熱海でアートを感じる旅（起雲閣・MOA美術館）

2014/10/23 - 2014/10/24

母と叔母の３人で熱海へ行きました。

叔母は海外在住ですが、一時帰国中、一緒に温泉に行くことになりました。
母と叔母は、温泉でのんびり
私は1人で熱海を観光することにしました。

旅行する時は、いつも事前に下調べをしますが、今回はノープランです。

偶然訪れた「起雲閣」がとても素晴らしかったです。

エリア 熱海(静岡)

• 旅行の満足度: 4.0

• 同行者: 家族旅行
• 一人あたり費用: 1万円 - 3万円
• 交通手段: JRローカル
• 旅行の手配内容: 個別手配

10月23日

熱海駅に着きました。
ホテルのお迎えの車は1時45分に来てくれることになっていて
まだ少し時間があるので、商店街を歩いてみることにしました

熱海駅 駅

あつあつの温泉まんじゅうを購入し、駅まで戻るとお迎えの車が来ていました。

今日のお宿は、紀州鉄道熱海ホテル
熱海駅より車で5分くらい山を上がった　高台にあるホテルです。
母が新聞広告を見て、予約してくれました。

熱海温泉　紀州鉄道　熱海ホテル 宿・ホテル

建物は古いですが、お部屋からは相模湾が見渡せ、眺めは良いです。

おばば様2人は、部屋でのんびりしたいと言うので
私は1人で出かけることにします。

熱海駅までは、ホテルの車が送ってくれました。
駅から海の方へ歩いて行きます。

坂道を下っていくと、お湯を引いているのか太いパイプをよくみかけました

屋根の上にはアロエが生い茂っています

南国ムードですね

海岸まできました
曇空ですが、初島が見えます

『貫一・お宮の像』

「恋に破れし貫一は　すがるお宮を突き放し　無念の涙はらはらと　残る渚に月淋し」
新金色夜叉より

すごいですね　貫一さん…　お宮さんを足蹴りです

お宮の松 貫一 お宮の像 名所・史跡

『ムーンテラス』

ムーンテラスは 「恋人の聖地」に認定されているそうです。

渚親水公園 ムーンテラス 公園・植物園

テラスの両端には、日本と世界の都市の方位を示す方位盤があります

こちらが、リオの方角なのね・・・

方位盤から北東の方角を眺めてみました

『親水公園スカイデッキ』　


南欧コートダジュールをイメージしてつくられた公園だそうですが
誰もいなくて、ちょっと寂しい…

熱海サンビーチからレインボーデッキまで歩いてきました。
まだ時間があるので、どうしようかしら・・・とあたりを見渡すと
「熱海市観光協会」を発見。　　
中に入って相談すると『起雲閣』を紹介して頂きました。
早速行ってみることにしました。

親水公園から山側の方へ歩いて５〜６分で『起雲閣』 に到着です

『起雲閣』
1919（大正8）年に別荘として築かれ、1947（昭和22）年に旅館となりましたが
２０００(平成１２）年より熱海市の所有となり、歴史的・文化的遺産として公開されることになった邸宅です

起雲閣 名所・史跡

『麒麟の間』

印象的な群青色の壁

洋館「玉姫」のサンルーム

ステンドグラスの天井
色鮮やかなタイルの床
大きな窓から見える回遊式の庭園が美しい

ぺたんとタイルの床に座って　ひんやりしたタイルの冷たさを直に味わってみる

ガラスの天井から降り注ぐ優しい光
しばしこの部屋を独り占めできた幸福

平日の夕刻のためか、この部屋の見学者は私１人で
「タイルの床に座りこむ」という奇行が許されましたが
この部屋への新たな訪問者に気付き、慌てて立ち上がりました

美しく整ったこの部屋は
シンメトリーで幾何学的なアールデコ

文豪たちに愛されたこの館では

数多くの文学作品が生まれ

そして今
現代の芸術家も

美しい庭園をキャンバスにして　自らの作品の価値を高めている

２階の部屋からは
木製の窓枠と少し歪んだ大正ガラスを通して

気品ある松の姿を眺めることができます

和館「孔雀」の佇まいに　
なぜか懐かしさを覚え

この館から去りがたくて
もう一度　「玉姫」のサンルームに戻ってきました

日本でもなく　中国でもなく
ましてやヨーロッパのどこの国でもない
この異空間は

大正から昭和を生き抜いた
浪漫の薫りで満ちていました

庭園を見学した後は、ホテルに戻りましょう
おばば様たちが待ってます

海岸からずっと歩いてきたのでおなかぺこぺこです
お食事をして　温泉につかってのんびり

母が先に寝た後、久しぶりに会った叔母と話をしました。
叔母は私が生まれた年に海外へ移住し、それ以来ずっと海外暮らしですが
度々日本に帰国する度に、いつも私の実家に滞在するので親しみがあります
私の旅行好きも、叔母の影響があるのかもしれません。

叔母の昔話を子守唄のように聞きながら眠りに落ちました。

10月24日

朝食を食べた後、おばば様たちと３人でMOA美術館へ行くことにしました
美術館へはホテルの方が車で送ってくれました

MOA美術館 美術館・博物館

9時半開館で、着いたのが9時25分
私達が一番のりです
美術館本館へは、長いエスカレーターを７つ乗り継いで行きます
エスカレーターの総延長は２００ｍ、高低差は６０ｍもあるそうです。

円形ホールでは、松本零士展が行われていて
「宇宙戦艦ヤマト」や「銀河鉄道９９９」の版画が展示販売されていました。

美術館の中には能楽堂もあります

ロビーからは、美しい熱海の海が一望できます。
展示室では岩佐又兵衛勝以の「浄瑠璃物語絵巻」が素晴らしかったです。

奥州へ下る牛若（義経）と長者の娘浄瑠璃との恋物語を絵巻化したもので
色鮮やかで絢爛豪華な１２巻あわせると１３０m近くになる長大な世界に圧倒されますが
巻物に添えられた「あらすじ」を読んでいくと、お話としても面白く大変興味深いものでした。

初島が見えます

私の熱海の旅はこれにて終了

母と叔母はもう一泊するので、ホテルまで送った後
私は熱海駅に向かい帰路につきました。

この旅行記へのコメント （2）

• TOOさん 2015/01/15 20:25:01

  起雲閣

  夏秋さん
  
  TOOと申します。
  ご投票ありがとうございました。
  
  熱海はよく行くのですが、起雲閣はまだ行ったことがありません。
  お写真からはノスタルジーを感じました。
  
  今度熱海に行ったら、ぜひ立ち寄ってみようと思います。
  
  またお邪魔させていただきますね〜。
  
  TOO
  

  夏秋さん からの返信 2015/01/16 17:50:51

  RE: 起雲閣

  TOO様
  
  旅行記をご覧下さりありがとうございました。
  
  起雲閣はとても素敵な邸宅でした。ぜひおでかけくださいませ。
  
  函館には、美しい建物、夜景、美味しいもの…　
  すてきなものがいっぱいなのですね。
  いつか訪れてみたいです。
  
  今後ともどうぞよろしくお願いいたします。