2014/06/18 - 2014/06/18
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junemayさん
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個人旅行は何度も経験済みですが、海外の一人旅は久々。友人からフランスのトゥールーズから1時間位の距離にあるロット川のクルーズに誘われたのをきっかけに、その前後にイタリア、スペインを旅しようと計画したのが今回のたび。どこを歩くかは余り深く考えないで、大雑把な計画と宿泊先だけを決めていざ出陣です。スーツケースをなるべく持たなくて良いよう、駅近の安いホテルにこだわりました。ガイドブックも必要な分だけコピーして、途中で捨てられるよう準備。衣類も最低限に抑えたつもりでしたが、旅行中毎日快晴に恵まれたため、結果的には無駄な衣類が随分と出ました。昼はともかく、夜一人でレストランに入る勇気がないため、簡易クッカーを購入。スーパーで購入した食料で自炊もしました。好きな場所に好きなだけいたいという希望が叶った1ヶ月のたびとなりました。
日程表
6月3日(火) 羽田→フランクフルト→ベネチア
6月4日(水) ベネチア
6月5日(木) ベネチア
6月6日(金) ベネチア→フレンツェ
6月7日(土) フィレンツェ→シエナ→サンジミニャーノ→フィレンツェ
6月8日(日) フィレンツェ
6月9日(月) フィレンツェ
6月10日(火) フィレンツェ→ルッカ→ピサ→ラスペチア
6月11日(水) ラスペチア→チンクエテッレ→ラスペチア→ポルトベーネレ→ラスペチア
6月12日(木) ラスペチア→サンレモ
6月13日(金) サンレモ→ベンティミッリヤ→サンレモ
6月14日(土) サンレモ→ニース→トゥールーズ
6月15日(日) トゥールーズ→アルビ→コルドシュルシエル→アルビ近郊
6月16日(月) アルビ近郊→カオール→船旅開始(Le Lot)
6月17日(火) 船中泊(Le Lot)
6月18日(水) 船中泊(Le Lot)
6月19日(木) 船中泊(Le Lot)
6月20日(金) 船中泊(Le Lot)
6月21日(土) ラロックデザルクス→フィジャック→ロカマドール
6月22日(日) ロカマドール→フィジャック→カオール
6月23日(月) カオール→トゥールーズ→フィゲレス
6月24日(火) フィゲレス→カダケス→フィゲレス
6月25日(水) フィゲレス→ファルサ→プボル→ジローナ→フィゲレス
6月26日(木) フィゲレス→バルセロナ
6月27日(金) バルセロナ
6月28日(土) バルセロナ→モンセラ→バルセロナ
6月29日(日) バルセロナ
6月30日(月) バルセロナ→フランクフルト→
7月1日(火) →羽田
ボートでの生活も3日目に入るとメンバーそれぞれの個性が少しわかるようになって面白いです。昨日カオールを一緒に廻ったNちゃんは、フランス語オンリーのPatriciaとしっかり日本語で会話しています。通じているのかいないのか・・・二人とも笑い上戸のように笑い転げています。通じているんだよねえ。子連れのHさんは、息子の魚釣りの夢を叶えようと、釣り道具の点検に余念がありません。これから短期留学するKちゃんは、船の中でもフランス語のお勉強中。Ericは船の中でもこまめに動き回り、Jappyは船長のようにどっしりと構えています。さあ、今日はどんな1日になるかな?
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- その他
- 交通手段
- 船 レンタカー 徒歩
- 旅行の手配内容
- 団体旅行
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今日もばっちり快晴です。両岸に石灰岩質の岩肌が目立つようになって来ました。太陽の光を受けて岩がピンクに輝いています。あの岩のあるところ、道路が岩のトンネルの中を通っているんですって。
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カルスト台地へのゲートウェイといったイメージですね。
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JappyもEricも日に焼けて真っ赤!ボートは二人に安心して任せられます。
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切り立った崖がずっと続きます。眺めの良いところでしょ?
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レ・マスリー付近で、廃線になったSNCFの古い橋をくぐり抜けます。
なに? 後ろの洗濯物が景色を汚しているって! 仰るとおり。ボートは高温低湿で洗濯物を干すには最高のロケーションでした。ジーンズだってあっという間に乾いてしまいましたよ。 -
左手にブジエス・バBouzies Basの可愛らしい町が見えてきました。塔のある建物が4つ。どこを撮っても絵になる風景ですね。
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無人になった運転台に接近してみました。ハンドルとレバー。これだけしかありません。本当にシンプル。日本の川のように急流ではないので、これでOKなのですね。
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ロット川としては珍しい、石がむき出しになった浅瀬がありました。
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午後2時頃、ブージエ?ブジー? Bouziesに無事到着。
カオールから17km。車だったら30分かからない距離を1日半かけてやって参りました。ここは設備が揃っているので、水の補給、バッテリーチャージ等が容易です。 -
目の前の景色はこちら!そそり立つ石灰岩の崖です。風化して穴があいたところに植物が芽を出し、やがてその根が岩を砕いていきます。この岩の中にイギリスの城と呼ばれる城があるはずなのですが、ちょっとここからは確認できません。
Hさんの息子M君は、待ってましたとばかり、魚釣りを始めました。 -
ブージエ(Eric達はそのように発音していましたが、Googleではブジーとなっています)からフランスの美しい村サン・シル・ラポピーまではおよそ3km。
ここから観光船が出ているようです。所要時間1時間15分で、10箇所のスポットを廻ります。 -
観光船はこちら。後刻、大勢の観光客を乗せた船が出発していきました。
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遅い昼食を済ませた後、私達は、ペシュメルルPech Merleという洞窟に向かいます。地球の○きかたには全く記載がありませんでしたが、ペシュメルルとは古いゲール語で、「丘」を表すもので、石灰岩の多いカルスト台地によくある鍾乳洞です。カオールの北の方にあるラスコーの洞窟が、日本では有名ですが、ペシュメルルも同じように、大昔の人間によって描かれた動物の絵が残っている洞窟です。ラスコーは環境保全のため、現在は公開されていないそうです。ブージエの辺りにも、こうした洞窟が沢山見つかっていますが、ペシュメルル以外は公開されていません。
