2014/11/11 - 2014/11/11
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j-ryuさん
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☆今年もみちのく最南端の秘境&紅葉とも呼ばれている福島県矢祭町の滝川渓谷に行ってきました。
紅葉だけなら“いわき市”沿岸部の紅葉が本当の意味で東北最後の紅葉だと思いますが、紅葉と渓谷を同時に愛でるとなると、必然的に矢祭町の滝川渓谷ってことになってしまいます。
滝川渓谷と言ってもおそらく全国的にはほとんど知られていないと思いますが、大小48もの滝が連なる素晴らしい渓谷美が口コミで広がり、人気急上昇中の隠れ名所です。
東北最南端であると共にほぼ東北最後の紅葉でもあります。
滝川渓谷のキャッチコピーは東北最南端の秘境ですが・・・・。
たしかに山奥ではありますが、一般的に秘境と言うと、その先に道は無いとか、人は住んでいないとかのイメージかと思いますが、すぐ山隣りは茨城県常陸太田市(旧里美村)なので、秘境と言われると常陸太田市の人は少し迷惑かも知れませんね(笑)。
でも、秘境と呼ばれても不思議ではない素晴らしい大自然と紅葉を満喫することができます。
48滝は枕詞のようなものですが、数え切れないほど多く滝があるのは確かで、毎度ではあります写真を選抜しきれずPart①、②と2回に分けてご紹介します。
- 旅行の満足度
- 5.0
- 観光
- 5.0
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 自家用車 徒歩
PR
-
☆観光Mapは福島県の公式観光案内『福島の旅』より。
http://www.tif.ne.jp/
滝川渓谷がどうして今まで知られていなかったかと言うと、地元では昔から美しい渓谷として知られていましたが、険しい地形ゆえそう簡単には踏み入ることのできない渓谷でした。
十数年くらい前にようやく遊歩道や駐車場が整備され、ようやく誰でも比較的簡単に散策できるようになり、人気が出てきました。
我が家から滝川渓流へは国道118号を茨城方面に南下し、矢祭町内で国道349号に入り常陸太田方面に向かいます。
矢祭ニュータウン入り口、下関河内(しもぜきこうど)集落を通りすぎ山間の道になると国道沿いに滝川渓谷への案内板があるので側道を左折し間もなく第一駐車場(無料)があります。
いつもなら我が家から1時間15分ですが、今年は早朝出発し通勤時間帯前だったので1時間5分で到着できました。 -
☆滝川渓谷の滝Map
Googl Mapに加筆
https://www.google.com/maps/@36.8153698,140.470583,1129m/data=!3m1!1e3
(注)滝の場所はおおよその目安です。
滝川渓谷は上流に第二駐車場もあり、遊歩道を下ることもできますが、
一般的には第一駐車場のある下流側から上流へと登りながら見学します。
第一駐車場に無料のトイレや売店、第二駐車場に無料トイレ、手打ちソバの『滝川の里』があります。
遊歩道は頂上まで約3km(標高差297m)をゆっくり散策して約2時間かかりますが、途中にトイレや売店はありません。
基本的に帰りは同じ遊歩道を降りてきますが、もう歩けないと言う人は頂上の『滝川の里』でタクシーを頼むこともできます(^_^);。 -
☆滝川渓流
それでは第一駐車場そばの遊歩道入り口から渓谷に入りましょう。
鬱蒼とした杉木立を進み一つ目の橋を渡るとさっそく美しい渓谷が展開してきます。
この辺りの標高は約280mくらい、渓谷終点で570mほどです。
この渓谷の川は名前のまんま『滝川』で福島&茨城県境の三鈷室山(さんこむろさん)870m周辺の山々(阿武隈山地)を源流とし、大ヌカリで小田川と合流し、さらに久慈川と合流して茨城県の日立市と東海村の境界で太平洋に注ぎます。 -
☆滝川渓流
渓流の向こうに『一番瀧』の別名もある『おぼろ滝』が見えてきました。
まだ朝7:30前で、天気も曇り、写真がやや暗めですが、渓流や滝の撮影にはもってこいです。 -
☆滝川渓流/おぼろ滝
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☆滝川渓流/おぼろ滝
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☆滝川渓流/おぼろ滝
滝川渓谷で一番始めに出逢う滝であると共に、滝川渓谷でもっとも優美な滝だと思います。
相似形の姉妹兄弟(親子?)のような滝が4つ並んでいる滝は全国でもおそらくここだけしょう。 -
☆滝川渓流/おぼろ滝
滝はその形態によって直瀑、段瀑、分岐瀑、渓流瀑、潜流瀑などに分類されます。
おおまかですが那智の滝や華厳の滝は直瀑、袋田の滝は段瀑、流星・銀河の滝は分岐瀑、竜頭の滝は渓流瀑、山形滑川温泉の滑滝などは滑滝、冨士白糸の滝は潜流瀑などに分類されます。
