2014/10/19 - 2014/10/20
301位(同エリア980件中)
玄白さん
福島県の紅葉の名所である裏磐梯に行ってきました。昼の紅葉だけなら日帰りでも可能ですが、今回は、朝もやの中の紅葉とか夕景、夜はきれいな高原の空気の中での星景写真にもトライしてみたいと思い、星野リゾート裏磐梯に1泊し、ついでに温泉も楽しんでこようという計画です。
行き先は、五色沼をメインに、中津川渓谷、一般的な観光地ではないが紅葉がきれいということでカメラマンに人気の曲沢沼、そしてグランデコスキー場です。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車
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自宅を5時半に出発、途中安達太良SAで朝食を摂り、五色沼最大の毘沙門沼の駐車場に8時半に到着。
案内板に示される散策路(毘沙門沼→赤沼→みどろ沼→竜沼→弁天沼→るり沼→青沼→柳沼)を撮影しながらのんびり散策。車を駐車場に入れてあるので、同じ道を往復しなければならない。こういうところは自家用車での移動の不便なところ。帰りはバスやタクシーを使ってもよいのだが、太陽の位置で五色沼の水の色の変化を見てみるのも面白いかもしれないので、往復歩くことにしよう。 -
毘沙門沼。
パンフレットなどで見る毘沙門沼の水は明るく鮮やかなターコイズブルーをしているが、今朝は日差しが弱いためか、沈んだ青色に見える。 -
早朝に霧が出たらしく、名残りの霧がかすかに湖面に漂っている。
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岸辺にはボート遊びの船が並んでいる。まだ朝早いので、ボート遊びをする観光客は来ていない。
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紅葉の具合はというと・・・
そろそろ見頃だとは思うのだが、ここもやっぱりちょっと鮮やかさが弱いような。
今年はどこに行ってもこんな感じである。 -
毘沙門沼のほとりに立つと対岸の森の上に磐梯山が顔を出している。
2つのピークがあるように見える独特の山容は1888年(明治21年)の大規模な水蒸気噴火による山体崩壊の結果である。その噴火で引き起こされた岩屑なだれで裏磐梯の河川がせき止められた結果、桧原湖、秋元湖や五色沼など大小数百の湖沼群が形成されたのだという。人類の歴史年代に比べ地質年代ははるかに時間スケールが大きいのが普通だが、裏磐梯一帯の地形はわずか120年ちょっと前に作られたというのが、歴史学と地質学が重なっているような感じで面白さを感じる。 -
五色沼の水の色が青緑色を呈しているのは、磐梯山の噴石に含まれているアロフェン(含水二酸化珪素・酸化アルミニウム)という鉱物が溶け込んでいるからだそうだ。
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水の色は空が映り込むと鮮やかさが増す。青緑色と一口に言っても、日の当たり具合で微妙に色合いが変わる。五色沼と呼ばれている所以だ。
ちなみに五色沼という沼は日本全国に数多くある。安易なネーミングといえばそれまでだが・・・ -
毘沙門沼は大きい。10分ほど歩いて端の見晴台までやってきた。
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この見晴台は少し高い位置にあって、上から見下ろす沼の水の色は緑がかったエメラルドグリーンというかターコイズグリーンの色あいである。
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毘沙門沼の隣の赤沼、あるいはその次のみどろ沼だったかな?(記憶あいまい)
どちらの沼もアシの根元が赤く染まっている。水に含まれている酸化鉄の影響らしい。 -
マムシ草の実を発見! 昨年軽井沢で見て以来だ。毒々しい感じとネーミングから一度見たら忘れない植物だ。
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イチオシ
弁天沼にやってきた。毘沙門沼に次ぐ大きな沼だ。水の色は浅いところは透明だが、深いところはターコイズグリーンだ。
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水の色、岸辺のアシの枯草色、松の緑と、色のコントラストが美しい。
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毘沙門沼に劣らず、美しい沼でいつまで見ていても飽きない。
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るり沼までやってきた。散策路から少し離れたところに展望台があるので、そちらに行ってみる。
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この沼のほとりからも松林の上に磐梯山が見える。五色沼の中で磐梯山が望めるのは、毘沙門沼とるり沼の2か所だけである。
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今日のるり沼は、エメラルドグリーンに見える。沼の名前のとおり、るり色(やや紫がかった濃い鮮やかな青、ラピスラズリの色)に見えることもあるんだろうか?
