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<br />「第一次世界大戦100周年記念行事を辿る旅」から続く<br /><br /><br />【11月13日(木)】<br />主にベルギーへのAFSフィールドトリップ(4日間)から昨夜はパリへTGVで帰って来ました。今回のパリ中心の旅行で、日程的に3日ほど余裕があったので、未知の国ブルガリアへ行ってみることにしました。今日は首都、ソフィアへ行きます。LCCのつもりで見つけた Air Serbia 便で、セルビアの首都、ベオグラード経由です。どうも英語表記では Belgrade になっています。一瞬、ベルグラードだっけと迷いました。現地語の Beograd と英語の Belgrade、中途半端に似ていると却って困惑します。LCCどころか、短時間のフライトなのにちゃんと食事も出ます。機内誌を読んでいてわかりました。誕生1年目の会社でした。旧ユーゴスラビアから分裂して国が落ち着き、ようやくフラッグキャリアの航空会社ができたようです。パリからの値段も安かったです。<br /><br />朝パリを出発して経由してソフィアの空港には午後3時半頃着きました。実は、この国の最初の印象は最低でした。少しでも早くホテルへチェックインし、街歩きでもしたいと思っていました。ところが、普通は通り抜けるだけの Nothing to Declare と緑色で書かれた税関を通過しようとすると、「選ばれて」しまいました。怪しいと思われたというよりは、暇だからたまには仕事をしないとと運悪く選ばれた感じです。個室に連れて行かれ、2人の検査官が荷物の隅々までチェックします。ベルギーのホストファミリーがくれたお土産のチョコレートも包装紙をバリバリ破られます。<br /><br />結構時間をかけて調べます。最後に、言い訳のように中身をちゃんと調べたけれど問題はなかったという書類にサインしてくれと言われます。それから、いつものように銀行のATMでキャッシングをして現地の通貨、レフを少し準備します。<br /><br />バスで適当にホテルのある中心街へ向かいます。幸い、バスの中でたったの1レフ(lv)(約73円)を払えました。切符をくれます。頭の中では、どこで降りたらいいのか、どうしようかと若干不安です。10分くらいして、そう言えば刻印でもしたほうがいいのかな、それらしい機械があるなと思っていた途端、運悪く交通警察(?)が数人乗り込んで来ました。案の定、切符を買っていても刻印していないので、罰金を20レヴァ(約1,500円)取られました。ついていません。いきなり、不運が重なります。でも、おかげで物価の安いことがいきなり実感できました。普通、罰金は1万円近くするはずです。<br /><br />ホテルへの手がかりがあまりないので、ソフィア大学の近くで降りればいいはずで、適当に university, universidad(英語、スペイン語)のような発音を連呼して降りました。一番困ったのはアルファベットが読めません。後で調べたらロシア語と同じキリル文字らしいのですが、アルファベットに似ているようで結構読めない文字が多いのです。ですから、通りの名前一つとっても中々読めません。何人かに声をかけましたが、英語もわからない人が多いようです。<br /><br />大きな公園をはさんで大通りを見つけ、地下鉄の駅らしき場所にたどり着きました。地図で分かるかもと思っていたら、最後に声をかけた若い男性が英語ができ、どうもソフィア大学の関係者らしいのです。私のホテルの名前と住所を見せたら大学の近くで一緒に近くまで案内してくれると言います。何とかなるものです。いかにも由緒ある建物の大学を通り抜けると私のホテルが見つかりました。立派なホテルでビックリしました。昨日までのパリのホテルは1万5千くらいしても、かなり貧弱な安宿でした。それに比べたら、たった8千円程度なのに、フロントにコンシェルジェもいるような立派なホテルだし、部屋もかなり広くパリの部屋の3倍以上あります。やはり物価の安い国はいいですね。リッチな気分になれます。<br /><br />早速、地図で見てすぐ近くにあるアレクサンダル・ネフスキー寺院へ見学に行きます。まだ4時半頃ですが、もう日が落ちています。でも、写真では空が濃青色で却っていい感じの写真が撮れました。やはり、文字といい、ロシアの影響を感じます。