2014/05/07 - 2014/05/14
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ちいちゃんさん
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「マウナケア山頂サンライズ&星空ツアー」に参加のため、ホテルのロビーで0時30分のピックアップを待ちます。トラベルドンキーを通して「太公望」のツアーを予約しましたが、第一希望の日は空いていなくて今夜になりました。人気のツアーらしいので予定がある方は早めに申し込むほうがいいかもしれません。ロビーに出ると、このホテルからは私たちのほかに3人。これから車に揺られて山頂を目指します。そのまま何事もなくホテルに帰りつけばちいちゃんの旅行記にはなりません。ご安心ください。その辺はしっかり用意してありますから。
- 旅行の満足度
- 4.5
- 同行者
- 家族旅行
- 旅行の手配内容
- 個別手配
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真夜中のホテルロビー。
昨夜モーニングコールというかミッドナイトコールをお願いしたら、「山へ行くの?フリース持ってる?私の貸してあげようか。でも毛布みたいになっちゃうわね。わははは」と言われてしまいました。ハワイ島はホテルのスタッフも皆さん陽気です。 -
5月の真夜中は涼しいの。
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シーンとしたロビーで待つ寝足りないない大人5人。娘以外はシニアでした。今回旅をして気がついたのは、ハワイ島を訪れるシニアの方が多いこと。これはうれしい発見。みんな元気をもらって帰ろうね。
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途中、ヒルトンで5人が加わり頂上を目指します。
道中、ガイドさんがハワイ固有種のフクロウを見つけて教えてくれたりと飽きません。
あっそうそう、今日のガイドはジェームス君。日本語ぺらぺらのオモロイアメリカ人です。「英語も結構できるから(英語で)話しかけてもいいよ」だって。そんな猛者誰もいませんよ。 -
まず標高2800メートルのオニズカビジターセンターで降りて、高度に体を慣らしつつ星空観察。うう、すでに結構寒い。カシミアセーターの上にウィンドブレーカーの上下を着たけど身にしみる寒さです。
私が空を見上げて「柄杓はどこかな」というとジェイムス君「柄杓はね」と説明してくれるの。柄杓を知っているアメリカ人は君が初めてよ。 -
空気が乾燥しているから、お手洗いへ行こうとして金属の取っ手を触ったらびりっと静電気が。油断していたので結構な衝撃でした。
空にはたくさんの星があるのに驚きます。天の川も見えました。 -
月が静かに沈んでいきます。いよいよ太陽と交代ですね。
流れ星が見えることもあるようですが、今回は出会えませんでした。 -
マウナケア山頂に移動して日の出を待ちます。ここで冷凍庫で作業する人用の防寒具を借ります。
空が次第に白み始めうっすら杏色の帯が。 -
上空は瑠璃色、藍色、縹(はなだ)色へ。
杏色の帯が橙色に染まり始める。 -
各ツアー会社からの人で結構な賑わい。
空腹のほうが「気」を取り込めるときいたことがあるので何も食べていません。でもね、ジェームス君車内でほかの人にマフィンをすすめていたわよ。「気」はどうなるの? -
人がいるのに、不思議な静寂。
4205メートルのこの地では、声だかに話す人もいません。 -
明るさを増す空が、刻々と色を変える。
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雪の女神ポリアフが住んでいるとされるマウナケア。
以前女神ペレ様は最強と言ったけど、ポリアフに戦いを挑んで負けているの。その時ポリアフはペレを雪のマントで覆ってマウナロア山に追いやったといわれています。息の根を止めるまで戦うというのじゃないのがいいよね。火の女神を雪のマントで覆うなんて、なんておしゃれなケンカだろう。 -
はるか下を覆っている雲海も白み始めました。
今なら(この上を)歩けそう。 -
杏色、橙色に柿色が加わります。
果物好きなもので。 -
その時をみんな息を殺して待ちます。
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空気が澄んでいて、人工の光が届かないマウナケア。頂上の少し手前になるのかな、日本の「すぱる」をはじめ天文観測所が並んでいます。
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いよいよですね。
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オモロイ子ジェームス君が写真を撮ってくれます。
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空をずうっと見上げていたら、一瞬、自分がどこにいるのか分からなくなる感覚。宇宙を漂っているような。宇宙と一体化しているような。
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なんでだろう、踊りだしたいくらいうれしいのよね。クライマーズハイの状態かしら。
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私たちの後ろで太陽が。
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はるか雲海のかなたから朝日が昇ってくる瞬間。
太陽の周りは薔薇色、紅色、緋色と濃く染まりはじめる。 -
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やっぱり御来光と呼びます。日本人だもの。
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雲海は灰色に瑠璃色の衣を重ねたよう。
