2014/12/28 - 2015/01/04
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azianokazeさん
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2003年5月に世界遺産の街ルアンパバーンを訪れて以来の11年半ぶりのラオス。
今回は巨大石壺で有名なジャール平原を主目的に、北部シェンクアンに向かいます。
ラオス、特にこの地域は、ベトナム戦争の負の遺産が今も色濃く残るところでもあります。
表紙写真は県都ポーンサワンのレストラン。店先に並べられた不発弾の殻が目につきます。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 航空会社
- ベトナム航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
2014年12月28日 ベトナム航空 福岡→ボチミンシティ→(プノンペン経由)→ビエンチャン
現地時間で午後7時半頃に首都ビエンチャンのワッタイ国際空港に到着。
時差が2時間ありますので、鹿児島の自宅出てからは15時間以上になります。
空港レートの状況がわからないので、とりあえず5千円だけ両替。
1円=65キープ 通常の買い物・食事は1000キープ単位になりますが、10千キープ=約150円といったところです。(なお、レートは市内銀行でも大差はありませんでした。1%ぐらいいい程度。) -
ワッタイ国際空港ターミナル
入国手続きを終えたのが8時過ぎでしょうか。まだ「夜はこれから」という時間ですが、空港周辺は人影はまばら・・・というか、ほとんど外では見えません。
このあたりが、バンコク、クアラルンプール、ホーチミンシティなどと異なるところで、経済発展において出遅れているラオスの現状を表しているように思えます。
そのラオスも、近年は中国資本の流入などで、動き出しているようです。
これからは大きく変化していくのでしょう。
「微笑みと優しさの国」が変質するのは残念なところもありますが。 -
今夜の宿は「Dansavanh Hotel」 空港から歩いて10分ほど。
agodaで国内予約 1泊3000円ほど。
ビエンチャンは11年半ほど前に観光したこともあって、今回往路では市内には入らず、明日朝のフライトでシェンクアンへ向かう予定です。
(ビエンチャン観光は復路で半日ほど予定しています)
そんな事情で空港近くのホテルにしたのですが、車を頼む距離ではないだけに、自分の足で探す必要があります。
人に尋ねたり(その尋ねる人が見当たらないのが問題なのですが)して、なんとか到着。
「近い」とはいっても、最初は戸惑うところもあります。 -
ホテル2階の大ホールでは、結婚披露宴をやっていました。
出席者の人数・身なりなどからして、相当のセレブの結婚式のようです。 -
部屋は特に問題もありませんが、WiFiの状態が悪く、結局ロビーで作業することに。
-
ホテル周辺を捜しましたが食べるような店がなく、空港のカフェで夕食。
ラーメンのような「ミーナム」でしょうか。(インスタント麺かも)
味は癖がなく、ラーメンのように食べられます。
水(小ボトル)まで含めて35千キープ(約530円) 空港ですから割高です。 -
空港ターミナル入り口で客待ちするドライバー。
首都の空港としては、じつに閑散としています。 -
12月29日 9:30 ワッタイ国際空港を後にしてラオス航空でシェンクアンに移動します。
-
ラオス航空国内便は日本で予約 ラオス航空代理店が日本語対応してくれます。リコンファームもやってくれます。
往復で総額が22900円
フライトスケジュールが変更になった場合(よくあるそうで、実際帰りの便は変更になりました)は、メール・電話等で連絡してくれます。対応は非常にいい会社です。 -
30分のフライトでシェンクアン県の県庁所在地ポーンサワン到着
バスなら10〜12時間かかりますが、料金は2000円前後のようです。
野原に小石を簡易舗装で固めたような滑走路が1本。
機外に降りて感じたのは「寒い!」
ビエンチャンとはかなり温度差があります。 -
小さな建物が空港ターミナル
到着時にパスポートを係官に提示して、係官が手書きで記録します。
タクシーなんてしゃれたものはありませんが、市内ホテルへ移動するための車が客待ちしています。 -
ポーンサワンで4泊した「Anoulack Khen Hotel」
agoda予約で1泊4000円ぐらい。
もっと安いホテルはたくさんありますが、WiFiが確実に使えるところ・・・ということで。
市内中心部にあって便利なロケーションです。(小さな町ですから、たいていのホテルは同様ですが) -
室内はきれいで、ホテルの対応も問題ありません。
WiFiの条件がいい部屋を・・・と言うと、ルーターが一番近い部屋に変更してくれました。
朝食はビュッフェ形式ですが、このクラスのホテルとしては上出来ではないでしょうか。そのせいか、日本ではお腹を引っ込めるために努力していたのに、帰国したら体重が増えており、かなりショック。 -
シェンクアン県の県庁所在地ポーンサワンは、通りの横断もそんなに心配のいらないのどかな街です。
写真はポーンサワンのメインストリート。
ジャール平原観光で集まる外国人向けにホテル・レストラン・旅行社などもそこそこにあって、外国人にはストレスが少ない街でもあります。 -
空港到着時にも書いたように、かなり気温は低く、厚手の長そでが必要です。
山国ラオスにあって、ポーンサワンは標高が1100mとか1200mとか高いせいです。(日によっては日中はTシャツでも大丈夫なこともありましたが)
ビエンチャンではホテル室内では冷房を使っていましたが、ポーンサワンでは暖房を使っていました。 -
ラオス風チャーハン「カオ・クア」 15千キープ(約200円) とても食べやすくおいしいチャーハンです。
シェンクアンの観光スポットは郊外に点在していますので、車が必要になります。
「タクシーなどチャーターして・・・」と漠然と考えていたのですが、空港到着時に市内ホテルまでの車の客引き兄ちゃんに捕まって、「ホテルに着いたら、観光インフォメーションを提供します」とのことで、明日以降の観光の相談に。
提案プランが私の考えていた内容以上のものだったので、明日から三日間の車とドライバーを手配してもらうことに。
360ドルの提示でしたが、330ドルで手をうつことに。
手持ちがないと言うと、バイクで銀行まで両替に連れていってくれました。(商売ですから当然です)
