2014/11/26 - 2014/11/26
55位(同エリア272件中)
円蔵さん
今まで、朝の散歩は同日の旅行記を共にあげて来ましたが。。
このサンマリノの朝はどうしても単独で作りたいのです。
それは、わたくしが一度も経験した事の無い
言葉では言い表せない「特別な朝」でした。
この瞬間をまた体験したい!!!!
短いですが、一緒に散歩をしましょう♪
- 旅行の満足度
- 5.0
-
起床時間は6時。
6時になるとモーニングコールが鳴る予定だ。
私は毎日5時45分になる様にスマホの目覚ましをかけている。
何よりもイタリアに滞在してこの目に映り込むこの風景を少しでも長く記憶しておきたいと思っているからです。
あまり早く起きすぎても部屋のモーニングコールは受話器を上げないと鳴りっぱなしなので、6時までは出掛ける事が出来ない。
逆に6時に起きると、着替えてからの準備で若干の遅れが生じる。
5:45、わたしがこの数日間で得たベストタイム。
この日もそうだった。
モーニングコールの15分前に目覚め、着替える。
そうこうしていると部屋の電話がけたたましく鳴り響いた。
「わかったよ、もう起きているよ」
などと、頭の中で唱えながら同じリズムで繰り返される音を止めた。
6:03
私はもうホテルの回転ドアを抜け、空調の無い世界へと足を踏み入れる。
「え!」
目を疑う光景。
昨日と同じ場所だよな?
と一度ホテルの方へ顔を向けた。
確かに、そこにホテルは存在して、昨日観た建物や石畳がそこにはあった。
手にしているのはコンパクトデジカメ。
役不足だと悟り、再び部屋に戻りNikon D7100に手を伸ばす。
まだ静かなホテルにパタンと言うドアが閉まる音。
エレベーターを待つ時間さえも惜しく、絨毯が敷き詰められた階段を早足で降りてゆく。 -
きゃぁぁぁ!!!
素敵!
ロマンチッカー街道巡礼の旅。
紛れもなく、この道だ!!!!
信じられない、どうしちゃったの!?
この先にはサンフランシスコ門がある筈なのに、それすらも見えない濃い霧。 -
三度ホテルの方を振り返る。
ガラス越しに漏れる明かりが、やはりどこか違う所へと運んでくれた様だった。
誰も歩いていない。
もの音一つしない静寂の世界。
「カシャ」と言う機械音だけが「ここは現実だ」と教えてくれている様だった。 -
何かに手招きされている様に、私は旧市街の方へ向かっている。
微かに見える街灯。
包み込まれてその明るささえも、控えめに発光してるかのようだ。
30メートル?それくらいだろうか。
ここには砦への階段とサンフランシスコ門がある筈だ。
僅かに備え付けられた街灯が無ければ、私はそれに気付かなかっただろう。
霧の中にそのシルエットを晒した。
夢中で写真を撮る。 -
数歩だけ進む。
この門の先は本当にわたしが昨日歩いた旧市街があるのだろうか?
不安は無い。異国の地で一人霧に包まれた街を歩いている自分に多少酔いつつも、その向こう側の世界を見たくて仕方なかった。 -
ホテルを出て10分。
まだ50m程しか歩けていない。
そんな時だった背中越しに「おはようございます♪」
と聴き慣れた日本語の挨拶。
同じツアーの方だった。
やはり、この幻想的な世界に我慢出来ずにホテルを飛び出したのだろう。 -
足を踏み入れた旧市街。
ここはどこか、撮影のセットなのか?
これが実際に存在する街なのか? -
ガリバルディ広場。
静寂でしか無かった。
音を立てる事すらも躊躇われる。 -
ガリバルディ広場をまずは下に。
-
広場の一角で見つけたポスト。
サンマリノはこの白いポストに投函すると郵便物が届くそう。
ここの切手でイタリアで出しても届かないそうです。
★イタリア郵便
イタリアでの郵便の話を地元の通訳さんから聞きました。
イタリアで一番早く郵便物が届く場所!
