ドイツで音楽と図書館めぐり　《12日目　ベルリン市内》　ベルリン・フィルのランチコンサートとベルリンの壁記念センター

2014/06/17 - 2014/06/17

　今回の旅行は「ベルリン･フィルを聴いてみたい！」という思いから始まりました。インターネットでベルリン･フィルのサイトを見ていたら、「2014年6月18日　指揮：サイモン・ラトル、ピアノ：ダニエル・バレンボイム」というすごいプログラムを見つけてしまったのです。
　このコンサート切符はインターネット上で日本時間3月30日午後3時に発売開始です。その結果を待ってからの旅行手配ではあわただしいので、「絶対取れる！」という前提で2月頃から準備を始めました。準備をすすめていると6月中旬にはライプチヒでバッハ音楽祭が行われていることがわかり、それもぜひ旅行に組み入れることにしました。
　また、たまたま新聞記事で見つけたワイマールのアンナ・アマーリア公妃図書館、インターネットで見つけたヴォルヘンビュッテルのアウグスト公図書館なども訪問することにし、次のようなドイツ旅行の行程ができあがりました。

出発　羽田からロンドン経由でフランクフルトへ
2日目　マインツ日帰り　グーテンベルク博物館
3日目　フランクフルト市内　シュテーデル美術館とオペラ
4日目　ケルン大聖堂を見てカッセルへ
5日目　カッセル市内　グリム兄弟博物館と古典絵画館
6日目　ヴォルヘンビュッテル　アウグスト公図書館を見て、ワイマールへ
7日目　ワイマール　アンナ・アマーリア公妃図書館
8日目　バッハ音楽祭のライプチヒへ　印刷博物館
9日目　ライプチヒ　トーマス教会モテットとニコライ教会オルガンコンサート
10日目　ライプチヒ　マルクト広場の礼拝コンサートと連邦行政裁判所の弦楽四重奏
11日目　ベルリンへ　ペルガモン博物館
12日目　ベルリン・フィルのランチコンサート
13日目　いよいよベルリン･フィル　その前にフィルハーモニーガイドツアーと絵画館
14日目　ポツダム日帰り
帰国　　ベルリンからロンドン経由で羽田へ　

エリア ベルリン(ドイツ)

• 旅行の満足度: 5.0

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 鉄道
• 旅行の手配内容: 個別手配

朝食はフリードリヒシュトラーセ駅構内のカフェで食べました。

けっこういい値段でした。

きょうは13：00にベルリン・フィルのランチコンサートを聴く予定です。午前中はブランデンブルグ門と博物館島に行きます。

地下鉄のブランデンブルグ門駅に、ケネディがベルリンを訪問したときの写真があるというので、たったひと駅ですが、あえて電車でブランデンブルグ門まで行くことにしました。

