2014/11/26 - 2014/11/26
70位(同エリア232件中)
円蔵さん
もし、旅行記のテーマに(迷子)と言う選択肢があったならば、私は間違いなく選択していただろう。
それは、わたしのふとした好奇心から始まった惨事・・・・
いえ、ネタとして十分な材料を得た彷徨い人散歩、略すと迷子です。
楽しい!兎に角、迷子になって初めてわかる楽しさ(笑)
それは、わたしのふとした好奇心から始まった。。。。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
-
パート1ではツアーガイドと共にサンタキアラ聖堂まで行った所を書きました。
これからは、その後のお話です。
サンタ・キアラ聖堂を出ると目の前はやや終わり気味のマジックアワーだった。
この瞬間は一日に僅かの時間しか無い。
そこで、まずはこれを撮っておかなきゃ!!
その時、イヤホンガイドからは
「アッシジで一番高い場所、標高600メートルです」って事が説明されていたが、私は、600mよりも目の前の青い瞬間を収める為にやっきになってる。
目の前に見えるクーポラはどこの教会?
ここまで来る間には発見出来なかったぞ。
あのクーポラはヌオーヴァ教会。
1615年の建物。もともと聖フランチェスコの家だった場所に建てられた教会。
後になってから、ヌオーヴァ教会にも行ってみたかったとか。。
思うんですよねわたくしは。
しかし、この時はただ消えて無くなりそうなマジックアワーを少しでも長く♪って感じでファインダーを覗いている。 -
さて、一瞬のマジックアワーも終を告げ。
私も慌ただしさの中から平穏を取り戻す。
イヤフォンガイドから
「何かお聞きになりたい事ありますか?」
と聞こえて来たので。。
なんとなく目に入った街の上の方。
光り輝いているあの建物を指差して
「あそこまで行けるのですか?」と質問してみた。
「あそこがRocca Maggioreですよ、標高600mの」って事を言われて!
「あぁ、あれだったのですか!?」
そうしたら、通訳さんが地元ガイドに話して
「この場所からだったら15分で行けますよ、でももう開いては無いですけど」と教えてくれた。サンタ キアーラ教会 寺院・教会
-
ついで、ガイドさんはサンタキアラ聖堂からすぐ目の前に見えるクーポラを指差して「あのサン・ルフィーノ教会から道があります」って教えて下さいました。
「まずは、さっき通ったコムーネ広場まで戻って、そこから向かって下さい」と教えてもらう。
Grazie!!
感謝の印を言葉にしていざ向かわんRocca Maggioreへ!
さて、私あえてRocca Maggioreと書いてますが。。。
何故かは、後ほどお話します。サン ルフィーノ大聖堂 (カテドラーレ) 寺院・教会
-
15分で行けるなら♪
と、このサンタキアラ聖堂のファサードを撮り始める。
これが、美しいのなんの!
自分の中の建造物No1は今でもサンタ・マリア・デル・フィオーレですが。
もう、2番は決められません(笑)
どこも、どこも美しい!サンタ キアーラ教会 寺院・教会
-
大理石には産地があるそうなのですが。。
これも通訳さんからいろいろと教えてもらったのに。
この部分をメモっていなかった。
この聖堂の先には私たちが入ったサンフランチェスコ門とは逆の位置にあるヌオーヴァ門があるそうです。
見てないけどね。サンタ キアーラ教会 寺院・教会
-
17:11
既にツアーの方達の姿はまばらになっていった。
そろそろ歩き出すか♪
先ほどとは違い、超マイペースに歩き始める。 -
このアーチは門では無いのかな?
両側からの重さを支えるつっかえ棒的な機能を持っているのか?
