2014/05/10 - 2014/05/10
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ゆきやなぎさん
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父が以前から行きたがっていた熊本県五木村。
椎葉村の次は五木村!と決めてたようです。
本当は昨年の5月頃に行く予定でしたが、
父が足を怪我して歩けず、延期したままでした。
今年に入って熊本の地図と再びにらめっこを始めた父。
白内障の手術をする前にどうしても行きたいと言うので、
またまた妹と一緒にくっつき坊で行って来ました~♪
①大分 深耶馬渓・熊本 大観峰 経由 →通潤橋~五家荘 せんだん轟の滝~自然塾
~左座邸(通過のみ)
②緒方家~五木村 子守唄の里~五家荘モミギ吊橋
③五家荘 平家の里~五家荘 梅ノ木轟公園吊橋~前里ICより九州道
日帰りですが、写真が多いので3回に分けました。
- 同行者
- 家族旅行
- 交通手段
- 自家用車
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-
平家の里へ来ました。
ここは緑の中に古い建物や資料館などがあります。 -
入場券を買って、この門をくぐって平家の里へ入場〜♪
-
緑のアーチの中を入って行きます。
-
無造作に見えるけど、お手入れされてる木々。
のんびり散策気分で気持ちいいです。 -
最初に現れたこの茅葺き屋根の家屋。
お食事処になっていました。 -
食堂の隣の家屋は物置のようで、中は広い土間です。
-
ここは厠。
使用禁止と書いてありましたが、入口の扉もないのに
使う人がいるんでしょうかねぇ(^^;) -
おおっ!
くり抜かれていても荘厳さ漂う丸太の姿。
滲み出るいぶし感。
竹からチョロチョロと流れ出る細い水。
どれもこれも素敵すぎる♪
この辺りを全部そっくり持って帰りたい(笑) -
厠のそばには住宅がありました。
玄関などは見当たらない。
ここから中に上がったのですが、もしかしてここが玄関?? -
中は広々として気持ちいい。
2階の隠し部屋があった緒方家とはまた違う解放感。
それに木部は緒方家ほど飴色に輝いてはないですが、
昔は磨かれていただろう感があります。 -
こちらは土間のお勝手。
この竈のお勝手が、いまやシステムキッチンの時代!
時代の流れって素晴らしいのか怖いのか・・(・・;) -
やっぱり畳っていいですね!
寝転びたくなる♪ -
はい、私の好きな縁側もありますね〜♪
ここで愛犬とまったり日向ぼっこしながら、
抹茶羊羹つまみつつ日本茶飲みたい(笑) -
ここで父が不思議そうに言いました。
“平家の落人の場所のはずなのに何で菅原の飛び梅がある?”
緒方家でも見てきた通り、五家荘は菅原の子孫も暮らしていた地。
飛び梅の紋があっても全然不思議じゃないはず。
だけど言葉の魔法で《平家の里》=平家と思い込んでた父。
(私と妹はそれすらも考えてなかったけどね(^^;))
だから菅原の紋、飛び梅が彫られていたんですねー。 -
茅葺き屋根の建物と自然の織り成す色彩美。
四季を通じていろんな色がこのキャンバスに落とされる。
いずれも訪れる人の心を和ませてくれるのでしょう。 -
先ほどの厠と違い、ここが使用可能な厠です(笑)
-
このカーブを曲がった先には・・・
-
広々としたこの風景です。
奥にある建物が資料館です。 -
右手には能舞台。
今はほとんど能舞台としては使われていないようです。 -
この朱色の柱に囲まれた中に資料館の入口があります。
-
私たちが中に入った時、館の方も誰もいなくて
それぞれが好きな所から館内をのんびり見学。
私が展示されてる写真を見てたら・・
あれ?これって今行ってきたばかりの2段橋?
ひぃええ〜〜!
昔の人はこんな今にも落ちそうな橋を渡ってたの?
コワイから渡りたくないなんて我儘言えない時代。
追手が来たら切り落とせるようにもなっていたんでしょうね。 -
こんなに重い鎧兜を身に着けて闘ったり走ったり。
昔の人は気力も体力も凄いですね。
戦場では生きるための<鍛冶場の馬鹿力>と気力なくしては
戦えなかったんでしょうね。
大将や偉い方たちはこんな立派な鎧兜を身に着けていますが
かえって目立って狙われやすい気がするのですが・・。
歴史に疎い者の考える事なので気にしないでください(^^;)
私たちの祖先が鎧兜を纏い刀で切り合っていた時代があって
当時では想像もできない今のこの時代がある。
こんな劇的な変化がこの何百年先にも起こるのでしょうか? -
誰もいなかった館に農作業服姿のおじ様が入って来ました。
丁寧に私に挨拶してくれて、館内を説明してくれてます。
急いで父と妹を招集。
みんなでおじ様の説明を聞きながら館内を移動します。
以下の説明は館内の説明を簡略化して書いてます。
平家の栄華と題されたこちら。
緑色の光の中には平清盛像です。
時計回りに 清盛の娘徳子 → 平重盛 → 琵琶法師
→ 徳子の子 安徳帝・清盛の妻 二位尼 → 後白河法皇 なのですが・・
これ全部紙細工なんですよ。
物凄く精巧にできててビックリです! -
平清盛が一門の繁栄を願い厳島神社に平家納経を奉納し、
その時の納経の儀を表したものだそうです。
それは平家の栄華を反映した絢爛・耽美さを窺い知ることができ、
表紙・見返し・料紙・発装金具・紐・軸などの全てに当時の
絵画・書籍・工芸の最高技術を駆使した華麗な装飾が施され
国宝に指定されているそうです。 -
これは屋島の合戦の様子です。
平家軍から進み出た一艘の小舟の先に立つ玉虫御前。
「この扇を射落としてみよ」
竿の先に日の丸の扇を挟み、陸の源氏へ手招きをします。
義経は弓の名手の那須与一宗高へ命じ、見事に射落とし、
これには両軍を上げて与一を褒め称えたと言われてるそうです。 -
壇ノ浦の戦いで怒涛の攻撃を受け壊滅状態に陥った源氏。
もはやこれまでと覚悟を決めた清盛の妻二位尼は徳子の子の
安徳帝を抱き上げますが、安徳帝が問いかけます。
「尼ぜ、私をどこへつれていこうとするのか」
「波の下にも都がございます」
そう慰めて壇ノ浦の急流に身を投じたそうです。
この写真はそれを表現してるそうですが、とにかく巧妙!
