2003/05/01 - 2014/05/23
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EriKoyamaさん
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エイズ孤児のインディは
なかなか気が強い女の子だ。
よりにもよって、初対面の私に
トイレに連れていかれる羽目になってしまった。
まだ幼児用のトイレで、パンツ式のおむつを外す練習をしている最中だった。
しかめっ面をしたインディは
何がなんでも「手をつながない」という意志表示らしく
後ろで手を組んで
眉をしかめて歩いている。
そして
よりにもよって、
ウィーウィー(おしっこ)でない方だったので、
怒りながら
用を済ませていた。
そんなインディも、あっという間に
じゃれてくるようになった。
ある日から、インディの目が、死んだ魚のような眼になり始めた。
彼女はHIVに感染していたから、
私は彼女を失ってしまうのではないか
また他の子のようにいなくなってしまうのではないか
そう思って、とっても不安な日々を過ごしていた。
毎日、子どもたちの誰かが体調不良になる。
年齢的に、乳幼児は、ひととおりの病気や怪我を
体験するものだけれど
そういう病気や怪我が
この子たちにどのように影響を与えるのか
とっても怖かった。
幸いインディは、
ソウェトにあるバラグアナ・ホスピタルという
南半球で一番ベッド数が多いといわれている
公立病院の医師とNGOがつくったプロジェクトによる
ARV治療のスターターの4人に選ばれた。
よかった。
よかった・・・でも、だとしたら他の子は?
そう、私は
ずっとずっと
ARV治療が本当に確実なものとなるまで
南アフリカで、葛藤を続けている。
目の前の子どもや大人が治療につながる喜び。
つながらないまま、あるいはつながっても
タイミング的に、あるいは併発している病気のために
治療が効果を発しない場合の不安。
よかった。よかった・・・・でも他の人は?
地球上には
そんなことがあふれている。
幸いインディは、快活な女の子に育っている。
でも、彼女も一生薬を飲み続ける人生だ。
そして。
本当によかった、と言えるのは
本当は。
彼女のお母さんがHIVに感染せず、
エイズにならず、
死なず、
そして彼女を感染させず
そして親子で幸せに生きることだった。
- 旅行の満足度
- 5.0
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