ただ分かっているのは、この部分だけ細くなっているので走行している車に注意しよう!って事だけです(笑) -
先ほど歩いてきた道CORSO MAZZINIを逆戻り。
でも、もう目の前にコムーネ広場のミネルヴァ神殿は見えてます。
まずは、あの広場まで行けば良いんだよね〜♪ -
広場まで戻り、次はドゥオモ(聖ルフィーノ大聖堂)を目指す♪
いえ、ただ目指すだけでは無かった。
兎に角、立体的に作り上げられたアッシジ。
上の道と下の道を繋ぐ階段が、どれも素敵すぎて。
もう、階段がある度にそこで足を停めて。
見上げたり、見下ろしたり。 -
ねぇ、これじゃいつまで経っても進めないのわかるでしょ〜〜
-
方向的にドゥオモはこっちの方だな。
街歩きが大好きな私。
事前に配布された地図も見ない。
スマホのマップも見ない。
勘だけで歩いて行く。
それが、街歩きの醍醐味ってもんさ。
それにしても、この通りも路駐凄いし街並みも凄い。
縦列駐車の達人たちが集う街(笑) -
あちゃぁ♪
そして、よそ見をしてはいけない街。
全てが新鮮、全てが目新しい。
ここまでの街並みも、その全てが目新しいのですけど。
アッシジもまた特別な空間に思えた。
昨日のサン・マリノ同様、この暗くなってからの時間に何も束縛されない。
自分の意思で行動できる喜びは他の何にも変えられない喜び。
街も、先ほど歩いた「サンフランチェスコ通り」
サンフランチェスコ修道院からコムーネ広場を抜け、聖キアラ教会に至るあの目抜き通りを一本外れるだけで、殆ど人が歩いていません。
観光客の姿は皆無、時折地元の人であろうか?
そんな方達とすれ違うだけの一人旅。 -
さて、俺はどこを歩いているんだ?
もういい加減にドゥオモに着いて良い距離なのに。。。
全く姿が見えんぞ!!
と見上げて見ると「あ!クーポラが見える!」
まず、この時点で間違えてた(笑)
コムーネ広場から行く道を一本謝って下に行く道を歩いてたのです。
ただ、ドゥオモだけあって、道の至る所に「こっちがドゥオモ」って感じの標識があるので、ここは安心♪
この階段を登って上の道に向かいますサン ルフィーノ大聖堂 (カテドラーレ) 寺院・教会
-
これは一本上の道
「VIA S.RUFINO」
さっきまで、十分に見ている筈の街並み。
それでも、道を変えただけでまるで別物の様に感じてしまう。
鼻歌だって出るし、意気揚々とドゥオモに向かう円蔵 -
まぁ、変な表現ではありますがエロいです♪
こんなにも魅力的な美しい姿。
恋は盲目、おいら溺れ始めました。 -
アーチを抜けて♪
この恋に少しだけ不安を覚えた。
先ほど見えていたクーポラの方に道は伸びて居ない。
しかし、ドゥオモはこっちって看板の通りに来ているから間違いは無いだろう!サン ルフィーノ大聖堂 (カテドラーレ) 寺院・教会
-
先ほど「15分で着けますよ」と言われてから早くも21分が経過していた。
まぁ写真を撮りながらだしね♪
そして、ドゥオモ(聖ルフィーノ大聖堂)に辿り着く!
やったぁ♪とりあえず辿り着いたぜぇ♪
でも、もう閉まってるぜぇ・・・・・・・・
え!!!!
ちょっとまって!
この写真を見ると左手の小さな扉に光がある。
開いてる!?
嘘だろ!!!!!!
な・・・・なんてこった!!!!!
これ、本気で旅行記を書いている今、気付きました。
まさか、入れたのか?
ううん、あれはダミーだ。
ダミーだ!!!! 偽りの光だ!
じゃぁ先に進みましょう。サン ルフィーノ大聖堂 (カテドラーレ) 寺院・教会
-
このファサード。。。。
美しい、マジで綺麗。
この下の扉が開いているなんて事は私には見えていませんでした。
それなので、上を向いている写真が結構多いのです。サン ルフィーノ大聖堂 (カテドラーレ) 寺院・教会
-
さてさて。。。。
彷徨い人はここからが本編。
まず、わたしが向かいたい場所。
Rocca Maggioreと今まで書いていましたが!!!!!!
何とですよ!