フリードリヒシュトラーセ駅のホームでずいぶん待たされてしまいました。歩いて行った方が早かったかもしれませんね。

地下鉄のブランデンブルグ門駅です。

確かに歴史に関係ありそうな写真があるにはありましたが、

ケネディの写真はありませんでした。

あきらめて地上へ出ようと思ったとき、

偶然ですが、「違うホームがあるのではないか」と気がつき、ここを下りてみました。

ありました！

このホームだったのですね。

U55のホームにある、ということは知りませんでした。

ブランデンブルグ門を訪問した世界の著名人たちの写真です。

ベアトリクス女王、レーガン大統領。

ゴルバチョフ大統領。

ナポレオンは写真ではなくて、絵でした。

これがブランデンブルグ門です。

カップヌードルのCMを思い出します。

ブランデンブルグ門の上部。

連邦議会議事堂に行く途中に十字架がありました。東西分裂時代に犠牲になった人を弔っているのでしょうか。

連邦議会議事堂です。

入場を待っている人がたくさんいます。

今回は前を通過するだけです。

100番のバスに乗り、ルストガルデンで下車します。このベルリン大聖堂が目印です。

博物館島の旧博物館に行きました。古代ギリシャ、ローマ時代の彫刻が中心の博物館です。

これで博物館島３つ目の博物館制覇です。

この博物館の目玉、「祈る少年」です。

角度を変えて。

何て上品な顔立ちなんでしょう。

少年なのにまるでミロのヴィーナスみたいです。

魚の背に「獅子が鹿にかみついている浮き彫り」
魚の腹に「半漁人と魚たちの浮き彫り」
魚のしっぽに「羊と鳥の浮き彫り」

がほどこされている、とても興味をそそられるレリーフでした。

気に入りました！

握手しています。

見にくいかもしれませんが、こちらでも握手。

黒絵様式（Black-figure）のつぼ。

美術史で習ったような・・・。

中央のホール部分。

吹き抜けになっています。

またしても学生さんの校外学習グループ。

こちらでは熱心にデッサンをしていました。

バス200番でポツダム広場へ行きました。

ウンターデンリンデン通りは工事中です。

ポツダム広場に残っているベルリンの壁です。

壁があった跡です。

壁に関する展示がありました。

一部の壁にはガムがべたべた貼り付けられていました。

ソニーセンターです。

何度も行ったソニーセンターですが、そういえば全体像を撮っていませんでした。

名物の、レゴでできたキリンです。

昼食を手早く済ませたいので、探したら開いている店が少なくて、仕方なく回転ずしになってしまいました。

手前の皿のまん中はわさびです。ちょっと量が多すぎます。

かっぱ巻き、力入れて握りすぎです。

寿司を揚げたものもありました。

お皿に書いてある「SUSHI EXPRESS」という文字の色によって値段が決められています。

会計を頼むとウェイトレスのお姉さんが計算してくれます。

いよいよフィルハーモニーへ。

この人の後をついていけばたどり着けますよね。

ほら、ちゃんとたどり着きました。

PHILHARMONIE　と書いてあります。

五角形が３つ組み合わさったマークも見えます。

ランチコンサートは火曜日の13：30開演です。

先着1500名が入場用のチップ（プラスチック片）をもらえます。私たちは12：15に到着し、無事にチップをもらうことができました。

早めに来たつもりですが、それでもすでにこんなに大勢の人が来ています。きょうは、このシーズン最後のランチコンサートなので混んでいるのかもしれません。

写真を撮ったら注意されてしまいました。撮影禁止だそうです。

椅子席が少し用意されていましたが老人・障害者の方のためのもので、一般の人用はありません。、思い思い地べたに座ったり、立ったりしています。

ランチコンサートについてのインターネット画面です。

この日のランチコンサートの演奏曲目は

シューマン　バイオリンとピアノの２重奏
ブラームス　チェロソナタ
ブラームス　ピアノ、バイオリンとチェロの３重奏

でした。

若手の演奏家たちによる熱演でした。

ランチコンサート終了後、係の人に、明日のガイドツアーの集合場所を聞いておきました。

あのドアですね。アーティスト用の入口です。

もう一度中に入り直して、おもしろそうなパネルを写真に撮りました。

一見すると普通のオーケストラ写真に見えますが、

よく見ると、オーケストラ団員も観客も全部同じ人物です。

観客はひどい格好をしています。

翌日のガイドツアーで、その中にひとりだけ違う人物がいるのですよ、と教えてもらいました。

いました、この人ですね。（翌日撮った写真です。）

ランチコンサートの余韻と明日のコンサートへの期待をワクワク感じながら、周囲を１周してみました。

これは大ホール。サーカス小屋のテントみたいです。

こちらは室内楽ホール。頭にリボンを付けているみたいです。

ふたつ並ぶとこんな感じです。

黄色の壁の正体はこれです。

こんなにデコボコしているんですね。

フィルハーモニーの黄色い建物を見た後は道路標識の黄色も何だか気になってしまいました。

次は地下鉄で「ベルリンの壁記念センター」へ行きます。

またしても校外学習グループ。

ベルナウアー通りで降りました。

このあたりは、壁が建設されてから西へ逃亡した人が多いことで知られている所です。
地下鉄ホームに、逃げる人々の写真が展示されていました。

手前の棒は壁の高さを表しています。

左の白い建物にある大きな写真は、東から警官が全速力で逃げてきている姿です。（アップで撮るのを忘れてしまいました。）

当時の町の模型です。

境界の壁の位置、照明灯、見張りやぐらなどがわかるようになっています。

壁がまだ残っていました。

壁の高さの棒がまだまだ続いています。

小学生たちも壁の勉強に来たのですね。

まだまだ続く壁。

これはトンネルの説明です。

上の方にOst（東）、斜めの赤い線をはさんて West（西）と書いてあり、赤い点線でトンネルが2本あったことがしめされています。

Fluchttunnel,
"Tunnel, 57" 1964

と書いてあります。

トンネルの方向がわかります。

今、自分が立っている場所が東なのか西なのかわからなくなってしまいます。壁の選は一直線ではなく、とても複雑です。

ところどころにビデオによる説明がありました。

取り壊された建物の写真。

境界線上の教会についての説明。

また、壁。

あの上に立ってみると、壁の様子がよくわかるらしいのですが、疲れてしまったので登りませんでした。

西への逃亡に失敗して犠牲になった人でしょう。

ベルリンの壁の悲しみを、

重く感じた見学でした。

いったんホテルに戻り、休みました。

夕食はホテル近くの STANDIGE VERTRETUNG という、舌をかみそうな名前のレストランに行きました。るるぶによると、シュテンディゲ・フェアトレートゥングと読むのだそうです。

ボン時代に政府ご用達の店だったということで、壁にはたぶん有名な人の写真が所せましと飾ってありました。

店内の様子。

団体客がいました。

えび、玉ねぎのピザパイ。

こんなに食べられるかしら、と心配しましたが、とてもおいしいので完食してしまいました。

アイスバイン。

こちらもとてもおいしかったです。

ナプキン、コースター、メニュー

会計のときに、チップをあげたら、記念にメニューをくれました。

値段もそれほど高くなかったです。

（メニューは日本語で書いてあるので助かりました。）

この旅行記へのコメント （2）

• Reinheitsgebotさん 2019/03/07 09:27:49

  直訳すると常駐代表部なんです

  こんにちは。
  
  略称“StäV”で、訳すと何ともお堅い意味になってしまいますが、懐かしい。ベルリンでもお気に入りのカジュアルな居酒屋ですね。あとはコンツェルトハウス真裏、ミュンヘンの老舗醸造所アウグスティナーに行きます。
  
  今年も久々にベルリン滞在の予定で、既にオペラとベルリンフィルのチケットを用意して出発を待っています。
  https://hi-damari.at.webry.info/201310/article_78.html

  さらりんさん からの返信 2019/03/07 14:14:29

  RE: 直訳すると常駐代表部なんです

  Reinheitsgebotさん、こんにちは。
  
  “STANDIGE VERTRETUNG”の意味を教えて下さって、ありがとうございます。
  
  「常駐代表部」という意味だとは想像もしていませんでした。
  ボン時代の政府ご用達の店、ということと関係がある店名なんでしょうかね。
  カジュアルな店の感じと、店名のいかつい感じのギャップがおもしろいです。
  
  またベルリンを訪問なさるとのこと、楽しみですね。
  オペラ、ベルリンフィル、堪能なさってきて下さい。
  
  よい旅になりますように。
  
  さらりん