西欧の教会というよりは、ロシアの教会のような建物です。と言っても、60ヶ国訪問した私もロシアには行ったことありませんが、写真で見るロシアの教会に似ている気がします。<br /><br />夕食はダンスのあるレストランをコンシェルジェに尋ね、タクシーで行きました。当然のように、タクシー代も安いです。でも、様子が変です。ダンス付きどころかレストランと言うより喫茶店というかバーのようなお店に連れて行かれました。どうも、タクシー運転手がいい加減なようです。ホテルに電話をしてコンシェルジェを呼び、お店の人に代わってもらって説明してもらい、実際は数軒先の対面のレストランへ無事到着できました。<br /><br />ただ、いいレストランでしたが、ダンスはなく音楽だけでした。アコーディオン奏者、太鼓奏者とボーカルの男性トリオでした。期待通りの民族音楽でいい雰囲気です。食事も期待以上に美味しかったです。Voevodska sukavitza とかいう肉料理は合成肉らしく、牛、豚、鶏肉が一見、一つの肉の塊のように串に刺さっています。野菜も添えてあっていい感じです。ブルガリアなのでヨーグルト料理を試したいと言ったのですが、あまりうまく通じず、代わりに酸っぱいヨーグルトを皿に入れてスープのように盛ってきてくれました。気のせいか、日本で食べ慣れたヨーグルトの味と少しは違う気がしました。<br /><br /><br />【11月14日(金)】<br />実質、今日だけが丸一日の観光日ですから、朝早くからタクシーに乗って、まず世界遺産であるボヤナ教会へ行きました。郊外の山の中腹にあるので、45分くらいかかりましたが、期待通りタクシー代は安く、12レヴァ(約900円)でした。残念ながら、天気が悪く小雨でホテルから傘を借りています。<br /><br />ボヤナ教会は外から見ると古いだけで大したことありません。入口で入場料10レヴァ払いましたが、ゆっくり見れないということで、英語のガイドをもう10レヴァ払って付けました。面白い老人で、盛んにルネサンス時代より前にルネサンス様式のフレスコ画が描いてあるのが特徴だと自慢します。確かに、それが世界遺産に認定された理由のようです。でも正直、昨夕見た寺院のほうがよほど印象的でした。<br /><br />でも、面白いガイドで私が医者、しかも泌尿器科医と知ると、自分の前立腺のことで質問攻めにあいました。日本でも、患者さんの一方的な話だと誤解が多いのですが、外国だと微妙に医療(診断方法、治療など)が違うので、実際のところはよくわかりませんが、分かる範囲で答えておきました。国際親善です。<br /><br />帰りはタクシーが見当たらないので、仕方なくバス停でバスを待ちます。タクシーで来た時に方向だけは確認しています。バスの中で色々聞くと、ほとんど英語が通じずつらいものです。乗り換えと言われたのを信じ、何とか乗り換えているうちにホテルでもらった地図にはバス路線が書いてあることに気づき、かなり自信を持って目的地で降りました。そして、ひたすら街歩きです。<br /><br />昼食のレストランもまずまずでした。チキンステーキも美味しかったし、ヨーグルトの入ったスープ、ヨーグルトのサラダもブルガリアらしく満足できました。<br /><br />まずNDK(国立文化宮殿)からヴィトシャ通りを北上します。歩行者天国です。地図通り、まず聖ネデリャ教会を見学します。次に、イスラム寺院・バーニャ・バシ・ジャーミヤに行きます。名前が「バーニャ」、つまり風呂ですが、すぐ東に温泉施設があったそうです。その手前、地下鉄の駅入り口やや低い所に聖ペトカ地下教会があります。半地下の教会です。次に東へ向かいホテルへ帰る方向に行くと、聖ニコライ・ロシア教会があります。エメラルド色の尖塔が色鮮やかです。すぐ近くに、昨夕見たアレクサンダル・ネフスキー寺院があります。暇なので、あらゆる角度から写真を撮りますが、空がどんより曇っていまいちでした。写真的には、昨夕の方がいいのではと思います。<br /><br />ホテルでもらった地図の広告で、ちゃんとダンスのありそうなレストラン Vodenitzata を見つけ予約して行きました。結構、郊外でしたが、どうせタクシー代は安いので心配ありません。期待通りのレストランで食事も、肉料理に野菜のバランスもよく、女性と男性のダンスが続き、間に女性の民族歌謡もはさみ、満足できました。