ベルファスト： タイタニック号造船所，対立の跡など市内巡り

2014/08/26 - 2014/08/28

アイルランドでは英国であるベルファストも是非見てみたかった．２日目にはダブリンと同様にHop On Hop Offバスで市内巡りをし，３日目にはジャイアント・ゴールウェイに行った（これは別記）．
　ベルファストは人口２８万（周辺を含めると７５万，北アイルランド全体では１８０万）の都会ですが，ダブリンとは幾分違う英国の雰囲気があります．イングランドやスコットランドからの移住者やその子孫が多く，人種が違います．宗教は４６％程がプロテスタントで，これに対しアイルランド系のカトリックは４０％程．話す英語も King's Englishで，アイルランド英語とはイントネーションが違います．通貨はポンドでユーロは使えません．
　主な行った場所は，シティホール，ベルファスト城，ピースライン地区，カトリック系地区の政治的壁絵，タイタニック号造船所，ストーモント・エステート．

（かつては紛争地であり，アイルランドへの統合を目指すIRA暫定派（カトリック系）と英国所属継続を図る対抗組織（プロテスタント系）＋英国軍との間で，攻撃やテロが1990年代前半まで続いていた（組織関係は複雑）．1998年のベルファスト和平合意，その後のアイルランドによる北アイルランド６州の領有権放棄により，安定化してきているが，今でも対立は根深いようで潜在している．）

エリア ベルファスト(イギリス)

• 旅行の満足度: 4.5
• 観光: 4.0
• ホテル: 4.5
• 交通: 4.0

• 同行者: 一人旅
• 交通手段: 高速・路線バス 観光バス 徒歩
• 航空会社: エールフランス
• 旅行の手配内容: 個別手配

ダブリンからベルファストはバスで2.5時間．EU内では国境でのパスポート検査なしのところがありますが，それでも国境検査所は残っていることが多いです．でもアイルランド，北アイルランド間は国境検査所はなく，どこが国境かもよく分かりません．道路案内板でアイルランド語（ゲール語）の併記がなくなると，英国領に入ったかと分かります．

この写真の案内板にはアイルランド語の併記があるので，まだアイルランド領．

このバスでダブリンからベルファストへ．　
これはベルファストのバス停で，交通の中心にあるヨーロッパ・ホテルの脇の通り．

ベルファストで最高級のヨーロッパ・ホテルと，その前の尖塔．

ヨーロッパ ホテル ベルファースト ホテル

鉄道駅とバスターミナルがある交通中心のグレート・ヴィクトリア・ストリート駅の前．

左に何か分からないおばさん像がある．

こちらは大きなバスターミナル．

奥の方にこの鉄道駅あり．　バスターミナルの方が人が多い．

駅の前の通りの反対側にある塔のあるクラシックなビル．
Assembly Buildingといって，会議場/展示場になっているようだ．

駅近くの丸窓のあるグランド・オペラ・ハウス．　1895年築．

中心通りのグレート・ヴィクトリア通り．

ここを南に真直ぐ600ｍ程歩いてホテルへ．

宿泊のベネディクト・ホテル．

Benedicts Hotel ホテル

十分広くて５☆並みの部屋でなかなか良かったです．
１泊12,500円程（朝食付き）でした．

バスタブもあり，広くて清潔でした．

洗面台にはこのタオルアートあり．

窓からの眺め．　丘陵が見えます．

Union Jackはここは英国であることを誇示しています．

一休みして街中心の方へ散策に出かけます．
駅では両替所が見つからなかったので，ホテルの受付のお嬢さんにATMを教えてもらって，ポンドを得ることが出来ました．

街の中心のシティーホール後ろ側．

シティーホール右側面．

シティーホール前面．　1906年築．

シティホール (ベルファスト) 建造物

シティーホール前面にはヴィクトリア女王像．

シティーホール左側のタイタニック号犠牲者の慰霊碑．

シティーホールの中に入ります．　エントランス部分．

模様の浮き出た大理石の柱．

入場無料だが，２階部分は引率付きでなければ立ち入り禁止だった．　残念．

修学旅行か何か？

シティーホール近くのクラシックなビル．

アイルランドのポストは緑色だが，英国では赤．

Henry Cookeの像．（1788?1868; アイルランドのプロテスタント長老派教会(Presbtyrian)のリーダ．カルヴァン派の一教派．）

シティーホール近くの通り．

何やらこのようなものに誘われて入って見ると．．

新しいショッピングセンター(Victria Square Shopping Centre)だった．

(200m程離れてこれより大きいCastle Court Shopping Centreもあり．)

ショッピングセンター内部２．

ショッピングセンター内部３．

ショッピングセンター別の入口のオブジェ．

駅の裏の方の建物．　英国を主張するようにUnion Jack.

