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美しい、かっこいいと賞賛される仏像ほど、腕がたくさんあったり、顔がいくつもあったりして、異形であることが多い。<br /><br />たとえば、仏像界のアイドル、興福寺の阿修羅。彼は、顔が三つに腕が6本もある。なのに、その姿に多くの人が心奪われ、惚けたように見つめてしまう。<br /><br />阿修羅ほどメジャーではないが、異形の美仏が大阪府には、3人いらっしゃる。<br />彼らはそろって秘仏で、気軽に会うというわけにはいかないが、そんな彼らに一度に会える奇跡の日が、年に1日だけある。<br />4月18日だ。<br /><br />C社の「湖東三山と大阪秘仏の夢の共演 めったにめぐり会えない7ヶ寺同時開帳」に参加して、奇跡の日を楽しんできた。<br /><br /><br />1日目の行程:野中寺、葛井寺、道明寺、観心寺<br /><br /><br /><br />

アイラブ仏像めぐり 葛井寺(ふじいでら) 

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2014/04/18 - 2014/04/18

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ゆうこママ

ゆうこママさん

美しい、かっこいいと賞賛される仏像ほど、腕がたくさんあったり、顔がいくつもあったりして、異形であることが多い。

たとえば、仏像界のアイドル、興福寺の阿修羅。彼は、顔が三つに腕が6本もある。なのに、その姿に多くの人が心奪われ、惚けたように見つめてしまう。

阿修羅ほどメジャーではないが、異形の美仏が大阪府には、3人いらっしゃる。
彼らはそろって秘仏で、気軽に会うというわけにはいかないが、そんな彼らに一度に会える奇跡の日が、年に1日だけある。
4月18日だ。

C社の「湖東三山と大阪秘仏の夢の共演 めったにめぐり会えない7ヶ寺同時開帳」に参加して、奇跡の日を楽しんできた。


1日目の行程:野中寺、葛井寺、道明寺、観心寺



旅行の満足度
4.0
  • 野中寺から10分弱で、バスは葛井寺(ふじいでら)の駐車場に到着。ここから寺へは、徒歩で向かう。<br />与えられた時間は11:40〜12:40の1時間。<br />住宅街の細道を抜けて寺へ向かうのだが、境内まで10分以上はかかったと思う。<br /><br />

    野中寺から10分弱で、バスは葛井寺(ふじいでら)の駐車場に到着。ここから寺へは、徒歩で向かう。
    与えられた時間は11:40〜12:40の1時間。
    住宅街の細道を抜けて寺へ向かうのだが、境内まで10分以上はかかったと思う。

  • 葛井寺には何度か近鉄で訪れたことがあるが、周辺は商店や住宅がぎっしりと建ち並び、道路もかなり狭い。だからだろう、バス駐車場は、寺から少し離れた場所になる。<br /><br />近鉄藤井寺駅からだと、レトロなアーケード街を2、3分歩くと、西門(豊臣秀頼建立の南大門を移築したもので、重要文化財)に到着する。<br />門前町の雰囲気を楽しむなら、駅から歩くのがお勧めだ。<br />

    葛井寺には何度か近鉄で訪れたことがあるが、周辺は商店や住宅がぎっしりと建ち並び、道路もかなり狭い。だからだろう、バス駐車場は、寺から少し離れた場所になる。

    近鉄藤井寺駅からだと、レトロなアーケード街を2、3分歩くと、西門(豊臣秀頼建立の南大門を移築したもので、重要文化財)に到着する。
    門前町の雰囲気を楽しむなら、駅から歩くのがお勧めだ。

  • 葛井寺(ふじいでら)の所在地の「藤井寺」の地名は、もちろんからこの寺から由来する。<br />

    葛井寺(ふじいでら)の所在地の「藤井寺」の地名は、もちろんからこの寺から由来する。

  • 葛井寺は、百済系渡来人の子孫、葛井氏の氏寺がその起源という。<br />先に拝観した野中寺は船氏の氏寺、このあと訪れる道明寺は土師氏の氏寺で、この辺りには、渡来人が競って寺を建立していたようだ。<br />

