2014/08/16 - 2014/08/23
24位(同エリア128件中)
108JETさん
- 108JETさんTOP
- 旅行記60冊
- クチコミ167件
- Q&A回答207件
- 184,196アクセス
- フォロワー17人
引き続き、ディジョンの旅。ホテルに何とかチェックイン。これからが本番です。名所旧跡めぐりや買い物には興味なく、ひたすら飲んで食っての4泊5日、よろしければお付き合いください。
- 旅行の満足度
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 徒歩
- 航空会社
- キャセイパシフィック航空
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
さて、無事に(?)ホテルにチェックイン。
室内はこんな感じ。
最近、円安に加え、ヨーロッパのホテルの値段がまたぞろ上がってきていて、安い価格帯だと、何かを捨てなくてはならない。
今回の宿泊はCity Loft http://www.cityloftdijon.fr/en/
広さ35?ほどのアパートメント。一泊90ユーロ。
エアコン(日本製)あり、ネット無料(無線のみ。使いづらくて遅い)で、やや古臭いが一応清潔で、ゆったりしている。最大3人泊まれる部屋を一人で使うのだから当たり前。 -
アパートの良さは、自炊ができること(あたりまえ)。冷蔵庫などがきちんとあると、チーズやハムのたぐいもおいて置けるし、ビールや白ワイン、シャンパンなども部屋で飲める。フランスではたいてい白ワインやビールを冷やして売っているところがないんです。
で、実は、肝心なものがおいてないことが後々発覚するのだが。。さて、続いての初日のハードルは、夕食。日曜日はまっとうなレストランやスーパーが殆ど閉店。
まあ、なんでもいいなら、駅のパン屋さんで、とかどうにでもなるのですが、食い意地の張った私、どうにかならないかと散策に。
実は、最近では日曜開店のスーパーも出てきてはいるのですが、郊外だったり、午前中だけだったりと、まだまだ当てにはなりません、と言いつつ歩くこと数分。
あるじゃないですか、小さめではありますが、日曜午後も開いているミニスーパーが幾つか。ワインや、水や、チーズなど、最小限のものを買ってホテルに戻る。 -
翌日は月曜日。
さ〜、スーパーへ買物だ!昨日買ったオレンジジュースなどで朝、軽く済ませ出発。
で、戦利品がこれ。
水のほか、白ワイン、スモークサーモン、トマト、シコン(チコリ)、チーズ(ポンレヴェック)などなど。これで早めの夕食や寝酒の友の夜食も大丈夫。
昼食は外食としましょう。 -
昼食のレストランは街なかの極普通のカフェレストランに決定。
写真は、前菜の「でんでんむし」。ブルゴーニュのお約束ではありますが、平凡な料理で、失敗はないけれどなかなか美味しいのには当たらない・・・。
ここは、まずまず。パセリのきかせ方がなかなか良く、記憶に残るお味ではありました。
エスカルゴ、最近の相場は1個1ユーロ前後、6個で5〜6ユーロ。12個頼む人が多いかな?もっと安くて美味しければお買い得、という感じでしょうか。 -
レストランの名前はAu Moulin à Vint
http://www.tripadvisor.jp/Restaurant_Review-g187111-d3423656-Reviews-Au_Moulin_a_Vent-Dijon_Cote_d_Or_Burgundy.html
写真の皿は、メインでとったアンドゥイエットのディジョン風(クリームマスタードのソースがかかった内蔵のソーセージ)。ソースがかかっているのは初めて食べたが、焼き加減が強めで私は好み。クリームソースのお陰で内臓の風味が気持ち和らいでいるのをどう見るかは人それぞれの好みによるところでしょう(普通は辛味の強いマスタードだけをつけます)。14ユーロ(?)