ダンサーの民族衣装もテレビ等で見たことのある、白いブラウスに緑色と赤色のチェックのベスト、スカートは赤色でした。<br /><br />終わったかと思ったら、全員で少し寒い外へ出ます。真っ暗にしたテラスで火のダンスが始まりました。男女2人が裸足で火の粉の上を踊りながら歩きます。幻想的なダンスでした。満足してタクシーでホテルに戻りました。有意義な一日でした。<br /><br /><br />【11月15日(土)】<br />今日はパリへ戻る日ですが、フライトは午後4時10分ですし、タクシーだと意外と近いと分かったので、もう少し観光しました。昨日、何故か見つけられなかった聖ソフィア教会と聖ゲオルギ(George)教会を見つけました。特に、ロツンダと呼ばれる聖ゲオルギ協会はホテルとビルに囲まれた中にあるので見つけにくいのでした。でも、これが一番気に入りました。何と4世紀ローマ帝国の時代からの古い教会で中を覗くとミサをやっています。つまり、いまだに使っているのです。手前に廃墟がありますが、浴場跡のようです。歴史を感じます。聖ソフィア教会は赤いレンガで地味な建物なので昨日見逃したようです。「ソフィア」はギリシャ語で「知恵」という意味らしく、ソフィアの町の名前はこの教会に由来するようです。日本のソフィア大学(上智大学)はブルガリアのソフィアとは関係なさそうです。<br /><br />時間が余ったので、シェラトンホテルのカジノへ行くと、何と最低掛け金が100レヴァ(7千円)もすると言うのです。もちろん、止めました。もう一か所あります。迷わずラディソンホテルへ行きました。ここは期待通り、普通に最低掛け金が10レヴァ(7百円)でした。いつものように、ブラックジャックを楽しみました。あまり垢抜けしないディーラー(女性たち)でした。とにかく、この日は150レヴァ(約1万円)負けてあっさり撤退しました。<br /><br />近くで昼食を取りましたが、他の客がいなくて不安でしたが、まぁまぁの味でした。ビックリしたのが、偶然なのか日本語の歌も一曲流れたことでした。タクシーで空港に行きましたが、ターミナルが来た時と違いセルビア航空の便がないので焦りました。結局再度タクシーに乗り、より立派なターミナルから出発しました。時差1時間の関係でほぼ出発した16時20分にベオグラードに着き、17時10分発でパリに向かい20時頃到着しました。もう夜でしたが、窓際の席からは夜のパリの街がきれいに見え、何と凱旋門、エッフェル塔などがくっきりと見えました。もちろん、カメラに収めました。こういうことがあるから、今でもなるべく窓際の席を予約します。<br /><br />最後のパリのホテルは、オペラ座の近くで安ホテルですが何故かバスタブが付いていました。おかげでゆったりと湯船に浸かりました。<br /><br /><br />【11月16日(日)】<br />今日はパリから日本へ帰国の日ですが、夜の便なのでゆっくりしました。いつものように、朝食は美味しいフランスパンにしようとホテルの回りを歩き回りましたが、場所が悪いらしくパン屋さんがありません。<br /><br />カバンをホテルに預け、まず昼食は安くあげようと学生街、ソルボンヌ大学の辺りへ行きました。しかし、衝動的に地中海と言う名前のレストランに入ってしまいました。どうも、高級店のようです。ラディッシュが何故かパンと一緒に最初に出てきました。Crabcakes(カニ身)もアメリカのイメージと違い、赤いパプリカが上に乗り、寿司のような感じで出てきました。でも、値段相応の味で満足できました。予定とは違いましたが。<br /><br />それから、今回は行っていないサクレ・クール聖堂へ行きました。白亜の殿堂です。中々絵になります。色々な角度から写真を撮りました。ただ、天気はこの日も雨でした。近くのクレープの店へ入りました。値段の割には特別美味しくはなかったです。<br /><br />まだ時間があるので、ルーブル美術館へ行き、中を見る時間はないので、中庭のピラミッドの写真を撮りに行き、大観覧車の方へ歩いて行きました。そうすると、コンコルド広場へ出て、オベリスクとエッフェル塔が同時に写真に撮れました。それから、ホテルへ戻って空港へ行き成田経由で福岡へ帰りました。翌17日の夜には自宅へ着き、13日間の一連の旅行が終りました。<br /><br /><br />空飛ぶドクター(登録商標)<br />

