2014/07/29 - 2014/07/30
128位(同エリア366件中)
窓際さん
いや、そりゃぁ途中休憩しながらの道のりだったが
津和野到着が、やっとこさの17時前。
ドコも同じだが、高齢ドライバーが遅ぇのなんの!
そんな津和野到着後、今夜の泊まりは「わた屋」さん。
ポイントのある楽天トラベルで“素泊まり”ができるのは洋室のみ。
事前に電話で「露天風呂付き」の客室に
素泊まりするコトはできぬか聞いてみたのだが
愛想のないおばちゃんが「ムリ」・・・・との一言でしてね(爆)
思った通りのビミョーなチェックインを済ませる。
説明がめんどうなのか、コレを読めと紙1枚(爆)
「あのっ 貸切風呂があるって聞いたんですけどっ」
「あぁ、今はやってないんです。」
「足湯はどこにあるんですか?」
「ソコです。それも紙に書いてありますから」
紙見たら、書いてないし(爆)
最近では安いビジネスホテルでも
標準化されたサービスが当たり前になってるもんだが
田舎の旅館にソレを要求するのがムリだってコトは
あたしも田舎暮らしをやってるんで・・・・ね(笑)
ま、今は時間が無い!
荷物を部屋に投げ込んだら、小走りで向かうのは・・・・・
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津和野駅!
うわっ 電車、来てんじゃん!
げぇっ ICOCA使えないのかよ(爆)
駅員さんの尋ねに、汗だくになりながら必死で駅名を思い出す。
「にっ にちはらまで行きたいんですケドっ」(爆)
17:14発の電車に飛び乗る。
ローカルな風情。
いやいや、線路があるだけ羨まし。
どんなに汗だくでもなぜか爽やかに見える高校生たちと共に
おっさん・おばはん、「まずは速攻“生”頼もう!」と意気込みながら
ローカル線の、ちいさな旅のはじまりはじまり(笑) -
想像以上に長い駅と駅の距離。
ふた駅目、「日原」で下車。
学生たちもみんな降りて行く。
降りるドアは前、ひとつのみ。
切符を運転手さんの後ろの箱に入れて降りる。 -
降りた客が線路を渡り終えるのを待って出発して行く電車。
ディーゼル。
学生たちは、迎えに来た親たちのクルマで帰っていく。
さて・・・・ウチらはココからどうするか・・・。
窓口は17時で終了済み。
タクシーは・・・・・いるワケがない(爆)
仕方ないので「美加登家」に電話し、1台手配してもらう。
待つコト少しでおじぃちゃん運転手の
これまたおじぃちゃんなタクシーがやって来た(笑) -
駅から美加登家まではすぐ。
もう着くと分かっているので
着物の女将が出迎えてくれる。
うん!想像した通りだ!
こんな山奥に、凛とした風格! -
中へ入ると、よく磨きこまれた古い古い木のぬくもり。
古き良き時代を感じる「電話室」なんて表記。
折れ曲がった廊下を歩き、時代を感じる丸みを帯びた階段を上がる。
すでに先客がいるのか、障子の向こうからはにぎやかな声。 -
案内されたのは、一番奥の部屋。
目の前がトイレとなるが・・・・
先に話すが、コレが笑った。
まず、鍵がない(爆)
ま、田舎なんてこんなもんなのだが
女性用の引き戸を開けて驚いた!
普通、引き戸をガラっと開けたら
便器は右の壁もしくは正面に設置されてあるものだが
どう言ったらいいのだろう・・・・
ガラっと開けた目の前左壁。
右手で開けたら、入ってすぐの左壁に設置されている便器。
開けたら便器“側面”にぶつかるワケで
グルっとまわって、正面に行かねばならない・・・・
が、座りながらカギの無い引き戸を
開かないように押さえておくにはいい配置だった(爆)
あ、アメニティはなんも無し。 -
案内されたお部屋はこんな感じ。
年代物の“クーラー”では
正直パワー不足(笑)
部屋の隅々に「鮎」なデザイン。
入った瞬間香ったお茶の香りは、香炉かぁ! -
お箸置きも鮎!
-
コースターも鮎!
うふっ
「かに道楽」みたい♪(爆) -
お酒の品ぞろえはこんな感じ。
注目は、そう!
あゆ酒!!!
とりあえずビールと叫んだが
コレはあとで絶対いただこうとココロに決める(笑) -
お土産や地方発送はこんな感じらしく・・・
うわぁっ
鮎ごはんまで持って帰れるのかぁ! -
そんなコト言ってると、すぐに運ばれてくる先附。
あひゃぁっ 鮎だぁ! -
奥のガラスが、子うるか。
こんなの初めて見た!
鮎の白子と真子でできているそうで
やさしいお味。
でも、やっぱり酒盗。 -
手前が苦うるか。自家製で一年かけて作るのだとか。
うるかって、実はあんまり縁の無い食べ物だったのだが
独特のほろ苦さがもぉ・・・・
こりゃいかん!