3日分の代金を前渡しして、後から軽率だったかな・・・と反省。インドならアウトですが、さすが「微笑みと優しさの国」ラオスで、翌朝にはちゃんと迎えにきてくれました。 -
明日以降の観光の手当ても済みましたので、この日午後はポーンサワンの街を一人でぶらぶらと。(とは言っても、小さな街ですから、行くところは限られていますが)
銀行で両替・支払を済ませて、降ろしてもらったのがメインストリート沿いにある「MAG UXOビジターインフォメーションセンター」 -
展示写真より
MAG(Mines Advisory Group)は、世界各地で地雷、不発弾、武器、弾薬など、紛争の残存物を除去活動を行っている人道支援団体です。
UXOは、Unexploded Ordnanceの略で、不発弾のことです。 -
ラオスはベトナム戦争中、米軍による激しい空爆を受けました。
50万回以上の爆撃が1964年から1973年の間に実行され、ラオス全土に200万トンを超える爆弾がシエンクアン県を中心としたラオス北部とホーチミンルートの通る南東部の県に集中して落とされました。
写真の赤い部分が爆撃地点で、北部の爆撃集中エリアがシェンクアンです。
ベトコンと共闘していた共産主義勢力「パテト・ラオ」の活動拠点だったことによるものです。
ベトナム戦争の9年間には、8分ごとに1度、米軍機1台に積載される爆弾が落とされてきたと言われます。
また、1k?あたり約20トン、ラオス人1人あたり1トン以上の爆撃がされたとのことで、ラオスは世界でもっとも激しい爆撃を受けた国、人口一人当たりの落とされた爆弾の量が世界一の国です。
米軍機は北ベトナムやラオス北部を爆撃してラオスの基地に戻る際に、落とし損ねた爆弾をラオス上空にばらまいていったとも言われています。(着陸時に爆弾を抱えていると危険なので)
最近は“ピンポイント爆撃”とか言っていますが、つい数十年前は民間人犠牲など全く考慮してもいなかったというのが本当のところで、近年のピンポイント云々もやや怪しいところです。 -
展示写真より
爆撃に主に使用されたのはクラスター爆弾でした。
写真のような大きな殻のなかにボール状の数十〜数百の子弾が入っており、空中で殻が破裂して子弾が広範囲に散布されます。
子弾には200や300個の鉄球が入っており、地上で爆発するさいに飛び散り、周辺の人間を殺傷します。
このようにクラスター爆弾は、一度に広範囲の人間を“効率的”に殺傷できる兵器です。
爆撃自体が悲惨な出来事であったことは言うまでもありませんが、クラスター爆弾の30%が不発弾となったために、その不発弾は今もラオスの人々の生命・生活を脅かしています。
現地では、この爆弾を“ボンビー”と称しています。 -
展示写真より 不発弾処理の様子
1975年以降、ラオスの不発弾の犠牲者は、約1万3000人と見積もられています。その約半数が子供です。
事故は主に農作業中や、子供が見つけた子弾で遊んでいるときにおきます。
また、貧しいラオスでは、不発弾を含めた金属回収(スクラップ・メタル)が大人、子ども問わず行われてきましたが、その回収作業中の事故も多く起きています。 -
ポーンサワン中心部にある外国人向けレストラン
店先には置いてあるのはボンビーの殻です。 -
近郊の村で、地表に突き立てられたボンビー
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モン族の村の庭先に並べられたボンビーの殻
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同じくモン族の村で、小屋の土台代わりに使用されているボンビー
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「MAG UXOビジターインフォメーションセンター」見学後に訪れた、市内のマーケット。
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東南アジアのどこでも見かける市場です。
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お菓子の類です。
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海のない内陸国ラオスですが、川魚はあります。
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ラオス定番の麺に入れる野菜のようです。
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メインストリートに戻ります。
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夕食
アジアのどこでもある「Sweat and Sour Pork」(酢豚)
ドリンクも入れて500円あまり。
わかりやすいので各地で食べますが、その中身は国・店で大きく異なります。
ここも期待したものとは違いましたが、結局ほぼ完食してしまいました。 -
今回、11年半ぶりにラオス・シェンクアンにやってきたのは、「謎の石壺」ジャール平原観光が一番の目的です。
その「謎の石壺」については、次編以降で詳しく紹介します。
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この旅行記へのコメント (1)
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- uekusaさん 2015/06/03 10:41:34
- シェンクアン、ジャール平原
- こんにちは
シェンクアン、ジャール平原の旅行記大変興味深く拝見させていただきました。
全サイトを回るという好奇心、行動力に感服致しました。
尚、老婆心ながら少し車のチャーターにはお金を払い過ぎかと思われます。
相場の何倍も払うと相場が荒れてしまいます…
時間を優先されたのかもしれませんが、ツアー会社等を回ると
相場が不明な場合もある程度は把握できます。
(東南アジアの観光は殆どの国でふっかけられる上、日本人はカモだと
思われているので値切る必要はありますが...)。
言語の問題があったようですが、事前に挨拶と交渉用の言葉は覚えた上で、
指さし会話帳でも持って行かれると良いかと思います。
それと支払いは後払いで。しつこく先払いを求められても、
全額払ったら危ないですよ。気分を害されたら申し訳ありませんが、
リスクや無駄な出費を避けて楽しい旅をなさって下さい。 :)
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