梅雨の前に箱根へ

2014/06/04 - 2014/06/04

梅雨前線が関東地方にも近づきつつある6月の初め。その前にどこかに行きたいねと妹達と箱根に出かけました。当日は晴れ間も見えるお天気で芦ノ湖を眺めながらランチと散策そしておしゃべりを楽しんできました。

エリア 元箱根・芦ノ湖周辺(神奈川)

小田原で集合し箱根湯本まで来ました。今日はここから登山電車には乗らないでバスで芦ノ湖へむかいます。この登山電車は車窓から紫陽花を眺めながら走るアジサイ電車となるのですが見頃はまだもう少し先のようです。

今日はこの切符を使用します。小田原と箱根町間（国道1号線・箱根旧街道）が一日乗り降り自由のお得な切符です。バスに乗り込み箱根駅伝の山登りコースをたどり芦ノ湖へ。

元箱根に到着。富士山は見えないけど青空ののぞくまずまずのお天気です。

ロープウェイも見えました。
スッキリ晴れた日に富士山と芦ノ湖を見ながらの空中散歩を楽しみたいものです。

最初に向かったのは成川美術館です。ここの見晴らしの良いカフェでランチの予定なのです。

箱根芦ノ湖成川美術館 美術館・博物館

入口手前にお地蔵さんがありました。身代わり地蔵だそうです。

美術館まではこんなエスカレーターを3回乗り継いで行きます。

途中にある大王杉です。樹齢3000年とも言われる長寿のご神木です。

美術館はバスの切符を見せると割引料金になります。
入館料 1200円 → 1000円

成川美術館に入って驚くのがこの展望ラウンジです。芦ノ湖が一望できお天気が良ければ富士山も見えるのです。

箱根芦ノ湖成川美術館 美術館・博物館

展望ラウンジの隣にカフェがあります。お昼にはまだ早いけど席のあるうちにと早目に来たのです。

窓際のテーブルからはこの景色。

そして嬉しいことに富士山も顔を出しました。写真では山の上になんとか見えるでしょうか。

箱根神社の赤い鳥居も眼下に。

芦ノ湖 自然・景勝地

海賊船が近づいてくるのが見えます。

これはスゴイ、ずいぶん大勢の人が乗っていますね。

ランチの後はもちろん美術鑑賞もして湖畔まで戻ってきました。

杉並木が続く国道一号線ですが歩くのはこの横に残る箱根旧街道です。

箱根旧街道の杉並木は夏の暑い日差しと冬の寒風から旅人を守るために江戸幕府により植えられたそうです。樹齢400年ほどの杉の大木に覆われた道はひんやりとして気持ちがいいです。

周りは杉木立
昼なお暗き〜♪ と歌われた箱根の山

一里塚もまた江戸幕府により旅人の道しるべとして盛り土をして設置されたものです。ここは江戸日本橋から24番目の一里塚で槙の木が植えられています。

杉並木を歩き箱根関所まできました。ここは関所の江戸口御門です。
江戸方面から来た旅人はこの門の前で身支度を整え関所の中に入りました。

私たちも中に入ります。
バスの切符を見せると観覧料が割引になります。
観覧料 500円 → 400円

箱根関所 名所・史跡

順路に従い足軽番所から見学します。
足軽が控えたり休息するための部屋が復元されています。調度品や人形が置かれているので当時の様子が伺えます。

関所破りをした罪人などを一時的にを拘置する牢屋もありました。

足軽が休息している様子です。奥には布団もあり夜にはここで寝ていたようです。

足軽番所を出ると長いい階段があり一瞬ためらいましたが頑張って上まで行ってみました。

階段の先は遠見番所でした。
江戸時代は旅人が芦ノ湖を船で通行することは禁止されていたので足軽がここから昼夜交代で芦ノ湖や街道を見張っていたそうです。

なるほど芦ノ湖が一望できます。

芦ノ湖 自然・景勝地

今では遊覧船まであるのに江戸時代は通行できなかったのですね。

次は大番所です。
関所の中心となる建物で旅人の関所改めをここでしていました。
関所は「入り鉄砲に出女」を取り締まるのが一般的ですが、箱根関所では入り鉄砲の検査はせず「出女」には厳しい関所だったそうです。

大番所にある面番所です。
役人が詰めていてここを通る旅人を取り締まっていました。

上の間
旅人を脅すため鉄砲や弓などが置かれていました。

出女を厳しく取り締まるため「人見女」という女の役人が髪の中まで調べたそうです。

大番所の建物の棟続きに上番休息所が建っています。ここは役人の休息や食事、就寝に使われていました。台所や湯殿も復元されています。

関所内を一巡し時代劇のセットの中を歩いているような気分のまま外に出ました。

次に箱根関所資料館にも行ってみました。

箱根関所資料館 美術館・博物館

箱根関所にまつわる資料や記録が展示されていました。

ここにも「人見女」の説明がありましたから出女には相当厳しかったのでしょう。

そろそろ帰りましょとバス停に向かったところで真っ赤なツツジが目に止まりました。散った花もきれいです。

藤もまだ咲いていました。この日の箱根は緑がいっぱいで爽やかな一日でした。
翌日には関東も梅雨入りしたのでした。

この旅行記へのコメント （2）

• 前日光さん 2014/06/26 23:24:02

  風情がありますね。

  エトランゼさん、こんばんは。
  
  芦ノ湖の遊覧船や箱根神社、懐かしいです。
  天気予報などでは、よくこの箱根神社が映りますね。
  
  箱根には、もう20年以上も前に、数年間通い続けたことがあります。
  現皇太子が雅子様と婚約された頃のことでした（古ッ(>_<)）
  
  その時に「富士谷ホテル」にも泊まったのです。
  トイレがとても広くて全体的にピンク色で、ここに泊まってもいいくらいだねと、まだ若かった庶民の家族は口を開けたまま館内を見学したことを思い出します。
  
  義姉（広島ではなく、相棒殿の方）のご主人が勤めていた会社の静養所が仙石原にあったりして、一族で押しかけたこともあります。
  観光船に乗ったのは、その時だったと思います。
  
  まだ関所などは整備されていなかったような？
  
  少なくても３年間ほどは箱根に通ったのですが、結局東京を車で通過する
  ことが苦しくて、いつの間にか行かなくなってしまいました。
  
  毎年箱根駅伝を見ながら、懐かしい思いになります。
  
  
  前日光
  
  
  
  

  エトランゼさん からの返信 2014/06/27 21:51:36

  RE: 風情がありますね。

  前日光さん、こんばんは。
  いつもありがとうございます。
  
  
  箱根はここからは比較的近いのでかえってゆっくり行くことがないのです。
  この日も妹たちと朝から出かけ夕飯の準備までに帰宅するという慌ただしさでした。
  「富士屋ホテルでお茶しようね」と言っていたのですが時間がなく素通りして来ました(>_<)
  今回は元箱根だけ。ピンポイントで出かけています。
  箱根関所が公開されたのは2007年だそうですよ。
  
  
  > 少なくても３年間ほどは箱根に通ったのですが、結局東京を車で通過する
  > ことが苦しくて、いつの間にか行かなくなってしまいました。
  
  同感です。水戸まで梅を見に行った折に大渋滞を経験しました(旅行記まだですが)。
  その後は東京方面に車で出かけるのはやめています。
  
  エトランゼ