「自分が行きたい場所の名称が分からない」
と言う過ちを起こしておりました。
確かに、先ほど通訳さんはRocca Maggioreと言ったのです。
私、肝心のその部分をすっかり忘れてしまって。
高台にある建物だから、そっちの方向に進めば良いやって思って。
ですが、いざ街並みに溶け込んでしまうと。
幾ら高い場所にある建物でも見えなくなってしまうのです。
そして、Rocca Maggioreに行くと思いつつ歩いているのに、名称が分からないので・・・・
このドゥオモの前ある観光用の看板を見ても「俺はどこに向かっているんだ?」となる訳で。
(本当に分かりやすくデカでかと書いてあったのを発見したのは、かなり時間が経ってから(笑)
今は自分の勘を信じる。
全く引き返す気は無い。
先ほどの聖キアラ教会から見た時、北西の方角に見えたな。
それを頼りに北西へと伸びる道を選択した。 -
道を進むと前方に明かりが見える!
着いたか!!!
いや、違う。。。
これは何だろう??
兎に角違うという事に気づいて道をもどる。 -
さて、目指すは北西方面♪
足取りは異常に軽かった!
迷い人と言うよりは、この状況を楽しんでいました。
少し大きな通りから、脇道を覗くと。。
そこにはディズニーシー?ディズニーランドか!?
って思える様なファンタスティックな小道が顔をのぞかせて。
こっちだよ♪
なんて囁いているのが良くわかる。
よし、わかった!
左手の手のひらに右手を打ち付け、横溝正史さんの金田一耕助シリーズの刑事のものまねを独りで行ったのはこの辺りだろう(笑) -
なんと言う!
言葉にならない素敵な小道を進む!
ガンガン進むのでは無く、こう言ったカーブの先にある風景が開けるとそこで足を止めては、この一瞬を大切にしていました。 -
ドゥオモを経ってから10分経過。
多少、心細くなっている。。
先程までの意気揚々な自分はすっかりと路肩に姿を隠した。
この辺り、忘れられない!
わたしが歩いていると、どこからか番犬だろうか?
しきりに「わん!わん!ワン」と吠えて捲し立ててくるワンチャンがいた。
姿が見えずにワンワンワンワンワンとだけ聞こえるのは、意外にも恐怖に近いものがあった。
それでも写真を撮っている(笑) -
尚も「北西に向け」足を進める。
おお!!アーチだ♪
先ほどの犬の鳴き声がまだ心に染み付いているが、とりあえずは先を目指そう。
アーチがある!って事は目的地は近いのか!?
(勝手な解釈で散歩は続いた) -
そう言えば。。
よく思い出せば、あの建物Rocca Maggioreは小高い丘みたいな所にあったよな。
って事はこんな路地の先には無い!
そうだ、何故そこに気付かなかったんだ!!!!!
そんで階段を上がる(笑)
この階段の先。。。
そこは、明らかに住宅街でした。
実は、先程からスマホのマップを起動させております。
現在地は解る。。
けどね、問題の「目的地の名称」って奴が分からないおいら(笑)
「あの〜、ここって何処ですか? わたしは何処へ向かってるのですか?」
通行人も殆ど居ない。
聞くに聞けない・・
いや、それ以前に聞き方も分からないし、目的地の名前も言えない。
八方塞がりだぜ!!
しかし、もうね意地ってもんが理性を邪魔してましたよ。
こうなったら、意地でも行って、この旅行記にネタとして書いてやる!
それがこの迷い散歩の力、原動力となっていたのです♪
あ、「♪」なんて書いたらリアリティーが無くなるな。 -
結局さっきのアーチまで戻ってきた。
住宅街はそりゃぁ薄暗く、あまりにも観光客が訪れる様なロケーションでは無かった。
少しだけ雨が強くなった気もする。
ハードヴォイルドだ。
道行く人の姿。。
それはあまりにも少なく、時折遠くに靴音が響くが。。
果たして俺はその人に道を訪ねる事ができるのか?
否!!!
できんのだよ!
わたしの奥の手「旅のゆびさしイタリア語mini」はホテルに置いた荷物の中に入っている。
まぁちょっと休むか。。
その一瞬の気持ちの切り替えが、幸運にもある閃きをわたしに与えた!
名称が分からない!?