    葛井寺は、百済系渡来人の子孫、葛井氏の氏寺がその起源という。
    先に拝観した野中寺は船氏の氏寺、このあと訪れる道明寺は土師氏の氏寺で、この辺りには、渡来人が競って寺を建立していたようだ。

  • 羽曳野市、藤井寺市周辺の地図を見ると、もうひとつ驚くことがある。(地元の方には常識的なことかもしれないが)<br />巨大な古墳があちこちにあるのだ。その数100基以上。<br />

    羽曳野市、藤井寺市周辺の地図を見ると、もうひとつ驚くことがある。(地元の方には常識的なことかもしれないが)
    巨大な古墳があちこちにあるのだ。その数100基以上。

  • 大和川により形成された平野に、七堂伽藍の寺院や巨大墳墓が並んだ当時の風景は、どんなだったのだろう。<br />大王家や有力氏族が、強大な勢力を誇示しあう独特の空間だったのではなかろうか。<br /><br /><br />

    大和川により形成された平野に、七堂伽藍の寺院や巨大墳墓が並んだ当時の風景は、どんなだったのだろう。
    大王家や有力氏族が、強大な勢力を誇示しあう独特の空間だったのではなかろうか。


  • さて、葛井寺だ。<br />山門をくぐって境内に入り、まず目に付くのが藤棚。ちょうどフジの花が満開であった。

    さて、葛井寺だ。
    山門をくぐって境内に入り、まず目に付くのが藤棚。ちょうどフジの花が満開であった。

  • 本尊開帳は、毎月18日で、この日には、境内に日用品や野菜を売る店が並ぶ。

    本尊開帳は、毎月18日で、この日には、境内に日用品や野菜を売る店が並ぶ。

  • 糸やゴム紐などを扱う露天に、何故か大量のキューピー人形。おばあちゃんが孫の土産に買うのだろうか?

    糸やゴム紐などを扱う露天に、何故か大量のキューピー人形。おばあちゃんが孫の土産に買うのだろうか?

  • 本堂にまつられているのは、本尊の十一面千手千眼観音。<br />毎月18日がご開帳で、大勢の参拝客で賑わうそうだ。<br />

    本堂にまつられているのは、本尊の十一面千手千眼観音。
    毎月18日がご開帳で、大勢の参拝客で賑わうそうだ。

  • この千手観音は、聖武天皇が発願し、行基菩薩によって725年に開眼供養が行われたそうだ。<br /><br />725年は、聖武天皇が即位して間もない頃で、聖武天皇が天皇にふさわしいか試された時期だと思う。残念なことに、天は聖武天皇に味方しなかったようで、平城京周辺で大地震が起きてしまう。<br /><br />歴史のシロウトの私にはよく分からないが、この仏像の造立には、国や民の安全を祈願した聖武天皇の縋るような思いを載せていたのではないだろうか。

    この千手観音は、聖武天皇が発願し、行基菩薩によって725年に開眼供養が行われたそうだ。

    725年は、聖武天皇が即位して間もない頃で、聖武天皇が天皇にふさわしいか試された時期だと思う。残念なことに、天は聖武天皇に味方しなかったようで、平城京周辺で大地震が起きてしまう。

    歴史のシロウトの私にはよく分からないが、この仏像の造立には、国や民の安全を祈願した聖武天皇の縋るような思いを載せていたのではないだろうか。

  • 本堂内陣にて千手観音を拝観。間近に見上げる千手は、あごの線のすっきりした美しい顔立ち。<br />こんなにハンサムだったんだと、改めて見直してしまう。<br />それにこんなにも若い雰囲気だったっけ。<br />仏像に対して、こんな表現、変だけれど、以前、拝観したときよりも若返ったような気がする。<br /><br />それとも私が歳を重ねたということか。

    本堂内陣にて千手観音を拝観。間近に見上げる千手は、あごの線のすっきりした美しい顔立ち。
    こんなにハンサムだったんだと、改めて見直してしまう。
    それにこんなにも若い雰囲気だったっけ。
    仏像に対して、こんな表現、変だけれど、以前、拝観したときよりも若返ったような気がする。