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るり沼から隣の青沼に流れ込む小さな流れがあった。透き通った清らかな流れで、緑の苔がびっしり生えている。鮮やかな紅葉が一枚流れてきた。
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るり沼のすぐ隣にある青沼
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五色沼探勝路から見える沼の中では、小さいながら一番鮮やかなターコイズブルーの水をたたえている。隣のるり沼から水が流れ込んでいるのに、水の色はるり沼とは違う。湖底の地質の違いで溶け込んでいる鉱物成分が違うのだろうが、面白いものだ。
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イチオシ
水辺の木の葉の先が白くなっている。増水したとき、沼に浸かり沼の鉱物成分が付着したのだろうか? るり沼の水はカルシウム分が多いらしいので、カルシウム化合物かもしれない。
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五色沼探勝路の終点に位置する柳沼に到着。ここまで普通に歩けば1時間のコースだが写真を撮りながらのんびり歩いたので2時間かかっている。
柳沼の水は、写真では空の青を映して青く見えるが、他の沼のようなパステルカラーではなく、ふつうの透明な水である。沼自体は地味だが、畔の紅葉は、ここが一番鮮やかである。 -
柳沼の畔の紅葉
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柳沼の湖面に映り込んだ紅葉
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柳沼の前には広い駐車場と土産物を売っている物産館がある。物産館の中で一休み。いつも通り、連れ合いはソフトクリームを売っている売店を探し出し、舐めている。毎度のことなので、今回は写真はなし。
物産館の中からも柳沼の紅葉が見える。
しばしの休憩の後、来た道を引き返す。帰りはあまり撮影に時間は使わず、さっさと歩く。 -
50分で毘沙門沼に戻る。
日が高く上ったためか、沼の水は鮮やかなターコイズブルーに変わっていて、美しさが際立っている。ボート遊びの観光客も大勢いる。 -
イチオシ
日蔭の水の色はエメラルドグリーンに近い色だ。紅葉とともに沼の水の色の変化が楽しめる。
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昼食は裏磐梯観光協会の斜め向かいにあるレストラン「モントレー」で昼食。ここでは、注文を聞き間違えられ、散々待たされた挙句、店員の対応も悪く、不愉快な思いをしてしまった。客の注文を復唱するという接客の基本がなっていない。
気を取り直して、磐梯吾妻レークラインをドライブして、もう一つの紅葉の名所である中津川渓谷に向かう。磐梯吾妻レークラインは、昨年7月24日まで有料観光道路だったが、今は無料開放されている。
途中に三湖パラダイスという展望台があったので立ち寄ってみた。三湖というのは、桧原湖、小野川湖、秋元湖である。写真手前が小野川湖、奥が桧原湖。秋元湖は道路の反対側でないと見えない。これらの湖は明治維新のころには無かったのである。 -
中津川渓谷へ。
広い駐車場とレストハウスがある。ここから歩いて中津川渓谷の散策に行く。遊歩道が整備されていて、途中、溪谷の川沿いに降りる道と中津川橋の上に出る道に分かれる。まず、橋の上に出てみる。 -
歩道がないのでちょっと危険だが、大勢の観光客が景色を眺めている。高さ50mの橋の上からの景色とは・・・
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イチオシ
溪谷の斜面の紅葉がはるかかなたの磐梯山まで続いているように見えて、ボリウム感がすごい。
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谷底を流れているのは、吾妻山を源流とし、秋元湖に注ぐ中津川。橋上から谷底までは50m、高所恐怖症だったら足がすくみそうだ。
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反対側に目をやると、橋の影が紅葉の木々の上に投影されている。
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途中まで戻り中津川の流れる谷底まで降りてみる。このあたりの紅葉はなかなか鮮やかだ。
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今宵の宿、星野リゾート裏磐梯。
以前は猫魔ホテルというリゾートホテルだったが、経営不振に陥り、星野リゾートが経営権を買い取り再生したホテルである。バブルの頃のリゾートホテルらしく、規模は大きい。 -
ホテルの玄関前からは磐梯山が夕日に赤く染められているのが望めた。
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ホテルのロビー内の様子
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チェックインしたあと、早速温泉でのんびりしたいところだが、今日は夕焼けが見られそうなので、ホテルの界隈をカメラをもって散策。散策のもう一つの目的は、星景写真によさそうな場所のロケハンである。
ホテルの向かいが五色沼のひとつ、柳沼なので、もう一度行ってみる。
夕日に照らされた沼の畔の紅葉は昼間より色鮮やかだ。 -
桧原湖の湖岸へ。
