2014/06/16 - 2014/06/19
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瞬間湯沸器さん
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利尻島、礼文島は高緯度のため、平地でも高山植物が見られます。6月中旬は、礼文島固有種で絶滅危惧種に指定され保護されている花々も見頃です。利尻1泊、礼文2泊の旅行社によるパック旅行でしたが、花ガイドの案内は植物音痴の当方にも分かりやすく、また、新鮮な海産物を中心とした食事、ゆったりした温泉につかり、心休まる有意義な旅でした。天候は小雨や霧の日が多く、6月中旬でも日中10度前後で、風も強く、防寒具を着ていても手袋は必要でした。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- ホテル
- 5.0
- グルメ
- 4.5
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 20万円 - 25万円
- 交通手段
- 観光バス 船 ANAグループ
- 旅行の手配内容
- ツアー(添乗員同行あり)
- 利用旅行会社
- JTB
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羽田空港集合が12時半、ツアー参加者5グループ10人にツアーコンダクター1人での3泊4日の旅です。羽田発午後1時10分、稚内空港到着は午後3時です。稚内の天候は曇りで気温は7.2度。大型の観光バスが迎えに来ていて、これから4日間は同じバスで移動です。稚内港4時30分発の利尻行きのフェリーに乗ります。
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稚内と利尻、礼文の間は、同型のフェリー3隻で運航されています。稚内・利尻間1時間40分。客室はゆったりしています。
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船は利尻島の北東に位置する鴛泊(オシドマリ)港に近づいています。
小高い丘はペシ岬。港に面した一番高い建物が第1日目の宿泊先である利尻マリンホテルです。
夜食事の後、花ガイドによる約30分のスライドを使った説明があります。 -
2日目は宿を午前8時に出発して、バスで10分ほどの姫沼をガイドによる高山植物の説明を受けながら一周します。
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天候はあいにくの小雨です。防寒具と雨合羽の重装備です。道は木道です。
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バスで利尻島海岸縁りを時計回りに更に25分ほど走ると、島の南東に位置するオタトマリ沼です。
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利尻島は面積182㎢で、かつては2万人が住んでいましたが、現在の住人は5400人。島の中心には標高1712mの利尻山(利尻富士)が聳えています。北海道の名菓「白い恋人」の包み紙の雪山は、オタトマリ沼から撮影した利尻富士と言われていますが、当日は小雨と濃霧で山は見えません。
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バスで5分ほどの南浜付近で、利尻山が姿を現しました。南浜には湿原が広がっています。
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南浜付近の人家に桜が咲いていました。利尻で桜は春の花という印象ではなく、初夏の花だそうです。
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南浜から約30分で島の西に位置する沓形港。利尻島を4分の3周ドライブしたことになります。ここから11時25分発のフェリーに乗りフェリーで礼文島南東に位置する香深港へ移動します。40分の船旅です。
礼文島に着いてすぐに昼食。この日の昼食は海鮮炭火焼。利尻・礼文では、新鮮なウニ、ホタテ、エビ、ヒラメそしてホッケの料理が楽しめます。 -
午後は霧の中を桃岩展望台までバスで10分。花ガイドの説明で約90分の散策です。礼文島の最高峰は490mで。この桃岩展望台は標高200mくらいの場所です。風が強く、気温12度ほどですが、体感温度は5〜6度。セーター・レインウェアを着ていても手袋が必要です。標高差100mの山道を歩きますが、周辺は色々な珍しい高山植物が見られます。
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礼文島は緯度が高く気温が低く、霧が濃い日が多いので、平地近くで珍しい高山植物が見られます。レブンソウは絶滅危惧種に指定されている礼文島固有種の花です。
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レブンキンバイソウも咲き誇っています。
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2泊した宿「花レブン」です。
礼文島は面積81㎢。人口2700人ですが、小学校4校、中学2校、高校1校があるそうです。利尻や礼文は漁業と観光が産業です。利尻昆布、ウニ漁、ホタテ養殖が盛んです。 -
宿には温泉大浴場もありますが、部屋のバルコニーに露天風呂があり、港の向こうに利尻島が見えます。
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宿の部屋から利尻島対岸まで約10km。利尻山は雲に覆われていましたが、夕方雲間から一瞬山頂が顔を出しました。フェリーは礼文島から稚内に向かう最終便です。
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礼文島は南北に長い島ですが、島を一周する道路はありません。島の西海岸(北西)にある澄海岬に行くには、バスで約40分東海岸沿いの道路から北海岸を回って行くことになります。澄海岬からの海は透明度が高く綺麗です。遠くゴロタ岬が海に突き出ていて、その先に(ここから見えませんが)礼文島北端のスコトン岬があります。