さて、このお店。広場の雑踏の前、というのは覚悟の上、食事の料金やお酒の値段も確認して入ったので、私は文句ありません、が、そのお値段、料理に加え、特にワインの値付けがかなり高い。ピシェ(ピッチャー:この店のは皿の向こうのガラス瓶)の赤が16ユーロ(Hautes Côtes de Beaune 500ml)以上、20ユーロ台まであります。BeaujolaisあるいはBeaujolais Villages クラス以下のでも、もう少し品揃えに厚みが欲しい、です。まあ、まっとうな料理をそれなりにリーズナブルな価格で出そうとすると、飲み物で稼がなきゃいけないっていう事情もあるやに聞いてますが。
そこを確かめて納得してはいらないと、評価ガタ落ちでしょうね。私は、メニューが豊富だったし(選んだものは平凡でしたが)、店で食べてる人たちも結構満足気だったし、食べたら口にもあう。上々です。満足して店を出ました。
このカフェレストランのそば(ということはホテルのそば)に大きな生鮮市場があるのですが、その周りにはレストランやバーがひしめいていて、一見、惹かれるものがあります。でも、う〜ん、そっちも値付け高いようだしお客さんあまり入ってないし(市場休みということもあるとは思いますが)、まあそんな比較をしながらこの店を選んだ次第です。
誰にでも是非、とおすすめできるようなレストランではありません。 -
夕食は、午前中に買ってきたもので部屋食です。これは小エビとトマト(だれでも言われなくてもわかりますよね、すみません)
-
スモークサーモン、その他もろもろ食べて、飲んで、一日を終えたのでした。
-
さて、ヨーロッパの常、8月も後半になると、とっても暑い年と、日本の晩秋みたいな年とがある。
今回も、薄手のジャンパーから半袖まで、いろいろ持ってきましたが、今年は、「とっても涼し〜い」。
最低気温は5度、最高気温は22度、そんな感じでした。パリも似たようなもの。お陰で、重ね着です。外を歩く人を見ると、厚手のコートからTシャツまで、まあてんでバラバラなので、実際に外に出ないとわかりません。で、風が吹くと更に冷えるし、日が照ると結構暑い。。。着たり脱いだりの毎日でした。
今日は、週3日だけ開く、マーケットへ。中はこんな感じ。 -
外も八百屋さんなんかがびっしり並びます。
いやはや、農業国の意地というか、観光地化一歩手前のギリギリでクオリティを維持している感じ。何回回っても飽きません。
う〜ん、いろいろ買いたいけど、ずっといるわけでないし・・・。悩みましたねえ。 -
で、買い求めたのがこれ。
トゥールーズのソーセージ、フォアグラ入のテリーヌ、コンドリユ産の山羊のチーズ、パン、そんなところです。
今日のところは、これで昼と夜は済ますことにしよう、と思い、キッチンを見渡したところ、なんとフライパンがない!
フロントに行って借りてくるか、とも思いましたが、気の小さい私、安いのがあったら買って、日本に持って帰ろう!と勇躍、モノプリ(スーパー)へ向かいました。 -
いや〜、なんともフライパンて、お高いんですね、25ユーロ前後。
で、次善の策として買ったのがこれ。9ユーロ。まあ、日本に帰ってから魚なんかのオーブン料理にも使えるし、いいか。
これで、ソーセージ焼きました。
生のソーセージ、焼くのに時間かかります。裏表、計30分以上。でも日本であんまり見ないですよね、こういうナマのソーセージ。
昼からワイン飲んで、まあ自堕落な生活にどっぷり浸かりだしたのでありました。 -
夜は、市場で買ったテリーヌ。
中心がフォアグラのパテで、ゼリーやタンを重ねて、パイ生地でくるんで焼いたもの。味は・・・。おいしい、けどソーセージが勝ってました。方々、あの小さなやぎのチーズ、熟成具合が最高で、コクが有り、塩分やや控えめながら、ワイン進みます。一個でワイン半ボトルは粘れます。あとは野菜なんかを適当にかじっているうちに夜は更けました。 -
さて、ディジョンですが、街のハズレに駅があり、市内中心部(旧市街)は交通規制がきつく、車での侵入は難しい。自動車進入禁止の地区が多いのです。
もし車で行かれるのであれば、少し郊外か東側の新都心に宿泊することをお勧めします。写真は、ディジョン駅。 -
で、徒歩での移動に威力を発揮するのが、このトラム。
旧市街の縁を通りながら郊外と駅を結びます。