    それとも私が歳を重ねたということか。

  • 葛井寺の千手観音がすごいのは、本当に手が1,000本あるということだ。<br />

    葛井寺の千手観音がすごいのは、本当に手が1,000本あるということだ。

  • というか、ここの観音さまの手は、1,041本もあるのだけれど。<br /><br />合掌する2本の手+背後に40本の手=合計42本で千手観音ってことにしてしまうのが、フツウの千手観音の姿なので、これは、すごいことなのだ。<br />

    というか、ここの観音さまの手は、1,041本もあるのだけれど。

    合掌する2本の手+背後に40本の手=合計42本で千手観音ってことにしてしまうのが、フツウの千手観音の姿なので、これは、すごいことなのだ。

  • そのそれぞれの手のひらには目が描かれ、「千手千眼」。<br />さらに、頭上に十一面。<br /><br />十一面千手千眼観音。最強のパワーを持った観音だ。<br /><br /><br />

    そのそれぞれの手のひらには目が描かれ、「千手千眼」。
    さらに、頭上に十一面。

    十一面千手千眼観音。最強のパワーを持った観音だ。


  • 観音へのお供えものは、紅白の餅、大根、たけのこ、なす、きゅうり。ここまでは和風。<br />さらに、今風に、赤黄の色鮮やかなパプリカ、オレンジ色がまぶしいセミノール、それに小さな藤の鉢植え。<br />季節のものがカラフルに並び、観音を彩る。

    観音へのお供えものは、紅白の餅、大根、たけのこ、なす、きゅうり。ここまでは和風。
    さらに、今風に、赤黄の色鮮やかなパプリカ、オレンジ色がまぶしいセミノール、それに小さな藤の鉢植え。
    季節のものがカラフルに並び、観音を彩る。

  • この日、4月18日は特別の日なのか、参拝客にお餅が配られていた。<br />お供えもののお下がりということだろう。<br />ありがたいお餅を頂いて、バスは、次の観心寺へ向かった。<br /><br /><br />

    この日、4月18日は特別の日なのか、参拝客にお餅が配られていた。
    お供えもののお下がりということだろう。
    ありがたいお餅を頂いて、バスは、次の観心寺へ向かった。


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この旅行記へのコメント (8)

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  • rokoさん 2014/06/22 07:15:29
    葛井寺
    葛井寺

    この辺り 巨大な古墳があちこちに、その数100基以上もあるとは!

    >大和川により形成された平野に、七堂伽藍の寺院や巨大墳墓が並んだ当時の風景は、どんなだったのだろう。

    ほんとにどんなだったんでしょうね。。。

    東寺の21日のように、毎月18日に境内に日用品や野菜を売る店が並ぶのですね、覚えておこう。

    本尊の十一面千手千眼観音
    またまたぜひともお会いしなくては。
    葛井寺の千手観音がすごいのは、本当に手が1,000本あるということ
    これを確かめに行かなくては。

    美しい顔立ちでハンサム
    知らないことばっかりの私、いっぱい興味満たせていただけてうれしいです。
    ありがとうございます。

    ゆうこママ

    ゆうこママさん からの返信 2014/06/23 20:43:22
    RE: 葛井寺
    rokoさん、いつも本当にありがとうございます。
    奈良や大阪を訪れると、フツウに古墳があるのに驚かされます。
    古墳の隣に人家があったり、線路があったり・・・

    古代人に、古墳のすぐ横を道路が走り、コンビニが店を開く様子を見せたら、仰天するでしょうね。

    ビルや人家がぎっしりと立ち並ぶ今の様子からは、古代の風景を想像するのは容易ではありませんが、どんなだったんでしょうね。

    葛井寺の千手観音さまは、1,000本の手に圧倒されます。
    なので、その美しい顔立ちに気づきにくいのではと思いました。

    よくよくお顔を見れば、とびきりのハンサム。
    東大寺法華堂の日光月光に劣らない美しさです。
  • 前日光さん 2014/05/31 16:28:21
    十一面千手千眼観音さま(^o^)
    ゆうこママさん、お久しぶりです!

    葛井寺…ですか。
    毎月18日にはご開帳になるのですね。
    私は、その複数に秘仏ご開帳が重なる4月18日は無理でも、その他の18日で、もし可能なら観てみたいという思いを喚起されました。

    聞けば聞くほど、御利益が無いはずがない!という気分にさせられます。

    大阪の東側って、いろんな意味で本当に面白い場所ですね!(^^)!


