地中海諸国旅行記７（セウタ）

2014/04/25 - 2014/05/06

4月28日

今回はモロッコからセウタへ越境するお話です。本当に色々ありました。

まずは、一応世界遺産に登録されているので、ティトアンの町を散策してみました。その後、ＣＴＭバスターミナル横から国境へタクシーが出ているので、そのタクシーに乗りモロッコとスペインの国境へ向かいました。この時にひと悶着。

そして、乗り合いタクシーにて国境近くで降りスペインへ越境しました。セウタの町をお散歩。この時、最終目的地のタンジェへジブダルタル海峡を渡り、アルへシラスで船を乗り換えてタンジェへ向かおうと思い色々と調整してみたのですが、うまいこと行かず…。その後も調整してみたものの…。仕方がなくモロッコへ戻りました。

タクシーでタンジェへ向かおうとするもひと悶着。「久しぶりに発展途上国を旅行をしてるな〜〜」と感じました。一部の心無い人間のおかげで、モロッコに少し嫌気がさしてきました。この日はついてない日なんだと割り切りながら…。夜8時頃にタンジェに到着。ホテルも無事に見つかりました。

詳しくは写真と共に…。

（続く）

エリア その他の都市(スペイン)

ティトアンからタクシーに乗り、

モロッコとスペインの国境へ向かいます。

バスでも国境付近まで行けるようですが、

国境から離れた場所で降ろされるという事で、

乗り合いタクシーに乗って行った方がいいと思います。

値段は一人15DH（約180円）といったところでしょうか。

車は古いベンツでした。

ここでひと悶着。

50ＤＨ（600円）を支払ったのになぜかおつりは20ＤＨしか返って来ず。

「これはどういう事！？」って詰め寄る。

乗り合いタクシーは前に運転手を含め3人、

後ろに4人乗るという完全定員オーバーの状態で走ると後で知りました。

15DHと言う値段は、乗客6人を乗せた時の価格との事でした。

運転手と元締め：お前はデカいから2人分支払え。

私：後ろに座ってるおばちゃんもデカいやん！そんなもんおかしいし絶対に払わん！

って10分くらい言い争いになったのですが、

結局相手が折れてくれ、

おつりを15ＤＨを支払ってくれました。

そして、前に運転手を含め3人で座りました。

う〜ん、、、

確かにデカい私が座ると…。

運転手と私に挟まれて座っていた

隣のお兄ちゃんがかわいそうな位大変そうでした。

「隣のお兄ちゃんには本当に申し訳ない事した」

「あの元締めの兄ちゃんの言うとおりにしとくべきやった」

と一応反省しました。

今度乗り合いタクシーに乗る時は、

2人分支払って乗ろうと思いながら、

30分くらいして国境付近に到着。

奥に見えている島みたいなものがスペイン領セウタです。

モロッコ側の国境付近でタクシーを降り、

車のトランクを開けると私のカバンに触ってきようとする人間が居たので、

押し返すと…。

「F●★K you!」という捨て台詞を掃いて去って行ったので、

一瞬腹が立ち、「もう一回言ってみろ！」って言おうとしましたが、

小心者の為心の中で叫んでおきました。（笑）

国境付近にはその他、

モロッコの出国書類を売りつけようとする者がいるのですが、

完全に無視。

出国審査のブースで書類を貰いその書類に記入をして、

出国審査を受けると、

無事にモロッコ出国完了です。

写真は出国街をする車。

モロッコで出国審査を受けて、

歩いて国境を越えます。

モロッコ出国審査場から500メートルくらい歩いたところが、

スペイン側の入国審査場となります。

審査場と言いましても、

ただの小さな窓口にパスポートを提出するだけです。

柵より右側が歩行者専用路で、

左側が車の専用路となっていました。

モロッコの入国印（カサブランカの空港の入国印です）

スペインの入国印。

スペイン側のスタンプは、

「押してほしい」とお願いして押して貰えました。

押さないと不法入国と言われた時に説明できないので、

押してほしいといつも頼むようにしています。

晴れてスペイン入国です。

久しぶりに歩いて国境を越え、

スペインの看板を見た時、

何故か感動しました。

よくわからないけど、

先進国に来たという安心感もありました。

スペインに入国すると雰囲気の違いにびっくりしました。

CEUTAです！

何よりも旅行者からお金をぼったくろうという輩がいない。