コレを生ビールなんかでヤってはいけない!(爆) -
中居さんが来たら、お酒を頼もうと
ゆっくり酒盗を愉しむ。
うふっ 鮎だらけ♪ -
すぐに背ごしも運ばれてくる。
-
うわぁ〜っ
なんてキレイなんだろう!
しかも、氷に直置きでなく
葉っぱ1枚かませてくれてあるので
冷え過ぎなくてヨシ。 -
それにしても・・・・
実はわたくし、「背ごし」と言う調理法はあまり好きではない。
骨が当たるんでね。
鮎もホントは三枚におろしてからお刺身にして欲しいのだが・・・・
そんなコト言ってるとオヤジはオヤジで
川魚はお造りでいただくより
加熱した方がそれっぽさがよく分かると・・・
なるほどそれも一理ある(笑) -
お酒はまずは「あゆ酒」を頼んだのだが
お勧めの飲み方は“常温”でだそうで・・・・
鮎を漬けて15分ほどかかるそうなので
待ってる間に「初陣」。
地元津和野のお酒。
なるほど。こういう酒器でくるか。
お酒をゆっくりいただきながら
酒盗を舐めて、背ごしをいただく。
しばらくすると・・・・・ -
キタ!コレ!
コレが呑んでみたかったのである! -
聞けば炭火で“干物”状態にした鮎を
燗酒に浸してから、常温まで冷ましてあるそうで・・・
ヒレ酒みたいで、香ばしくておいちぃ〜っ
ちなみにこの中身の鮎。
食べたらどうなんだろうと食べようとするも
さすが“干物”。浸かってあっても案外硬い。
しかも、聞いた通り、味はもぉすっかり酒に抜け出てる?
不思議だなぁ〜! -
お椀。
鮎清汁仕立て。
水をシュっと瑞々しい心配り。 -
開けるとあふれ出る、お出汁の香り!
うわぁ〜!
コレにも鮎がまるごと入ってるんだ!
下には冬瓜。ちょっと吸い地が強いかな? -
ぎゃぁっ キタ! 塩焼き!
今年は去年の豪雨の影響か
高津川の鮎は不漁なんだそうで・・・
なので、上の二匹は高津川産。
下の二匹は錦川の上流の、宇佐川産だそうで。
検索してみると、この宇佐川の鮎も
日本一になるほどの有名な鮎らしい! -
そにれしても、すごいクチだ(笑)
アタマからバリバリといただいてみる。
地元、高津川の鮎は、ふわっと、トロっと。
宇佐川の方がしっかりしたように感じた。 -
せっかくなので、逆側からも(笑)
バリバリっと香ばしいアタマを食べると
スポっとワタの部分が出てきて
濃厚でほろ苦さがまた旨い!
香ばしい皮も最高だし、身の香りも美味しい!
なのでそろりと追加をお願いしてみる。
やった!高津川産の鮎、まだ注文可能だって!(笑) -
続いて煮物・・・・「うるか茄子」。
いったいどんなお料理だろうと
“御献立”の書かれた紙を見て以来気になっていたのだが・・・
お椀が、ふたつ?
開けてみる。 -
手前はうるかを入れて甘辛く炊かれたお茄子。
奥は何かと言うと、コレがびっくり・・・・・ -
ごはんなのである!
コレはすごいな! -
言われた通り、まずはお茄子から・・・
細かく入れられた包丁。
じゅわっとシミ出る甘辛いおつゆ。
ほろ苦さがまた美味しくて
ごはんにバウンドさせて食べる。
なるほど!
コレはごはんが欲しくなる味だわ!(爆) -
聞けばお客さんの頼みから
ごはんを添えて出すようになったメニューだそうで
最後はおつゆを全部お茶碗に移していただいた。
ニッポン人に生まれてヨかった!
お米、最高!鮎、最高!
そしてコレが酒に合う!(爆) -
「あゆ酒」も「初陣」も飲み乾しちまったので
今度は「都錦」原酒。
今度は栗久さんのわっぱで。
実はこの酒器、欲しいなと憧れていたのだが・・・
なるほどねぇ。
さっきの酒器もそうだったのだが
わたしは木の酒器はキライだなと・・・。
買う前に気づけてよかった。
だって、何を呑んでも、木の香りが強すぎて
どれも鏡割りした樽酒にしか思えない。
見た目はカッコいいんだけどなぁ〜。 -
強肴。
うるか味噌揚げ。
コレもいったいどんなお料理なのか
皆目見当が付かなかったのだが
コレも鮎、まるごとなんだぁ!
あまりの迫力に感動する。 -
食べるとね?
バリサクっとした生地の中に鮎のふんわりした身。
間にお味噌とほろ苦いうるかが挟まれてあり・・・
コレがまた旨いのである!
しかも、こんな鮎を使ったお料理は初めて!