    前日光


    ゆうこママ

    ゆうこママさん からの返信 2014/05/31 22:55:58
    RE: 十一面千手千眼観音さま(^o^)
    こんばんは、いつもありがとうございます。
    なかなか旅行記が書けなくて、気づいたらもう6月です。
    >
    > 葛井寺…ですか。
    > 毎月18日にはご開帳になるのですね。
    > 私は、その複数に秘仏ご開帳が重なる4月18日は無理でも、その他の18日で、もし可能なら観てみたいという思いを喚起されました。

    ⇒それぞれ別の18日に拝観したことはあったのですが、全部まとめては初めてでした。
    でも、あわただしくゆっくり拝観することができませんでした。
    妄想の世界に入り込みながら拝観するなら、別々の日にゆっくりがよいようです。
    >
    > 聞けば聞くほど、御利益が無いはずがない!という気分にさせられます。
    >
    > 大阪の東側って、いろんな意味で本当に面白い場所ですね!(^^)!
    >
    ⇒「いろんな意味」で、そうですよね。
    また、訪れたいです。
    前日光さんの旅行記を拝見して、久しぶりに「街道をゆく」の竹内街道を読み直してみました。昨夜のことです。
    奈良飛鳥から河内に向けて、歩いてみたいです。
  • のーとくんさん 2014/05/31 05:41:40
    お気に入りの仏さま
    ゆうこママさん

    おはようございます。

    お待ちしておりました、葛井寺編の登場ですね。

    この千手観音さま、坐像で本当に千本の手をもっていらっしゃる、素晴らしい仏さまですね。

    すごーく印象に残っている、ベストテンにはいる、お気に入りの仏さまです。

    あーっ、またいきたーい。

     のーとくん

    ゆうこママ

    ゆうこママさん からの返信 2014/05/31 22:41:09
    RE: お気に入りの仏さま
    こんばんは、いつもありがとうございます。

    > この千手観音さま、坐像で本当に千本の手をもっていらっしゃる、素晴らしい仏さまですね。
    >
    > すごーく印象に残っている、ベストテンにはいる、お気に入りの仏さまです。
    >
    ⇒のーとくんもですか!
    私もです。
    っていうか、これで3度目の拝観ですが、やっとその良さが分かってきました。
    こんなにハンサムだったんだ!って惚れ直しました。
    すっごく強い力を持ってるのに、驕らず素直な感じ・・・

    こうしてお返事を書いていると、またまたその素晴らしさを思い出してしまいます。
    旅行記書き直そうかしら?
    今回の旅行記では、彼のこと、そっけなく書きすぎちゃったかしら・・・。
  • はなかみno王子さん 2014/05/30 21:10:30
    藤井寺は奈良と縁が深い。。
    ゆうママさま

    藤井寺、ちょうどふじの季節に・・・
    良かったですね。

    藤井寺の東隣には、聖徳太子の墓所がある太子町。
    そこから二上山を越えて竹之内街道を東に辿ると、大和・当麻寺が・・・

    ここは大阪と言っても河内。奈良・大和と縁が深い歴史の街なんですね。

    おうじ

    ゆうこママ

    ゆうこママさん からの返信 2014/05/31 21:35:08
    RE: 藤井寺は奈良と縁が深い。。
    こんばんは、王子様
    いつもありごとうございます。
    >
    > 藤井寺、ちょうどふじの季節に・・・
    > 良かったですね。

    ⇒ふじの甘い香りが境内に漂っていましたよ。

    >
    > 藤井寺の東隣には、聖徳太子の墓所がある太子町。
    > そこから二上山を越えて竹之内街道を東に辿ると、大和・当麻寺が・・・
    >
    > ここは大阪と言っても河内。奈良・大和と縁が深い歴史の街なんですね。
    >
    ⇒太子町の聖徳太子の墓所は、いつか訪れたい場所です。
    王子さんの旅行記でも取り上げられていましたよね。

    藤井寺から竹之内街道をたどって二上山を越え、当麻寺へ。
    それぞれ点で存在する場所が繋がると、歴史がリアルなものになってワクワクします。

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