2014/10/01 - 2014/10/01
122位(同エリア798件中)
玄白さん
一昨年に続き、紅葉シーズンの旅行は東北方面へ。今年は、山形県内の山の紅葉を求めて、蔵王、月山、鳥海山を巡ってきました。この3ヶ所は県内で最も早く紅葉が始まる山です。それと山形県は全市町村に温泉がある温泉県なので、温泉も欠かすことは出来ません。巡った温泉は、月山志津温泉、鳥海温泉、湯野浜温泉、銀山温泉です。
初日は、蔵王エコーラインのドライブを楽しみながらの紅葉撮影、その後、月山志津温泉で宿泊ですが、少し時間があったので山形市内に寄り道をして、山形県郷土館、通称「文翔館」を見学してきました。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦(シニア)
- 交通手段
- 自家用車
-
自宅を5時半に出発。東北道白石ICを降り、遠刈田温泉を経由して蔵王エコーラインへ。
宮城蔵王中腹にある三階の滝。落差181m、幅7mで、ブナ、カツラの森の中を三段になって落ちる滝で、日本の滝百選にも選定されている。
さすがに、まだこのあたりの低い標高では紅葉は始まっていない。 -
標高1700m付近からエコーライン沿いにも紅葉が見られるようになってきた。
蔵王エコーラインは、蔵王連峰を東西に横断し、宮城県と山形県をつなぐ無料の山岳観光道路である。11月初旬から翌年4月下旬までは冬季閉鎖となる。 -
9:40 標高1758mのこまくさ平に到着。
-
ここは、名前のとおり、夏になると岩場のあちこちにコマクサが咲くところである。宮城県内でコマクサが見られるのは、蔵王山腹だけだそうだ。
岩場に咲くコマクサを見るための歩道が整備されていて、その一角に展望台が設えてある。 -
コマクサも紅葉している。赤黒く変色しているだけで、やはり7月〜8月初旬に咲く花を愛でるのが一番だ。
-
-
イチオシ
こまくさ平展望台からの眺め。刈田岳山頂直下の火山特有の荒涼とした崖の下に、紅葉・黄葉した樹海が広がり、その下の断崖には不帰の滝という一筋の滝が流れ落ちる、広大な風景がひろがっている。
-
イチオシ
不帰(かえらず)の滝付近をアップで。
御釜から流れ出る川が断崖から一気に落下する高さ98mの直瀑である。滝の名前の由来は、昔、ここに鬼婆が住んでいて登って来る男どもを捕まえて生き血を吸ってはこの滝に落した。それゆえ、ここに来た者で帰って来た者はいないということから「不帰(かえらず)の滝」と呼ばれるようになったという。 -
-
ここの紅葉は、黄色の方が目立つ。ブナやナラが多いらしい。赤はカエデ類、ナナカマドのようだ。あいにくの曇り空で、飛びぬけて鮮やかというほどではないが、山らしい野趣あふれる紅葉の風景である。
-
-
こまくさ平から少し登った刈田岳登山口の駐車場へ。
登山口に大黒天が安置されている。 -
登山口から眺めた蔵王連峰最高峰の熊野岳。
御嶽山の噴火では、戦後最悪の犠牲者が出て大変なことになっているが、蔵王もまた活火山である。仙台管区気象台によると蔵王でも去年から火山性地震が増えていて、特に8月は 1か月間で去年1年間の半分にあたる約106回の地震が観測されたそうだ。ただし、噴火が ただちに起こるという兆候は見られないということのようである。しかし、御嶽山のこともあり、県の職員が急遽、緊急避難小屋の点検をするなどの緊急対応をしているそうだ。
火山性地震の増加は東日本大震災の大地震の影響もあるのかもしれない。 -
登山道入口の案内板
刈田岳頂上まで1時間の山登りだが、今回は歩かない。エコーラインから分かれて蔵王ハイラインという有料道路を使えば、頂上まで車で行けてしまうのである。