パリからブルガリアへの旅

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2014/11/13 - 2014/11/17

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空飛ぶドクター

空飛ぶドクターさん


「第一次世界大戦100周年記念行事を辿る旅」から続く


【11月13日(木)】
主にベルギーへのAFSフィールドトリップ(4日間)から昨夜はパリへTGVで帰って来ました。今回のパリ中心の旅行で、日程的に3日ほど余裕があったので、未知の国ブルガリアへ行ってみることにしました。今日は首都、ソフィアへ行きます。LCCのつもりで見つけた Air Serbia 便で、セルビアの首都、ベオグラード経由です。どうも英語表記では Belgrade になっています。一瞬、ベルグラードだっけと迷いました。現地語の Beograd と英語の Belgrade、中途半端に似ていると却って困惑します。LCCどころか、短時間のフライトなのにちゃんと食事も出ます。機内誌を読んでいてわかりました。誕生1年目の会社でした。旧ユーゴスラビアから分裂して国が落ち着き、ようやくフラッグキャリアの航空会社ができたようです。パリからの値段も安かったです。

朝パリを出発して経由してソフィアの空港には午後3時半頃着きました。実は、この国の最初の印象は最低でした。少しでも早くホテルへチェックインし、街歩きでもしたいと思っていました。ところが、普通は通り抜けるだけの Nothing to Declare と緑色で書かれた税関を通過しようとすると、「選ばれて」しまいました。怪しいと思われたというよりは、暇だからたまには仕事をしないとと運悪く選ばれた感じです。個室に連れて行かれ、2人の検査官が荷物の隅々までチェックします。ベルギーのホストファミリーがくれたお土産のチョコレートも包装紙をバリバリ破られます。

結構時間をかけて調べます。最後に、言い訳のように中身をちゃんと調べたけれど問題はなかったという書類にサインしてくれと言われます。それから、いつものように銀行のATMでキャッシングをして現地の通貨、レフを少し準備します。

バスで適当にホテルのある中心街へ向かいます。幸い、バスの中でたったの1レフ(lv)(約73円)を払えました。切符をくれます。頭の中では、どこで降りたらいいのか、どうしようかと若干不安です。10分くらいして、そう言えば刻印でもしたほうがいいのかな、それらしい機械があるなと思っていた途端、運悪く交通警察(?)が数人乗り込んで来ました。案の定、切符を買っていても刻印していないので、罰金を20レヴァ(約1,500円)取られました。ついていません。いきなり、不運が重なります。でも、おかげで物価の安いことがいきなり実感できました。普通、罰金は1万円近くするはずです。