玄界灘のタコやフグ、平家を象徴するカニまで繊細です。
中央やや右上が二位尼と安徳帝です。 -
隠れ里での暮らしを表しているこの紙細工。
壇ノ浦の合戦で扇の的を持った女官の玉虫御前。
鬼山と名を変え五家荘に通じる柿迫岩奥へ落ちのび
そこへ平家討伐の命を受けた那須与一の子小次郎宗治が現れます。
鬼山は平清経の住む五家荘へ行かせまいと何とか小次郎をここで
足止めしているうちに愛が芽生え共に暮らすようになります。
子供達にも恵まれ、不安ながらも幸せな暮らしだったそうです。
ここで妹がハタと気付いた!
“椎葉村もこれと全く同じ話で、鬼山がって言ってなかった?”
もしや鬼山御前、双子説勃発??(笑)
確かに壇ノ浦の合戦の扇を持ったって言ってた気がする。
ま・・伝説だからね、これでいいんじゃない?(^^;) -
ここが館を案内してくれているおじ様の一押しポイント!!
この木像は平清盛像なのですが、おじ様に
“誰かに似てない?”って聞かれ妹が即答。
“松山ケンイチ!”
おじ様満面の笑み♪
大河ドラマの平清盛役のマツケンに何故かソックリだと
大評判だったそうです。
勿論制作されたのはこちらがはるかに先ですよ〜。
そしておじ様が目をまん丸くさせて熱弁されてたこの旗。
この二本の旗にもの凄く深い意味が隠されているそうで
とっても興味深く楽しく聞かせていただきました。
この右の旗に蝶が描かれてますよね?
これは平家の家紋とされるアゲハ紋。
とにかくおじ様がこのアゲハ紋を熱く語っていました。 -
これは五家荘久連子に伝わる久連子古代踊りの衣装です。
頭にはシャグマと呼ばれる笠をかぶります。
この黒い羽は久連子鶏の尾羽。
1つの笠に300本以上使用されているそうです。
今回は時間がなくて久連子まで行けずじまいでしたが
ちょっと時間がおしても行けばよかったなとちょっと後悔(^^;)
館を出ておじ様と少し話して、名残惜しく館を後にしました。
とても楽しく興味を引く話し方や説明で、妹も私も興味津々。
平家の歴史をもっと知りたいと思わせる時間を過ごしました。
山の農作業を終えたタイミングでちょうど居合わせた私達。
おかげで有意義で楽しい時間を過ごせました。
ありがとう(^▽^) -
帰路の途中、最後の五家荘めぐり。
梅の木轟公園吊橋です。
五家荘はとにかく山、山、山奥の秘境。
私の苦手な吊橋だらけです。 -
コンクリート製で頑強に見えますね〜。
が!私にとっちゃこんなに高い場所に無造作に架けられた
薄っぺらいただの板(・・;)
私はもちろんここでお留守番です(笑) -
道路端の落石防止ネットに咲き乱れていた山藤。
私は楽しく山藤鑑賞中♪ -
後ろを向くと橋。
見るだけで腰から力が抜けていく〜・・。
こんなほそっこい橋を行ったり来たりする父と妹。
よく渡れるよ・・・(><;) -
橋の途中で妹が写しました。
眼下はこんな(>□<;)
私は写真を見ただけで腰が抜けてます(・・;)
おとなしく留守番が一番(・・;)b -
こんなに山深いところに逃げてきても追手がやって来る。
当時は全く整備もされてないジャングルの山の中。
命の危険を感じながら、体中傷だらけで道なき道を進む。
山を何度も越えこんなところまでたどり着くだけでも
命を脅かされる以上に辛かったでしょうね。
たどり着いても裸一貫。
何かをしようにも道具ひとつ持ってなかったそうなので
住みかを作るのも想像以上に大変だったと聞きました。
昔だけじゃなく現在だってビルがそびえ立つ街とは程遠い生活。
でも出会った皆さん、とっても素敵な笑顔でした♪
細い山道だらけでとにかく運転が疲れる〜!
だけどまたゆっくり訪れたい五家荘です。
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