それは「空港」だそうです。
地方で出した場合、まずはそこから大都市の郵便局に行って。
大都市から空港に行ってって流れだそうですし。
なんと言ってもイタリアのスゴ技!
集められた郵便物が入った箱をテーブルなり、そう言う所にひっくり返して出すそうです。
そうすると、底の部分にあった郵便物が最初に仕分けされるそうで。
箱の一番上にあった郵便物が仕分けをされる前に次の郵便物をまた同じ場所に出す。
つまり、最初の箱の一番上にあった郵便物はいつまでも仕分けをされないそうです。
イタリアでは先日、そう言う事で18年間も届かなかった手紙が発見されてニュースになったそう(笑)
しかも、出した本人も出された方も既に亡くなっていたって事で。
イタリアで、郵便物を出す時は空港のポストが安全かもしれませんね♪
(消印を気にしなければね) -
物音がする方を見てみると。
朝6:15 このBARは準備を始めていた。 -
街灯を見上げる。
この明かりが無かったら、コレほどまでに自由に歩けないだろう。
その向こうの建物の外壁すらも見えない位に濃い霧。 -
ガリバルディ広場まで戻り、まだ時間がある事を確認して。
次は坂を登ってみることに。 -
ガリバルディ広場で一番目立つ レストラン ティターノ。
その脇をすり抜けて、少し高い場所へ。 -
オレンジ色の照明が霧によって拡散する。
この様な早朝散歩を経験した事が無いのです。 -
リベルタ広場。
少し開けている事もあり、政庁の光も少ない。
それ故、光の反射も少なく少し薄暗いイメージ。
向こうから車が走って来てますね。 -
バシリカまで行ったので引き返す事に。
もう少し上まで行きたかったのですが、霧に混じり多少雨が振ってきたのです。
やはり、この天気だと第二の砦まで行っても朝日は見れなかったなぁ。 -
バシリカ前から伸びる道に入りつつ帰る事にしようと。
ちょっとしたカーブを曲がった先に。
霧の中にポルシェが浮かび上がった。 -
濃霧の中を走り抜けてく銀色ポルシェ♪
走り抜けては居ない、停車している。 -
徐々にホテルに近づく。
もっとこの街をこの瞬間を楽しみたいのだが。
時刻は朝食の7時に近い6:44になっている。
毎朝、朝食の会場前で添乗員さんが全員が集まったか確認の作業をしているので、それに遅れちゃァならん! -
この日、この散歩だけで100枚目の写真(笑)
最終日、ミラノでシャッターが降りなくなるエラーが発生した!
まぁ撮り過ぎだな。
しかし、失礼に当たるよ。
イタリア人は女性に声を掛けないのは失礼にあたるって言うけど。
私は、この風景をみて写真に収めないのは失礼に当たると思っている。 -
坂の下から、1人の老人が上がってくるのが見えた。
「ブォンジョルノ」と挨拶を交わす。
ここで働いている人だろうか?
家に帰る人だろうか?
そんな事よりも振り向いた瞬間に「やられた!」って思ったシチュエーションだったのです。
もっと早く写真を撮れば良かったなぁ。。
結構、向こうに行っちゃってるよなぁ。 -
ホテルの近くまで下がって来ると、空が若干明るくなっていました。
このスペシャルな時間もそろそろ終わりです。 -
6:56
朝食には間に合いそうだ。
ホテルの回転ドアに身体を忍び込ませる瞬間までもが惜しいと感じる。
明るくなった街に先ほどの幻想は見えなくなったが、この朝を見て。
そして記録出来た事はとても幸運に思える。
僅か数十分の神秘的な世界は今、終を告げ新しい一日がここから始まる。
本日は「ペルージャ」「アッシジ」2つだけの訪問。
再びわたくし、円蔵は燃え上がるのでした。
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