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ペシュメルルは、カブルレCabrerets(この名前も古いゲール語です)という村の近くにあります。1922年に、15歳と16歳の少年二人がこの洞窟を発見し、カブルレ村の神父Amédée Lemoziが中心となって絵の検分を行いました。1926年から一般公開され、現在村が管理を行っています。
ペシュメルルはかなり大きな洞窟で、長さは3km以上あり、途中大きなホールが7箇所あり、天然のギャラリーとなっています。完璧な保存状態を保つため、入場者数を1日700人、一度に25人、最高90分までと制限しています。私達が行ったときも、すぐには入場できず、指定された時刻まで1時間ほど待たなくてはなりませんでした。 -
待ち時間に、併設された博物館に入りました。これは、BC3000年頃と思われる女性の彫像で、ロット県で発掘されたものです。以前マルタで見た彫像に似ているような気がします。太った女性が豊穣のシンボルだった頃の彫像だと思います。
この彫像でも、たった5000年前のものですからね。洞窟にある絵は、それよりはるかに前の作品です。 -
洞窟内は撮影禁止、ガイド同伴のツアー形式です。説明はフランス語のみですが、洞窟に入る前に英語のガイドブックを渡されました。ガイドが止まった番号のところで、同じ番号の解説を読めば、理解できるようになっています。
洞窟にあるのはなんと25000年前の壁画です。クロマニョン人、またはホモ・サピエンスはその頃すでに私達と同じような体力と儀式を行う能力を身に着けていました。
洞窟に見られる絵は、馬、バイソン、アイベックス、鹿といった大きな草食動物です。 -
クロマニョン人らは洞窟内に絵を描く際には、天然顔料を持参していました。黒色には通常二酸化マンガンを、ごくまれに木炭を用いていました。彼らが木炭を使ったことで、炭素14から放射性炭素年代測定が可能となり、25000年前であることが判明したのです。赤色には酸化鉄を用いていました。
絵は、何段階にも分けて描かれたということがわかっています。写真で言えば1から4の順番です。 -
洞窟の中のものはもっと鮮明でしたが、こちらは博物館内の資料です。馬の胴体が描かれた後に、ドットが描かれたそうです。
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これはバイソンかな?
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これがもっとも有名なペシュメルル洞窟内の絵の複製です。沢山のドットのある馬がいます。ドットは馬の体からはみ出たところにも描かれているため、模様ではなく、何らかのシンボルであろうといわれています。そして、周りを良く見ると、多分、製作者本人のであろう手形があちこちに、まるでスプレーされたように残っています。
25000年前のものとは到底思えないほどの保存状態の良さには驚きました。全く予期していなかったので、ペシュメルル訪問は嬉しいサプライズになりました。25000年前って日本がまだ大陸と陸続きだった時代の話ですよ。 -
博物館にあったペシュメルルの地図です。ブージエからロット川を渡り、山道を上っていったところにあります。
個人旅行では絶対に訪れることが出来ない場所に来れて、大満足です。 -
カブルレ村には教会、ホテル、レストラン、みやげ物店のほかにスーパーがありました。ブージエには何もないので、少し買出しをして帰ります。
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村のメインストリートです。村はサンティアゴ・コンポステーラへの巡礼道沿いにあり、カオールに到着する前の最後の宿場町でした。
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この草は、雑草のような草で、どこでも見かけることが出来ますが、何故か心惹かれる色をしています。乾燥した環境にもなじみ、岩の間に根を下ろしているので、逞しさのシンボルとして1枚撮りました。
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ブージエに戻って、こちらの村も皆で散歩しました。何にもありませんが、花の町と書いてあります。
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村の教会が開いていたので、立ち寄りました。
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1廊式の小さなスペースですが、整然としています。ろうそくの火が静かに燃えていました。
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2階へと続く石の階段がちょっと怖そうなお家です。階段の途中のベルは呼び鈴でしょうか?
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表札がなければそうとはわからない、村役場です。「花の町」なので、ここも花一杯です。
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この道は、行き止まりかな?
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カオールからフィジャックへ至る鉄道は何年も前に廃止されたようです。線路には緑の草木が生え、その先にトンネルが見えました。
こういう情景に触れることが無上の喜びです。 -
村はずれの丘に古い十字架が建っていました。この時間になったら、ちょっと曇ってきました。夜、フランスに来て初めての雨が降りました。
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そういうわけで、折角のバーベキューパーティは室内になってしまいました。
ちょっと寂しい!!
フランスのソーセージは何故か渦巻き型。炭でじっくり焼きます。男性陣は、皆ベーべキューに慣れており、炭火起こしはお手の物。 -
はい、焼きあがりましたよ。おいしそうでしょ!
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今夜の夕食のお供は、またまたカオールの名産、悪魔のヴァン・ノアールです。
前回の旅行記で書いた、カオールヴァラントレ橋の中央の塔にしがみついている悪魔がデザインされていますよ。左手確かにぴったりくっついているように見えますね。振り向いた顔がご愛嬌。
明日はいよいよサン・シル・ラポピーです。この続きは、イタリア、フランス、スペイン勝手気ままな町歩きのたび その45 ル・ロット カオール〜サン・シル・ラポピー(2)で。
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