小学生と行き当たりばったりなラインクルーズ

2007/07/23 - 2007/07/30

今は高校生の娘が、まだ小学５年生の時のこと、
私の長期出張先であるドイツに遊びに行きたいと言いはじめた。
12歳以下ならば、ルフトハンザ航空のチルドレンケアのサービスがあるから、
１人で来れるならいいよ、と、答えた。
実際、成田で飛行機に乗せれば、飛行機の中なら、迷いようもない。
飛行機から空港のキッズルームまではＣＡが運んでくれる。


――写真ファイルを整理するついでに、古い旅行記を書いています――
――情報は当時のものなので、変わっているところもあるかも――

エリア ライン川流域周辺(ドイツ)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: その他
• 交通手段: 高速・路線バス 船 徒歩
• 航空会社: ルフトハンザドイツ航空
• 旅行の手配内容: 個別手配

フランクフルト・アム・マイン空港にあるルフトハンザのチルドレンケアの部屋。
1人で飛行機に乗った子供たちは飛行機を降りたら、ＣＡと一緒に荷物を受け取って、
ここまで連れてきてもらって、保護者が迎えに来るのを待つ。

玩具や本、滑り台があったりして、ちょうど保育園か学童保育クラブのような感じ。
子供を待つ保護者や親がいることも可能で、セキュリティは厳しいが、
飲み物などもフリーなので、ある意味ラウンジと同じサービスポジションなのかも。

フランクフルト国際空港 (FRA) 空港

娘がフランクフルトに到着した。

もともと日本で外国人と喋るチャンスもあったから、聞き取るのはともかく、
喋る方は全然ダメだったそうだ。
同じ飛行機にハーフの男の子がチルドレンケアで乗っていて、
その子は、日本語と英語とドイツ語が話せるのだ、と、感心していた。

貴女も国際人を目指してくれ(笑)

なお、9歳だったその男の子、
ロシア語とドイツ語を喋るロシア人のおばあちゃんが迎えに来ていた。
「僕はロシア語はちょっとだけしか喋れない」
って、シャイな君の将来はとても明るいと思うな、私は。

仕事が終わっていなかったので、仕事仲間に娘を紹介しがてら研究室に連れて行く。
知り合いのドイツ人に会って安心した様子で、ソファで待たせておいたら、眠ってしまった。
１人で１１時間も飛行機に乗って、時差ぼけもあって、気疲れもあったのだろう。

研究室の学生たちが「女の子だ♪」と、髪やほっぺに触ったのにも気づかずに眠っていた。
「６歳くらい？」　と、聞かれたけど、１０歳なんだよ……

ドイツ人の友人宅へ。
友人と私が仕事の間は、友人の奥様(英語の先生で、産休中)が、娘の事も見てくれた。

自分の弟と同じくらいの大きさの男の子がいるので、言葉が通じないなりに遊べるようだ。

夕方、豆本を見に行ったグーテンベルクミュージアムで、凸版印刷の実演があった。
見学が終わった時間で、おじさんたちは片付けをしていたのにもかかわらず、
娘は「おいで」と手招きで呼ばれ、機械を回して一枚刷らせてもらった。

ドイツ人にそんなサービス精神があるなんて知らない。　子供効果、偉大だ。

グーテンベルク博物館 博物館・美術館・ギャラリー

シュニッツェル(ドイツ風とんかつ)とシュペッツレ(ジャガイモのパスタ)を食べた。
娘はとても気に入ったようだ。

この時、キッズシュニッツェルというと、普段二枚組で出てくるシュニッツェルが、
１枚で出てくることを知った。
これも子供と一緒にいなければ知らなかったことの一つ♪

せっかくドイツに来たので、ライン下りをすることにする。
ＫＤ社のタイムテーブルは見たが、結局、マインツにやってきた船に乗船して、ＧＯ♪

(船の写真はマインツではなくリューデスハイムで撮影したものです)

マインツ港を出てすぐ対岸のヴィスバーデンの近く。
写真はエルトヴィレのエバーバッハ修道院の頭が見えている……のかな。

エルトヴィレからキードリッヒのワイングートを回り、大量にワインを買った事があった。
ドイツ人達はテイスティングで気に入ると、10本〜20本とまとめてワインを買う。
一年分のようだ。

