2014/07/21 - 2014/07/22
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ちびのぱぱさん
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登別の奥座敷、オロフレの深き山懐に抱かれた谷間に、カルルス温泉という鄙びた温泉地があります。
いろいろ身体によいといわれ、へんぴな場所にあるにもかかわらず、訪れる人が絶えません。
- 旅行の満足度
- 4.0
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 自家用車
-
札幌の中島公園です。
「人生最後に落とし穴」
とか言って、三人の年配のご夫人が踊っていってるCMがありますが、落とし穴なんか、人生のそこいら中にあるものです。
実は今朝、カルルス温泉に行こうと自宅を出て小一時間走った頃から、どうもいやな予感がしまして、虫の知らせ、っていうのでしょうか。
この場合の「虫」ってなんだろう。 -
いや、気のせいとは思うのですが、本当に今週の日付で予約したか、なにやら自信が無くなってきたのです。
まさかとは思うんですけどね。
「確認すればいいでしょ、確認すれば。」
という妻の勧めに従い、車をセブンイレブンに駐めてWiFiにつないで……
「ああ、やっぱり今週に予約を入れてた。」
「なんだ、取り越し苦労か。」
「でも、明日の日付になってる。」
「???」 -
何でこんな馬鹿な間違いをしたのか、自分でも訳が分かりません。
「まあ、あっちに着いてから気がつくより良いじゃない。」
という、妻のいたわり(もしくは皮肉)の言葉も上の空。
事態を把握すべく頭の中はこのピンチを乗り切ろうと加熱するほど回転している。
確かに、きょうは連休中ですから予約なしに行ったとしても断られる可能性が高く、しかも、共同購入の安い宿泊チケットだから、門前払いを食らう可能性はますます高し。
そうなれば、文字通り路頭に迷うことになるかもしれない。
幸い、明後日の予定は午後3時からなので、今日のところはおとなしく自宅に戻って明日出直すことにしました。
「被害」は最小限……だろうか。
知らせてくれた「虫」には感謝しなければなりませんな……。 -
まっすぐ家に帰るのしゃくなので「中島公園」に寄りました。
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公園の西側にある小さなコインパーキング(ノボテルと公園の間にあり、とても便利です)に車を駐め、あじさいの咲き誇る小川を渡り、
園内にはいるとすぐ右手に日本庭園があります。
庭園内の一角に、小さな庵が。 -
小堀遠州の作とされる「八窓庵=はっそうあん」。
重要文化財です。
小堀政一(遠州)という戦国大名は、豊臣秀吉や徳川家康に仕え、千利休にも師事したという風流人。
晩年、徳川の世になってからは、あっちこっちの奉行に赴任して、この庵もその頃に結ばれたものでしょうか。
主人と同じく、この茶室もあっちこっち転々として、何の因果か今は札幌の中島公園にあるわけです。 -
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1NIKKORレンズ(30-110mm)
やたら評判の良いレンズです。
ニコン1用ですので、110mmは300mm相当ですからけっこうな望遠。
この7月、生まれて初めてのオークションで購入。
いくつになろうと「生まれて初めて」というのは意味もなくドキドキする。
出品するのはもっとドキドキするらしい。
瞬時にピントをものにします。
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で……、
二泊三日になってしまったカルルス温泉旅行(内一泊は我が家)二日目は、昨日より少し進んで、支笏湖まで来ている。
三歩進んで二歩下がる、すごろくのような我が旅かな。 -
支笏湖から流れ出す千歳川。
水は水晶のように透き通り、橋の上から魚が泳ぐのが見えます。
支笏湖の南岸、国道453号線から国民休暇村の方に入ってゆくとあります。 -
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千歳川の、湖に向かって左手の崖の上にある国民休暇村は、お昼時とあって大勢の客でにぎわっていました。
それとは対照的に、周辺の森はいたって静かです。
天空の城のような、鬱蒼とした木立に点在する、木でできたテーブルに腰掛けてコンビニ弁当をいただくと、聞こえてくるのは鳥たちの声だけ……。
と、思いきや、あちらの老夫婦が持参した保冷箱の立て付けが悪く、おじいさんが開け閉めするたびに、古城の木戸がきしむような音。
国民宿舎には温泉もありますが、泉質はあまり記憶にない。
ただ、レストランの窓から見える鳥の餌台には、時間によっては様々な鳥を見ることが出来ます。
森に餌が乏しくなる季節が見頃でしょう。
そして、葉の落ちる頃にここの展望台から見る支笏湖は絶景。 -
これは、11月頃の写真。
夏場は葉が茂っていてあまりよく見えない。 -
林道で樽前山の裾をかすめつつ太平洋に抜け、虎杖浜の海岸で一休み。
アメリカ大陸へと続く海は、明るいです。 -
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この方は、上手なほうです。
みな、カッコウは一人前ですが、腕の方は?な方が多く、北海道ですからね。
湘南でがんがんやっているような方と比べるのは、気の毒だということに思い至りました。 -
こちらの方はさらに上手。
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太平洋沿いを走る国道39号線を離れ、登別温泉の方に進入し、さらに左手に折れてむせかえるような緑の中を進むことしばし、忽然とカルルス温泉が姿を現します。
部屋に通されて窓から見えるのはただただ緑……。 -
ホテル岩井。
案内をする仲居さんに、
「連休中は忙しかったでしょう。」
と旧式のエレベーターの中で声をかけると、ちょっと間を置いて、
「今朝まで、ワヤでしたね。」