ホテルへの手がかりがあまりないので、ソフィア大学の近くで降りればいいはずで、適当に university, universidad(英語、スペイン語)のような発音を連呼して降りました。一番困ったのはアルファベットが読めません。後で調べたらロシア語と同じキリル文字らしいのですが、アルファベットに似ているようで結構読めない文字が多いのです。ですから、通りの名前一つとっても中々読めません。何人かに声をかけましたが、英語もわからない人が多いようです。

大きな公園をはさんで大通りを見つけ、地下鉄の駅らしき場所にたどり着きました。地図で分かるかもと思っていたら、最後に声をかけた若い男性が英語ができ、どうもソフィア大学の関係者らしいのです。私のホテルの名前と住所を見せたら大学の近くで一緒に近くまで案内してくれると言います。何とかなるものです。いかにも由緒ある建物の大学を通り抜けると私のホテルが見つかりました。立派なホテルでビックリしました。昨日までのパリのホテルは1万5千くらいしても、かなり貧弱な安宿でした。それに比べたら、たった8千円程度なのに、フロントにコンシェルジェもいるような立派なホテルだし、部屋もかなり広くパリの部屋の3倍以上あります。やはり物価の安い国はいいですね。リッチな気分になれます。

早速、地図で見てすぐ近くにあるアレクサンダル・ネフスキー寺院へ見学に行きます。まだ4時半頃ですが、もう日が落ちています。でも、写真では空が濃青色で却っていい感じの写真が撮れました。やはり、文字といい、ロシアの影響を感じます。西欧の教会というよりは、ロシアの教会のような建物です。と言っても、60ヶ国訪問した私もロシアには行ったことありませんが、写真で見るロシアの教会に似ている気がします。

夕食はダンスのあるレストランをコンシェルジェに尋ね、タクシーで行きました。当然のように、タクシー代も安いです。でも、様子が変です。ダンス付きどころかレストランと言うより喫茶店というかバーのようなお店に連れて行かれました。どうも、タクシー運転手がいい加減なようです。ホテルに電話をしてコンシェルジェを呼び、お店の人に代わってもらって説明してもらい、実際は数軒先の対面のレストランへ無事到着できました。

ただ、いいレストランでしたが、ダンスはなく音楽だけでした。アコーディオン奏者、太鼓奏者とボーカルの男性トリオでした。期待通りの民族音楽でいい雰囲気です。食事も期待以上に美味しかったです。Voevodska sukavitza とかいう肉料理は合成肉らしく、牛、豚、鶏肉が一見、一つの肉の塊のように串に刺さっています。野菜も添えてあっていい感じです。ブルガリアなのでヨーグルト料理を試したいと言ったのですが、あまりうまく通じず、代わりに酸っぱいヨーグルトを皿に入れてスープのように盛ってきてくれました。気のせいか、日本で食べ慣れたヨーグルトの味と少しは違う気がしました。


【11月14日(金)】
実質、今日だけが丸一日の観光日ですから、朝早くからタクシーに乗って、まず世界遺産であるボヤナ教会へ行きました。郊外の山の中腹にあるので、45分くらいかかりましたが、期待通りタクシー代は安く、12レヴァ(約900円)でした。残念ながら、天気が悪く小雨でホテルから傘を借りています。

ボヤナ教会は外から見ると古いだけで大したことありません。入口で入場料10レヴァ払いましたが、ゆっくり見れないということで、英語のガイドをもう10レヴァ払って付けました。面白い老人で、盛んにルネサンス時代より前にルネサンス様式のフレスコ画が描いてあるのが特徴だと自慢します。確かに、それが世界遺産に認定された理由のようです。でも正直、昨夕見た寺院のほうがよほど印象的でした。

でも、面白いガイドで私が医者、しかも泌尿器科医と知ると、自分の前立腺のことで質問攻めにあいました。日本でも、患者さんの一方的な話だと誤解が多いのですが、外国だと微妙に医療(診断方法、治療など)が違うので、実際のところはよくわかりませんが、分かる範囲で答えておきました。国際親善です。

