2014/05/30 - 2014/06/01
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TaxNaXさん
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神奈川日産がEV(電気自動車)リーフの2週間体験試乗キャンペーンを展開していたので応募してみた。
数日後に連絡があり、あっさり貸して頂ける事に。
折りしも小僧は修学旅行。
と言う事で、不良夫婦はリーフで行く伊豆高原・伊豆多賀の二泊旅行を計画する。
ただ乗るだけもつまらないので、理系らしく充電のデータ取りなんぞをやってみた。
本編は後日掲載するとして、同じような事を画策される不良夫婦・・・いやいやご家族の役に立つ事を願って、この部分だけ抽出してみる。
ご参考になれば是幸い。
※バッテリーのヘタリなど個体ばらつきは考慮しておらず、あくまで体験試乗車のような新車に近い車体での目安として記します
《関連旅行記》
■前編:アンダ別邸一碧湖編
http://4travel.jp/travelogue/10900298
■中篇:ふじま編
http://4travel.jp/travelogue/10902068
■後編:走り湯・独歩の湯編
http://4travel.jp/travelogue/10906610
- 旅行の満足度
- 4.5
- 観光
- 4.0
- ホテル
- 4.5
- グルメ
- 4.5
- ショッピング
- 3.0
- 交通
- 4.5
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- レンタカー
- 旅行の手配内容
- 個別手配
PR
-
神奈川日産 環状4号いずみ店にてリーフを借りる事になった。
自家用車をどうしようか相談した処、試乗中は預かってくれるのだとか。
至れり尽くせりで印象の良い事。
旅行の一週間前に借りて、二日間走り回ってから深夜に初めて充電した。
日産のディーラーはどこも急速充電器を持っており、深夜も充電可能な店舗も多い。
今の処、一月当たり1,500円余りの会費を支払えば、日産ディーラーでの充電は回数に関わらず無料なんだそうだ。 -
鼻っ先の蓋を開け、左側の急速充電用ポートから充電する。
手順さえ覚えれば簡単にチャージできる。
鼻の穴に綿棒突っ込んでるようで痛そうに感じるのは自分だけか? -
充電直前の運転席メータ。
充電量は残り52%。
急速充電は最大30分と言う事なので、さて30分で何処まで充電できるのかしら。 -
これは急速充電器の液晶パネル表示。
30分で94%まで充電できた。
ここで次の人に譲るルールだが、深夜で他のお客さんもいなかったのでもう10分チャージしてみたが、96%までしかいかなかった。 -
充電途中の数値を適当に記録しておいたので、
横軸:充電時間
縦軸:充電残量
のデータをプロットしてみた。
充電時間と電流の関係を示す方が近似曲線に意味もありアカデミックだが、実用的とは言えないので敢えてこのグラフにする。
おお〜っ、綺麗に並んでるね。 -
って事で、次に近似曲線が原点を通るように時間軸をオフセットした。
なるほど。
急速充電時はこんな充電制御してるのね。
このグラフを見る限り、90%以上充電しても時間が掛かるだけで大して充電量は増えず有益ではない事が分かった。
実際、急速充電での満充電はバッテリーへの負担が大きく寿命を縮める原因になる為、80%までが推奨される。
走行距離に余裕を持ちたい旅行時でも80%〜90%で止めておくのが賢明だってコトだ。 -
因みに旅行の帰りに小田原で充電した際も同様にデータ取りした。
やはり同様に近似曲線が原点を通るように時間軸をオフセットすると、まあ予想通りなのだが、殆ど同じ曲線上に乗った。
流石バッテリーに搭載されたコンピュータと連絡しているだけあって、安定した制御になっている。 -
さて、上のグラフから充電間隔の目安となる表を作った。
上の表は、充電残量の変化に応じた走行距離の目安。
