2002/10/30 - 2002/11/04
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shunfilmさん
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・10月30日~11月4日:北京
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.5
- グルメ
- 4.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 飛行機
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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イチオシ
自分にとって、中国と聞いて最初にイメージするのがこの"万里の長城"だった。そこで今回の旅行で北京に行くことを決めたときにすぐに、ここだけは絶対に訪れようと決めた。
八達嶺/万里の長城 城・宮殿
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万里の長城といえば、宇宙から見える唯一無二の人工建築であるが、その全長は6,000km以上とも言われ(日本の全長が3,800kmであることを考えると恐ろしい・・・)、今回訪れたのはそのごく一部。
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学生時代、世界史で習った中国の歴史の中で最初に登場する統一王国が"秦"。歴史上の好きな人物で上位にランクする秦の始皇帝が史上初めて中国に作った統一王国です。今から2000年以上も昔の話です。
電車も自動車も、自転車さえもない、そんな遥か昔に、秦の都から遠く離れた僻地にこのような壮大な建造物を築いたのか?と想像すると、その当時の始皇帝の権力の大きさを実感した。 -
そして山々の尾根を延々と続いていく様を見て、その壮大なスケール感を肌で感じることもできた。前にも書いた通り、6,000kmという数字にも驚いたが、それ以上に強く心を打たれた気がした。
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今回訪れた北京郊外にある八達嶺と呼ばれる長城は、"男坂"、"女坂"と呼ばれる2つの部分に分けられる。
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女坂は傾斜が緩やかで、ゆったりとした坂が続く。といっても上のほうに行けば傾斜はきつくなる。
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旅行のパンフレットなどに載っている万里の長城の写真の多くはこの女坂の写真です。
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傾斜の緩やかな女坂とは異なり、こちらの"男坂"は登り始めから傾斜がきつく、雪が積もった状態なら手すりがなければ登れないと思った。しかしこちらは女坂と違って、人もまばらで40分ほど登れば、整備されていない崩れた長城を見ることができる。
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そして男坂から眺める女坂の情景は龍が天へと昇っているように見え、登っている最中はエアーズ・ロック登岩で同じように登りに苦しんだことを思い出したりもしていた。
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往路はバスで90分弱で着いたのに、帰路は電車で150分もかかる羽目になった。山中を走るときの速度が歩いたほうが速い(本気で・・・)くらいのスピードだったせいだが、途中"居庸関"と呼ばれる長城を車中から眺めることが出来、中国人の電車での過ごし方も見ることができ、個人的には電車のほうが良かった。いずれにせよ、今回この歴史的建造物を訪れることができて、非常に良い思い出となったことは間違いない事実です。
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ここ天壇公園は昔、日本でいうところの城下町的な存在だった場所にあり、"明"、"清"の時代に皇帝が作物の豊作を祈った場所で、世界遺産にも認定されている。園内には祈年殿、回音壁、皇穹宇と3つの代表的な建築物がある。
天壇公園 広場・公園
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それら3つの建築物の中でも公園を代表する建築物がこの祈年殿。皇帝が正月にここ来て、豊作を祈った建物らしい。
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フロリダのディズニー・ワールドのEPCOTのワールド・ショー・ケースの中にある中国館にもこの祈年殿の複製があったことを考えれば、中国を代表する建物なんだと実感できる。
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ディズニーで見たときは何だろう?この建物?と思っていたんだけど・・・
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続いて紹介する2つの建物は中国四千年の不思議とでもいうべき建物。計画的に作られたものなのか、偶然の産物なのかはわからないけど、楽しむことが出来た。
天壇公園 広場・公園
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まず1つ目は圜丘と呼ばれるこの建物。3層の壇になっていて、皇帝が直接神に祈った場所。
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最上段の中心にある丸い石の上で小声で話すと話した本人には自分の声が反響して聞こえるとガイドブックに書いてあったが、団体客とぶつかり、試すことはできなかった。