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雲が全くなく期待したような夕焼けにはならなかった。
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ホテルの最上階に展望室があったので、そちらにも行ってみた。
夕日が沈んだ直後の桧原湖。
その後温泉に浸かり、夕食。夕食は地場の食材をふんだんに使ったバイキング形式。ゆっくり食事を楽しみたいので写真はなし。 -
食事の後は、星景写真にトライ。夕食で飲まなければ車で遠出もできるのだが、温泉宿の夕食で飲まないわけには行かない。かといってホテルの前は駐車場の照明が明るすぎてダメなので、チェックイン後の散策で目星をつけておいた桧原湖の湖岸へ。
かなり視力が衰えてしまって、3等星くらいしか見えないが、若かりしころの6等星まで見える視力をもっていれば、今宵は降るような満天の星空になっているはず。
ありがたいことに、最近のデジタルカメラの高感度をもってすれば、肉眼で見える以上の星を撮ることができる。とはいえ、星景写真ではもっと明るい広角単焦点レンズが欲しい!! -
北極星を中心にリング状の星の軌跡を撮るべく、北極星にレンズを向け、シャッタースピード30秒、枚数40枚にセットしてリモートケーブルレリーズのボタンを押す。あとは20分間カメラが自動でシャッターを切り続けてくれる。後でパソコンで比較明コンポジット合成すればよい。フィルムカメラの長時間露光では、地上の明かりが露出オーバーになってしまうが、比較明コンポジットなら両方適正露出にできる。デジカメならではの芸当である。
ところが・・・北極星を画面中心に入れたつもりだったが、ずれているではないか! 失敗! カシオペア座と北斗七星を手掛かりに北極星にレンズを向けたはずだったのに・・・ ああっ、かつての天文少年の面目丸つぶれ・・情けない -
西の方角には夏の大三角(織姫星、彦星、白鳥座のデネブ)が見えている。
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次に柳沼の畔に移動。湖面は静まり返り鏡のようになっていて、水面に星空が映り込んでいる。ひときわ明るい水面上の星(左下端)はぎょしゃ座の一等星カペラだ。
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イチオシ
ここでも東から上ってくる星々の軌跡の撮影にトライ。水面にも星の軌跡が写っている。露光中に薄雲が湧いてしまったのがちょっと残念。
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20秒露出で一枚。右上にぼんやりかたまっている星はスバル(プレアデス星団)
こんな写真を撮っていると昔の天文少年の血が騒ぎ出し、天体望遠鏡が欲しくなりそうだが、連れ合いの承認は得られないだろうな・・・ -
東の空から上ってくる星々の軌跡
この一枚の撮影のために30分かかる。昼間の風景写真のように気軽に何枚も撮るわけには行かない。
夜も更け、冷えてきた。これくらいで切り上げて、温泉に浸かり寝ることにしよう。 -
イチオシ
翌朝、夜明け前に起き出し、朝焼けの風景撮影へ。曽原湖のあたりに行ってみる。
東の空が赤く焼けて、湖面には朝霧が漂い始めている。なかなか良い情景だ。 -
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曽原湖の朝霧。
霧は余計なものを隠し風景を幻想的に変えてくれる。 -
曽原湖で霧が出ているということは、五色沼でも出ているだろうから、毘沙門沼にも行ってみよう。
予想通り霧が出ていたが、予想外の濃霧だった。 -
毘沙門沼に流れ込む川筋の林も霧に霞んでいる。
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日が昇ってくると霧は薄くなってくる。
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イチオシ
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湖面にはまだ霧が少し残っている。そろそろ、ホテルの朝食の時間なのでホテルに盛ろう。
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が、その前にしつこく、柳沼にも立ち寄ってみた。
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こちらも良い感じで湖面に少し霧が残っている。
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朝は風がやんで湖面が水鏡になっているので、紅葉の美しさは倍増するようだ。やはり、風景写真は朝夕が特に良いというのは当たっている。
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朝食もバイキング。昼は軽く済ませるつもりなので、朝食はがっつり食べておこう。
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朝食後、最上階の展望室にもう一度行ってみる。
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早朝の撮影を終えているので、チェックアウトは急がない。
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今日の午前中は曽原湖の近くにあるという曲沢沼に行ってみる。ここは、一般の観光地ではないが、紅葉がきれいな場所ということでカメラマン達にはよく知られた場所だそうだ。
スマホでこの場所のマップコードを検索してカーナビにセットして出発。ホテルから20分ほどである。
