエルの肖像画を思い出しませんか?
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イチオシ
1890年の大火事で殉職した消防士の墓。
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対米独立戦争の将軍で独立後初の代大統領ホセ・ミゲル・ゴメス。なぜ墓標だけ写したのかは自分でも分かりません。
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最も訪問者が多いアメリア・ゴイリの墓。享年23才、出産時に命を落とした無名の女性ですが、「奇跡の女性」と呼ばれ現在キューバ人女性の安産・恋愛成就祈願の場所になっているそうです。何とも不思議です。
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一生懸命英語で説明してくれる「ガイド」に対して失礼ですが、語彙がないのでこちらが言葉を推測するのに疲れてしまったので、お暇することにします。
お礼に2CUCほど渡しました。彼はこの墓地の警備員なので職務違反だと思いますが、自分からガイド料を請求した訳ではないし、多分他の警備員も同じ事をしているのでしょう。家計が逼迫しているという言葉に偽りはないでしょう。 -
墓地やカサのあるベダド(Vedado)は旧市街の東にあります。
ここから旧市街まで4.5キロ歩きました。
市場です。地方に比べるとここは食材に恵まれています。 -
ピオネールのスカーフを巻いた下校中の子供たち。テンション高い子もちらほら。
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アベニュー23沿いに洒落た建物を発見。
画像検索によると小学校らしいです。 -
名称は不明ですが、アールデコのアパートビルです。卑近な例ですが、拙宅近くにも似た建物があります。
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洗濯物から中の生活が垣間見られます。
午後のバスツアーの時に撮ったのでミラーが写り込んでいますが… -
ショッピングモール、プラザ・カルロス3(Plaza Carlos III)に外国人は皆無です。ロンプラには載っています。
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買う物はありませんが、軽食を取り、両替をしました。
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歩きながら沿道のアパートビル入り口が気になります。どこも中は暗く、崩れそうな階段を住人が昇降していました。
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中華街跡に残された門です。ここから少し離れたところに一本だけ中華料理店が軒を連ねる通りがあります。興味ありましたが、キューバで中華を食べる気にはなりませんでした。
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イチオシ
クラシックカーにパステルカラーのアパートビル。キューバらしいお気に入りの一枚。
午後はバスツアーです。
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