「モロッコ側のゲートからスペイン側のゲートまで

500メートル歩けばこんなにも違うのか！？」と感じました。

インターネットの情報通りでした。

有難いことに市内へ行くバスも走ってましたし…。

タクシーと交渉をする手間も省けて、

やっぱり先進国です。

バスで30分程度走ると、

セウタの中心部に到着しました。

街の中にある遺跡っぽいもの。

セウタはこれといってみるものはなさそうでした。

これも遺跡の一部でしょうか！？

ごみもそんなに落ちておらず、

非常に綺麗な町でした。

マクドナルド。

MACAUTOって看板に書いてあるのですが、

日本流にいうと、ドライブスルーでしょうか！？

銅像も力が入ってます！

リゾートっぽい感じの町でした。

マクドナルド。

またマクド。

1国1マクドという事で、

スペインでもマクドです。

今回のご当地バーガーは

バーベキューソースがかかったハンバーガーでした。

ポテトも2種類あり、

店員さんから「どちらにする？」と聞かれ、

大きくカットされた方を指でさしたのですが…。

普通のマックポテトが出てきました。

どうも店員さんには理解されていなかったようです。

マクドでネットをつなげ、

メールなんかを確認しながら、

アルへシラスへ向かうフェリー乗り場へ向かうことにしました。

セウタの町並み。

小さな町にも関わらずZARAもありました。

なんか結構狭そうな町ですが、

感じが良かったです。

それまでのモロッコの雰囲気に疲れていたのかもしれません。

セウタは港町のようです。

穏やかな海沿いを歩いていると気持ちが良かったです。

ドラゴンボール。

こういう日本の漫画を目にすると、

何故か嬉しくなります。

海沿いを更に歩いていきます。

時々、ヨーロッパにはこういう類のオブジェが有りますね！

歩いていると銅像の目と自分の目が合ったので記念撮影。

優しそうな顔つきが印象的でした。

スペイン国旗。

街に何軒かあるうちの観光案内所の内の一軒。

ここで、地図を貰ったり、情報を得たりしました。

「もしフェリーのチケットが取れなかったら

ホテル探しをしなければいけなくなるかもしれないから、

その時はホテル探しを手伝って」

ってお願いすると、快諾してくれました。

多分、ここに来る観光客も少なく、

暇だったからかもしれません。

教会？

昔のセウタの町を表した地図でしょうか？

教会にありそうな絵。

何かよく分からず…。

こんだけ厳重に鉄格子で保護されているくらいですので、

恐らく貴重なものなんでしょう。

セウタ唯一の見どころ。

お堀です。

時間がないのでスルーしました。

海の色はエメナルドグリーンで綺麗でした。

地中海っていう名前の響きから、

勝手に綺麗な海と想像してましたが、

本当にその通りでした。

何かわからないオブジェ。

多分、マゼランとかコロンブスとかそういった類の人の像と思います。

更に港に向けて歩いていきます。

奥の方にスペイン軍の船が停泊してました。

スペイン・船…。

連想する言葉は「無敵艦隊」です。

こちらの港は軍にとっても非常に重要な港なんだと思います。

ロータリーを右に折れて進むと、

セウタ〜アルへシラスへ行く船のチケットを扱っている

と思われる旅行会社がたくさんありました。

それらの旅行会社の中に入って話を聞いていないので、

どういうものを扱っているのかよく知りませんが…。

スーパー大好きな私は時間があれば中に入りたかったのですが、

結局中に入る時間が有りませんでした。

こちらもお店だと思います。

教会？

よく分かりません。

それらのお店の目の前がイベリア半島へ渡る船の発着口です。

チケットを購入しようと船会社のチケットカウンターへ直行。

時計を見ると5時半。6時過ぎの船に乗れると思っていたのですが、

時差がスペインとモロッコでは1時間異なっているらしく、

この時点で午後6時半だったようです。

それでも、7時15分の船に乗ってアルへシラスへ着くのが8時。

アルへシラスから1時間の乗り継ぎでタンジェに行く船がある。

と教えてくれたのですが…。

船会社の判断で「1時間で乗り継ぎはできない」と言って、

チケットを売ってくれませんでした。

「もしセウタに泊まれるようだったら、朝ここに来ます」