これはホテルの近くで，多数のUnion Jack．

Union Jackの右は北アイルランド自治州の旗．

２日目，ホテルの朝食会場のレストラン．クラシック調で広い．

Irish Breakfastで，ブッフェの他に注文を聞かれたので，何があるのかよく分からないので，言われる中からマッシュルーム入りオムレツを頼んだ（追加料金不要）．

オムレツが運ばれたとき，ソースは何にするかと聞かれたが，分からないので「要らない」と言った．そしたら本当に味付け全くなしだった（Irish流, English流はそのよう）．ベッパーをかけて食べた．

朝食後にホテル近辺を散歩．　近くの教会．

近くの別の教会．

近くの古いレンガ造りの工場．　売りに出されている．

２日目はダブリンと同様にHop On Hop Offバスで市内巡りをすることにした．

ホテル近くにユースホステルがあり，その前のこのツアーオフィスで，３日目のジャイアント・コースウェイへのツアーと一緒にチケット購入．

Hop On Hop Offバスはシティホール付近から出発なので，そちらへと歩いて行った．

このシティホール前のツアーオフィスがメイン・ツアーオフィスだった．

このバスで．　赤の上着の二人はツアー会社の人．

乗り降り自由だが，結局途中で降りたのはタイタニック造船所だけだった．

オープンバスの２階より，聖アン大聖堂．

オープンバスの２階．

郊外道路を暫く走り，北5?程の山の中腹のベルファスト城．　眺めが良い．

30分程過ごしたかったが，次のバスは１時間後というので，降りなかった．

ベルファスト城 城・宮殿

ベルファスト城．　資料館やレストランがあるよう．

クルムリン・ロード裁判所．使われていないようで寂れてる（バスより）・

バスはカトリック系とプロテスタント系の対立地帯へ．

これは両派の住民を分離するピースラインの壁（ベルリンの壁ほどではないが）．

ピースラインの壁２．

こちら側がプロテスタント系地区，あちら側がカトリック系地区．

ピースラインの壁３．

カトリック系地区に多数の政治的壁絵がある．　これは少数者解放に戦った世界の人々？．

カトリック系地区の政治的壁絵２．

カトリック系地区の政治的壁絵３．　

もっと多数あったが，走るバスの上からで撮れなかった．

これは反（イスラエル＋米）？

北アイルランド紛争でのIRAの犠牲者慰霊の記念墓地公園．

右の壁画がある建物はIRAシン・フェイン党の本部だったところ．

アイルランド国旗と共にパレスチナ国旗がある理由が不明だったが，調べるとIRAとパレスチナ間には連帯があったよう．

この家にはバレスチナ国旗が掲げてあった．

カトリック系住居側面の壁画．1981年ハンガーストライキで獄中死したボビー・サンズの絵．

（プロテスタント地区のシャンキル通りの多くの住宅側面にも政治的壁画があったが，走っているバスの中から撮れなかった．）

街中心のバス始発点に戻り，バスを乗り換えてタイタニック号造船所へ．

タイタニック号沈没（1912年）100周年を記念して，2012年に新設されたモダンな記念館タイタニック・ベルファスト．　恐らくベルファスト一番の観光地になったのではないか．