実際の走行距離とメータ表示には差異があるので、走行距離欄は実際の走行距離に換算してある。
下の表は、充電開始の残量に応じた充電後の残量目安。
どんな状況からでも80%までは回復できる事になる。
黄色で示すように、80km毎に充電すれば、急速充電時間は20分間に抑える事が出来る。
ただ、青で示すように、94km毎(ecoモード走行で100km毎)に30分間充電すれば、いざって時に120km以上の走行距離が確保できる。
充電インフラの不足する伊豆方面での不安を考え、青のプランになるように充電計画を立てた。 -
出発直前のメータ表示。
【充電計画】
1回目:横浜 → 町田方面経由 → 小田原 (約95km) ecoモード
2回目:小田原 → 伊豆高原 → 伊東 (約85km) 通常モード
3回目:伊東 → 小田原 (約70km) 通常モード
小田原 → 横浜 は無充電で十分走行可能なので、旅行中の急速充電は上記3回を計画。
旅行総行程約300kmで、旅行開始前を含め4回の充電が必要なのは若干不便に感じる。 -
初日、一回目の充電。
日産プリンス神奈川 小田原店
既に一台充電中だったが、幸運にも5分程度待っただけで済んだ。
ただ、充電開始直後に地元のリーフタクシーが充電しに来られた。
「あと何分ぐらいかかりますか?」
「今チャージし始めた処だから30分です」
「そうですか。じゃ、また来ます」
とUターンされて行ったが、自分の到着が5分遅かったら立場は逆だった。 -
5月だと言うのに猛暑日で、外はかなり暑かった。
店員さんに
「店内に入られて、ドリンクでも飲んでお待ち下さい」
と言われたので、お言葉に甘えて待たせて頂いた。
雑誌やマンガ本もあるし、十分時間を潰す事ができた。
無料でチャージさせて頂いて、飲み物まで戴いて、良いのかな〜? -
二日目、二回目の充電。
日産プリンス静岡 伊東店
ここでも店内でドリンク貰って、本を読みながら待たせて頂いた。 -
二泊目に利用した伊豆多賀の宿『ふじま』前にて
本編で語るが、結構良い宿だった。 -
三日目、三回目の充電。
神奈川日産 小田原東店
ここも同様に、充電中は店内で快適に過ごさせて頂いた。
このまま横浜に戻ったが、試乗総走行距離350km余りで燃料代ゼロってのは一体どういう事だい? -
さて、今回の旅行での充電履歴。
流石はフルコンピュータ制御の電気自動車。電費(と言うらしい)は安定している。
本来は距離と電力量の関係として"km/kwh"で表すのが正しいが、メータ表示と直感的に合わないので、敢えて充電量1%当たりと言う表現にした。
今回リーフに試乗してみた感想。
高い魅力と電気自動車の可能性を感じた。
ただ自分のライフスタイルとはまだ合わないかな、と言うのが本音。
神奈川日産の担当営業さんにも正直にそう伝えた。
航続距離が短い点、地方での充電インフラ不足などが不安要素になる。
しかし充電インフラの充実した首都圏・近畿・中部で(庭先で充電可能な)戸建に住まい、片道20〜30kmの自動車通勤をする方は購入を考えても良い自動車だと思った。
夜間電力での充電費用は満充電でも約300円。これでecoモード走行をすれば実勢で150kmの走行距離が期待できる。
今のガソリン価格を考えれば80km/Lに相当するビックリ燃費になる。日産ディーラーでの急速充電と組み合わせればランニングコストはもっと下がる。
年間15,000km走行する人の年間燃料費は、
ガソリン車(燃費12km/L):15,000km*150円/12km = 187,500円
リーフ:15,000km*300円/150km + 1,543円*12ヶ月 = 48,516円
※1,543円:リーフ トータルサポート会費
年間の燃料費の差異は約139,000円。
車両本体価格が高くても10年も使えば取り返せる方も多いんじゃないかしら。
その観点から、社有車としても適しているだろう。
またリーフのバッテリー容量は24kWh。
これを戸建住居で生活電源として活用するV2H(Vehicle to Home)の取り組みも始まっている。