「ワヤ」というのは、てんやわんやとかめちゃくちゃとか、そんな意味ですかね。
ロビーにはサザエさんの文庫版が45巻そろえてあって、長風呂の妻を待ってソファで読んでいたら、
「どうぞ、お部屋に持ってって読んでください。」
と、「コンシェルジュ」の年配の男性が声をかけてくださいました。
ほんとうに「コンシェルジュ」なのかどうかは知りませんが、いつもロビーのところのデスクに座って、気を配っているんです。
おしゃべりにも気さくに応じてくださいます。
「札幌に帰るには、太平洋側に出て国道39号で帰るのと、オロフレ峠を越えてゆくのとでは、どっちが速いでしょうか?」
「距離で言えば、39号が近いと思うけど、オロフレ越えも信号無くて良いよ。」
そう言って、観光案内の地図を広げて教えてくださいました。
「これあげますから。」といってその地図をたたもうとしましたが、大きな地図は、なかなか手強いです。
「あれ?あれ?おかしいなあ。」
その様子が、いかにも人が良さげで
「ありがとうございます。活用させていただきます。」
と言って、無理にたたもうとして少し破れた地図を受け取りました。
本当は、何をしている人なんだろう。
湯治場な、雰囲気なんですな。
部屋ではテレビも付けず、「サザエさん」や持参した本を読み、飽きると湯につかる。 -
柔らかいのですが、中性なのでぬるぬるせずさらっとしています。
重くないんですね。 -
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朝食を部屋で頂き、荷物をかたしてホテルを出ると、「おかみさん」や「コンシェルジュ」の男性が見送りに出てこられ、
「お世話になりました。」
と、山を下ります。 -
「岩井」のすぐ下には他にも二件ほど宿があり、ジブリのアニメに出てきそうな「民家」もあります。
民家の庭先の草の上に、黒と茶の二匹の猫が「ともえ」のように円を描いて眠っているのが見えました。
「昨夜の雨で草が濡れているのに。」
と、いらぬ心配をしながら進むと、緑に埋もれた渓谷に橋が架かっています。 -
温泉が注ぐ渓流が、河床を不思議な色に染めて下ってゆくのを橋から眺める。
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「コンシェルジュ」さんの薦めで洞爺湖経由で帰ることにしました。
写真は、中洞爺キャンプ場。 -
コゲラが虫をついばんでいる。
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改装された中山峠の道の駅。
テレビのニュースで、そう報じていましたが、どの辺が変わったか……
二階に上がってみると、以前は違ったような……
あまりまじめに見たことがなかったので、どうも、よく分かりませんでした。
遙かに目をやるも、あいにくの曇り空で、羊蹄山を望むことが出来ず。 -
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午後の予定を気にしつつ、国道230号線をせっせと走り、札幌を目指しました。
思い起こせば、予約のし間違えをしたせいでこんなせわしない事になったわけです。
定山渓温泉まで来て、どうやら午後の予定には十分間に合いそうであるとの確信を得ました。
定山渓の足湯。
何カ所かありますが、一番札幌寄りで国道沿いにある足湯です。
ここで一息。 -
「札幌」に戻る前のひととき
ここの足湯は夏場に入ると思いの外熱い。
におうような靴下を脱いで浸かりながら、ぼうっと考えました。
落とし穴なんか、落ちたらまた這い出せばいいのか……。
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この旅行記へのコメント (3)
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- わんぱく大将さん 2014/09/13 22:40:55
- やはり車必要ですか?
- ちびのぱぱさん
ちょ〜お久しぶりで。 8月に入って自分のPCが使えず。で、人のを使ってたいたらセキュリティーブロックがかかり。おかげで4トラにあくせくせず、本も読め、反対によかったかも。 22日からロンドンに久々に里帰り。 帰ってきてからすぐに日本にも飛びました。 札幌の友人が青春18キップで姫路まで来てくれ、久々に語りあい、 セキュリティーブロックもはずしてくれました。
ここ、前に北海道のガイドさんが教えてくれたところではないかと。
よさそう。 でも、やはり車がないと(北海道ですし)いけないようですね。
レンズ、いい感じです。 日本に帰った時に新しいボディも考えましたが、2週間弱では短かすぎました。
わ大将
- ちびのぱぱさん からの返信 2014/09/13 23:03:20
- RE: やはり車必要ですか?
- わんぱく大将さま
久しぶりの日本ですか。
やはり、日本も良いですよね。
カルルスは、鈴木旅館というところが送迎付きのプランを出しています。
先日泊まってきましたので、口コミの方には書いています。
しみじみとした宿です。
しみじみしたくなったら、ご一考ください。
ちびぱぱ
- わんぱく大将さん からの返信 2014/09/13 23:13:30
- RE: RE: やはり車必要ですか?
- > わんぱく大将さま
>
> 久しぶりの日本ですか。
> やはり、日本も良いですよね。
>
> カルルスは、鈴木旅館というところが送迎付きのプランを出しています。
> 先日泊まってきましたので、口コミの方には書いています。
> しみじみとした宿です。
> しみじみしたくなったら、ご一考ください。
>
> ちびぱぱ
ちびのぱぱさん
早速のご返信有難うございます。 そうですか、日本はそういうのもありですね。 日本で3kg太りました。
わ大将
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深山の庵 いわい
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カルルス温泉 鈴木旅館
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