と告げてホテル探しをすることにしました。

船会社の方々は皆さん本当に親切でした。

とりあえず、インフォメーションへ直行。

しかし…

色々と親切に教えてくれたお姉ちゃん、

5分前に御帰宅されたとの事。

街を散策しながら、

自力でホテルを探してみることにしました。

スペインらしくモスクではなく教会。

歴史がありそうな建物。

後から調べたのですが、

この建物はセウタの市庁舎らしいです。

ヨーロッパ！っていう感じがします。

モロッコとはそんなに離れてもいないのに、

ここまで町の様子が変わるとは…。

セウタの町の中心部。

この辺りに2つ星ホテルが2軒あったのですが、

2軒ともシングルルームは満室。

トリプルルームしか開いていないとの事。

トリプルルームは60ユーロ。

採算に合わ無かったので、

スパッと諦め、そろそろ日も暮れるので、

来た道を戻ることにしました。

ＴＯＫＹＯと言うお店。

良い名前です。

何が売られていたかはよく見ていません。

雑貨屋さんだったように思います。

スペインからモロッコへ再び陸で越境。

スペイン側では出国審査はナシ。

モロッコ側に入るとまた入国書類を販売している人がたくさん。

私は書類を余分に持っていたので、

書類に必要事項を記載しながら、

入国審査の列に並びました。

入国審査官は私のパスポートに貼ってある

イランビザとシリアビザが気に入らないらしく、

「何しにこれらの国に行った？」

「滞在日数は！？」

とか、なかなか入国を認めてくれませんでした。

「最悪、入国できないかな〜」と思いながら、

「私はモロッコの人も文化も習慣も全て好きだし尊敬しています」

っていう趣旨のことを言ったら、

笑顔になり入国審査終了となりました。

また、出たところからタンジェまで

どれくらいの金額で行く事が出来るのか相場も教えてくれました。

そして、次はタンジェまで行く手段。

国境からタンジェまでは乗り合いタクシーで行くしか方法がなく…。

やっぱり、総元締めがいて、「タンジェに行きたい」って言うと、

足元を見られて貸切で40ユーロとエライことを言ってきた。

「乗り合いタクシーで30ＤＨ（360円）と聞いてるけど…」

って言っても、

「そんなもんここには無い。お前、ここでタクシーを拾えなかったら、どうやってタンジェに行くんだ？」

「じゃあ、ティトアンに一旦戻って、そこからタンジェに行く。来るとき15ＤＨで来れたから…」

って言うと、

笑いながら「そんな額で行けるわけないだろ！」

完全に馬鹿にしたような感じでそのように言ってきたので、

とうとう腹が立ち、

「分かった。警察に今までのやり取りを全部伝える！」

と言って、少し離れたところにいた警察官に

怒りを爆発させながら「わーーーー」と言いたい事を

怪しい英語で一方的に伝えました。

こんな時は文法の間違いなんてどうでも良くなりますね（笑）

警察官には「タクシー代を吹っかけられている」という事と、

私が「怒っている」という事だけが伝わったので、

それで十分でした（笑）

いつもは値段が高ければ、

他の方法を考えて冷静に行動に移すのですが、

「日が暮れる前には何とか…」と言う焦りと、

「吹っかけられた値段でしか行く方法がないのか…」という不安で、

凄くストレスに感じ、怒りを爆発させてしまいました。

幸いなことにこの警察官、

私の怪しい英語を理解してくれたことが有難かった。

結局警察官が他のドライバーに話をしてくれ、

タンジェ行きの乗り合いタクシーが出る場所までそのタクシーで行き、

乗りついで、タンジェに行く事が出来ました。

そのタクシーの運転手も「チャーターだったら、300ＤＨで行く」

と言ってくれたのですが、

乗客6人乗るタクシーに一人30ＤＨ（計180ＤＨ）で行けるのに、

どうして300ＤＨになるのか、

説明してほしかったけど、

相手はフランス語しか話せないし、

タンジェまで行く手段が確保できたので、

「ノーメルシー」と一言告げ、

お引取頂きました。

国境付近から乗り合いタクシーが出る場所まで20ＤＨ（240円）、

そして、乗り合いタクシー乗り場からタンジェまで

私はデカい為、2人分の60ＤＨ（720円）を支払い計80ＤＨの出費でしたが、

上出来だったと思います。

もう来ることはないと思いますが、