帰りはタクシーが見当たらないので、仕方なくバス停でバスを待ちます。タクシーで来た時に方向だけは確認しています。バスの中で色々聞くと、ほとんど英語が通じずつらいものです。乗り換えと言われたのを信じ、何とか乗り換えているうちにホテルでもらった地図にはバス路線が書いてあることに気づき、かなり自信を持って目的地で降りました。そして、ひたすら街歩きです。

昼食のレストランもまずまずでした。チキンステーキも美味しかったし、ヨーグルトの入ったスープ、ヨーグルトのサラダもブルガリアらしく満足できました。

まずNDK(国立文化宮殿)からヴィトシャ通りを北上します。歩行者天国です。地図通り、まず聖ネデリャ教会を見学します。次に、イスラム寺院・バーニャ・バシ・ジャーミヤに行きます。名前が「バーニャ」、つまり風呂ですが、すぐ東に温泉施設があったそうです。その手前、地下鉄の駅入り口やや低い所に聖ペトカ地下教会があります。半地下の教会です。次に東へ向かいホテルへ帰る方向に行くと、聖ニコライ・ロシア教会があります。エメラルド色の尖塔が色鮮やかです。すぐ近くに、昨夕見たアレクサンダル・ネフスキー寺院があります。暇なので、あらゆる角度から写真を撮りますが、空がどんより曇っていまいちでした。写真的には、昨夕の方がいいのではと思います。

ホテルでもらった地図の広告で、ちゃんとダンスのありそうなレストラン Vodenitzata を見つけ予約して行きました。結構、郊外でしたが、どうせタクシー代は安いので心配ありません。期待通りのレストランで食事も、肉料理に野菜のバランスもよく、女性と男性のダンスが続き、間に女性の民族歌謡もはさみ、満足できました。ダンサーの民族衣装もテレビ等で見たことのある、白いブラウスに緑色と赤色のチェックのベスト、スカートは赤色でした。

終わったかと思ったら、全員で少し寒い外へ出ます。真っ暗にしたテラスで火のダンスが始まりました。男女2人が裸足で火の粉の上を踊りながら歩きます。幻想的なダンスでした。満足してタクシーでホテルに戻りました。有意義な一日でした。


【11月15日(土)】
今日はパリへ戻る日ですが、フライトは午後4時10分ですし、タクシーだと意外と近いと分かったので、もう少し観光しました。昨日、何故か見つけられなかった聖ソフィア教会と聖ゲオルギ(George)教会を見つけました。特に、ロツンダと呼ばれる聖ゲオルギ協会はホテルとビルに囲まれた中にあるので見つけにくいのでした。でも、これが一番気に入りました。何と4世紀ローマ帝国の時代からの古い教会で中を覗くとミサをやっています。つまり、いまだに使っているのです。手前に廃墟がありますが、浴場跡のようです。歴史を感じます。聖ソフィア教会は赤いレンガで地味な建物なので昨日見逃したようです。「ソフィア」はギリシャ語で「知恵」という意味らしく、ソフィアの町の名前はこの教会に由来するようです。日本のソフィア大学(上智大学)はブルガリアのソフィアとは関係なさそうです。

時間が余ったので、シェラトンホテルのカジノへ行くと、何と最低掛け金が100レヴァ(7千円)もすると言うのです。もちろん、止めました。もう一か所あります。迷わずラディソンホテルへ行きました。ここは期待通り、普通に最低掛け金が10レヴァ(7百円)でした。いつものように、ブラックジャックを楽しみました。あまり垢抜けしないディーラー(女性たち)でした。とにかく、この日は150レヴァ(約1万円)負けてあっさり撤退しました。

