2014/12/26 - 2015/01/02
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108JETさん
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さて、2014年12月の暮れに日本を出発したこの旅も、終わりが近づいてきてしまった。ドヨ?ンと年末年始を過ごそうという企みは見事に成功し、毎日同じように、スーパーへ行ったり、レストランやアパートホテルで自炊、その他の時間も散歩ぐらい。
ノルマンディーというところは、随分昔に来て以来、ほんと久しぶりだったが、いろいろと発見もあり、自分では満足。ブログを読んだ皆さんは、「地球の裏側まで行ってなにしてるんだ、こいつ」みたいな感想ではありましょうが、あと少し、我慢強い方はお付き合いいただければ嬉しく思います。
いよいよ、2014年の大晦日、新年、そして帰国、です。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 3.5
- グルメ
- 4.0
- ショッピング
- 3.5
- 交通
- 4.0
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 航空会社
- カタール航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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-
2014年12月31日朝のカーン(Caen)。今日も朝から快晴、寒い。運河沿いの草木にもうっすらと霜が。
「同じに日に撮った写真、小出しにしてんじゃないの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、違うんです、ホント毎日同じような天候なんです。夕方になると曇ったり、さっと小雨が降ったりはしますが。
さて、大晦日、何しよう・・・。多くはなかったけど、やりたいことは全部しちゃったし、いっちょ、カーン屈指の施設Musée pour la paix、平和祈念博物館へ行こうか、と思う。調べてみると、今日も開館しているようで、結構距離があるが、バスで行けることがわかった。
で、記念館のHP
http://www.memorial-caen.fr/musee-normandie/seconde-guerre-mondiale-debarquement-guerre-froide-histoire
HPを見ていくと、これがすごく充実していて、第二次大戦とその前後の展示物・資料や歴史的な経緯など満載、フランス語や英語が苦手な日本人はHPをゆっくり見たほうがためになる、満腹、と思ってしまい、訪問即断念。
でも、ノルマンディー上陸作戦はこの施設で全てを語る、というような「気迫」に満ちたサイト(当然おそらくリアルの博物館も)で、例えば上陸作戦後のカーン開放にかかる経緯も、数行ながら、いかなる日本の歴史・戦史書よりも簡潔・明瞭に書かれている。
曰く、
「(上陸後)1ヶ月とどまった後、モンゴメリー(英国軍総司令官)はカーン正面への攻撃を決断し、膠着状態を打破しようとした。7月7日夜、市北部への空爆、(中略)7月9日、カナダ、英国混成軍がカーンへ進攻した。しかし、川の左岸(南側)は10日以上のちまで攻略できず、(その間)ドイツ軍は市南部の防衛線を再構築し、Falaise(カーン南部の町)への進路を阻止し続けた。」(仮訳)
http://www.memorial-caen.fr/musee/exposition-permanente/debarquement-bataille-normandie/debarquement-bataille-normandie
すばらしい! -
ということで、このサイトは日本への帰国までの間、ないしは帰国後、じっくり読むことにして、とりあえず午前中は、再度市内をぶらぶらすることにしたのです(軟弱・・・)。いざ、出発!
でもさっきのサイトを読んだりすると、今まで目に入らなかったものが見えてきます。
これはサン・ミッシェル大聖堂の壁面。写真だと見づらいのですが(腕前が悪いだけ)手前の出入口のところと(真っ黒)、その先の壁面と、大きく色が違います。戦火を免れたとはいえ、大きく痛手を負った後、向こう側は修復されたなごりなんですね。 -
その脇にひっそりと貼られたプレート。
上陸後50周年(1994年)の記念事業について書かれています。「上陸」とは、ここではあたり前のこととして「ノルマンディー上陸作戦」。MAZDAという名前がありますが、日本人でしょうか? -
クリスマスからお正月にかけて、欧米人は長期の休暇をとって温かいリゾートに行くか、家族と、美味しいものを食べながら静かに過ごします。1月は2日から平常に戻ります。
で、稼ぎどきなのは、このようなキャヴィア、フォアグラ専門店。フォアグラの値段は大したことありません、一年に1度か2度ならいいか、ぐらいです。スーパーでももっと安く売ってるし。しかし、キャビアはすごい値段。。。30グラムで50ユーロ以上、品質、銘柄によってはさらに上、付き合えません。 -
そうそう、昨日見つけた古めのフランス車かつ、20世紀のプレート付き(写真は修正済みです)。
今はなき、タルボブランド。独立メーカーから種々流転の後、当時、そして現在でもプジョー・シトロエングループのブランドです(販売中の車はないはず)。これは当時のプジョー104(1970年代の製造開始)を流用したサンバ。1980年代、古きよきフランス車の最後の頃かな。
