成田出発後4日目の7月6日ストックホルムのフリハムネン港から7泊8日の船旅に出発します。17時にフィンランドのヘルシンキに向け出航です。翌日の11時ヘルシンキに入港し、午後からシベウリス公園、スオメンリンナ要塞、大聖堂、テンペリアウオキ教会を見て回ります。

バルト海ロシアクルーズ②（ヘルシンキ編）2014年

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2014/07/06 - 2014/07/07

1817位(同エリア4040件中)

#街歩き

エリア

ヘルシンキ(フィンランド)

同行者: カップル・夫婦（シニア）

交通手段: 観光バス船

航空会社: カタール航空

旅行の手配内容: ツアー（添乗員同行あり）

利用旅行会社: JTB

7月6日ストックホルムのホテルで朝食です。特に変わったものはなくごく普通です。ホテルを11時出発なのでゆっくりなのが気に入っています。
3回目の船旅です。今回はアメリカのマイアミに本社を置くロイヤル・カリビアン・インターナショナル社保有のレジェンドオブザシーズに乗船です。
この船は1995年フランスで建造され2013年2月に改装した7万ｔの比較的小さなカジュアル船です。それでも乗客は1804名の定員です。
なおこの船会社は乗客6千名を超える世界最大の22万ｔ級の船も持っています。
チェックインは比較的スムーズにできましたがシーパスカードに登録された写真がうちのカミさんと反対になっていました。シーパスカード作成時、フロントの係員が間違えたのですがローマ字記載の名前だけでは性別が判断しかねるのでしょうね。船の入り口で本人ではないと言われ写真を確認すると反対になっていました。その場で写真を撮り直し無事ＯＫです。
このシーパスカードはとても重要なカードで、部屋の鍵、船の乗り降り、夕食時の場所と時間、非常時の避難場所が書いてありさらに船内の買い物もすべてできます。

一旦部屋に入り場所を確認後、さっそく9階のデッキに来ました。
ブェスタイルのレストランですが入口に係りの人がいて席まで案内します。
これなら多少行列ができても席探しでウロウロすることはありません。
今まで乗った別の船では席探しに苦労することが多かったので良いシステムだと思います。
昼食を終え部屋に戻りました。たくさんの荷物が船に運び込まれています。

セントラムの両側はガラス張りで、明るく開放的な雰囲気です。
ギターの生演奏が続いています。
出港前に緊急を知らせる警笛が響き、お約束の避難訓練です。シーパスカードに書いてある場所に集合です。
ボートは約10〜15分程度で海に浮かび、200人が乗れるそうです。
冗談で、これまで何回ボートを下したのか（事故はないでしょうね）と聞いたところ訓練で頻繁に下していると真顔で答えていました。
つい最近日本の隣の国で起きた事故を思い出してしまいました。
備えあれば憂いなしですね。
予定通り午後5時に出航です。しばらくは岸からすぐ近くを航行しています。
夕食は4階のロメオとジュリエットのメインダイニングで6時からの時間指定で席も決まっています。
日本語メニューがあります。料理のボリュームがどの程度かわからなかったので前菜はエスカルゴ、メインはサーモンの一皿を頼みました。飲み物は別料金でワインをボトルで頼みました。ボトルキープができるので安心です。
サーモンの味も量もほどほどでです。
アメリカ船なので魚はどうかな？　と思っていましたが問題はありません。
以前乗船した米国のカーニバル社スピリッツ号（メキシカン・リビエラクルーズ）では出港時に、すべての食材を調達するシステムで特に魚介類はいただけなかったことを思い出しました。またイタリア船のＭＳＣのムジカ（エーゲ海・アドリア海クルーズ）では、何を食べてもおいしく感じました。　　これはあくまでも個人的な感想ですが・・・
前菜とメインを食べましたがもう少し食べたかったので、デザートはチーズの盛り合わせを頼み、満足です。
夕食を終えセントラムの演奏を覗いた後、4階のシアターに出向きダンスと歌のショーを観劇です。このシアターはあまり高さがありませんので少し迫力に欠けるきらいがあります。
ショーが終ったあと9時40分頃デッキに出ましたがまだ太陽が沈みません。
毎日配られるクルーズ・コンパスというＡ4サイズ4枚分の船内新聞（イベントや食事時間などの情報が記載）によると今日の日没は午後10時1分だそうです。
揺れもなく静かに時が流れていきます。

クルーズの醍醐味はゆったりとした夕食が楽しめ、ショーの観劇、部屋に戻って休むと翌日は目的地に着いているところでしょうね。
2日目の朝食です。4階のメインダイニングはフリーシーテイングですが案内に従って席に着きます。すべてがオーダーではなくサラダや果物は自分で取ってくるシステムです。
同じテーブルにある程度の人数が案内されるとオーダーを聞きに来ます。料理が出てくるまでは結構時間がかかります。
急いでいるときや簡単に済ませる場合は9階のブフェが便利のようです。またブフェでも卵料理は並んでオーダーすれば作ってくれますからメインダイニングに来る必要があまり感じられません。しいて言えば同じテーブルに着いた人たちとお話をすることでしょうか。
船により少しずつですが違いがあることがわかります。
目的地のヘルシンキは11時入港です。
朝食後4階セントラムで行われている寿司作りのデモンストレーションを覗きました。イズミという有料レストランの宣伝を兼ねて巻物の寿司を作って、観客に振舞います。カリホルニアロールやきゅうり巻きを手順を説明しながら作っています。結構人気です。