夜間電力でリーフに充電し、昼間はリーフから給電すれば、経済的にも有利だし電力ピークの平滑化に貢献もできる。(時間帯別電灯への契約変更が必要で、昼間電気代が1割以上上がるリスクは伴う)
天災で長時間停電した際にも強く、ギリギリまで節電すれば1週間くらいは外部給電なしに生活可能だ。
その他、スマートフォンから事前にエアコンがかけられたり、通信を利用したサービスも幾つか盛り込まれている。
要するに電気自動車は走行としてのランニングコストが有利なだけではなく、様々な活用方法があるって事だ。
工業製品は原材料の生産から廃棄までのトータルライフでエコロジーの度合いを判断すべきで、その意味でリーフが本当のエコカーかどうかは定かではない。
しかし、新しい自動車のカタチの一つとして、自動車の枠を超える活用が期待できる電気自動車はアリなんじゃないの?と感じた。
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この旅行記へのコメント (3)
-
- わんぱく大将さん 2014/06/09 00:22:21
- こういう時代にねえ
- TaxNaXさん
実は私はまだ、乗ったことがないのですが。 でも、やはり充電時間はかかりますね。 ド素人の考えですが、太陽熱を利用する? 車の屋根、後部にとりつけて、っていうのは、重すぎるか?
大将
- TaxNaXさん からの返信 2014/06/09 01:10:45
- RE: こういう時代にねえ
- 大将さん
毎度です。
いやいや全然素人考えじゃなくて、自動車技術者は真面目に太陽の利用を考えてますよ。
太陽熱って言うか、太陽電池は実際トヨタ・プリウスでやっとります。流石にモータ回して走らせるところまではいっとりませんが。
マジレスすると、個人的にはスターリングサイクルみたいな外燃機関(一般的なエンジンは中で燃焼するので内燃機関と言い、外側で燃焼するのを外燃機関と言います)を発電専用でくっつけると格好良いのにって思います。
外然機関って燃料を選ばないので、薪でも落ち葉でも動いちゃうんですね。
外見は薪くべて走る焼芋屋の屋台トラック。しかしてその実態は最先端のスターリングサイクル・ハイブリッド・エレクトリックカーってのが粋なんでは、なんて。
TaxNaX
> TaxNaXさん
>
> 実は私はまだ、乗ったことがないのですが。 でも、やはり充電時間はかかりますね。 ド素人の考えですが、太陽熱を利用する? 車の屋根、後部にとりつけて、っていうのは、重すぎるか?
>
> 大将
- わんぱく大将さん からの返信 2014/06/09 01:40:47
- RE: RE: こういう時代にねえ
- > 大将さん
>
> 毎度です。
> いやいや全然素人考えじゃなくて、自動車技術者は真面目に太陽の利用を考えてますよ。
> 太陽熱って言うか、太陽電池は実際トヨタ・プリウスでやっとります。流石にモータ回して走らせるところまではいっとりませんが。
> マジレスすると、個人的にはスターリングサイクルみたいな外燃機関(一般的なエンジンは中で燃焼するので内燃機関と言い、外側で燃焼するのを外燃機関と言います)を発電専用でくっつけると格好良いのにって思います。
> 外然機関って燃料を選ばないので、薪でも落ち葉でも動いちゃうんですね。
> 外見は薪くべて走る焼芋屋の屋台トラック。しかしてその実態は最先端のスターリングサイクル・ハイブリッド・エレクトリックカーってのが粋なんでは、なんて。
>
> TaxNaX
TaxNaXさん
最終的には、 リサイクルやりながらの燃料でないと資源の少ない日本では生き残れないのでは。 大将
>
> > TaxNaXさん
> >
> > 実は私はまだ、乗ったことがないのですが。 でも、やはり充電時間はかかりますね。 ド素人の考えですが、太陽熱を利用する? 車の屋根、後部にとりつけて、っていうのは、重すぎるか?
> >
> > 大将
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