滝川渓谷は渓流瀑が多いのですが、この『おぼろ滝』は分岐瀑&直瀑でしょうか。
滝川渓谷は48滝が売りなだけあって、まさに滝の百貨店。
地下水が岩から突如流れ落ちる潜流瀑以外はみな取り揃えてあります(^^♪。 -
☆滝川渓流/おぼろ滝
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☆滝川渓流/おぼろ滝
後で紹介しますが、滝川渓谷でも最上流部の『銚子の口の滝』や『桂木の滝』辺りの紅葉は一番の見頃でしたが、最下流の『おぼろ滝』周辺の紅葉は始ったばかりって感じがします。
これはもちろん標高差(約280m〜渓谷終点で570m)もありますが、日当たりの差が特に大きいような気がします。
下流域の滝の多くは深い谷底にあり日当たりが良くありませんが、上流に行くほど尾根と滝が近く日当たりも良好です。
上流部がほとんど落葉した晩秋にも来たことがありますが、下流部の紅葉はイマイチでした。 -
☆滝川渓流/おぼろ滝
今回例年より朝早く訪れたのは、もし晴天になっても朝は特に日当たりが悪いので滝の撮影に最適という点と、観光客(カメラマン)もおそらくいないだろうから、気兼ねなく好きな場所で好きな時間を取れる点です。
予想通り、7:15到着は一番乗りでした。
で、
今回はその利点を最大に活かし、『おぼろ滝』の対岸からの撮影を試みました。
ほとんど(99%)のカメラマンは滝の右岸、遊歩道側から撮影しますが、対岸に行こうものなら目障りになり大顰蹙を買うのは間違いありません。
もし立場が逆だったら私がブーイングを出します(^^ゞ。 -
☆滝川渓流/おぼろ滝
対岸へは滝手前の浅瀬と岩を渡ります。
その時の水量にもよると思いますが、今回は長靴で渡れました。 -
☆滝川渓流/おぼろ滝
初めて渡ってみて見る角度でこうも印象が変わるのかと新鮮でしたし『おぼろ滝』の上に、上流の『大岩の滝』まで見えるとは想像もしなかったので大きな驚きでした。 -
☆滝川渓流/おぼろ滝
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☆滝川渓流/おぼろ滝
対岸からだと滝が6本も同時に見えて大変お得ですが、他のカメラマンの邪魔にならないよう気をつけてください。 -
☆滝川渓流/おぼろ滝
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☆滝川渓流/おぼろ滝
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☆滝川渓流/おぼろ滝
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☆滝川渓流/大岩の滝
おぼろ滝の先、少し急な階段状遊歩道を登り
次に見えてきたのが『大岩の滝』です。
3段になって流れ落ちる段瀑です。
3段合わせて落差は30mくらいありそうです。 -
☆滝川渓流/大岩の滝
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☆滝川渓流/大岩の滝
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☆滝川渓流/大岩の滝
3段がリズミカルに流れ落ち、豪快さと優美さを兼ね備えたかなりの美滝です。 -
☆滝川渓流/大岩の滝
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☆滝川渓流/鋸歯の滝(のこばのたき)
次に見えてきたのが『鋸歯の滝』(のこばのたき)です。
見たまんまギザギザの形をノコギリに見立てた名前ですね。
矢祭町の北隣りの塙町(はなわまち)の阿武隈山中に秘湯・湯岐温泉があり、その温泉の直ぐ近くに『雷滝』があるんですが、この滝も『雷滝』とか『いかずち滝』でも良かったかも。 -
☆滝川渓流/鋸歯の滝(のこばのたき)
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☆滝川渓流/鋸歯の滝(のこばのたき)
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☆滝川渓流/鋸歯の滝(のこばのたき)最上段
この滝は遊歩道の下にある滝なので、写真右手の岩場を降りなくては正面からは見られません。
昨年までは独立した無名の滝だと思っていましたが、『鋸歯の滝』の写真を最大に拡大して確認したら、なんと『鋸歯の滝』の最上段部分と一致することが分かりました。
同じ滝でも見る位置、高さ、方向などで全く印象が違ってくるので勘違いや見間違いはしょっちゅうです(^_^;)。 -
☆滝川渓流/鋸歯の滝(のこばのたき)最上段
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☆滝川渓流/鋸歯の滝(のこばのたき)最上段