娘はワインには興味を示さないので、今回ワイングートはパス。

お昼時になったので、ライン川の見どころの一つ、リューデスハイムに途中下車(下船)。
細い石畳の道や、たくさんあるぶどうの木が美しい。

リューデスハイム(ライン)駅 駅

娘も気に入って写真を撮りまくっていた。
お昼はシュニッツェルとオムレツを頼んで、半分ずつシェアした。

ポテト、すごいね。

しばらく遊んで、再び船に。

船の中で食事やワインを飲むこともできるが、割高なので、ドイツ人達は食べ物を持って乗船する。
私も船内で何か注文したのはこの時限りだ。
娘が持っているのはアップルショーレ(リンゴジュースの炭酸水割)。
気分だけ白ワイン。

ライン川クルーズ 船系

バッハラッハの港のあたりから。山上に見えるのはシュターレック城。

「降りる？」

「ううん、降りない」

シュターレック城 城・宮殿

船みたいな形をしたプファルツ城。
昔、ここでライン川を通る人に税金を払わせていたのだ、という話をした。

ふんふん、と、ノートにメモをしている娘は、どんな日記を書くのだろう？

（なお、プファルツ城には小型フェリーで渡ることができる。
　プファルツ城の旅行記　http://4travel.jp/travelogue/10837975　）

プファルツ城 城・宮殿

ローレライロックの所で、警鐘を鳴らした途端、船が大きく揺れた。
甲板にいて、船が揺れると怖い事もある。

ローレライに惑わされないまでも、実際に川の流れが変わるところではあるらしい。

娘が一番見たがっていた、猫城。
「鼠城もあるんだよ」、と言ったら、それも見たいという。
ちょうど時間もいいので、ザンクト・ゴアールで船を降りる。

猫城はザンクト・ゴアールの対岸のゴアールスハウゼンにあるから、よく見える。
ザンクト・ゴアールの古城、ラインフェルス城には上らなかったが、
ねずみ城も見えたので、娘は満足なようだ。

「ラインフェルス城はこの次でいい」、と言っていたから、また遊びに来る気なのだろう。

ザンクトゴアール駅 駅

ママが仕事をしている間は、研究室に来て公文のプリントをやったり。
夏休みの宿題もあるしね。

大学の敷地内の宿泊施設に泊まっているので、その中はすぐに覚えたようだ。
レンタルの携帯を持ち歩いて、少し自分でもウロウロしていた。

学内宿泊施設は自炊なのでドイツの食材を適当に買って、娘と一緒に作る。
ミートペーストとチーズにクロワッサン、メインはほうれんそうのラビオリにした。
娘は日記をつけていたのだが、誤字脱字をチェックしていたら、
「久しぶりに、ママの作ったご飯を食べました。美味しかったです」と、書いてあった。
ちょっと、ウルっと来た。

これも宿題で【アンネの日記】を読んでいて、週末にはオランダに行きたいという。
ネットでＫＬＭのフライトを予約し、写真を見ながら、直前予約で安くなっているホテルを選ぶ。
子供が行きたいのはパリやベネチアではないんだね。

この旅行記へのコメント （2）

• 蔦之丞さん 2014/12/18 22:38:00

  投票ありがとうございます！

  初めまして
  『アマデウス・プリンセス/Xmasマーケットクルーズ６日間』に
  投票頂きましてありがとうございます！
  
  小６のお嬢様がお一人で１１時間もの長い空の旅
  心細くなかったんでしょうか？
  凄いですね〜！
  私は来月３歳になる孫を連れて海外旅行に行き
  私との思い出を残してあげるのが
  今の夢と生きがいです
  
  また、ゆっくりと旅行記を拝見させて頂きます。
  私のは、拙い旅の記録ですが、よろしくお願いいたします
  　　　　　　　　　　蔦之丞

  Zebraさん からの返信 2014/12/18 23:34:45

  RE: 投票ありがとうございます！

  蔦之丞さま
  
  コメントをありがとうございます。
  男性が和装で海外旅行だなんて、素敵だなあ、と思って、
  思わず投票しました (^_^)
  
  私も何年か前に、ドイツのクリスマスも経験しましたが、
  飾りつけなど日本よりも地味だけれど、温かくて、いい感じですよね。
  
  > 私は来月３歳になる孫を連れて海外旅行に行き
  > 私との思い出を残してあげるのが今の夢と生きがいです
  
  お孫さんと海外、いいですね。
  私は子供の頃英語圏に住んでいて、日本語がそんなに得意ではなかったのですが、
  小さいうちに複数の言語や、複数の常識を知ることは、
  その後の感受性や、度量の広さに大きく影響するように思います。
  (行く国によっては、多少、むちゃな子にもなりますが……)
  
  > また、ゆっくりと旅行記を拝見させて頂きます。
  > 私のは、拙い旅の記録ですが、よろしくお願いいたします
  
  こちらこそ、よろしくお願いいたします。
  
  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Green_Zebra