その後、フランス政府は、環境問題を旗印に、自動車メーカー支援をもくろんで、古いクルマの買い替え促進の政策(要は税制改正と補助金)を打ち、結果、フランス車は新車と入れ替わり、かつこれらは余程の人が乗らないとドイツ車と区別がつかない、個性の乏しい車ばかりになってしまったのです。イタリア車も同じ。
オープンの大衆車で、ここまで生き残り、普通に使われている車は珍しくなった、ということで写真撮らせていただきました。フランス車には珍しくボディーも綺麗。マニアが大事に乗ってる、ってことですな。 -
お腹すかせてホテルへ。昨日買ったものなどで昼食。まずはトマトとチーズ。パンは今日帰りがけに買ったもの。丸のままで売っているが、頼むと電気糸鋸切りのような機械で一気にダダダッとスライスしてくれる。
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ポテトはチンしてバターソテー、鴨の生ハムと食す。
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ワインは、一昨日買ったサン・テミリオンの格付きを抜栓。
飲み過ぎは続きます。。。全部は飲まなかったけどね。。。 -
昼は、ワインを開けたものの、量は控えたのだが、どっと睡魔がおそい、4時間ほど爆睡。最後まで時差ボケが残っていたのか、最終日ゆえの気の緩みか、疲れが出たのか、ともかくも気づいたら夕刻。
何もしていないのだが、いよいよ新しい年を迎える。。。外では時々、大きな声で叫ぶ人がいたり、何となく騒々しい。
夕食は、昨日買っておいた食材を食す。
これはスモークサーモン。ディルの風味が既に付いている。 -
写真がヘタで綺麗に写っていないのだが、茸とリコッタチーズのMezzaluna。出来合いのパックを買ってきて4分ほど茹でるだけ。
フランスのパスタは柔らかめなので、数十秒時間短縮、結果、ちょうどいい硬さに。 -
で、昼の残りのチーズ。
その他冷蔵庫を覗いて、いろいろと食べていく。明日はもう、帰国日だからね。
しかし、何かとてつもなく凄いことががあったわけでもなく、大きなやり残したこともなし、でもまだ帰りたくない、日本では「日常」が待ってる。なんて考えているとちょっと落ち込む。 -
まあ、シャンパンでも飲んで、元気出しましょう。本物のシャンパンですよ!15ユーロ強の安いのだけどね。辛口だが、かすかに蜂蜜の香りがする。グラスも買おうと思ったが、ケチって備え付けのワイングラスで済ます。
帰国日前日、帰国便の出発空港、で、飛行機がシベリア(今回はもっと南かな?)から日本海に入る頃、この3回、特に「ううう、まだ帰りたくないなあ」という気持ちが起こってしまう。
最近は、休暇がとれて、旅行が始まる直前(旅行の計画が固まる頃)、次の計画を考え、チケットだけは抑えたりすることもあるのだが、当然ながら経済的にも時間的にも限界があり、今回は、なんとな〜く決めてるのは随分先。
残ったおよそ24時間、なにか良いこと探しましょう!
荷造りも片付けも明日に回して就寝。外では若者が少し騒いで入るが比較的静か。夢か現実か、寝ている間に「ど〜ん」と花火が鳴った、ような気がする。
新年、明けましておめでとうございます! -
新年1日朝のホテルからの風景。
荷造りして、チェックアウトしたら、アトは一直線に日本へ、といってもドーハ経由は、往路ほどではないが、やはり時間がかかる。
これから、カーン→パリ→空港(CDG)→ドーハ→東京羽田。ぐるっと地球を半周、という感じですかね。 -
カーン駅にて。
私をパリサン・ラザール駅まで連れて行ってくれる列車(IC)。客車列車ではありますが、なかなかの俊足。パリまで2時間強。 -
さすがに正月の朝にこの列車でパリに行く人は少ない。
行きは満員で、荷物の置き場にも困ったほどでしたが、帰りはこの通り。 -
パリの地方都市を、ポチポチ通りながら走ります。
-
パリから、ド・ゴール空港までのRERもこのとおり。ガラガラで、車内の写真なんかとったのは、殆ど初めてかも。
いつもは混んでて、何となく緊張してないと危ない雰囲気の列車ではありますが。
カタール航空は、今や悪い評判ばかりの第一ターミナルに発着。第一ターミナルができたのはちょうど40年前。当時は斬新な設計で、中心のターミナルから放射状に搭乗ゲートが延びて、効率的に乗り降りと乗り継ぎができる、はずでした。が、大型機の登場は、この設計では乗客が集中するとさばけない、増設も容易でなく、お店やラウンジも手狭、で、あっという間に方針変換。第2ターミナルは横長のよくあるデザインに。このへんの見極めの早さは見習いたい、が、第一ターミナルは残ったままなんですね。 -
ということで、空港で食事(アンドゥイエット)を食べて、搭乗を待ちます。これで、今回の旅行はほぼ終了。あとは、行きとは機材は違うけど、同じ行程で2日深夜着の予定で羽田を目指します。
帰路、カタール航空のドーハ便はA340、機材が古いのはさておき(整備さえしっかりしていれば、どんなに古かろうが安全性は大丈夫、らしい)、例えばモニターのソフトとか更新していないのか全然使えない、高度とか、ドーハの現地時間とか全然表示できない。サービスには不満ないけど、ドーハから乗った最新のB787(離日した時と同じ)と比べるともう少し何とかして、と言いたい、ほんの少しでいいので。前のCDG15時発のA380(ドーハからの往路と同じ)にしとけばよかったかなあ。
でも、無事羽田に到着、よかったよかった、楽しかったなあ。次も行けるかなあ、あてのない旅。
で、今回の旅行記はこれにて終了。
お付き合いいただいた読者の皆様、ありがとうございました。今後ともよろしくお願い致します。
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