ヘルシンキはＥＵ加盟国の首都で最北の位置にあります。またフィンランドは童話のムーミンやサンタクロースの故郷として知られています。国土の8割が森林と湖沼などの自然からなっています。100年以上ロシアの支配を受けていたが1917年独立を果たしています。
電子産業では携帯電話のノキアが有名で、世界シェアＮＯ1を10年以上維持していましたが近年はスマートフオンに押され苦戦しているようです。

昼食後バスでヘルシンキの観光に出発です。
初めに訪れたのはシベリウス公園です。
森の樹をイメージしたようなパイプのモニュメント。
国民的作曲家ジャン・シベリウスの顔面彫刻。７つの交響曲を作曲したことで知られています。
港のマーケット広場では食料品、お菓子や手工芸品を売っています。テントの上には鳥よけのネットが張り巡らされています。
広場の前のエテラ港の船着場からスオメンリンナ要塞に向かいます。
小型の船は20分ほどで到着です。
ヘルシンキの沖の島に建設された海の要塞です。
長い間フィンランドを統治していたスエーデンがロシアからの攻撃に対抗するために1748年に建設が始まった。1808年のフィンランド戦争でロシアの配下に置かれその後1855年のクリミア戦争など色々な変遷を遂げました。1991年ユネスコの世界遺産に登録されました。
要塞化の責任者だった軍人アウグスト・エーレンスヴァルトの墓。
要塞のあと。
日光浴をしている人が結構います。
大砲が至る所に置かれています。
砂利の小路をぐるっと回ります。
キングスゲートはスエーデン時代の王様の船着場だったようです。ここからＪＴライン社のフェリーでエテラ港に戻ります。
港から北へ少し歩くとヘルシンキ大聖堂です。小高い丘に建つ白亜の巨大聖堂です。
ヘルシンキ大聖堂の前で歌を歌っている人たちに出会いました。
元老院広場に建つロシア皇帝アレクサンダー２世の像。後ろがヘルシンキ大聖堂です。
マーケット広場の西側の噴水広場に建つバルト海の乙女の像。フィンランド人彫刻家ヴィッレ・ヴァルグレーンによって作られました。
市庁舎です。1818年セウラフォネホテルとして建てられ、1920年代から市庁舎として使われているそうです。
広場に面した入口です。
中にはオブジェが飾ってあります。
インフォメーションセンターがあり地図なども手に入ります。展示会スペースのヴィルカ・ギャラリーもあります。
ついでにトイレもきれいで無料で使えます。
元老院広場の近くに1757年に建てられたセーデルホルムの家（子供の街博物館）は中心街で最古の石造りの建物です。
入口ですが改装工事中でここからは入れませんでした。
ヘルシンキ中央駅は花崗岩でできたアールヌーボー様式の建物です。改装中です。
南側の正面玄関にランタンを持つ男の像が垣間見えます。
こちらは西側からの駅舎です。
テンペリアウオキ教会にやってきました。
1960年代にデザイン・コンペが行われて造られたた教会です。
教会は岩をくり抜いた地下空間にあります。入口の右端に十字架をかたどったものが見えます。これもデザインの一種なのでしょう。
地下に入るとドームの天井とガラスがはめ込まれたスリット状の壁面からなっており光が差し込んでいます。
パイプオルガンが設置してあります。
ピアノはスタンウエイ。
席に座って流れていた音楽にしばし耳を傾けました。音響はとても良いそうでコンサートも開かれるそうです。
一風変わった教会です。
船に戻り夕食です。
今日のドレスコードはフォーマルで一応タキシードに着替えての夕食で、6時からメインダイニングです。冷製スープです。
メインは肉料理です。
デザートをいただいてセントラムに急ぎます。
19時30分からキャプテン主催のウエルカムパーテイが始まりました。
シャンパンが振舞われ、階段を登ったところで船長とエスコート役の美女と一緒に記念撮影ができます。ＤＶＤの撮影もあり後日購入もできます。
3〜4杯シャンパンをいただいた後、一旦部屋に戻りました。翌日のイベントやお知らせが書かれたクルーズコンパス（船内新聞）とタオルのワンちゃんが待っていました。
外はまだまだ昼間の明るさです。今日の日没は22時21分です。
21時からシアターで歌とダンスのショーの観劇です。
なかなか見ごたえのあるショーです。
明日はいよいよロシアのサンクオペテルブルグに入港です。