そしたら調べりゃ良い事じゃん!!!
そう思い、アンドロイドで「アッシジ 観光」と入力。
グローバルWifiは十分な電波を受け、わたしのスマホにエネルギー(ネット)を注いだ。
数秒でアッシジ観光のサイトに飛ぶ事が出来ました。
「う〜〜んと、アッシジの観光は。。。」
雨で濡れる画面を袖で拭いながら調べるが、出てくるのは「フランチェスコ修道院」「サンタキアラ教会」「ドゥオモ」
「な〜〜〜〜〜んだよ!ここじゃぁないんだよ!わたくしが行きたい所は」
まてよ、調べ方を変えれば。。。
また貴薄な能力を駆使する。
アレは、高い場所にあったよな。。。って事は砦か!?
「アッシジ 砦」と入力!
頼んだぜアンドロイド!!!
すると。。。。
幸運の女神はスマートフォンと言う媒体にうまく乗り移った。
そこには
「マジョーレ要塞 (Rocca Maggiore)」と書いてある!!!
やったぜ母ちゃん!明日はホームランだ♪
これでわかった!!
円蔵が行きたい場所が♪
さっそくグーグルマップでRocca Maggioreを探す。
あぁぁ、なんてこった!!めっちゃ行き過ぎている!
確かに、出発した場所からは北西の方角だったが、私が向かったのは街の思いっきり西側、もうサンフランチェスコ修道院側の方だった。
しかし、マジョーレ要塞は街のほぼ中央の北側に位置していた。
さっそくナビを開始♪
足取りは軽くなった。。この後迫り来る最終関門を知らないが為に。 -
比較的、先ほど歩いた道を戻るルートだった。
その為に再びワンチャンにまくしたてられる事になったのだが。
今は怖くないぜ!!!
チャオ!わんちゃん♪
心の転換はスムーズに行われた。
ナビによると、12分でマジョーレ要塞だ。 -
あぁ、エロいよこの街♪
急に余裕になった私は再び「すげーすげー」と言う感情を取り戻した。
しかし、今は観光中だよな?
なんて考えもよぎる。
それなのに、自分の中ではディープなアッシジを体験している。
この辺りもおそらく住居だけ。
BARやレストラン、スーパーも無い。
住んでいる方は下の目抜き通りまで買い出しに行けなければならない。
その為にあの階段を毎日の様に上り下りしているのか?
サンマリノ、ペルージャ、アッシジ。
3連続で訪れた高台のコムーネ。
全てに共通するのが、足腰が弱ったら生活が出来ん。。。
実際に歳を召された方々も普通に坂道や階段を往来していたのは、とても印象的だった。 -
ナビに沿って進む。
なんだか外壁みたいのが見えたぞ!!
って、このトラップにハマるトラベラーは少なくは無いはずだ。
目の前にあるのは要塞の外壁でもなんでもなく、タダの家なのだが。
確かにナビはまだまだ向こうまで案内は続いてる。 -
だいぶ近づいて来たのはナビの残りの距離で解る。
同時に「マジョーレ要塞こちら」的な看板も見える。
あぁやっと、やっと着けるよ。
先程まで幾度と無く見ていた「Rocca Maggiore」の意味がやっと今は解る様になった。
そして、わたくしはこのカーブの向こうに一瞬ひるんでしまった。
この写真の様に壁に吊るされた街灯。
その街灯が働く事をボイコットしている区間が目の前に広がった。
そこは。。。ただの闇。。。。
暗闇でしかない。。
遠くから漏れてくる明かりが、唯一暗闇の中の道が一直線だと言う事を明らかにしていた。
身じろぐ円蔵。
「おい、俺の筋肉、言う事を聞け!」
メンタル面は低下しているので、その暗闇の写真はありません。
その距離、30メートル位だったか?
ここは日本では無い。それはわかっているので。
恐怖は倍増した。
だが!!!
一歩闇の中に足を踏み入れると、その向こうにすぐ煌々と照らされる街灯がある事を発見。
やや急ぎ足で暗闇区間を抜ける。 -
暗闇区間を抜けると、そこには営業こそしていないが、レストランだろうか?