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2つ目がこの皇穹宇。祈年殿を小さくした感じだが、建物の周囲に回音壁と呼ばれる壁に囲まれていて、ある人が壁にささやくと180度反対のところにいる人にその声が聞こえるらしい。
皇穹宇東配殿 史跡・遺跡
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そして建物の前には龍の彫刻があり、その前に並ぶ石畳(丁度おじさんが立っているところ)にも不思議な現象が発生する。三音石と呼ばれ、1つ目の石の上で手を叩くと1度、2つ目の石の上で叩くと2度、3つ目の石の上で叩くと3度、こだまが返ってくる。これは実際にやってみたが、確かにその通りで、驚くと共に、他の人がやっているのを見て、怪しい宗教集団の一員になってしまったようで、恥ずかしさも覚えた。
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この写真は公園内の長廊で、市民の憩いの場になっているらしく、胡弓を演奏する人や世間話に花を咲かせるおばさんたち、昼寝をするおじさんなどがいた。
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こちらの写真は斎宮と呼ばれる建物で、寝殿として使われていた。宮殿内には大鐘があり、除夜の鐘気分で耳を傾けてしまった。
斎宮 史跡・遺跡
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公園内で一番綺麗だと思ったのが、この双環万寿亭。亭と呼ばれる建物が2つ合体した形もさることながら、天井に描かれた絵がとても綺麗で、すぐ側には円弧の形状の亭もあり、双環万寿亭と合わせて公園内で一番印象に残った建物となった。
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今回の北京滞在で最も気に入ったのは、万里の長城でもなく、天安門でもなく、紫禁城でもなく、ここ"頤和園"。
英語ではSummer Palaceと呼ばれ、清王朝の西太后が専用の避暑地として使っていた。戦争の際に破壊されたため、西太后が海軍の費用を流用してまで修復したというほどの庭園で、世界遺産にも登録されている。頤和園 広場・公園
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十七孔橋 史跡・遺跡
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写真の橋は十七孔橋と呼ばれ、その名の通り、17個の孔が開いている。中央の孔から数えると左右に9個ずつの孔が開いていることになり、皇帝の数字であった"9"がこんなところにも使われているのか?と驚かされた。
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3階建てのこの建物は西太后が京劇を鑑賞していた劇場のようなもので、ステージとしては正面の柱が邪魔だなと、普通に現代的な感覚で考えてしまったが、その当時としては最新の設備だったらしい。
徳和園 史跡・遺跡
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皇族の離宮というだけあって、屋根瓦にも立派な彫像が飾られていた。しかし3階建てにする必要はないだろう、そんな無駄な鐘を使うくらいなら、もっと他に使い道があったんじゃないのか?とふと思い、これもまた現代的な感覚なのか?当時はそういう無駄に金を使うことがステータスだったのか?と考えたりしてしまった。
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写真の船、何で作られているかわかるだろうか?実はこれ岩を削って作られた石の船。絶対に沈むことのない船を作るという目的で、皇帝が作らせたらしい。船底が海底についているから確かに沈まないかもしれないけど、前にも後ろにも進まないし、船じゃないだろうとくだらない考えが頭をよぎった。それと同時に絶対に沈まない船といわれ、沈んでしまったタイタニックを思い出したりもしていた。
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それとは別に、船に埋め込まれたステンド・グラスは素直に綺麗だと思った。
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頤和園の北側にはチベットにあるポタラ宮を彷彿とさせる宮殿のようなものがあった。
頤和園 広場・公園
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衆香界牌坊・智慧海無梁殿と名付けられたこの建物は中国式の建築ではなく、チベット建築になっていて、殿の外壁には仏像が彫られているが、すべて顔が削られており、戦争の傷跡を残していた。パルテノン神殿を見たときもそうだったが、こういう貴重なものを破壊してしまう戦争は二度と起らないで欲しいと思った。
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これぞ究極の贅沢ともいえるのが、ここ蘇州街。皇帝が子供の頃、買い物ごっこをするために、ひとつの街を再現してしまったという、何とも贅沢な遊び場。ここ頤和園で最も皇帝の権力を感じたのが蘇州街でした。
蘇州街 散歩・街歩き
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今回訪れた北京の公園には必ず公園のシンボル的建物があった。そしてここ頤和園のシンボルともいえるのが、この仏香閣。
仏香閣 建造物
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昆明湖の北にあり、大半が湖で占められていることを考えれば、立地的にも頤和園の中心に位置しているといっても過言ではない。山の斜面に石の土台を築き、その上に立てられていて、1つ前の写真で斜めの線に見えるのが、実は2枚後の写真の階段。斜めの階段は上に行くほど傾斜が急になり、最後の方は結構、足にきてた。