バスを降りて，次のバスが来る１時間の間，周囲を見学（ここが唯一途中でバスを降りたところ）．

ガラスの壁面にはタイタニック号にまつわる事跡のシルエット画あり．

885は乗務員数．　（船客数は1324人だった．）

２階（英国風１階）から上は有料の記念館だが，時間が厳しいので入らず．

音楽隊が鎮魂歌風の曲を演奏していた．

この造船所で建造された船のリストか？

ギフトショップに関連本多数．

ギフトショップのタイタニック号の絵．

当時世界最大の客船だが，1912年処女航海で氷山にぶつかり沈没．
犠牲者1,513人，生存者771人．

Wikipedia: http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%8B%E3%83%83%E3%82%AF_(%E5%AE%A2%E8%88%B9)#.E4.B8.96.E7.95.8C.E6.9C.80.E5.A4.A7.E3.81.AE.E5.AE.A2.E8.88.B9

プラモデル．

Ｔシャツだが，沈没で縁起がよくないのでは？

タイタニック号造船所地区のマップ．

少し脇にあるタイタニック・ハウス．
タイタニック号建造時に図面の作成などが行われたオフィス．

造船台跡地と建造時の写真．

建造時の写真．

タイタニック号と姉妹船のオリンピック号（先に建造された）．

同じ形なのでどちらがどっちか不明．

造船台跡地．　タイタニック号の大きさで船形が描いてあり，大きさが分かる（長さ269ｍ）．

セグウェイをしていた．

先の方に居た英国本土へのフェリーまたは客船．

造船台跡地の先端で水上スキーをしていた．
モータボートに牽引してもらうと高くなるので，対岸へワイヤーを張り電動で回して牽引していた．これ良いよう．

造船台の先から見たタイタニック・ベルファスト記念館．

タイタニック建造当時の鉄板のよう．

近くにある映画とTV制作のタイタニック・スタジオ．

映画「タイタニック」が撮影されたのはここという訳ではないです．

http://www.northernirelandscreen.co.uk/sections/10/film-and-television-studios.aspx

バスで街中心まで戻ります．　Hop On Hop Offバスには別の一路線があり，そちらにも乗ることにします（同じチケットで可）．

その前に，東のラガン川側を探索することにしました．

これはアルバート時計台．

王立裁判所．

この横のオックスフォード通りでは，1972年IRA暫定派による「血の金曜日(Bloody Friday)」連続爆弾テロで最も多くの犠牲者が出た．

ラガン川縁のウォータフロント・ホール．（ヒルトン・ホテルはこの横．）

ウォーターフロントホール 現代・近代建築

ウォータフロント・ホール前の羊と羊飼い．

鉄道の中央駅．

ランヨン プレイス駅 駅

名前は中央駅だが，大バスターミナルと隣接のグレート・ヴィクトリア・ストリート駅の方が交通の中心になっている．

Hop On Hop Offバスの別路線に乗ろうとスタート地点で待ったが，時刻表が分からずで３０分ほど待ってしまった．どうにか乗れた．

まずタイタニック号造船所地区に行った．

これは造船ドックに水を入れる当時のポンプ建屋．

タイタニック号造船所跡地の隣は現在も造船所となっている．

これは巨大ゴライアス・クレーン．

東に５?行ったところにあるストーモント・エステート．　広々した綺麗な公園になっている．

入れるが次のバスまで１時間なので時間が厳しくバスを降りず．

ストーモント・エステート中央にあるのは北アイルランド議事堂．

1932年建造で，1972年まで北アイルランド記事堂だった．1998年に英国自治州として自治が再開されて，再び議事堂になった．　遠くからですが立派です．

バスは街に戻り，ラガン川のクィーンズ・ブリッジ脇のオブジェ (Ring of Thanksgiving).

サンクスギビングスクエア 広場・公園

街の南地区へ． これはQueen's University.

クイーンズ大学ベルファスト - エルムズヴィレッジ - ホステル ホテル

植物園入口．（中にアルスター博物館あり．）

時計台のある古い建物．

街中心に戻り，Hop On Hop Offバス終了．

３日目の朝食ではハムとスクランブル・エッグを頼んだ．このエッグも全く味付けなし．

コーヒーはポットでサーブされます．紅茶と同じにする英国流か．飲み過ぎ気味．

この日はジャイアント・コースウェイへのツアーに．

以下は付録で，ヴィクトリア・スクエア・ショッピングセンター(Victria Square Shopping Centre)にあった恐竜．

おしまいです．