店舗が見えた。
方向的に上だなと街頭の灯る階段を登る。
雨で滑らない様に、足元をしっかりと見ながら階段の上へとあがった。
そこは多少広くなった空間で、何台かの車が停められる駐車場となっていた。
そして、目線を上に上げると。
そこには闇に浮かび上がる要塞が目に飛び込んでくる。
だがわたしの冒険は終わらなかった。
この駐車場から要塞までの道が、再び無点灯の暗闇なのだ。
幸い、要塞を闇に浮かべ上がらせている照明がもたらす僅かな明かりで、広場となっている駐車場から要塞への道を探すのは困難では無かった。
しかし、そうとは言えこの暗闇を進むのは勇気がいる事だった。
「おい、俺の筋肉!」
実際は、そんな言葉など浮かぶ余裕は無い。
ただ目の前にある煌々と照らされた目的地、そこだけを目指して進むだけだった。 -
マジョーレ要塞。
怖さはあった。
時間はまだ18時だったが、イタリアを覆う夜が最も強く感じられた夜。
その気持ちに打ち勝つには、早く!早くあの場所へ!!!ロッカ マッジョーレ (大城塞) 城・宮殿
-
18:05
私は大きなプロジェクトを終えた事を知った。
アッシジで最も高い場所から眺める街並み。
すぐ目の前にドゥオモと聖キアラ教会がある事を知り、安堵のため息をもらした。
なんと言う充実感だろうか。
15分で着くと言われたこのマジョーレ要塞。
結局は1時間近く彷徨い歩いた事になるとは。
それにしても、美しい!!!
いや、美しいのは眼下の街並みだけではない!ロッカ マッジョーレ (大城塞) 城・宮殿
-
既に要塞への扉は閉ざされている。
これが、本来の扉では無いのかも分からない。
それで良い!
この場所に来れた事だけで良かった。ロッカ マッジョーレ (大城塞) 城・宮殿
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あまりの喜びにシルエットガッツポーズ♪
気が付くと、体中が汗でびっしょりだった。
夜風がとても心地よい。
俺はアッシジを攻め落とした(笑)
それくらいの気持ちであった事に間違いは無かったのです。ロッカ マッジョーレ (大城塞) 城・宮殿
-
円蔵の他に。。。。
誰もいない、この要塞を独り占め出来たのでした。ロッカ マッジョーレ (大城塞) 城・宮殿
-
ただ、明るいのは要塞の外壁だけ。
道はこの様に真っ暗なのです。ロッカ マッジョーレ (大城塞) 城・宮殿
-
約10分。
ここでの満足感を十二分に得て!
戻る事にしたが。。
それはそれで、また恐怖を克服しなければならない時間でもあったのです。
この要塞からすぐ下の駐車場までは無点灯。
あの暗闇を再び歩かなくてならない。
「ここで一晩明かしてやろうか?」
刹那の思いもよぎる(笑)
そんな無茶はしない、まだ無茶でも往路で通っている暗闇を歩いて行く方が遥かにマシに思えた。ロッカ マッジョーレ (大城塞) 城・宮殿
-
往路はただ、要塞を見上げて進めば良かった暗闇も。
帰りは「どこら辺からこの暗闇に出たんだっけ?」
となる訳で。。
手探りで進む。
すると、僅かな光と共に階段が目の前に現れた。
その向こうに見えるファサード、今こうして写真をみるとドゥオモのファサードですが、現地ではそんな余裕は無く。
あぁぁぁ明るいってハートマークを付けたくなる様な街並み。 -
駐車場からの階段を市内へと降りて行きます。
空が明るい時間でしたら、何一つ問題が無い道ですが。
目の前に現れた2連続の暗闇には本当にビビりました。
イタリア、節電の国。
イタリアはフランスから電気を買っているそうです。
チェルノブイリの事故の後、
1990年に国民投票により自国にあった原発4基を停止したそうです。
その後、一時期フランスから電力を買っている事を憂慮した政権が2008年に原発の再稼働の方針を打ち立てました。
そして2011年
福島原発事故の年、再び国民投票で9割の反対を受け現在は解体作業が行われているそうです。
国民が選んだ節電への道。
節電を訴えながらも電力を使い続ける日本。
ちょっと考えさせられる。
イタリアの夜は本当に暗いです。
それは夜の暗さでは無く、街が暗いからで。