5分ほど登山道を登ったところで、また撮影タイムである。 -
画面上方に、先ほどまで居たこまくさ平が見えている。こまくさ平から眺めた紅葉の森を反対側から眺めている。
-
-
-
ダケカンバの白い幹がひときわ目立っている。
-
南側方向の眺め。雲がかかっている遠方の山は南蔵王の後烏帽子岳だ。
-
蔵王ハイラインへの分岐に程近いところにある狭い駐車スペースから見た山腹の紅葉
-
イチオシ
通ってきた蔵王エコーラインを振り返る。クリスマスツリーような形の青い木立はアオモリトドマツだろうか。
このあと、蔵王ハイラインを通って刈田岳頂上へ行ってみたが、頂上では突然、ガスに包まれ、辺りは真っ白で何も見えない。御釜を見るつもりだったが、しばらく待ってもガスが晴れそうもないので、トイレ休憩だけして引き返す。まあ、御釜は2年前にも見ているので、そんなに惜しくはない。
参考
南東北親孝行ドライブ旅行(2) 米沢・蔵王編
http://4travel.jp/travelogue/10708968 -
山形県側の蔵王エコーライン。微妙に宮城県側の紅葉とは違うように見えるが、気のせいだろうか・・・
-
蔵王エコーラインの山形県側終点、坊平高原にあるライザワールドスキー場へ。
-
もちろん、スキーをやるわけではない。道沿いにスキー場レストランの幟が立っていたので、ランチのために立寄ったのである。
-
ランチは、軽くマルゲリータピザで済ます。
-
食後、しばし雪がないゲレンデをウロウロしてみた。
-
少しばかりの草紅葉。
-
草紅葉の正体は、こんな植物。
-
ゲレンデの端にひときわ目立つカエデの紅葉
-
-
オレンジ色に染まった草紅葉
-
-
レストラン駐車場脇に咲いていたコスモス。背後のナナカマドも紅葉し始めている。
-
-
スキー場入口道路脇のツタウルシが鮮やかに紅葉していた。
-
イチオシ
-
アザミと紅葉と
-
蔵王エコーラインを抜け、山形市に向かう途中の道端で、見事に咲き誇ったコスモスと黄金色に輝く稲田の取り合わせがとても美しかったので、畦道の入口に車を停めて撮影タイム。
-
まわりはほとんど稲刈りが終わっていたが、この一角だけ黄金色の稲穂が残っている。
-
先月行った山中湖の花の都公園のコスモス畑より、よっぽど見事な咲きっぷりだ。
通りかかった観光客らしい人、数人も車を停めて、写真を撮っている。 -
御釜がガスで見えず、刈田岳山頂での滞在時間がほとんどなかったので、少し時間が余った。そこで、山形市内でちょっとだけ観光して月山志津温泉に向かうことにしよう。
事前に何も下調べをしていなかったので、とりあえず観光案内所に行き、山形市内の一番の観光スポットはどこか尋ねると、文翔館がオススメだという。 -
と言うわけで、文翔館へ。
これは、旧山形県庁舎と県会議事堂として昭和50年まで使われていた、英国ルネッサンス様式の建物で、昭和59年に国指定重要文化財に指定されている。正式名称は山形県郷土館と言い、現在は無料で内部の見学ができる。
外観は重厚な石造りのように見えるが、レンガ作り三階構造で、外側だけ、石張りされている。
ちなみに、「文翔館」というのは、一般公開を始めたときに公募して付けた名前で、採用された名称、文翔館というのは山形とは縁も所縁もない三重県の女性の応募だったそうだ。 -
中庭側に入るとレンガの壁がむき出しになっている。
国指定重要文化財になった二年後から10年の歳月をかけて修理工事が行われたそうだ。工事では、解体範囲を最小限にとどめ、可能な限り在来の材料を使い、オリジナルの工法に忠実に復元を図ったそうである。 -
ボランティアガイドが居て、無料で案内していただけるというので、お願いした。