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☆滝川渓流/二丁目橋下の滝・下段
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☆滝川渓流/二丁目橋下の滝・中段
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☆滝川渓流/二丁目橋下の滝・上段
滝川渓谷では2011年の東日本大震災以前、紅葉シーズンは第一駐車場入り口で環境整備金(200円)を徴収していましたが、震災後はずっと無料になっています。
環境整備金は無料ですが、入り口管理棟で渓谷の地図案内パンフレットも無料でもらえます。
その地図には主な7つの滝が紹介されていますが、48滝ー7滝=41滝の名前や位置は書かれていません。
(ま、公称48滝=たくさんの意味ですが・・・・)
現場にはその7滝の他に何ヶ所か滝名の看板がありますが、全部合わせても10滝くらいでしょうか。
他の滝に公称名はなく写真の説明をするとき難儀します(ーー;)。 -
☆滝川渓流/二丁目橋下の滝・上段
この滝にも公称名は無い(以前看板があったのかも知れませんが・・・)ので、
滝の上にある二丁目の橋を目印として、多くの人は勝手に『二丁目橋下の滝』と呼んでいます。 -
☆滝川渓流/二丁目橋下の滝・上段
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☆滝川渓流・尾根の紅葉
谷間の紅葉は日当たりが悪くイマイチ、イマサンですが、尾根の紅葉は見頃を迎えていました。 -
☆滝川渓流/高母衣滝
二丁目橋の上から上流に見えるのが『高母衣の滝』。
しばらくどう読むのか分かりませんでしたが、どうやら『たかほろ』と読むようです。
この周辺に大拱高母衣という地名から付いたようで『オオヌカリタカホロ』だそうな(^_^;)。
拱と言う漢字じたい本当は共の左の片は手片ではなく土片ですがPCでは上手く変換できません。 -
☆滝川渓流/高母衣滝・上段
このS字型の滝はずっと名前が分かりませんしたが、崖の途中まで降りていったら『高母衣の滝』の上段でした。二丁目橋からは岩陰になって見えなかったので気付きませんでした。 -
☆滝川渓流・尾根筋の紅葉
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☆滝川渓流/見返りの滝(蛇淵瀧)
S字状の高母衣滝・上段の次に見えてくるのが『見返りの滝』です。
段瀑と渓流瀑が合体した滝で全体の落差は30mくらいありそうです。 -
☆滝川渓流/見返りの滝(蛇淵瀧)
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☆滝川渓流/見返りの滝(蛇淵瀧)
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☆滝川渓流/見返りの滝(蛇淵瀧)
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☆滝川渓流/見返りの滝(蛇淵瀧)
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☆滝川渓流/見返りの滝(蛇淵瀧)
下流から滝を見ると連続した1つの段瀑に見えますが、上流に登って見ると上段の滝と下段の滝の間は15mくらいの距離があります。
下から見れば一つの滝ですが、実際は独立した別々の滝であることがけっこう多いです。 -
☆滝川渓流/見返りの滝(蛇淵瀧)・最上段
この滝だけ見ると『見返りの滝』だとは思いませんよね(^_^;)。 -
☆滝川渓流/見返りの滝(蛇淵瀧)・最上段
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☆滝川渓流/見返りの滝(蛇淵瀧)・最上段
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☆滝川渓流/見返りの滝(蛇淵瀧)・最上段
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☆滝川渓流・尾根筋の紅葉
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☆滝川渓流の紅葉
谷底はほとんど色付いていませんが、谷の上の紅葉はとても綺麗です。
気温とともに日当たりがいかに重要かわかります。 -
☆滝川渓流・尾根筋の紅葉
これで滝川渓谷のおよそ半分まで登ってきました。
写真が同じくらいあるの、これより上流の写真&記事はPart2でご紹介します。
ここまでご覧いただきありがとうございます。
◆みちのく最南端の紅葉・滝川渓谷Part②でまたお会いしましょう。
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