ピカピカ光る電飾の看板も無ければ、必要以上に明るい場所も無かった。
(今回はミラノを除いては)
そのミラノですら、あのドゥオモを必要以上に照らしてはいなかったんです。
ホテルも「節電」を用いているので薄暗い部屋だったりもするし。
でも、毎日暮らしてる訳じゃ無いから、と言ってしまえばそれまでですが、ホテル滞在中に何一つ、薄暗いって事で不自由は無かったし。
以前のテレビで見たイタリアの家族は空調をかなり使わないで、なるべく電力を使わない生活をしていました。
そういう暮らしが普通に定着しているイタリア。
時間を守らないとか、真面目では無い様なイメージもあるけど、根本的な部分はしっかりとしたものを持っているんだな。。と個人的には感じました。
けど、目が悪い人が多いそうですが(笑)
と、まぁ道に暗闇があっても仕方がない、ここは日本じゃ無いって事です。サン ルフィーノ大聖堂 (カテドラーレ) 寺院・教会
-
暗闇があっても仕方ないとは言うものの、怖いものは怖い。
手持ちのスマホナビを今度はホテルまで設定。
すると、幸運にもさっきの暗闇30メートル通路を通らないで帰る道を表示してくれた。
こいつ、わかってんじゃないか! -
明るい道に出て、元気を取り戻す円蔵。
ホテルへの道しるべも完璧の状態で、現在地は何処だか分からない。
しかし、目的地がしっかりしているだけでなんと言う心強さなのだ。 -
BAR?レストラン?
明かりが漏れる店舗をみると、本気でホッとした。
けど、寄ろうとは思わない。
なぜならちょいと疲れてしまったのです。
やはりマジョーレ要塞は高い場所にあるって事でずっと、ずっと上り坂を歩いていたからね。 -
ナビの促すままに、付いて行くと。。
ここは見た事がある!
街の広場「コムーネ広場」だ!!
ここまで来ればもうナビを見ないでも帰れる♪
って事でBARにでも寄れば良かったのですが。。
夕飯も食べていないし。
ただ、この時に「今日は部屋でゆっくりとカップ麺をすすろう」と決意していた。コムーネ広場 広場・公園
-
うわぁ、ここにも普通にさらされているフレスコ画がある!
いつの時代のものかは分からないけど、フレスコ画が普通に残ってるなんて、やはりアッシジ!侮れないよね。
いえ、決して侮っている訳ではありません。
予想以上の街並みにただ戸惑っているだけです。 -
フレスコ画と路駐とレストランの照明。
こんな絵になる場所を発見できて。
夢中で写真を撮る。
18:26
まだ18時過ぎなのに、結構な時間が経った気がしてました。 -
左側の下って行く道。
ここを進めばホテルまではもうすぐ♪ -
一人歩きも慣れた物で、真っ暗では無ければ案外行けるなと
再確認の散歩。
この先で添乗員さんが坂を登ってくる姿を発見♪
手を振り、まるで旧知の仲の様な感じだった(笑)
「傘、もってます?カメラ大丈夫ですか?」
と傘もささないで雨の中を歩いている円蔵にはとてもありがたい言葉でした。
「もうホテルに戻るので大丈夫です」と言い別れを告げる。
添乗員さんは一人でご飯でも食べに行ったのだろうか?
ただ、疲れを感じている円蔵は再び街に戻る気力は無かった。 -
サンフランチェスコ門を抜けると、目の前には修道院が見える。
雨にもかかわらず、真っ白い大理石はその優雅な姿を闇の中にさらしだしている。サン フランチェスコ聖堂 (アッシジ) 寺院・教会
-
18:33
振り返ればホテル
「ただいまぁ♪」
この、サンフランチェスコ修道院にあまりにも近い立地が。。。
私に、唯一の悔いを残す事をしらなかったのさ。ホテル ウィンザー サヴォイア ホテル
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部屋に戻る。
広くは無いが、雰囲気の良い部屋にこの身体を投げ出した。ホテル ウィンザー サヴォイア ホテル
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ふと外が気になりテラスへ。
あぁこの部屋からでも修道院は見えるじゃん♪ホテル ウィンザー サヴォイア ホテル
-
そだ!?