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階段を上りきると仏香閣のふもとにある排雲殿、その向こうに昆明湖と十七孔橋、さらにその向こうにはTV塔・・・と続く、素晴らしい景観が広がっていた。
この仏香閣の立つ万寿山の裏側には童心に返れる場所があった。ディズニー・ランドにあるトム・ソーヤ島を大きくした感じで、洞窟があり、森の中も迷路になっていて、男の子なら誰もが作ったであろう秘密基地を作るには絶好の場所と言える。排雲殿 建造物
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仏教建築もあり、チベット建築もあり、西洋風の船もあり、湖もあり、そして秘密基地ありと何でもそろったこの頤和園。またいつか来ることができたらいいなと、心から思える庭園でした。
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イチオシ
中国を代表する観光名所のひとつである、ここ天安門。毛沢東の巨大壁画がかかっているが、清王朝までは紫禁城の正門だった。天安門前の堀には5つの橋が掛けられていて、中央の橋は皇帝専用の橋だったらしく、皇帝のいない今でもわたることはできなかった。
天安門 建造物
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天安門の南側には大通りが東西に走っていて、写真のように中国人の足"自転車"と天安門という「これぞ、北京」といった光景が目の前にあり、北京にいるんだなぁとしみじみと感じ入ってしまった。
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他の橋を渡ると橋に対応するかのように5つの入り口がある。こちらは真ん中の入り口しか入れなくなっていた。入り口を潜り抜けると、さらに2つの門があって、それぞれ端門、午門と名前がついている。ちなみにこの写真は午門。
午門 史跡・遺跡
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夜は写真のようにライトアップされ、結構綺麗。北京には高層建築があまりなく、自分のイメージでは夜景は見るところがないだろうと思っていただけに、到着初日の夜にこのライトアップを見て、北京の夜景も悪くないかも?と思った。
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この写真は正陽門と呼ばれる城門で天安門広場の南にある。この門から天安門、紫禁城を眺めると元・明・清と続いた中国統一王朝の頂点に立つ"皇帝"の居城がどれほど巨大なものだったかというのが、その規模の大きさからまざまざと感じさせられることになった。
前門 散歩・街歩き
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一方こちらは正陽門のすぐ南にある箭楼。この箭楼も正陽門に負けず劣らず立派な造りで夜ライト・アップされた夜景に関してはこちらのほうが綺麗だと思った。
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紫禁城(皇帝の居城)の周辺には天安門と同じように昔の城門が残っている。城門が複数あるということは、歴史を重ねるたびに城の面積が増えていったことを物語っていて、天安門広場に立った時は、昔ここは皇帝の住む城の一部だったんだなぁと感慨深げになってしまった。
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紫禁城の北にある公園で公園の南に人工の山があり、そこからは四方を見渡せるため、紫禁城だけでなく、北京市全景を眺めることができる。入場料がいるはずだったが、正門ではなく、西の門から(しかも夕方に)入ったためかどうかはわからないが、人がおらず、ただで入ることができた。
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景山には万春亭をはじめとしたいくつかの亭がある。万春亭を中心に左右均等にわかれている。
景山公園 広場・公園
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そもそもこの"亭"という建物は日本では見たことがなく、中国らしい建築物の1つだと思っていた。そしてこの景山公園で見たのをはじめ、今回の旅行中に何度も見ているうちに、日本でいうところの"和"の精神に通ずる作りとでもいうのだろうか?そういったものを感じ、妙に好きになってしまった。
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紫禁城の北西にある北海公園。入り口を入ると赤い服を着た老人の集団がいて、その赤さに少し引いてしまった。
北海公園のシンボルである「白塔」。中国建築らしくないこの建物はチベット仏教の寺院でチベット式の仏塔。この仏塔に行くには入場料とは別の料金がかかる。北海公園 広場・公園
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仕方なく別料金を払い、階段を上り上まで行くと、白塔の上に登るにはまた別料金がかかるという。だったら、最初の別料金に含めておけよ!!と思いながら再び別料金を払った。
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別料金を払って登った白塔からの眺めがこの写真。紫禁城のほぼ全景を眺めることができ、その向こうに見える近代的な都市としての北京も見ることができ、新旧2つの北京を同時に見ることができた。
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北海公園は瓊華島を囲むように北海が広がっており、その周辺にはいろいろな見所がある。その一つがこの写真の九龍壁。
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中国に3つある九龍壁の中でもこの壁が最も美しいといわれており、両面に龍が彫られているのもここだけという貴重な代物。中国で龍といえば、皇帝を象徴する生物として有名であり、この九龍壁を見て、皇帝のすごさを感じた。