近くで昼食を取りましたが、他の客がいなくて不安でしたが、まぁまぁの味でした。ビックリしたのが、偶然なのか日本語の歌も一曲流れたことでした。タクシーで空港に行きましたが、ターミナルが来た時と違いセルビア航空の便がないので焦りました。結局再度タクシーに乗り、より立派なターミナルから出発しました。時差1時間の関係でほぼ出発した16時20分にベオグラードに着き、17時10分発でパリに向かい20時頃到着しました。もう夜でしたが、窓際の席からは夜のパリの街がきれいに見え、何と凱旋門、エッフェル塔などがくっきりと見えました。もちろん、カメラに収めました。こういうことがあるから、今でもなるべく窓際の席を予約します。

最後のパリのホテルは、オペラ座の近くで安ホテルですが何故かバスタブが付いていました。おかげでゆったりと湯船に浸かりました。


【11月16日(日)】
今日はパリから日本へ帰国の日ですが、夜の便なのでゆっくりしました。いつものように、朝食は美味しいフランスパンにしようとホテルの回りを歩き回りましたが、場所が悪いらしくパン屋さんがありません。

カバンをホテルに預け、まず昼食は安くあげようと学生街、ソルボンヌ大学の辺りへ行きました。しかし、衝動的に地中海と言う名前のレストランに入ってしまいました。どうも、高級店のようです。ラディッシュが何故かパンと一緒に最初に出てきました。Crabcakes(カニ身)もアメリカのイメージと違い、赤いパプリカが上に乗り、寿司のような感じで出てきました。でも、値段相応の味で満足できました。予定とは違いましたが。

それから、今回は行っていないサクレ・クール聖堂へ行きました。白亜の殿堂です。中々絵になります。色々な角度から写真を撮りました。ただ、天気はこの日も雨でした。近くのクレープの店へ入りました。値段の割には特別美味しくはなかったです。

まだ時間があるので、ルーブル美術館へ行き、中を見る時間はないので、中庭のピラミッドの写真を撮りに行き、大観覧車の方へ歩いて行きました。そうすると、コンコルド広場へ出て、オベリスクとエッフェル塔が同時に写真に撮れました。それから、ホテルへ戻って空港へ行き成田経由で福岡へ帰りました。翌17日の夜には自宅へ着き、13日間の一連の旅行が終りました。


空飛ぶドクター(登録商標)

旅行の満足度
4.0
観光
4.5
ホテル
4.5
グルメ
4.0
交通
4.0
同行者
一人旅
交通手段
高速・路線バス タクシー 徒歩
旅行の手配内容
個別手配

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  • Air Serbia

    Air Serbia

  • 誕生一年のセルビア航空のCA

    誕生一年のセルビア航空のCA

  • LCCどころか、短時間なのにちゃんと機内食も

    LCCどころか、短時間なのにちゃんと機内食も

  • ベオグラード〜ソフィア

    ベオグラード〜ソフィア

  • 立派なソフィア大学の建物

    立派なソフィア大学の建物

  • まだ16時半なのにうす暗い中での<br />アレクサンダル・ネフスキー寺院

    まだ16時半なのにうす暗い中での
    アレクサンダル・ネフスキー寺院

  • 夕方のソフィア中心街

    夕方のソフィア中心街

  • 合成肉料理<br />voevodska sukavitza

    合成肉料理
    voevodska sukavitza

  • 音楽のあるレストラン

    音楽のあるレストラン

  • ボヤナ教会(世界遺産)の看板<br />上はキリル文字で読めない!

    ボヤナ教会(世界遺産)の看板
    上はキリル文字で読めない!