トラムのこのディジョン駅がもう少し国鉄の駅に隣接していると、お年寄りや大きな荷物持った旅行客には便利だったでしょう。
総じて、欧州の公共交通は意外とバリアフリーになってないところがあります。駅もエレベータを探すのが大変だし、エスカレーターもなかったり、と。駅員さんとかが介添えしてくれるようにはなっているようですが、私のような旅行者はみんなヒーヒー言いながら階段の昇り降りをしています。 -
ディジョンといえばマスタード。
中でも超有名なのがマイユ。
ディジョンの目抜き通りの一角におしれな店を構えてます。
が、このマイユ、実はパリ発祥、今でもパリが本社・本店です。
ホームページにも由来がちゃんと載ってるんですね。
http://maille.jp/%E3%83%9E%E3%82%A4%E3%83%A6%E3%81%A8%E3%81%AF/260%E5%B9%B4%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2/
ディジョンのマスタード、マイユの価値は変わりませんが、ちょとしたトリビアです。 -
目抜き通りは、こんな感じ。
-
さ〜て、ディジョン滞在もあとわずか。
今日の昼食は何にしよう、と徘徊すること半日。
最近は、ネット社会、口コミ社会になり、ヨイショライターの褒めちぎりや、欠点ばかりあげつらうアンチに二分され、「情報飽和」。ある程度調べて行っても現地で確認しないことには本当のところはわからなくなってしまいました。
その象徴が「ミシュラン」の赤本。星付きレストランは、ごく限られた種類の素材で見た目が派手で、唐突な演出に秀でた「事業家」の店が中心となり、CP悪く(とにかく無茶苦茶高価)、さして美味しくなく、選択の幅も狭くなり、今やほんの参考程度で殆ど使い物にならない。
な〜んてクソ真面目に思いを巡らしていたら、気になったのがこのカエルの看板。 -
ここ、カエル料理の専門店なんです。名前は「Le Germinal」
http://www.tripadvisor.fr/Restaurant_Review-g187111-d811883-Reviews-Le_Germinal-Dijon_Cote_d_Or_Burgundy.html
室内もご覧のとおり。椅子もカエルのデザイン。
よっしゃ、ここにしよう、と入店したのであります。 -
さて、席につくと、店の中はまずまずの入り。
ところが、誰もカエルを頼んでいる様子がない。
これはいや〜な予感、と落ち込みかかるところを気を取り直して、まずはオードブルに山羊のチーズのサラダ。チーズはオーブン(?)で焼いてあり、温かいオードブル。美味。ワインは、「今月のワイン」、ピシェ入り、一応Petit Chablisだが、15ユーロは、地元ブルゴーニュとしてはチト高いか。 -
そして、懸案のカエル料理。
マダムが、「さ〜どうぞ!」と満面の笑み。
10種類くらいあるカエル料理の中から、「地獄風」、にんにくを利かせて唐辛子入りの辛いトマトソースを絡めたもの、を選んだのであります。13ユーロ(?)
この瞬間、なぜ皆が頼まないのか、カエル以外のメニューも豊富なのか、3割位謎が解けたような気がしたのです。カエル君たちは、結構小ぶりで、丸ごと入っているので、骨を外して食べるのが手間がかかる。まさに、カニを食べるように一心不乱にカエルと格闘することになるんですね。
これでは何人かで来ると、会話は弾みませんね。一人旅かご家族など、何もここでワイワイ話す必要のない方々にはお勧めです。
味は、とっても良い。小さいカエルですが、パサツキはなく、ソースとの相性も良い。残ったソースはライスに絡めてもよし、パンで拭ってもよしです。なお、カエル自体に抵抗感を感じる方にはお勧めできません。何しろ姿煮、ですから。
好き嫌いが分かれるお店でしょう。 -
わかりづらいですが、カエルくんのお姿。
-
勢いに乗って食べたデザートのシャーベット。
ここにもカエルが。
「持って帰ってね」と言われたので、素直に持って帰りました、日本まで。 -
夜は、スーパーで買った、牛のバヴェット(ハラミ?)をステーキにして、ポテトとサラダの夕食を食して過ごす。肉を焼くのは難しい。味はともかく見た目バツバツ!
明日はパリに戻り、その翌日は日本へ。本当に休みの時間はすぐに過ぎてしまう。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
23