40分ほどかけて、じっくりと説明していただいたが、メモも取らず聞いていただけなので、忘れてしまったことも多い。
これは中央階段。赤い絨毯が敷かれ、重厚な木造の手すりの階段は、内閣改造時の大臣集合写真を撮る総理官邸の階段の雰囲気に似ている。一般開放しているので、よく結婚式の記念撮影にも使われるそうだ。 -
階段踊り場のステンドガラス。月桂樹の葉の輪飾りがデザインされたシンプルなもの。これは、創建当時のままだそうだ。
-
手すりのデザインはアカンサス(葉アザミ)をモチーフにしたものだという。設計者(名前は忘れてしまった)がアカンサスが好きだったからだという説明だった。
-
中央階段3階部分。大理石の柱にアカンサスの花を模した漆喰飾りが繋がっている。
-
漆喰飾り
-
「正庁」という部屋。県知事(創建当時は県令という呼称だったが・・)の訓示、辞令交付、貴族院選挙、警察署長会議などの重要会議が行われた部屋で、最も豪華な作りの部屋である。寄木張りの床や大理石の柱は創建当時のものだそうだ。
-
シャンデリアも見事
-
漆喰の飾り天井。戦時中は空襲による天井崩落を防ぐため、ボード張りに改造されていたそうだが、昭和61年からの修復工事のとき、当初の漆喰天井に復元された。設計図が残されていたわけではなく、わずかに残っていた漆喰天井の破片を職人が見て復元したものだそうだ。見事な職人技というほかない。
-
正庁からバルコニーに出ることができる。正面には山形市のメインストリート七日町大通が延びている。8月に行われる山形花笠まつりのパレードは、この文翔館正門前が出発点だそうだ。
-
レンガ壁に張られた石に彫られた壁飾りも見事。後から彫ったものではなく、石一個一個に彫刻を施し、壁に嵌め込んだのだという。
-
文翔館のシンボル、時計塔。稼働中の時計台としては、札幌時計台に次いで二番目に古いもの。分銅式の振り子時計で、5日に一度、分銅を巻き上げるという。それを、文翔館開館以来一度も休むことなく続けているのが、齢80過ぎのご高齢の桝谷二郎さんという時計職人である。氏は、この時計の考案者でもあるそうだ。
-
正庁の隣りにある貴賓室。かつて、皇族や中央政府要人が訪れたとき使用された部屋で、正庁に次ぐ豪華な部屋である。
-
この部屋で映画「るろうに剣心」のロケが行われたらしい。どんな映画かは知らないが・・・
-
知事執務室。
ザクロとブドウの図柄の壁紙は、わずかに残っていた創建当時の破片から復元したものだそうだ。建物の南東角に位置している。角部屋に県の高官の部屋が配置されており、県知事に次ぐNo2の内務部長室は南西角、No3の警察部長室は北東角に配置されている。 -
シャンデリアが吊り下げられた漆喰天井の飾りも、手間を掛けて復元されたという。
-
知事執務室隣りの応接室。この部屋は比較的質素である。
-
高等官食堂。国から派遣されてきた高等官が知事と一緒に食事をした部屋で、、食事中の会話がよく透るように、音の反射がよい板張りにしたそうだ。
-
廊下
-
警察部長室
-
「記念碑の回廊」と名付けられたいくつかの部屋では、明治時代から現代にいたるまで、各時代の人々の暮らしがわかるように、風俗や流行など身近な話題をテーマにして、写真や生活用具等が展示されている。
-
この部屋では、紅花の栽培、流通、応用産品が展示がされている。連れ合いは、ことのほか、紅花染めの振袖に見入っていた。男である自分が見ても、少しピンクがかった穏やかな紅色の風合いはすばらしいと思える。
-
二階、三階あわせて8つほどの部屋は、ギャラリーとして、市民の創作・文化活動に開放されている。山形市民であれば、手ごろな値段で借りられるのだそうだ。
-