次モロッコへ来ることがあれば、

2人分の値段を請求されないようにダイエットしないといけないと感じました。

上3枚は国境からタンジェに向かう道で撮った写真です。

奥の方に写っているのが、イベリア半島だそうです。

意外と近いんですね〜。

地中海に沈む夕陽がきれいでした。

無事にホテルに着き、

荷物を置いてシーフードレストランへ行く事にしました。

まずは、フランスパンから。

タンジェは夜の一人歩きは良くないと情報を得ていたのですが、

そんなに治安が悪いような感じはしませんでした。

隣に座ってきたカップルに「ＧＴＯ知ってる？」

と声を掛けられました。

彼らはモロッコ出身フランス在住という事で、

日本の漫画と文化に興味があるという事でした。

いろいろ話をして楽しみながら、

食事をすることが出来ました。

初タジン料理です。

蓋を上げると…。

う〜ん。

メニューに載ってたえびよりもかなり小さい。

メニュー表に載っていた写真はかなり盛って載せていたようです。

だけど、この出汁が美味しく、パンにつけて食べると、

絶品でした。

300円位だったように思います。

こちらはイカのフライ。

あんまり大したことはなし。

塩辛かったのもちょっと残念でした。

このほか、パエリアなんかも頼んでいたのですが、

邪魔くさかったせいか持って来てもらえず…。

420円位。

えびのタジンの方が美味しかったです。

フランス在住のカップルと写真を一緒に撮り、

お別れしホテルに戻りました。

ホテルは風呂・トイレ付シングルルームで1泊3000円位。

綺麗な宿でした。

ちなみに、ベットの上に乗ってるのが私の旅行鞄。

無印良品製のボストンバックを使っています。

いつも日本の税関の方にあまりにも旅行日数の割には、

余りにも小さなカバンで行くので、びっくりされます。

今回も自宅から洗濯洗剤を持っていき、

数回服を手洗いしながら旅をするので、

これくらいの大きさの鞄で大丈夫なんだと思います。

HAWAIって言う名前のジュースです。

南国の味がしました。

この日は本当についていない最悪の日でした。

長く旅行をしていると、

こういう日ってありますよね〜〜。

上手くいかないときはなぜか上手くいかないことが続く。。。

仕方がないです。

だけど、こういう最悪な時こそ学ぶ事はたくさんあるし、

思い出に残るんですよね！

疲れたので、すぐに寝ました。

この旅行記へのコメント （2）

• konomiさん 2014/07/08 22:22:34

  こんばんは〜〜

  モロッコの旅行記を楽しく拝見しています。
  私もモロッコでは日々タクシーの運ちゃんと交渉、喧嘩、怒鳴りあい・・・あきれ返って大笑いの日々でした(笑)
  懐かしいです。
  本当にモロッコはタフでしたけど、面白い人もたくさんいて印象深い国でした。
  タクシーの運ちゃんだけを見ていると、人の足元を見てなんて奴だ〜〜と思いますけど、ものすごく親切でいい人もいる・・・。
  
  いつかまた行ってみたい国です。
  
  しかし、本当にお疲れ様でしたね〜〜。

  SATORUさん からの返信 2014/07/08 23:24:39

  RE: こんばんは〜〜

  konomiさん
  
  はじめまして！こんばんは♪
  旅行記への投票、掲示板への書き込み、そしてフォローまでして下さり有難うございました。
  
  
  > 私もモロッコでは…
  
  konomiさんもタクシーの運ちゃんとは同じような感じでしたか！まだ、大笑いできる心の強さがあるのがとてもうらやましいです。今となってはいい思い出ですが、小心者の私はとてもそんな余裕がなく…。とにかくモロッコ旅行中は必死でした。
  
  しかし、konomiさんが書かれている通り、どこにでも親切な人って居るもんで、今回も何人もの人に助けて貰いました。市内を走るタクシーはメーターを使うのでもめたことは一度もなかったのですが、グランタクシーは本当に悪質ですね！
  
  今回、ジブダルタル海峡を船で渡る目的を達成する事が出来なかったので、また時を改めて、再びモロッコへ行ってみたいと思います。シャウエンにも行けてないので…。
  
  私もkonomiさんをフォローさせて頂きますね♪
  これからもよろしくお願い致します。
  
  SATORU