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この写真は五龍亭。写真ではわからないが、5つの亭が連なっていて、遠くには景山公園を見ることもできる。
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北海のほとりのどこからでも白塔を見ることができ改めて、この公園における白塔の重要さを知ることができた。頤和園も湖をうまく生かした公園で、この北海公園も湖を中心とした公園作りになっていて、中国の公園というのは湖を使うのがうまいなぁと感心した。
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日本でもすっかりおなじみの中華料理だが、本場中国の中華料理は素晴らしい!!味は当然良いし、何より安い。ラーメン一杯30円から食べられる。マクドナルドやケンタッキーなどよりも断然安いので、今回の旅では1日1回は中華を食べるようにしていた。よくよく考えてみるとマクドナルドのハンバーガーが高級料理になる?わけないか・・・。
写真は"主食"の餃子(日本ではおかずなのに・・・)。 -
こちらは炒飯(これめちゃくちゃ美味しかった)。
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ラーメン・春巻・点心・野菜炒め。
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サンザシの実を飴で固めたお菓子(最初みたらしかと思った)。
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そして北京に来たからにはこれを食べずして帰れない(こともないが・・・)、というわけで食べてきました"北京ダッグ"。
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皮が美味しいと聞いていたのだが、皮はそれほど美味しくなかった。本場のはずなのになぁ・・・と思いつつ、美味しくない皮ではなく、美味しい肉の部分をひたすら食べ続けたのでした。
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天安門のところにも書いたけど、北京には高層ビルがそれほどないので、北京の夜景は正直、期待していなかった。その分、期待を裏切られた時の喜びは大きかった。
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ここから3枚の写真は全て同じ場所で撮影したもの。今までは事前に夜景の綺麗な場所を知っていて、夜景を見にいっていたのだが、今回この場所を見つけたのが偶然の産物だったこともあり、この夜景は今まで世界で見てきた夜景の中でも上位にランクする。
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バスに乗っていて、通りがかりにこのライトアップを見て、次のバス停で降りて、ここまで戻ってきたというほど、魅せられた場所。
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湖の周りに店が建ち並び、そのライトが湖面に反射して、シャッターを押さずにはいられなくなった。その結果がこの写真です。
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中国文化を代表する一つに太極拳がある。自分のイメージとしては"早朝に大勢の人が集まって、なんとも不思議な武道の型を集団で鍛錬している"といったもので、日本でいうならラジオ体操のようなものだと思っていた。このようなイメージが頭にあったものの、実際にこの目で見たときにはやっぱり驚いた!!
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そしてもう一つ中国と言えば、自転車大国です。しかし自転車大国といっても地下鉄も走っている一国の首都だからそれほど多くはないだろうと思っていた。
がしかし、この目で見たものは昼夜に関わらず、信号待ちで渋滞する自転車の群れ。 -
交通量だけでなく、乗り手の技術もレベルが高い!!大きな荷物を荷台に乗せて、絶妙なバランスで走る様は神の領域!!
正直ここまでの大国だとは思っていなかったので、かなりの驚きになった!! -
自転車専用の道路もあり・・・
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自転車用の信号機もあった。
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中国といえば、日本とは1500年以上前から交流があり、日本語の元となった漢字も中国文化の産物。日本ではカタカナやアルファベットでおなじみの店も中国では全て漢字で表されていて、面白い。
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マクドナルドやスターバックス、ケンタッキーやピザハット、サブウェイなどが写真のような漢字で表されていた。
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「肯徳基(ケンタッキー)」のように発音にあわせたものや「星巴克珈琲(スタバ)」のように意味に合わせたものもあり、日本のように発音そのままではなく、いろいろと考えて漢字にしているんだなと思った。
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そして我らが吉野家もあったが、これは日本とまったく同じ漢字が使われていて、親近感を覚えた。
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Hard Rock Cafe -北京-
ハード・ロック・カフェ (北京店) カフェ
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Hard Rock Cafe -北京-
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