喫茶室があったので、ここでお茶をすることにしよう。
ここは、耕地整理製図室として使われていた部屋である。 -
さくらんぼの焼き菓子とコーヒーで一服。連れ合いはラ・フランスの焼き菓子。値段は手ごろなのに、良い味だった。(コーヒーとケーキで¥555)
ウェイトレスのおネエさんが、このケーキは料理雑誌のオレンジページで紹介されたんですよと言って、その雑誌を自慢げに持ってきて見せてくれた。 -
旧県議会議事堂。こちらも通常は一般公開しているのだが、この日は何かのイベントがあるらしく、クローズされていた。
山形市内観光は、文翔館だけにとどめ、月山志津温泉へ移動。
以下、山の紅葉と温泉を巡る山形の旅②に続く。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (2)
-
- 銭形幸一さん 2014/10/08 22:04:21
- 色づいてきましたね
- こんばんは。
銀山温泉も行かれたんですか…。
今年の年末は海外旅行、予約しそびれてしまったので国内どこにしようか考えているのですが雪の銀山温泉も良いなぁと。
玄白さんのこれからUPなさる旅行記が背中を押してくださるかもしれません(笑)。
今年は紅葉早いみたいですね。
もう蔵王まで南下ですか。
まさに錦秋の世界。
紅葉の綺麗な場所って火山(磐梯山、那須岳、男体山、日光白根山etc)、温泉がセットである場所ばかり…。
日本列島に住んでいるわけですから気にしてたらどこも出かけられなくなってしまいます。
勿論、天候や噴火の予兆を調べるといった最低限の自己防衛は不可欠ですが。
月山、鳥海山の紅葉の写真も楽しみにしております。
紅葉シーズン、玄白さんから大きく出遅れてしまっている私ですが17日に一泊二日で南アルプスの仙丈ケ岳、来月12日に京都の清水寺の夜間特別拝観に行くことにしました。
山の紅葉、那須岳、奥日光と迷ったのですが、さすがに火山は行きづらかったのと、仙丈ケ岳に登り、先月歩いた北岳〜間ノ岳の稜線を眺めてみたい、あわよくば富士山、北岳、間ノ岳のNo1,2,3を一望したいと目論んでおります。紅葉は盛りを過ぎてしまっているかもしれません…。
毎年押すな押すなの清水寺の夜間特別拝観、カード会社の貸切のイベントに当選してしまいました。一般公開に先立つ二日前に130名のみに公開されるとのことです(アメックス以外、他のカード会社は協賛していないようです)。今日の仕事帰りの電車の中で当選の電話を受け、急きょ京都のホテルの予約も済ませました。
P.S.
こあひるさんの「紅葉の玄白!」、得て妙ですね(笑)。
旅行記の続編楽しみにしております。
- 玄白さん からの返信 2014/10/10 09:24:11
- RE: 色づいてきましたね
- 銭形幸一さん、こんにちは
銀山温泉は、絶対冬がオススメです。今回は山形の山の紅葉ついでに立寄ったのですが、大正、昭和初期のノスタルジックな旅館街の建物には雪景色が似合います。
おっしゃるとおり、今年の紅葉は早いです。蔵王も月山も例年なら見頃だったはずですが、今年はすでにピークを過ぎていました。昨日も友人たちと、日帰りで那須岳に行ってきたのですが、ここも遅すぎました。どうも、今年の紅葉ウォッチングは時期をはずしてしまったようです。特に泊りがけでは宿の手配をしてしまっているので、簡単に変更するわけにはいきません。
清水寺の夜間特別拝観に当選したとはラッキーでしたね。
京都の紅葉も魅力的なのですが、混雑がすさまじく、人混みが苦手なので、どうも二の足を踏んでしまいます。
玄白
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
2
68