部屋で休むつもりだったのに。。。
これまではスーツケースの中の重りでしか無かった望遠レンズをカメラにつけ。
ホテルの廊下の先、修道院側のテラスに出てみる。
わお、すっげ〜〜〜♪
めっちゃ綺麗♪
若者言葉ってやつを乱雑に取り入れてみる。
少し疼く身体があった。
今から、今から修道院を撮りに行きたい!
しかし、先程から傘をささなければならない雨がアッシジを覆い尽くしてます。
う〜〜ん、今日はもうやめておこう。
明日の朝、例の如く早起きして修道院に行っちゃおう♪
妙案だった(笑)
いや、妙案どころか毎日の日課の早起きなので「通常」の思案でしたが。
これが、本気で運命を分けたのでした。サン フランチェスコ聖堂 (アッシジ) 寺院・教会
-
これが、今回イタリアに持ち込んだ機材。
それに、単焦点ももう一本♪
本気で「撮影」に行きました(笑) -
さてさて、落ち着いた所でお手洗い♪
なんて、こんなものは旅行記に書かなくても良いのですが。
これは水を流す時に多少迷ったので、参考になればと撮りました。
水を流すボタンが無い!
そうお困りのあなた。
必ず水は流せます(多分ね(笑)
わたしは、便器の裏とか足元とかいろいろ探して。
やっと見つけました。
便器の上の水を貯めておくタンク。 -
そのタンクの下にこの様な棒を発見したらもう流せたも同然。
呼吸を整えてそっと押してみましょう(笑) -
さぁ、この日の夕飯です♪
普通のカップ麺なのに。。
何故か、やはり日本の味って良いね。
美味しいって思えるもん♪ -
夕飯を食べ終え。
出かけるのはやめたと思っていましたが、19時過ぎにこの写真を撮っていました(笑)
ホテルの前までは出た様です。
(自分の事なのに覚えていなかった(笑))
わたしの部屋は「H」の左側のバルコニー。
それを証明しに行ったのかも(笑)ホテル ウィンザー サヴォイア ホテル
-
これが、廊下の先から見える修道院です。
-
21:36
再びバルコニーに出て。
サンフランチェスコ修道院とは逆の方を見ると
サン・ピエトロ寺院の姿が。
目の前まで行って見ている訳ではありませんが、僅かに見える丸天井は13世紀のオリジナルだそうです。 -
この長い冒険の日も終を告げる時間となりました。
部屋から遠くを見ていると、遥か遠くになにやら暗闇に浮かび上がるクーポラが見える!!
あれってもしかして、バスの中から見た
サンタ・マリア・デリ・アンジェリ聖堂のクーポラかな?
真相はこの夜の如く闇の中ですが。
浮かび上がる姿すらも完璧に見える。
こうしてお風呂にお湯を貯め、疲れた足をほぐそうとマッサージを始めると。
なんと!
土踏まずの所に水膨れが!!!
ひゃぁぁぁぁどうしよう!!!!
おそらく、見学初日で書いた靴下に貼るホッカイロが異常に熱いって時に
つま先では無く、土踏まずの方にズレていたんだと思います。
それを一日中、踏んづけていたものだから。。。
1センチ位の水膨れが出来てしまって。
潰そうかな。。。
いや、歩いていても何も感じないから、このまま放っておこうと言う決断を下し。
22時過ぎにはお風呂から出て。。
明日の準備をして睡眠に入ったのでした。
この旅行で本気で疲れて寝てしまった夜のお話。
明日の予定は
「ピエンツァとオルチャ渓谷」「サンジミニャーノ」です♪ -
彷徨いアッシジのルート
Rocca Maggiore何処だかわかります?(笑) -
11月26日の軌跡
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