到着すると、観光客は全くいないが、三脚を立てたカメラマン達が数人すでに撮影に勤しんでいる。 -
写真では違いがよくわからないが、ここの紅葉はとても鮮やかである。昨日の五色沼をはじめ、今年はすでに何か所か紅葉スポットを訪れているが、ここの紅葉の色づきが一番である。
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沼の水の色は五色沼のように特徴的ではないが、透明度は高い。
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イチオシ
沼の水と紅葉の取り合わせは、庭園の紅葉の美しさにも通じる。水がある風景は心が落ち着く。
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イチオシ
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舗装道路から沼の左側を回り込んで来た道をさらに笹をかき分けて獣道のようなところを奥に行くと磐梯山が見える沼の畔に出る。
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逆さ磐梯山
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紅葉の写真ばかり撮影していると、こんな花の写真が新鮮だ。花の葉も紅葉しているが・・・
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曲沢沼での撮影を終え昼食の後はグランデコスキー場へ。、ところが、グランデコは、パソコンでの写真データの取り扱いでミスをしでかして、データを間違って消してしまった。年を重ねるごとに、そそっかしさに拍車がかかってきた。グランデコはすでに紅葉のピークは過ぎていて、大した写真はなかったことがせめてものなぐさみである。かろうじてグランデコからの帰り道に立ち寄った小野川湖に近い渓流で撮った一枚が残っていた。
以上、裏磐梯の紅葉と星空散歩でした。
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この旅行記へのコメント (4)
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- belleduneさん 2014/11/16 09:11:44
- 嘗て天文少年だったのですか...
- 玄白さん、綺麗な紅葉ですね、空気が澄んでいて、見ているだけでも、その場にいるような臨場感ある写真に感謝です。夜空の星の写真がありますが、天文学に疎い私は、季節の星座もなかなか覚えられません。ニュージーランド南島のテカポで、スターウォッチング星空ツアーに参加したことがあります。マウント・ジョン天文台へ上がって、望遠鏡を覗かせてもらったり、スタッフの方がペンライトで見えている星座を説明してくださったり、とその時は「ふむふむ、なるほどこれがあの星座か」と納得するのですが、指示がないと夜空いっぱいに広がる星で、どれだったか分からなくなります。一番初めに満点の星空を見たのは、1998年のサハラ砂漠でした。都会では、見ることが出来ない素晴らしいものでした。それから10数年、サハラ砂漠の大砂丘を旅して来ましたが、一度だけ長時間露出で、夜空の星を撮ったことがあります。私には何の星座か全く分からなかったのですが、見に来た方が多分星座に詳しい方らしく、「これは、OO座ですね」とおっしゃっていました。天文少年を尊敬します。古代ギリシャ人は、夜空を見上げては、星座にまつわる物語を創作したいたのでしょうか。またお邪魔します。
- 玄白さん からの返信 2014/11/16 09:59:09
- RE: 嘗て天文少年だったのですか...
- belleduneさん、こんにちは
書き込みありがとうございます。
ニュージーランドでスターウォチングされたのでしたら、日本からは見られない南十字星やマゼラン星雲なんかもご覧になったんでしょうね。
中学校卒業まで、星に嵌っていました。自分で反射式天体望遠鏡のミラーを研磨したりして自作もしていました。
その後、天文とはご無沙汰していますが、リタイアしてから写真を撮り始め、星景写真を撮り始めたら、美しい星空の感動がよみがえってきている今日この頃です。
裏磐梯以後も星の写真を撮りました。近々4Traにアップ予定です。
玄白
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- 蔦之丞さん 2014/11/10 12:17:49
- いつも、綺麗な写真をありがとうございます!
- 星野リゾートに12/4日予定してます
紅葉or雪景色の期待はなく
格安クーポンを入手したため(笑)
星空の写真が素晴らしいですね〜!
五色沼を往復歩く人は珍しいです(笑)
多地からのお客様を案内する時は
物産展の方から下りを歩いて
毘沙門沼から、タクシーかバスで戻るコースを薦めていますが
写真家は労力を惜しまないんですね
敬服します
おかげ様で自分では見られない画像を拝見させて頂き
感謝申し上げます。
- 玄白さん からの返信 2014/11/10 18:29:09
- RE: いつも、綺麗な写真をありがとうございます!
- 蔦之丞さん、こんばんは
やっぱり、五色沼往復するのは珍しいですか(^ ^);
往復どころか、翌朝にも行ってしまいました。ハハッ
毎朝1時間ほど6kmのウォーキングをやっているので、これくらいは苦にはなりません。
12月の星野リゾート、楽しんできて下さい。観光スポットをあくせく回らず、温泉でゆったり、のんびりのホテル滞在というのも、よろしいのではないでしょうか。
玄白
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