  • ボヤナ教会<br />内部のフレスコ画

    ボヤナ教会
    内部のフレスコ画

  • 3つの年代からなる<br />ボヤナ教会の外観

    3つの年代からなる
    ボヤナ教会の外観

  • ボヤナ教会外観

    ボヤナ教会外観

  • ヨーグルトのスープ

    ヨーグルトのスープ

  • ヨーグルトのサラダ

    ヨーグルトのサラダ

  • それなりに美味しい<br />チキン料理

    それなりに美味しい
    チキン料理

  • 街歩きスタート地点<br />NDK(国立文化宮殿)

    街歩きスタート地点
    NDK(国立文化宮殿)

  • ヴィトシャ通り

    ヴィトシャ通り

  • 聖ネデリャ教会

    聖ネデリャ教会

  • イスラム寺院<br />バーニャ・バシ・ジャーミヤ

    イスラム寺院
    バーニャ・バシ・ジャーミヤ

  • 聖ペトカ地下教会

    聖ペトカ地下教会

  • 聖ニコライ・ロシア教会

    聖ニコライ・ロシア教会

  • 明るい時間の<br />アレクサンダル・ネフスキー寺院

    明るい時間の
    アレクサンダル・ネフスキー寺院

  • アレクサンダル・ネフスキー寺院

    アレクサンダル・ネフスキー寺院

  • ブルガリアのデザートとエスプレッソ

    ブルガリアのデザートとエスプレッソ

  • 民族ダンスの見れるレストラン

    民族ダンスの見れるレストラン

  • 中身が不明の料理<br />それなりに美味しかった

    中身が不明の料理
    それなりに美味しかった

  • 彩もバランスもいい<br />肉料理と野菜

    彩もバランスもいい
    肉料理と野菜

  • レストラン<br />最後に屋外での火の踊りも

    レストラン
    最後に屋外での火の踊りも

  • ロツンダ<br />聖ゲオルギ(George)教会

    ロツンダ
    聖ゲオルギ(George)教会

  • 看板<br />聖ゲオルギ教会

    看板
    聖ゲオルギ教会

  • 聖ゲオルギ教会<br />周辺の遺跡

    聖ゲオルギ教会
    周辺の遺跡

  • 聖ソフィア教会<br />あまりに地味で見落としそう<br />(でも、ソフィア(知恵)の名前の由来)

    聖ソフィア教会
    あまりに地味で見落としそう
    (でも、ソフィア(知恵)の名前の由来)

  • ソフィアの街並み

    ソフィアの街並み

  • 読めないポスター

    読めないポスター

  • 飛行機でパリへ戻る<br />機内から凱旋門、エッフェル塔がはっきりと見える!

    飛行機でパリへ戻る
    機内から凱旋門、エッフェル塔がはっきりと見える!

  • パリの街並み

    パリの街並み

  • ソルボンヌ大学界隈

    ソルボンヌ大学界隈

  • 寿司のようにも見える<br />クラブケーキ(蟹の身)<br />赤いのはパプリカ

    寿司のようにも見える
    クラブケーキ(蟹の身)
    赤いのはパプリカ

  • 高級レストラン<br />「地中海」

    高級レストラン
    「地中海」

  • 見た目もきれいな<br />野菜料理

    見た目もきれいな
    野菜料理

  • 遠くから見える<br />サクレ・クール聖堂

    遠くから見える
    サクレ・クール聖堂

  • サクレ・クール聖堂の内部

    サクレ・クール聖堂の内部

  • サクレ・クール聖堂

    サクレ・クール聖堂

  • 画家が集まる<br />モンマルトルの丘

    画家が集まる
    モンマルトルの丘

  • ルーブル美術館<br />中庭にあるピラミッド

    ルーブル美術館
    中庭にあるピラミッド

  • 晩秋のパリ<br />エッフェル塔

    晩秋のパリ
    エッフェル塔

  • 晩秋のパリ<br />オベリスクとエッフェル塔

    晩秋のパリ
    オベリスクとエッフェル塔

  • 帰りはJALでもエコノミークラス<br />ワンプレートの機内食<br />(行きのビジネスクラスとは大違い!)

    帰りはJALでもエコノミークラス
    ワンプレートの機内食
    (行きのビジネスクラスとは大違い!)

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