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大勢の人とともにこのスペクタクルを無言で見詰めます。
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太陽の上にかかる雲を紫紺色に染めて。
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すっかり登り切りました。
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登り切った太陽が朱色と緋色を連れてきた。
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空はほんのりとした青藤色に染まる。私には表現できないこの色遣いは、神様だけのもの。
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昨日見送った夕日がこうしてまた戻ってくる。サンライズを見ながら自分の両親のこと、その親やそのまた親、途切れることのない点と線に思いを巡らせる。宇宙の神秘や生命の神秘に。
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傍らには娘。これからもつながっていく点と線。
マウナケア山頂は人を哲学者にする。 -
おや、哲学する心とは無縁な人が。
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ホンマや、うちの娘や。
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高山病にならないように呼吸は深くしっかりと。
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太陽の周りからどんどん明るさが増す。
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今ここにいられる幸せ、あらゆるものに感謝です。
自然にこういう心持になれるのがパワースポットのパワーかもしれません。 -
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雲海は淡く桔梗色を重ね、色味が複雑に。
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この場所に来れた喜びに浸っています。へらへら笑っているわけじゃないの。
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日がしっかり登ると寒さも和らぐようです。
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帰りもオニズカセンターで休憩をとって。
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一気に下ります。
車内は静かです。皆さん熟睡中。すると突然「ガガガガ」と走行中に異様な音がして目が覚めました。車体が左右にぶれています。かなりスピードを出して走っていたから、ジェイムス君はもうオモロイ子のジェイムス君ではありません。左右にハンドルを操作してようやく止まりました。タイヤがパンクしたということで、ここで迎えの車を待つことに。 -
「パーカー牧場のはずれじゃないの?」と私が言っても、青ざめた顔のジェイムス君「いや違う」だって。どう見たってパーカー牧場でしょう。しばらくして落ち着いたのか「パーカー牧場だね」だって。それだけ動転していたんだね、きっと。
突然の事態に頑張ったよ、ジェイムス君。けがをした人が一人もいなくてよかったね。でもあれがまさに下っている最中だと思うと、さすがのちいちゃんもぞっとしました。ここで一時間以上迎えの車を待ったかな。やっとホテルに帰り着いたちいちゃんを待っていたのは。
最終旅行記に続きます。
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この旅行記へのコメント (2)
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- 164-165さん 2014/06/12 17:38:51
- 試練?
- 星空は見えたでしょうか?
月が煌々と照らしていたようでしたが、私の時は、北上市で見る夜空より星数が少なかった様に感じました。満月に近かった為です。
私にはがっかりの星空ツアーでした。
夜明けはずいぶん長く滞在したようでしたが、皆さん高山病の兆候は出ませんでしたか。私はちょっとくらくらしましたが・・・・。
風が強くて、寒くて試練の山頂サンセットの私でしたが、ちいちゃんさんは楽しそうで、羨ましくもありました。
【164-165】
- ちいちゃんさん からの返信 2014/06/12 20:03:20
- RE: 試練?
- > 星空は見えたでしょうか?
> 月が煌々と照らしていたようでしたが、私の時は、北上市で見る夜空より星数が少なかった様に感じました。満月に近かった為です。
> 私にはがっかりの星空ツアーでした。
> 夜明けはずいぶん長く滞在したようでしたが、皆さん高山病の兆候は出ませんでしたか。私はちょっとくらくらしましたが・・・・。
> 風が強くて、寒くて試練の山頂サンセットの私でしたが、ちいちゃんさんは楽しそうで、羨ましくもありました。
> 【164-165】
【164-165】さん、いつもありがとうございます。
星空は見えました。それこそ満天の星で、今輝いている星のいくつかはすでに消滅しているのかもしれないと思ったり、得難い時間を過ごしました。写真も撮ったのですが、スマホでの撮影だったので、映ってはいますね、状態だったのがざんねんです。
風もなくて、ガイドさんが今日は暖かいほうだよと言ってはいましたが、こっちの寒さと比べても寒さの質が違います。
素晴らしい経験だったのですが、正直なところ一度でいいなという思いもあります。
ちいちゃん
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