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スコトン岬の先にトド島があり、今はその季節ではありませんが、トドが越冬しに来るそうです。スコトン岬(西北)の反対側、東北の金田ノ岬近くの浅瀬にオットセイがいました。
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澄海岬の近くにレブンアツモリソウの群生地があります。礼文島北部で見られる礼文島固有種で絶滅危惧種です。5月下旬から6月中旬までの開花時期だけ公開されています。群生地への立ち入りや盗掘を防ぐため数人の監視員が常駐しています。入場無料ですが、入場者からも寄付をして貰い保全運営にあてているようです。
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レブンアツモリソウはラン科の女王とも言われており、源平合戦で若くして命を落とした平敦盛が流れ矢を防ぐため鎧の上に背負っていた袋に似ているところから命名されたとのことです。花に蜜はありませんが、ウツボ科に似た花があり、蜂が間違えて花びらの小さな開口部に入り込むと、なかなか出られなくなり、もがいて花粉を体につけ、開口部から抜け出し、再び他の花に間違えて潜り込み受粉するのだそうです。
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同じレブンアツモリソウ群生地です。
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昨日(第2日)は、桃岩展望台が濃霧で、すぐ近くの桃岩さえ見えませんでしたが、写真西海岸から見た桃岩(桃の形をしている)です。霧は丘陵の東に立ちこめていますが、西海岸は晴れています。
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礼文島西海岸は写真のように絶壁が多く、道路を作ると環境破壊に繋がり、特に利尻昆布やウニ、アワビ等漁業への被害が懸念され、一周道路は作らなかったとのことです。写真は地蔵岩です。沖から舟で見ると地蔵様に見えるのだそうです。近くにはメノウ拾いの浜があります。
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前の写真は西海岸(桃岩近く)から北を向いたものですが、この写真は同じ辺りから南向きに撮ったもので、猫岩と呼ばれています。これで礼文島観光は終わりです。健脚の人達(ツアーの半分の5人)は約2時間の礼文林道散策に行っています。絶滅危惧種のレブンウスユキソウが見られるそうです。
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最終日4日目は、礼文香深港8時40分発のフェリーで稚内に向かいます。稚内港着10時30分着で、飛行機の出発まで稚内観光です。稚内公園には樺太(サハリン)で亡くなられた方々の慰霊碑「氷雪の門」の隣に「九人の乙女の碑」があります。昭和20年(1945年)8月、多くの島民が避難した後も最後まで職務を全うし「皆さん これが最後です さようなら」の言葉を残しソ連兵侵攻直前に自決した真岡(マオカ)郵便局の9人の女性電話交換手の慰霊碑です。
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南極探検隊の犬ぞりには樺太犬が使われこの地で訓練されました。
日本初の南極観測隊では、悪天候で撤退する際、15頭がやむなく置き去りにされました。このうち7頭は鎖に繋がれたまま餓死しましたが、8頭は鎖を噛み切り、うち2頭のタロとジロは1年後奇跡的に生き延びていたところを発見されたのでした。 -
我が国の鉄道の北端は現在稚内駅です。戦前は、ここから更に北へ稚内港まで伸び、列車は連絡船に乗り、樺太の鉄道に繋がっていたのでした。その名残りが残されています。
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我が国の北端は宗谷岬です。
樺太(サハリン)まで43km。目をこらすと水平線の上にうっすらと島影が見えます。 -
間宮林蔵は2度にわたって、江戸幕府の命により樺太探検に行き、樺太が大陸からの半島でなく島であることを世界で初めて確認しました。間宮海峡の名前が残っています。この地から樺太に出発したのでした。
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宗谷岬から稚内空港に向かう途中、利尻富士が姿を見せました。約60km離れています。稚内空港発午後3時50分、羽田まで約2時間の飛行機の旅、座席はほぼ満席でした。
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この旅行記へのコメント (2)
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- コーギーさん 2014/06/30 09:42:07
- 利尻、礼文の旅
- 花が綺麗だそうで一度行ってみたいと思ってました。
- 瞬間湯沸器さん からの返信 2014/07/01 18:15:49
- RE: 利尻、礼文の旅
- > 花が綺麗だそうで一度行ってみたいと思ってました。
利尻島、礼文島は北海道本島から隔離され熊や蛇がいないそうです。
植物も、高緯度、霧、風が強く背の高い植物が少ない等の理由で、固有の高山植物が生き残っているのだと思われます。礼文島固有の代表的な花としては、レブンアツモリソウが5月下旬から6月中旬、レブンウスユキソウが6月中旬から7月にかけてが見頃のようですが、4月から9月くらいにかけて種々の花が見られるようです。季節は7月中・下旬が最適なのではないかと思いますが、最近の異常気象で天候予測が難しいですね。是非出かけられることをお勧めします。
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