だから止められないんですよ!(爆)
聞けばこの生地、コーンスターチに
ベイキングパウダーに・・・とかなんとか言ってたような。 -
続いて、先ほど追加でお願いした
高津川産の鮎が運ばれてくる。
オヤジが2尾。わたしが1尾。 -
ところで・・・
背ごしもそうなのだが
このサイズになってくると、やっぱり背骨の存在が大きい。
なので中居さんに見てもらいながら
滅多にやらない骨抜きを試してみる。
見事に失敗する(爆)
いや、普段は「できない」のと「手が汚れる」ので
オヤジに頼んでばかりでしてね(笑)
なのでやっぱりオヤジに頼む。 -
今回は中居さんに言われた通り
しっぽ側から抜いてみると・・・・
なるほど!
こうすればワタの部分が骨ごと抜けず
身の中にとどめたまま、骨が抜けるんだ!
クチに当たる骨がなくなり
ただふわふわと身の美味しさと香りを愉しむ。
皮も香ばしい。
やってきた女将が、宇佐川産との味の違いを気にしていたが
あたしはどっちも美味しかったなぁ(笑)
でも、高津川の方が、ふわふわでとろとろだった! -
鮎 酢の物。
これもどうやって出してくるのか気になっていたのだが・・・・・ -
昆布〆かぁ!
ねったり美味しい!
言われた通り、土佐酢も飲みほす。
お出汁が美味ちぃ〜っ -
ついね。つい(笑)
今度は熱燗で。
だってココ、何を呑んでも木の酒器のようだし(笑)
香ばしい香りが最高!
嗚呼!ココまでいったい、何匹の鮎を食べちゃったんだろう?! -
お食事。
鮎ごはんに、止椀は白味噌仕立て。
ごはんもわっぱで来るんだねぇ!
開けてみると・・・・ -
ぎゃはぁ〜っ
鮎ごはん!大好き!
って言うか、愛してる!(爆) -
っつうか、何匹入ってるんだ?!
なんちぅ豪華さ! -
やさしく美味しい白味噌のお椀は
こちらにも焼かれた鮎!
骨もなく、ふわりと美味しくいただける。 -
嗚呼、もぉ鼻から鮎が出てきそうなほどお腹いっぱいなのだが
オヤジにあげずに、全部ひとりでたいらげる(爆)
ま、ちょっとお出汁の味が強めの鮎ごはんだったが
美味しかった〜!
こんなにたくさん鮎を食べたのなんて
当たり前だが人生初めて!
幸せだった〜!
そうそう!香の物に入ってた「からし茄子」!
ピリっと辛い茄子のお漬物で、あんまり美味しかったから
お土産にひとつ、いただいて帰る。冷凍です。 -
お菓子。
青梅甘露煮。
開けてびっくり。 -
こうキタかぁ!
なんかココ、いい意味で驚かせてくれるなぁ! -
氷の下の青梅を崩しながら
しゃりしゃりと氷をいただく。
館が古けりゃエアコンも古いので、効きが悪くてね。
この冷たさに生き返る(笑)
女将と若女将?
楽しくおしゃべりしている間に、タクシーもやってくる。
あ、帰りは電車は使いませんよ?
だって90分に1本?(爆)
玄関で女将と記念撮影してタクシーに乗り込んで驚いた。
往路と同じおじーちゃんドライバー!
この集落には、このじーちゃんしかタクシーがいないのだろうか?(爆)
津和野のいろんなお話を聞きながら、旅館まで帰る。
いったい、時速何キロで走ってるのか知らんが
途中、何回も・・・そりゃもぉ何回も
たまった後続車を脇に避けて抜かせていく。
あの・・・ウチも、できれば早く帰りたいんですけど(爆)
料金は3,910円だったかな。
往路は電車で正解だったよ(笑) -
20時過ぎ。
この時間とは思えぬ、死んだような町並み(爆)
通りがかった中居さんに「足湯は?」と聞くと
「片づけました」だってさ。
っつうかもしかして、初めから稼働してなかったとか?(笑)
二次会に行く店も無かろうと
ちょっとコンビニ寄って缶ビール買って
持参の泡と「道の駅 往還」で買ってきた
ソフトジャーキーやチョコケーキを食べながら
部屋でだらだらと夜を過ごす。
案外旨いし、こんなのもいいもんだ(笑)
そういやココの部屋風呂はヒサンだった〜!
ま、大浴場まで行けばいいのだろうが、下着やメイク落としや
あれこれ持参するのが面倒だし、浴衣だけで羽織も無い。
だから部屋風呂でさっと済ませようと思ったのだが
あるのはボディソープだけ。フロントに言えばもらえるようだが
田舎の旅館なんてこんなもんだと、持参しといてよかったゼ。
しかもシャワーヘッドが詰まっているのか
まるでヒマワリのように噴射する(爆)
こんなヒサンな風呂は久しぶりだったゼ。
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